週刊クマベイス「地方企業の戦い方」Vol.109
2018/12/19 (Wed) 15:28
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国内のパイが縮小する中、地方企業が生き抜いていくための「武器」が手に入るメールマガジンです。
Web戦略、テクノロジー、広告、広報などの最新動向やテクニックを、元新聞記者でデジタルマーケティングの専門家・田中森士(株式会社クマベイス)と豪華執筆陣がお伝えします。
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週刊クマベイス「地方企業の戦い方」
2018年12月19日発行(Vol.109)
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<目次>
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… 1. マーケティング & IT 最前線
… 2. ストーリーテリング実践講座
… 3. デジタルマーケティングことはじめ
… 4. ビジネスマンはアートに触れて!
… 5. Q&A
… 6. メディア情報
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★新刊のお知らせ★
コンテンツマーケティングの最新事例やテクニックをまとめた書籍「コンテンツマーケティング最前線 オウンドメディアがCV(コンバージョン)に繋がらない理由(ワケ)」が、製本版とkindle版でついに発売となりました!
kindleストアの広告・宣伝部門で1位、マーケティング部門で3位を獲得するなど、話題を集める同書。コンテンツマーケティングラボ編集長の三友直樹氏、MAのエキスパート・田所浩之氏、SEOの専門家・バカ毛氏、コンテンツマーケティングで成果を出しているユアマイスター社・高山武佐士氏の4名に対し、クマベイス田中がインタビューさせていただきました。
オウンドメディアでCVにつながらない理由とは?
コンテンツ制作で必要な考え方とは?
これまでは入門書が多かった、国内のコンテンツマーケティング関連書籍。本書はより踏み込んだ内容により、コンテンツマーケティングに取り組む人々のお悩みを解決します!
「コンテンツマーケティング最前線 オウンドメディアがCV(コンバージョン)に繋がらない理由(ワケ)」(クマベイス出版)
製本版(冊数限定)はこちら→https://kumabase.stores.jp/items/5c0dfb7a7cd3613d88cfbf6d
kindle版はこちら→http://amzn.asia/d/7lOpvcW
…………………………
■1. マーケティング & IT 最前線
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クマベイスCEOの田中森士が、地方企業にとって役立つ、デジタルマーケティングやITの最新ニュースやトレンド、PRについて解説します。
:::::::::::::::::::::::::::::::::
12月13日に渋谷で開かれた、書籍「コンテンツマーケティング最前線」シリーズの創刊を記念したトークイベントにお越しいただいた皆様、お忙しい中ありがとうございました。
参加いただいた方に付箋に質問を書いていただき、パネルディスカッションにてパネラーが回答するという形式だった今回のイベント。時間の関係で全ての質問にお答えすることはできなかったのですが、いただいた質問の中で最多だったのが、コンテンツ制作に関するものでした。
・心に刺さるコンテンツとは?
・コンテンツ制作でスランプに陥った際、どうやってそこから脱出すればいいのか?
・記事コンテンツの文字数は気にするべきか?
・どうやってライターを育成すればいいのか?
上記はごくごく一部ですが、既にコンテンツマーケティングに取り組んでおられる参加者さんが多かったこともあり、具体的なものが多かった印象です。皆さん一度はコンテンツ制作の壁にぶつかっていることが伺えます。
コンテンツマーケティングとコンテンツ制作は、切っても切れない関係です。「コンテンツマーケティング最前線」第2段は、コンテンツ制作をテーマに企画していくつもりです。
コンテンツ制作に次いで多かったのが、インターナルコミュニケーション、いわゆる「社内コミュニケーション」に関するものでした。
・社内の営業担当者にいかにしてコンテンツマーケティングの価値を理解してもらえばよいのか?
・本数稼ぎではない、リッチコンテンツの有用性についてどう社内で理解を得ればよいのか?
・コンテンツマーケティングを導入したいがどうやって上司を説得すればいいのか?
このあたりは、コンテンツマーケティングによって何がもたらされるのか、十分に理解されていないことが一因としてあります。
コンテンツマーケティングで得られるのは、数字やお金だけではありません。それ以外の「資産」が蓄積されることも期待できます。編集やコンテンツ制作力は分かりやすいですね。ほかにも、コンテンツマーケティングに取り組む中で、会社が一つになる。PR(パブリック・リレーションズ)的な効果もある。本当にさまざまな効果が期待できるのです。
また、コンテンツマーケティングにおけるキャッシュポイントは、1つとは限らないという点も忘れてはいけません。コンテンツマーケティングのコンバージョンは、購買だったり問い合わせだったりが考えられますが、例えばレッドブル社はメディア運営で大きな売り上げを叩き出しています。
また、オウンドメディアが認知されれば、その業界のオーソリティーとしてのポジションを獲得することもできる。椅子取りゲームをイメージしてもらえば分かると思いますが、そのポジションを獲得できれば、その会社の言うことが業界を左右するようになるかもしれません。また、出版に繋がることもあり得ます。
コンテンツマーケティングが目指すものを単に「コンバージョン」だけにしてしまうと、特に日本において社内調整はうまくいかないでしょう。コンバージョン以外の「ベネフィット」が、何なのか。まず第一にこのことを考えるべきなのです。
…………………………
■2. ストーリーテリング実践講座
:::::::::::::::::::::::::::::::::
米国のコンテンツマーケティング業界で注目を集めるストーリーテリング。滞在時間が延びたり、エンゲージメントを高めたりと、その効果の数々が報告されています。しかしながら、どのようなステップを踏めばよいのか、日本ではまだ認知されていないのが現状です。本連載は、ストーリーテリングの研究に取り組むクマベイスCEOの田中森士が、ストーリーテリングの導入方法について、やさしく解説します。
:::::::::::::::::::::::::::::::::
「ストーリーテリングをどうやって学べばよいのか?」
最近、こうした質問を数多く頂戴します。マーケティング視点のストーリーテリングについては、コンテンツマーケティング同様、日本語で解説されたものが極めて少ないのが現状です。したがって、基礎を学ぼうとする場合、英語の記事や書籍をあたるしかありません。
私は、英語のストーリーテリングの記事を、ほぼ毎日チェックしています。中でも、経済誌「Forbs」のデジタル版(https://www.forbes.com)は、ストーリーテリングの分かりやすくかつ実用的な記事が数多く投稿されています。
試しに「storytelling」でサイト内検索してみると、なんと5595件がヒットします。品質の高い記事が、これほどストックされているメディアを、私は他に知りません。
書籍でオススメなのが、「The Storytelling Edge」(http://a.co/d/fpwWWGZ)です。ライターと企業をつなぐプラットフォーム「Contently」によるこの書籍。私は著者の一人・Joe Lazauskas氏から直接サイン本を頂戴しました。
内容はというと、ストーリーテリングの歴史から、マーケティングやコンテンツマーケティングに生かす上でのフレームまで、これ一冊を読めば、ある程度ストーリーテリングを理解できる内容となっています。入門書として手元に置いて損はない本だと思います。
この話は次週に続きます。
…………………………
■3. デジタルマーケティングことはじめ
:::::::::::::::::::::::::::::::::
この世に存在するすべての企業にとって不可欠な、デジタルマーケティング。これを有効活用していくことしか、地方企業が生き残る術は残されていません。デジタルマーケター・山田桂士が地方企業の皆様に贈る、デジタルマーケティングのことはじめ。
:::::::::::::::::::::::::::::::::
こんにちは! 山田です。
今回はオウンドメディアを始めるにあたっての「社内協力を得る方法」について考えます。
オウンドメディアを通して、ペルソナに有益な情報を届けるには、社内の連携が必要不可欠です。それは、良質なコンテンツを生む上で、各部署の持つ情報や視点が極めて重要なものとなるからです。同時に、社員全員で育てたオウンドメディアは、売上に繋がるだけではなく、貴重な財産となります。
他方、直接運営に携わる担当者以外、なかなか興味を持ってもらえないケースが多いのもまた事実。「別の部署がやっている業務」という認識になっているので、仕方ありません。
しかし、そのままでは、コンテンツマーケティングを理解してもらることはないでしょう。「効果が出ていないのではないか?」「リスティングの方がいいのではないか?」と予算を削減されたり、プロジェクト自体が終了してしまう可能性もあります。
では、どのようにして社内全体を巻き込めばいいのでしょうか? そのヒントは社員を巻き込むことにあります。
読者の皆さんは、自社の社員を取材先として捉えてみたことはあるでしょうか。実は、自社の社員こそ、取材先の一つになり得ます。深く読んでもらう記事は、浅い知識では書けません。なので、取材は必ず必要となります。業界の専門家でもある、自社の社員に取材すれば、コンテンツの質も高まります。また、自分の話した内容が記事として掲載されることで、少しずつオウンドメディアへの愛着が湧いてきます。
愛着が生まれてきたら、段階的に社員に外部の取材先を紹介してもらったり、記事を寄稿してもらったりしましょう。ポイントは、少しずつ巻き込んでいくことです!
可能であれば、立ち上げ前の企画の段階から参加してもらい、意見をもらうとなおよいでしょう。社内で連携して素晴らしいオウンドメディアを作りましょう!
…………………………
■4. ビジネスマンはアートに触れて!
:::::::::::::::::::::::::::::::::
今、欧米の巨大IT企業を中心に、アートに触れることを通して仕事のパフォーマンスを上げようという試みが進んでいます。0から1を生み出すアートが、先行き不透明な時代を生き抜くヒントとなるというのです。本連載では、呼吸するようにアートに触れるライターのMaiが、アートの楽しみ方を解説します。
:::::::::::::::::::::::::::::::::
普段、美術館に足を運ばなかったり、アート作品に触れる機会がなかったりする人でも、自ずとアートから不思議な影響を受けることはあるかと思います。そしてそれは、観る側の心境や、その当時の自分が置かれた状況が、大きく影響してくるものなのです。
ある知人男性は、「アートってなんだ? 鑑賞しても全然理解できない」と思っていましたが、熊本地震を経験したあとに美術館で作品を見ると、アートに対する意識が変わっていたそうです。その男性は、作品を目の前にしたときに、なぜか自然と涙がこぼれていたと言います。その体験以降、彼は、美術館に頻繁に足を運ぶようになりました。きっと彼の中で、何か心境の変化があったのでしょう。
美術やアートには興味がないと思っている人も、このような体験を経験する時がくるかもしれません。心に迷いや不安を抱えている時、美術館に足を運んでみるのもいいかもしれませんね。
…………………………
■5. Q&A
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中小企業が地方で戦う上での悩みや相談に、メルマガ編集部が総力を上げて答えるコーナーです。HPやSNS、オウンドメディアの運用から、人間関係まで、どしどしご質問をお寄せください。ご質問はこちらから→kumabase@kumabase.com
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Q:Q:自社でオウンドメディアの運営に携わっている会社員(男)です!
記事の画像について、フリー素材や有料素材サイトのものを使用しています。ただ、最近オリジナル画像の方がエンゲージメントが高まるとかそういう話も聞こえてきて、どうするべきか悩んでいます。オリジナル画像にすべきなのでしょうか? また、その場合どうやってオリジナル画像を用意すればいいのでしょうか?
A:最近では素材サイトの画像を使うメディアが増え、どこか見慣れた画像にあふれており、読者は「素材だな」と分かってしまいます。それが記事の印象となってしまい、エンゲージメントの低下に繋がります。したがって、クマベイスでは、可能な限りオリジナル画像を使用することをオススメしている次第です。
オリジナルであれば、スマートフォンで撮影したものでも十分使用できますので、日常的に素材になりそうな写真を撮りためておくといいですよ!(山田)
…………………………
■6. メディア情報
・コンテンツマーケティングラボ「中小B2B企業のコンテンツマーケティング講座」
https://contentmarketinglab.jp/application-method/content-marketing-for-sme-vol1/
・毎日新聞「モリシの熊本通信」月1回
http://buff.ly/2fUSenp
・Yahoo!ニュース個人「田中森士 熊本の論点」
http://person.news.yahoo.co.jp/tanakashinji/
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・クマベイスHP : https://kumabase.com/
・編集・発行元:株式会社クマベイス : https://kumabase.com/
・発行責任者:株式会社クマベイス 代表取締役CEO 田中森士
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本メルマガはご登録いただいた方及びクマベイス主催イベントに参加くださった方にお送りしております。メルマガの解除をご希望される方は恐れ入りますがこちらよりお願いいたします→https://q.bmv.jp/bm/p/f/tf.php?id=kumabase
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2018年12月19日発行(Vol.109)
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【2018年12月19日】
国内のパイが縮小する中、地方企業が生き抜いていくための「武器」が手に入るメールマガジンです。
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週刊クマベイス「地方企業の戦い方」
2018年12月19日発行(Vol.109)
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<目次>
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… 1. マーケティング & IT 最前線
… 2. ストーリーテリング実践講座
… 3. デジタルマーケティングことはじめ
… 4. ビジネスマンはアートに触れて!
… 5. Q&A
… 6. メディア情報
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★新刊のお知らせ★
コンテンツマーケティングの最新事例やテクニックをまとめた書籍「コンテンツマーケティング最前線 オウンドメディアがCV(コンバージョン)に繋がらない理由(ワケ)」が、製本版とkindle版でついに発売となりました!
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オウンドメディアでCVにつながらない理由とは?
コンテンツ制作で必要な考え方とは?
これまでは入門書が多かった、国内のコンテンツマーケティング関連書籍。本書はより踏み込んだ内容により、コンテンツマーケティングに取り組む人々のお悩みを解決します!
「コンテンツマーケティング最前線 オウンドメディアがCV(コンバージョン)に繋がらない理由(ワケ)」(クマベイス出版)
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■1. マーケティング & IT 最前線
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クマベイスCEOの田中森士が、地方企業にとって役立つ、デジタルマーケティングやITの最新ニュースやトレンド、PRについて解説します。
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12月13日に渋谷で開かれた、書籍「コンテンツマーケティング最前線」シリーズの創刊を記念したトークイベントにお越しいただいた皆様、お忙しい中ありがとうございました。
参加いただいた方に付箋に質問を書いていただき、パネルディスカッションにてパネラーが回答するという形式だった今回のイベント。時間の関係で全ての質問にお答えすることはできなかったのですが、いただいた質問の中で最多だったのが、コンテンツ制作に関するものでした。
・心に刺さるコンテンツとは?
・コンテンツ制作でスランプに陥った際、どうやってそこから脱出すればいいのか?
・記事コンテンツの文字数は気にするべきか?
・どうやってライターを育成すればいいのか?
上記はごくごく一部ですが、既にコンテンツマーケティングに取り組んでおられる参加者さんが多かったこともあり、具体的なものが多かった印象です。皆さん一度はコンテンツ制作の壁にぶつかっていることが伺えます。
コンテンツマーケティングとコンテンツ制作は、切っても切れない関係です。「コンテンツマーケティング最前線」第2段は、コンテンツ制作をテーマに企画していくつもりです。
コンテンツ制作に次いで多かったのが、インターナルコミュニケーション、いわゆる「社内コミュニケーション」に関するものでした。
・社内の営業担当者にいかにしてコンテンツマーケティングの価値を理解してもらえばよいのか?
・本数稼ぎではない、リッチコンテンツの有用性についてどう社内で理解を得ればよいのか?
・コンテンツマーケティングを導入したいがどうやって上司を説得すればいいのか?
このあたりは、コンテンツマーケティングによって何がもたらされるのか、十分に理解されていないことが一因としてあります。
コンテンツマーケティングで得られるのは、数字やお金だけではありません。それ以外の「資産」が蓄積されることも期待できます。編集やコンテンツ制作力は分かりやすいですね。ほかにも、コンテンツマーケティングに取り組む中で、会社が一つになる。PR(パブリック・リレーションズ)的な効果もある。本当にさまざまな効果が期待できるのです。
また、コンテンツマーケティングにおけるキャッシュポイントは、1つとは限らないという点も忘れてはいけません。コンテンツマーケティングのコンバージョンは、購買だったり問い合わせだったりが考えられますが、例えばレッドブル社はメディア運営で大きな売り上げを叩き出しています。
また、オウンドメディアが認知されれば、その業界のオーソリティーとしてのポジションを獲得することもできる。椅子取りゲームをイメージしてもらえば分かると思いますが、そのポジションを獲得できれば、その会社の言うことが業界を左右するようになるかもしれません。また、出版に繋がることもあり得ます。
コンテンツマーケティングが目指すものを単に「コンバージョン」だけにしてしまうと、特に日本において社内調整はうまくいかないでしょう。コンバージョン以外の「ベネフィット」が、何なのか。まず第一にこのことを考えるべきなのです。
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■2. ストーリーテリング実践講座
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米国のコンテンツマーケティング業界で注目を集めるストーリーテリング。滞在時間が延びたり、エンゲージメントを高めたりと、その効果の数々が報告されています。しかしながら、どのようなステップを踏めばよいのか、日本ではまだ認知されていないのが現状です。本連載は、ストーリーテリングの研究に取り組むクマベイスCEOの田中森士が、ストーリーテリングの導入方法について、やさしく解説します。
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「ストーリーテリングをどうやって学べばよいのか?」
最近、こうした質問を数多く頂戴します。マーケティング視点のストーリーテリングについては、コンテンツマーケティング同様、日本語で解説されたものが極めて少ないのが現状です。したがって、基礎を学ぼうとする場合、英語の記事や書籍をあたるしかありません。
私は、英語のストーリーテリングの記事を、ほぼ毎日チェックしています。中でも、経済誌「Forbs」のデジタル版(https://www.forbes.com)は、ストーリーテリングの分かりやすくかつ実用的な記事が数多く投稿されています。
試しに「storytelling」でサイト内検索してみると、なんと5595件がヒットします。品質の高い記事が、これほどストックされているメディアを、私は他に知りません。
書籍でオススメなのが、「The Storytelling Edge」(http://a.co/d/fpwWWGZ)です。ライターと企業をつなぐプラットフォーム「Contently」によるこの書籍。私は著者の一人・Joe Lazauskas氏から直接サイン本を頂戴しました。
内容はというと、ストーリーテリングの歴史から、マーケティングやコンテンツマーケティングに生かす上でのフレームまで、これ一冊を読めば、ある程度ストーリーテリングを理解できる内容となっています。入門書として手元に置いて損はない本だと思います。
この話は次週に続きます。
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■3. デジタルマーケティングことはじめ
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この世に存在するすべての企業にとって不可欠な、デジタルマーケティング。これを有効活用していくことしか、地方企業が生き残る術は残されていません。デジタルマーケター・山田桂士が地方企業の皆様に贈る、デジタルマーケティングのことはじめ。
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こんにちは! 山田です。
今回はオウンドメディアを始めるにあたっての「社内協力を得る方法」について考えます。
オウンドメディアを通して、ペルソナに有益な情報を届けるには、社内の連携が必要不可欠です。それは、良質なコンテンツを生む上で、各部署の持つ情報や視点が極めて重要なものとなるからです。同時に、社員全員で育てたオウンドメディアは、売上に繋がるだけではなく、貴重な財産となります。
他方、直接運営に携わる担当者以外、なかなか興味を持ってもらえないケースが多いのもまた事実。「別の部署がやっている業務」という認識になっているので、仕方ありません。
しかし、そのままでは、コンテンツマーケティングを理解してもらることはないでしょう。「効果が出ていないのではないか?」「リスティングの方がいいのではないか?」と予算を削減されたり、プロジェクト自体が終了してしまう可能性もあります。
では、どのようにして社内全体を巻き込めばいいのでしょうか? そのヒントは社員を巻き込むことにあります。
読者の皆さんは、自社の社員を取材先として捉えてみたことはあるでしょうか。実は、自社の社員こそ、取材先の一つになり得ます。深く読んでもらう記事は、浅い知識では書けません。なので、取材は必ず必要となります。業界の専門家でもある、自社の社員に取材すれば、コンテンツの質も高まります。また、自分の話した内容が記事として掲載されることで、少しずつオウンドメディアへの愛着が湧いてきます。
愛着が生まれてきたら、段階的に社員に外部の取材先を紹介してもらったり、記事を寄稿してもらったりしましょう。ポイントは、少しずつ巻き込んでいくことです!
可能であれば、立ち上げ前の企画の段階から参加してもらい、意見をもらうとなおよいでしょう。社内で連携して素晴らしいオウンドメディアを作りましょう!
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■4. ビジネスマンはアートに触れて!
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今、欧米の巨大IT企業を中心に、アートに触れることを通して仕事のパフォーマンスを上げようという試みが進んでいます。0から1を生み出すアートが、先行き不透明な時代を生き抜くヒントとなるというのです。本連載では、呼吸するようにアートに触れるライターのMaiが、アートの楽しみ方を解説します。
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普段、美術館に足を運ばなかったり、アート作品に触れる機会がなかったりする人でも、自ずとアートから不思議な影響を受けることはあるかと思います。そしてそれは、観る側の心境や、その当時の自分が置かれた状況が、大きく影響してくるものなのです。
ある知人男性は、「アートってなんだ? 鑑賞しても全然理解できない」と思っていましたが、熊本地震を経験したあとに美術館で作品を見ると、アートに対する意識が変わっていたそうです。その男性は、作品を目の前にしたときに、なぜか自然と涙がこぼれていたと言います。その体験以降、彼は、美術館に頻繁に足を運ぶようになりました。きっと彼の中で、何か心境の変化があったのでしょう。
美術やアートには興味がないと思っている人も、このような体験を経験する時がくるかもしれません。心に迷いや不安を抱えている時、美術館に足を運んでみるのもいいかもしれませんね。
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■5. Q&A
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Q:Q:自社でオウンドメディアの運営に携わっている会社員(男)です!
記事の画像について、フリー素材や有料素材サイトのものを使用しています。ただ、最近オリジナル画像の方がエンゲージメントが高まるとかそういう話も聞こえてきて、どうするべきか悩んでいます。オリジナル画像にすべきなのでしょうか? また、その場合どうやってオリジナル画像を用意すればいいのでしょうか?
A:最近では素材サイトの画像を使うメディアが増え、どこか見慣れた画像にあふれており、読者は「素材だな」と分かってしまいます。それが記事の印象となってしまい、エンゲージメントの低下に繋がります。したがって、クマベイスでは、可能な限りオリジナル画像を使用することをオススメしている次第です。
オリジナルであれば、スマートフォンで撮影したものでも十分使用できますので、日常的に素材になりそうな写真を撮りためておくといいですよ!(山田)
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・コンテンツマーケティングラボ「中小B2B企業のコンテンツマーケティング講座」
https://contentmarketinglab.jp/application-method/content-marketing-for-sme-vol1/
・毎日新聞「モリシの熊本通信」月1回
http://buff.ly/2fUSenp
・Yahoo!ニュース個人「田中森士 熊本の論点」
http://person.news.yahoo.co.jp/tanakashinji/
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・クマベイスHP : https://kumabase.com/
・編集・発行元:株式会社クマベイス : https://kumabase.com/
・発行責任者:株式会社クマベイス 代表取締役CEO 田中森士
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【2018年12月19日】