週刊クマベイス「地方企業の戦い方」Vol.116
2019/02/06 (Wed) 13:57
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国内のパイが縮小する中、地方企業が生き抜いていくための「武器」が手に入るメールマガジンです。
Web戦略、テクノロジー、広告、広報などの最新動向やテクニックを、元新聞記者でデジタルマーケティングの専門家・田中森士(株式会社クマベイス)と豪華執筆陣がお伝えします。
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週刊クマベイス「地方企業の戦い方」
2019年2月6日発行(Vol.116)
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<目次>
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… 1. マーケティング & IT 最前線
… 2. ストーリーテリング実践講座
… 3. デジタルマーケティングことはじめ
… 4. ビジネスマンはアートに触れて!
… 5. Q&A
… 6. メディア情報
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★登壇のお知らせ★
2月7日、東京ビッグサイトで開かれる「コンテンツマーケティングジャパン2019」(マーケティング・テクノロジーフェアと同時開催)に、田中森士が登壇します!
「ゼロから始めるコンテンツマーケティング~最初に押さえておくべき5つのポイント~」と題した、コンテンツマーケティング入門編とも言える内容の特別講演です。
日時:2月7日 9:45 - 10:30
会場:コンテンツマーケティングジャパンA会場
お申し込み・詳細はこちらから→http://contentmarketingjapan.com/
★新連載のお知らせ★
クマベイスの田中森士が、経済誌「Forbes JAPAN」のオフィシャルコラムニストに就任致しました。連載名は「世界を歩いて見つけたマーケティングのヒント」。自分の目で見るまで何も信じない“情報不信”の田中が、ビジネスマンの皆さんに向けて、足で稼いだディープな一次情報をお届けしてまいります。
https://forbesjapan.com/articles/detail/25024
…………………………
■1. マーケティング & IT 最前線
:::::::::::::::::::::::::::::::::
クマベイスCEOの田中森士が、地方企業にとって役立つ、コンテンツマーケティングやITの最新ニュースやトレンド、PRについて解説します。
:::::::::::::::::::::::::::::::::
久しぶりに愛媛・松山に滞在していました。新聞記者だったころ、松山には2年ほど居住していたのですが、個人的には、日本で最もコンパクトなまちづくりに成功している、とても住み良い土地だと感じています。
家賃を含めた物価が安く、そして人が優しい。中心部には市役所、県庁、県警本部、裁判所、その他大企業の本社が集まり、すべてが徒歩圏内。アーケードを歩けばチェーン店が極端に少なく、ローカル店舗が軒を連ねます。こんな魅力的な土地はなかなかありません。異動を命じられた際、本当に寂しかったことをよく覚えています。
今回、隙間時間にアーケードを歩いて回ったのですが、ここ数カ月で劇的な変化が起きていました。意欲的な若者が経営するアパレル店やローカルの飲食店の多くが、居酒屋チェーンとなっていたのです。関係者に話を聞くと、年末にかけて多くのこうした店舗が経営を諦め、中には数十年続く老舗も多く含まれるとのことでした。
店が街をつくります。今回、松山がまるっきり別の街になったかのような気がして、少々ショックを受けました。とはいえ、行きつけの店はどこも賑わっており、ホッと一安心。ペルソナ設定がしっかりできており、かつコミュニティー形成に成功している店舗のみが生き残る。バブル崩壊後はそうだったのでしょうが、再びそんな時代に突入したと強く感じます。
新聞記者時代に叩き込まれたことですが、私は基本的にあらゆる「情報」を疑ってかかります。現地に足を運び、そこで空気を感じる。そして考える。このことを何より重視します。じっくり資料や統計を読み込むのは、その後で構いません。そうした資料に書いてあることは、現地で抱いた印象とは異なることが多いでしょう。もし自身の感覚と一致するならば、その資料の内容を信じて構いません。
帝国データバンクは2月5日、景気判断を「弱含み傾向が続く」から「後退局面入りの兆し」へと下方修正しました。この表現が使われたのは、実に6年3カ月ぶりのこと。感覚と資料が一致したとき、それは真実に極めて近いと言えます。今後、日本がどうなっていくのか、もう少し各地を回ってみるつもりです。
…………………………
■2. ストーリーテリング実践講座
:::::::::::::::::::::::::::::::::
米国のコンテンツマーケティング業界で注目を集めるストーリーテリング。滞在時間が延びたり、エンゲージメントを高めたりと、その効果の数々が報告されています。しかしながら、どのようなステップを踏めばよいのか、日本ではまだ認知されていないのが現状です。本連載は、ストーリーテリングの研究に取り組むクマベイスCEOの田中森士が、ストーリーテリングの導入方法について、やさしく解説します。
:::::::::::::::::::::::::::::::::
今回からは、ストーリーテリングのワークフローについて考えていきましょう。もちろん、世の中にはさまざまなワークフローが存在するかと思いますが、本連載ではクマベイス式ということで、私の考えるワークフローをご紹介致します。
なお、ストーリーテリングとはあくまで手法であり、コンテンツマーケティングに使用するコンテンツの一つの形態に過ぎません。このことは、あらかじめチーム全体で共有しておきましょう。
前回お伝えしたように、まず大切なのは自社の「ミッション」もしくは「企業理念」が何なのかを今一度確認する作業となります。何を誰に提供することを通して、どんな世界や状態を実現したいのか。関わる人間全員で確認します。
このミッションを達成するために、ソリューションとなる商品やサービスを売っていく。これが企業の本来あるべき姿です。もし、ミッションが存在しない、もしくは曖昧である場合、すぐに設定する必要があります。
ミッションを設定したら、続いてマーケティング戦略を立てていきます。コンテンツマーケティングやストーリーテリングの目的は、言わずもがなターゲットの行動を喚起し、コンバージョンへと繋げること。したがって、コンテンツを届けるターゲット、すなわち「ペルソナ」と、戦略図である「カスタマージャーニーマップ」が必要となります。
ブランデッドジャーナリズムなど、ブランドイメージの向上を目的としてコンテンツを発信していく場合、コンバージョンが存在しないこともあります。そうしたケースでも、ストーリーテリングコンテンツを使用するケースは頻繁にあります。繰り返しますが、ストーリーテリングはあくまでマーケティング戦略におけるコンテンツの一つの形態です。そうした意味では、ブランデッドジャーナリズムにおいても、ペルソナやカスタマージャーニーマップは不可欠だと考えます。
次回は、ペルソナについて学びましょう。
…………………………
■3. デジタルマーケティングことはじめ
:::::::::::::::::::::::::::::::::
この世に存在するすべての企業にとって不可欠な、デジタルマーケティング。これを有効活用していくことしか、地方企業が生き残る術は残されていません。デジタルマーケター・山田桂士が地方企業の皆様に贈る、デジタルマーケティングのことはじめ。
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こんにちは、山田です!
今回も引き続き「オウンドメディアの始め方」についてお話します。
オウンドメディア運用上、SNSを連携させるべきか悩まれている方は多いと思います。よくあるパターンが、記事を公開した際にFacebookやTwitter公式アカウントで紹介するというもの。フォロワー数がいれば一定の流入は見込めますが、その段階に到達するまでが大変で、多くの場合は途中で頓挫してしまいます。ペルソナによって重点的に取り組むべきSNSや施策は大きく異なります。
記事単位での流入を狙うのであれば、instagramは不向き。FacebookかTwitterが一般的です。早期に結果を出したいのであれば、広告を出してフォロワーを獲得しつつ、ファンを増やしていきましょう。また、業界のインフルエンサーからコメント付きでシェアされると一気に認知度が高まります。そこから徐々にコミュニティが形成され自走できるようになります。
SNS運用で大切なのは単独で成果を出そうとしないことです。記事を発信するにしても、導線をしっかり準備して最適なアイキャッチやディスクリプションを設定する必要があります。
オウンドメディアの傾向によって、適した運用方法も異なります。ABテストを繰り返しながら、徐々に軌道に乗せて行きましょう!
…………………………
■4. ビジネスマンはアートに触れて!
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今、欧米の巨大IT企業を中心に、アートに触れることを通して仕事のパフォーマンスを上げようという試みが進んでいます。0から1を生み出すアートが、先行き不透明な時代を生き抜くヒントとなるというのです。本連載では、呼吸するようにアートに触れるライターのMaiが、アートの楽しみ方を解説します。
:::::::::::::::::::::::::::::::::
先月、福岡アジア美術館で開催されていた展示「闇に刻む光 アジアの木版画運動1930s―2010」を鑑賞してきました。この展示、美術関係者の間ではかねてより噂になっており、非常に気になっていました。なんとかスケジュールの都合をつけ、最終日に観に行った次第です。
木版画は、複製も可能なことから、アジア各地の政治・社会運動のなかで制作されていました。本展では、アジアを中心とした独立運動や民主化運動のなかで誕生してきた木版画作品が一同に会す、貴重な機会。苦しみ、悲しみ、もどかしさ、時には暖かさなど、そのときの情景や感情がそのまま伝わってくる、そして訴えかけてくるような作品も多く、私は版画の表現力に目頭が熱くなり、心動かされる思いでした。
現代においても、インドネシアやマレーシアでは、パンクロックアーティストや美術家グループが、木版画を使った活動を行っています。本展の中でも彼らの作品の数々が紹介されており、現代社会に疑問を投げかける作品に、心揺るがされないはずはないと言っても断言してもよいほどエネルギーを感じました。
木版画そのもの、そして、アートには、「遺す」「伝える」「訴えかける」力があるのだと、再認識させられたこの展示。現在は、群馬県のアーツ前橋で開催されています。今を生きる多くの人に見てほしい…! ご興味のあられる方は、ぜひ。
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■5. Q&A
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中小企業が地方で戦う上での悩みや相談に、メルマガ編集部が総力を上げて答えるコーナーです。HPやSNS、オウンドメディアの運用から、人間関係まで、どしどしご質問をお寄せください。ご質問はこちらから→kumabase@kumabase.com
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Q:いつも勉強させていただいております、フリーライターを志す九州某所在住のサラリーマン(男)です。ライティング力が向上するオススメ書籍をズバリ教えてくださいませ!!
A:話の腰を折るようで恐縮ですが、ズバリ言うと、書籍を読んでもライティング力は上がりません!! ライティングは場数を踏んでなんぼの世界。とにかく実践あるのみです。その際、ロールモデルとなるライターやメディアの記事をたくさん読んで特徴を掴み、真似していくと効果的でしょう。そしていちばん大切なのは、自分の書いた原稿を編集者に見てもらいフィードバックをもらうことです。そうした環境に極力身を置きましょう!(山田)
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■6. メディア情報
Forbes JAPAN「世界を歩いて見つけたマーケティングのヒント」
https://forbesjapan.com/articles/detail/25024
・コンテンツマーケティングラボ「中小B2B企業のコンテンツマーケティング講座」
https://contentmarketinglab.jp/application-method/content-marketing-for-sme-vol1/
・毎日新聞「モリシの熊本通信」月1回
http://buff.ly/2fUSenp
・Yahoo!ニュース個人「田中森士 熊本の論点」
http://person.news.yahoo.co.jp/tanakashinji/
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・クマベイスHP : https://kumabase.com/
・編集・発行元:株式会社クマベイス : https://kumabase.com/
・発行責任者:株式会社クマベイス 代表取締役CEO 田中森士
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週刊クマベイス「地方企業の戦い方」
2019年2月6日発行(Vol.116)
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【2019年2月6日】
国内のパイが縮小する中、地方企業が生き抜いていくための「武器」が手に入るメールマガジンです。
Web戦略、テクノロジー、広告、広報などの最新動向やテクニックを、元新聞記者でデジタルマーケティングの専門家・田中森士(株式会社クマベイス)と豪華執筆陣がお伝えします。
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週刊クマベイス「地方企業の戦い方」
2019年2月6日発行(Vol.116)
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<目次>
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… 1. マーケティング & IT 最前線
… 2. ストーリーテリング実践講座
… 3. デジタルマーケティングことはじめ
… 4. ビジネスマンはアートに触れて!
… 5. Q&A
… 6. メディア情報
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★登壇のお知らせ★
2月7日、東京ビッグサイトで開かれる「コンテンツマーケティングジャパン2019」(マーケティング・テクノロジーフェアと同時開催)に、田中森士が登壇します!
「ゼロから始めるコンテンツマーケティング~最初に押さえておくべき5つのポイント~」と題した、コンテンツマーケティング入門編とも言える内容の特別講演です。
日時:2月7日 9:45 - 10:30
会場:コンテンツマーケティングジャパンA会場
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クマベイスの田中森士が、経済誌「Forbes JAPAN」のオフィシャルコラムニストに就任致しました。連載名は「世界を歩いて見つけたマーケティングのヒント」。自分の目で見るまで何も信じない“情報不信”の田中が、ビジネスマンの皆さんに向けて、足で稼いだディープな一次情報をお届けしてまいります。
https://forbesjapan.com/articles/detail/25024
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■1. マーケティング & IT 最前線
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クマベイスCEOの田中森士が、地方企業にとって役立つ、コンテンツマーケティングやITの最新ニュースやトレンド、PRについて解説します。
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久しぶりに愛媛・松山に滞在していました。新聞記者だったころ、松山には2年ほど居住していたのですが、個人的には、日本で最もコンパクトなまちづくりに成功している、とても住み良い土地だと感じています。
家賃を含めた物価が安く、そして人が優しい。中心部には市役所、県庁、県警本部、裁判所、その他大企業の本社が集まり、すべてが徒歩圏内。アーケードを歩けばチェーン店が極端に少なく、ローカル店舗が軒を連ねます。こんな魅力的な土地はなかなかありません。異動を命じられた際、本当に寂しかったことをよく覚えています。
今回、隙間時間にアーケードを歩いて回ったのですが、ここ数カ月で劇的な変化が起きていました。意欲的な若者が経営するアパレル店やローカルの飲食店の多くが、居酒屋チェーンとなっていたのです。関係者に話を聞くと、年末にかけて多くのこうした店舗が経営を諦め、中には数十年続く老舗も多く含まれるとのことでした。
店が街をつくります。今回、松山がまるっきり別の街になったかのような気がして、少々ショックを受けました。とはいえ、行きつけの店はどこも賑わっており、ホッと一安心。ペルソナ設定がしっかりできており、かつコミュニティー形成に成功している店舗のみが生き残る。バブル崩壊後はそうだったのでしょうが、再びそんな時代に突入したと強く感じます。
新聞記者時代に叩き込まれたことですが、私は基本的にあらゆる「情報」を疑ってかかります。現地に足を運び、そこで空気を感じる。そして考える。このことを何より重視します。じっくり資料や統計を読み込むのは、その後で構いません。そうした資料に書いてあることは、現地で抱いた印象とは異なることが多いでしょう。もし自身の感覚と一致するならば、その資料の内容を信じて構いません。
帝国データバンクは2月5日、景気判断を「弱含み傾向が続く」から「後退局面入りの兆し」へと下方修正しました。この表現が使われたのは、実に6年3カ月ぶりのこと。感覚と資料が一致したとき、それは真実に極めて近いと言えます。今後、日本がどうなっていくのか、もう少し各地を回ってみるつもりです。
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■2. ストーリーテリング実践講座
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米国のコンテンツマーケティング業界で注目を集めるストーリーテリング。滞在時間が延びたり、エンゲージメントを高めたりと、その効果の数々が報告されています。しかしながら、どのようなステップを踏めばよいのか、日本ではまだ認知されていないのが現状です。本連載は、ストーリーテリングの研究に取り組むクマベイスCEOの田中森士が、ストーリーテリングの導入方法について、やさしく解説します。
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今回からは、ストーリーテリングのワークフローについて考えていきましょう。もちろん、世の中にはさまざまなワークフローが存在するかと思いますが、本連載ではクマベイス式ということで、私の考えるワークフローをご紹介致します。
なお、ストーリーテリングとはあくまで手法であり、コンテンツマーケティングに使用するコンテンツの一つの形態に過ぎません。このことは、あらかじめチーム全体で共有しておきましょう。
前回お伝えしたように、まず大切なのは自社の「ミッション」もしくは「企業理念」が何なのかを今一度確認する作業となります。何を誰に提供することを通して、どんな世界や状態を実現したいのか。関わる人間全員で確認します。
このミッションを達成するために、ソリューションとなる商品やサービスを売っていく。これが企業の本来あるべき姿です。もし、ミッションが存在しない、もしくは曖昧である場合、すぐに設定する必要があります。
ミッションを設定したら、続いてマーケティング戦略を立てていきます。コンテンツマーケティングやストーリーテリングの目的は、言わずもがなターゲットの行動を喚起し、コンバージョンへと繋げること。したがって、コンテンツを届けるターゲット、すなわち「ペルソナ」と、戦略図である「カスタマージャーニーマップ」が必要となります。
ブランデッドジャーナリズムなど、ブランドイメージの向上を目的としてコンテンツを発信していく場合、コンバージョンが存在しないこともあります。そうしたケースでも、ストーリーテリングコンテンツを使用するケースは頻繁にあります。繰り返しますが、ストーリーテリングはあくまでマーケティング戦略におけるコンテンツの一つの形態です。そうした意味では、ブランデッドジャーナリズムにおいても、ペルソナやカスタマージャーニーマップは不可欠だと考えます。
次回は、ペルソナについて学びましょう。
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■3. デジタルマーケティングことはじめ
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この世に存在するすべての企業にとって不可欠な、デジタルマーケティング。これを有効活用していくことしか、地方企業が生き残る術は残されていません。デジタルマーケター・山田桂士が地方企業の皆様に贈る、デジタルマーケティングのことはじめ。
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こんにちは、山田です!
今回も引き続き「オウンドメディアの始め方」についてお話します。
オウンドメディア運用上、SNSを連携させるべきか悩まれている方は多いと思います。よくあるパターンが、記事を公開した際にFacebookやTwitter公式アカウントで紹介するというもの。フォロワー数がいれば一定の流入は見込めますが、その段階に到達するまでが大変で、多くの場合は途中で頓挫してしまいます。ペルソナによって重点的に取り組むべきSNSや施策は大きく異なります。
記事単位での流入を狙うのであれば、instagramは不向き。FacebookかTwitterが一般的です。早期に結果を出したいのであれば、広告を出してフォロワーを獲得しつつ、ファンを増やしていきましょう。また、業界のインフルエンサーからコメント付きでシェアされると一気に認知度が高まります。そこから徐々にコミュニティが形成され自走できるようになります。
SNS運用で大切なのは単独で成果を出そうとしないことです。記事を発信するにしても、導線をしっかり準備して最適なアイキャッチやディスクリプションを設定する必要があります。
オウンドメディアの傾向によって、適した運用方法も異なります。ABテストを繰り返しながら、徐々に軌道に乗せて行きましょう!
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■4. ビジネスマンはアートに触れて!
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今、欧米の巨大IT企業を中心に、アートに触れることを通して仕事のパフォーマンスを上げようという試みが進んでいます。0から1を生み出すアートが、先行き不透明な時代を生き抜くヒントとなるというのです。本連載では、呼吸するようにアートに触れるライターのMaiが、アートの楽しみ方を解説します。
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先月、福岡アジア美術館で開催されていた展示「闇に刻む光 アジアの木版画運動1930s―2010」を鑑賞してきました。この展示、美術関係者の間ではかねてより噂になっており、非常に気になっていました。なんとかスケジュールの都合をつけ、最終日に観に行った次第です。
木版画は、複製も可能なことから、アジア各地の政治・社会運動のなかで制作されていました。本展では、アジアを中心とした独立運動や民主化運動のなかで誕生してきた木版画作品が一同に会す、貴重な機会。苦しみ、悲しみ、もどかしさ、時には暖かさなど、そのときの情景や感情がそのまま伝わってくる、そして訴えかけてくるような作品も多く、私は版画の表現力に目頭が熱くなり、心動かされる思いでした。
現代においても、インドネシアやマレーシアでは、パンクロックアーティストや美術家グループが、木版画を使った活動を行っています。本展の中でも彼らの作品の数々が紹介されており、現代社会に疑問を投げかける作品に、心揺るがされないはずはないと言っても断言してもよいほどエネルギーを感じました。
木版画そのもの、そして、アートには、「遺す」「伝える」「訴えかける」力があるのだと、再認識させられたこの展示。現在は、群馬県のアーツ前橋で開催されています。今を生きる多くの人に見てほしい…! ご興味のあられる方は、ぜひ。
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中小企業が地方で戦う上での悩みや相談に、メルマガ編集部が総力を上げて答えるコーナーです。HPやSNS、オウンドメディアの運用から、人間関係まで、どしどしご質問をお寄せください。ご質問はこちらから→kumabase@kumabase.com
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Q:いつも勉強させていただいております、フリーライターを志す九州某所在住のサラリーマン(男)です。ライティング力が向上するオススメ書籍をズバリ教えてくださいませ!!
A:話の腰を折るようで恐縮ですが、ズバリ言うと、書籍を読んでもライティング力は上がりません!! ライティングは場数を踏んでなんぼの世界。とにかく実践あるのみです。その際、ロールモデルとなるライターやメディアの記事をたくさん読んで特徴を掴み、真似していくと効果的でしょう。そしていちばん大切なのは、自分の書いた原稿を編集者に見てもらいフィードバックをもらうことです。そうした環境に極力身を置きましょう!(山田)
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・Yahoo!ニュース個人「田中森士 熊本の論点」
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・編集・発行元:株式会社クマベイス : https://kumabase.com/
・発行責任者:株式会社クマベイス 代表取締役CEO 田中森士
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2019年2月6日発行(Vol.116)
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【2019年2月6日】