週刊クマベイス「地方企業の戦い方」Vol.181
2020/05/06 (Wed) 12:35
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国内のパイが縮小する中、地方企業が生き抜いていくための「武器」が手に入るメールマガジンです。
コンテンツマーケティング、デジタルマーケティング、ジャーナリズム、テクノロジーなどの最新動向やテクニックを、元新聞記者でコンテンツマーケティングの専門家・田中森士(株式会社クマベイス)と豪華執筆陣がお伝えします。
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週刊クマベイス「地方企業の戦い方」
2020年5月6日発行(Vol.181)
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<目次>
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… 1. マーケティング & IT 最前線
… 2. カルト・ブランディング入門
… 3. インサイドセールスの魔力
… 4. 海外のコンテンツマーケティングはいま
… 5. Q&A
… 6. メディア情報
──────────
★新刊のお知らせ(1)★
コンテンツマーケティングにおけるコンテンツ企画やコンテンツ制作に役立つ、新聞記者の思考法をまとめた電子書籍「コンテンツマーケティングに生かせる新聞記者の思考法:企画から取材、執筆まで」(クマベイス出版)が出版されました!
著者は元産経新聞・経済部記者で現在フリーとして活躍する佐久間史信氏。取材のアポの取り方など生々しい話も多く、これまでにない作品になったと自負しております。コンテンツマーケティング業界でコンテンツ制作やコンテンツ企画に携わる方、ライターの方、若手の新聞記者の方は、ぜひ手に取っていただけましたら幸いです。kindle unlimitedだと無料で読めます。
詳細はこちら→https://www.amazon.co.jp/dp/B087Q5W6CK
<目次(一部抜粋)>
全体のストーリーの立て方
「誰に読んでもらうのか」を意識する
取材を申し込む際の注意点
「芋づる式」は取材の醍醐味
情報はギブ・アンド・テイク
執筆者の体験に基づいた記事は読んで手応えがある
ターゲットによって書き方を変える
「見出し」を意識して書く
自分で読んで分からない原稿は人が読んでも分からない
100の話を聞いて10を書く
巻末付録「コンテンツ制作チェックリスト」
★新刊のお知らせ(2)★
ストーリーテリングの米国における最新情報や、新型コロナの時代におけるストーリーテリングの活用方法などについてまとめた電子書籍「コンテンツマーケティングのためのストーリーテリング2:物語の力で危機に打ち勝つ」が出版されました!
米国のコンテンツマーケティング業界で注目を集めるストーリーテリング。滞在時間を長くしたり、エンゲージメントを高めたりと、その効果の数々が報告されています。しかし日本においては、聞いたことはあっても、具体的にどのようにストーリーテリングコンテンツを制作していけばいいのか、理解が進んでいないのが現状です。
こうした問題意識から昨年、前作「コンテンツマーケティングのためのストーリーテリング:ブランドの物語を戦略に生かす」を出版したところ、本当に多くの方にお読みいただき、反響をいただきました。前作が多くの方のお役に立てたことを、嬉しく思います。今年に入ってからは直接ストーリーテリングについてご質問いただく機会も増え、少しずつストーリーテリングの認知が進んでいると感じます。同時に、ストーリーテリングに取り組む中で、課題にぶつかっている方もいらっしゃるようです。
本書は、本メルマガ内で連載されている「ストーリーテリング実践講座」の原稿をベースとしています。連載では、直接ご質問いただいた内容に対する回答として執筆したものも多分に含まれます。つまり、今回は具体的な場面についても多く触れた、より踏み込んだ内容といえるでしょう。
ウィズ・コロナ、アフター・コロナの時代において、ストーリーテリングはますます重要となります。ぜひ今後の活用法をイメージしながら読み進めていただけたらと思います。本書がコンテンツマーケティングやストーリーテリングに悩む方々の参考となれば幸いです。
詳細はこちら→https://www.amazon.co.jp/dp/B087RT237P
<目次(一部抜粋)>
第1章 米国におけるストーリーテリングの現在地
第2章 採用活動に生きるストーリーテリング
第3章 ビジュアルストーリーテリングの未来
第4章 ストーリーテリングで「共感」を獲得する
第5章 炎上とストーリーテリングコンテンツ
第6章 ウィズ・コロナ時代ストーリーテリング
…………………………
■1. マーケティング & IT 最前線
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クマベイスCEOの田中森士が、地方企業にとって役立つ、コンテンツマーケティングやITの最新ニュースやトレンドについて解説します。
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以前、カナダ・カルガリーのカフェでひとめぼれしたコーヒーカルチャー雑誌「Drift」(https://driftmag.com/)。その最新号が届いたので、連休中にじっくり読みました。特集はインドネシア・バリ島。
インドネシア国内のコーヒー市場は拡大を続けています。しかしコーヒー産業に従事する人々は、可処分所得の増加に一喜一憂するのではなく、「地元に根付いたコーヒーの知」に感謝しつつ日々を生きているといいます。
どの農場で採れたのかを重視するのがコーヒー業界の「サードウェーブ」だとすれば、バリ島はじめインドネシアを覆うのは「フォースウェーブ(第4の波)」。
どこで誰がどうやって豆を生産したのか。どこで誰がどうやって焙煎したのか。どこで誰がどうやって淹れているのか。
カフェ事業者はサプライチェーンについて深く理解し、顧客とコミュニケーションを取りつつこうした情報を伝えていくのが一般的だといいます。ここに「フォースウェーブ」の本質があります。
私が行きつけのバンドンのカフェでも、産地や農園を示した豆が並び、バリスタに尋ねると豆ひとつ一つのストーリーを教えてくれます。同時に、フレーバーについても本当に細かく解説してくれるので、なんだかワインのテイスティングをしている気分となります。
Driftによると、インドネシアではコーヒーのフレーバーを100種類以上に分類しているそうです。オフィスでがぶ飲みするコーヒーとは一線を画す、繊細な味わいのコーヒー。インドネシアには「まさに芸術作品としてのコーヒーの文化が根付くのです。
ストーリーがある嗜好品や料理は、不思議と二段階美味しく感じられます。お取り寄せやテークアウトにおいても、ストーリーのある商品・料理につい手が伸びる今日この頃。ストーリーテリングを活用することで、コロナ危機をも乗り越えられる気がした静かな連休でした。
…………………………
■2. カルト・ブランディング入門
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世の中にはカルト的な人気を誇り、熱狂的な「信者」を抱えるグローバルな「カルト・ブランド」が数多く存在します。しかし、そのノウハウについてはこれまであまり表に出てきませんでした。本連載では、北米発の「カルト・ブランディング」の考え方やメソッドについて、クマベイスCEOの田中森士がやさしく解説します。
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皆さん、「カルト・ブランド」という言葉をご存じでしょうか。カルト的な人気を誇り、熱狂的な「信者」を抱えるブランドのことを意味しますが、日本ではあまり知られていない概念です。
カルト・ブランドを目指すブランディング手法を、「カルト・ブランディング」と呼びます。北米でカルト宗教を研究して生まれたこのメソッドを紹介するのが、本連載の趣旨です。
私は今年2月、他に類を見ないカルト・ブランディングのカンファレンス「The Gathering」に参加しました。カナダの雪深い町・バンフで開かれたこのカンファレンスでは、コカ・コーラやアンダーアーマーなど、日本でもよく知られたブランドの担当者が登壇。顧客を「信者」とするために何をやってきたのか、そのメソッドをプレゼンしました。
カンファレンスの感想は一言「驚き」に尽きます。誰もが知るグローバルブランドが、カルト宗教に学んだメソッドを使っていたからです。
日本においては、過去のカルト宗教による凶悪犯罪の数々もあり、「カルト」というワード自体が非常にセンシティブな存在となっています。したがって、カルト・ブランディングについて言及した記事も、諸外国と比較すると極めて数が少ないものです。
なぜ今カルト・ブランディングに注目するのか。それは、新型コロナウイルスのパンデミックも理由の一つにあります。
パンデミックによって、世の中のあらゆるものがデジタル化し、時代が10年進むと言われています。つまり、これまでCM+オフラインが中心だったBtoCのブランディングも、一気にオンラインへとかじを切る必要が出てきたのです。
オフラインの場では、比較的簡単に「信頼」を獲得できます。しかし、オンラインの場ではなかなか難しい。そこで力を発揮するのがカルト・ブランディングです。
詳しくは連載の中で解説してまいりますが、カルト・ブランドの顧客たちは「信者」となり、周囲にブランドとの関わりについてさかんにアピールします。つまり、「伝道師」としての役割も担うのです。
あらゆるチャネルの中で、口コミが最強とはマーケティングの世界で昔から言われてきたことです。カルト・ブランドの「信者」は、自発的に口コミをオンライン・オフライン双方で発信してくれる。すると、消費者は一気に購買行動に走るという構図です。
withコロナ、ポストコロナの時代に求められるカルト・ブランディング。本メルマガ読者の皆様、どうぞ連載にお付き合いくださいませ。
…………………………
■3. インサイドセールスの魔力
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BtoBコンテンツマーケティングと切っても切れない関係にあるのが、インサイドセールスです。マーケティングファネルに上手くハマったとて、クロージングは営業担当がやるしかない。しかしながら、人員にも限りがある。そうした状況を背景に、インサイドセールスの重要性が高まっています。本連載では、インサイドセールスの鬼・YUHOが、インサイドセールスの独自のノウハウを、皆さんに伝授します。
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「インサイドセールスチームの自宅での作業ついて」
新型コロナウィルスの感染拡大のために、現在多くの営業マンが自宅作業をせざるを得ない状況にあります。インサイドセールスは、フィールドセールスより自宅作業の影響を受けづらいといえます。とはいえ個人的には、100%のパフォーマンスを出し切ることはできていないのではと感じています。
これまでの効率に、より近い状況で作業するためには、何に注意をしたらよいでしょうか。考えてみましょう(いつも完全在宅で仕事をしている場合はあてはまりません)。
1:環境
インサイドセールスの営業活動は個人プレーと思われがちですが、実は周囲にメンバーがいることは重要です。以前ご説明したとおり、業務やスキルを分業制にすることで、それぞれがいろいろなプロフェッショナルスキルを持っているためです。各人が自宅で作業をすることにより、向いの席に座っていたメンバーへの質問が気軽にできなくなります。
この解決策として、すでに導入されていることがほぼ必須ですが、チャットツールを利用しましょう。そのほか、インターネット環境が整っていれば、チャットツールのビデオのカメラを作業中ずっとオンにしておくのも、いつもの環境が再現されて効果的です。
2:モチベーション
オフィスでの作業で大型案件のクロージングができた際に「うおー!」と叫べば誰かが反応してくれますが、家で一人のときはそうはいきません。逆にうまくいかない際に、いつもはすぐに助言を求めに行く上司もその場にはいませんので、チャットは電話で相談することになります。このように周りに人がいない状況はモチベーションの欠如につながる心配があります。
先ほどの1:環境のように、いつでも気軽に連絡が取れる状態をできるだけ保つ工夫が必要ですので、チャットツールやビデオは少なくとも使いこなせている状態が必要です。メンバー同士でこまめに(じゃまにならない程度で)連絡を取り合い、仕事をしているメンバーの存在が常に感じられるようにしてみてください。
3:ツール利用のセッティング
インサイドセールスでは日ごろから様々ツールを利用しているため、仕事のほとんどの作業を自分のパソコン1台で済ませることができます。しかし万一メンバーの自宅でインターネット環境が整っていなかったり、特定のIPアドレスのみのアクセス制限などをかけていては、その日1日仕事になりません。事前の設定確認は各メンバーで入念に行うようにしてください。
緊急事態宣言も延長する方針になり、この仕事環境も長期化することが見えているため、少しでも早い段階で環境を整えていきたいですね。
…………………………
■4. 海外のコンテンツマーケティングはいま
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「米国の周回遅れ」とも揶揄される日本のコンテンツマーケティング界隈。なぜ遅れているのか。どうすれば効果的なコンテンツマーケティングが展開できるのか。コンテンツマーケティング研究家・山田太一が、そのヒントを海外の記事や文献に見出す連載です。
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「コロナウィルス下のコンテンツマーケティングで実践すべき7つのステップ(後編)」
コロナウィルス下のコンテンツマーケティングで実践すべき7ステップについて取り上げている、米国の「Content Marketing Institute」の記事をご紹介しています。前回まで4ステップについて取り上げてきましたが、今回は残りの3ステップについてご紹介します。
残りのステップは「タスク管理」と「目標設定」に関するものです。まずは「フォーマットや配信チャネルなど、コンテンツ作成プロセスを一覧表にする」ことです。コンテンツができあがっていく過程(いつまでに何をどうすればよいのか)を一覧表で整理すると良いでしょう。
例えば、今回の非常事態でコンテンツの承認プロセスに変更はないか、納期は変わっていないか、配信方法をどう変えるのか…。今回の非常事態を受け、コンテンツ制作プロセスで変わった点も多いのではないでしょうか。一度、「いつまでに何をどうすればよいのか」について一覧表で整理することで、思わぬミスを防げるでしょう。
続いて「コンテンツを配信する頻度を(カレンダーなどに)明示する」ことです。記事では「カレンダーで明示する前に、本当にその頻度で配信できるか考える」必要性を強調しています。コンテンツを定期的に配信することはもちろん大切ですが、今後について見通しが立ちにくいなかで無理なスケジュールを組むべきではありません。カレンダーに書いていた配信日を考え直してみましょう。
最後のステップは普段と同じ「受け手にどうしてほしいのか(ゴール)明確にし、測定可能な目標を設定する」ことです。この状況下でも、この部分については変わりません。これまでの6つのステップを踏まえても、ゴールが明確でないと戦略がぶれてしまいます。自社の状態、受け手の状態を考えた上で、目標を再設定しましょう。
今回まで3回にわたり、7つのステップについてご紹介してきました。厳しい状況は続きますが、取り上げた内容が少しでもお役に立てるようでしたら幸いです
…………………………
■5. Q&A
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クマベイスメルマガ読者のみなさまの悩みや相談に、メルマガ編集部が総力を上げて答えるコーナーです。コンテンツマーケティングから人間関係まで、どしどしご質問をお寄せください。ご質問はこちらから→kumabase@kumabase.com
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Q:在宅勤務が1カ月を超えてもうギブアップ気味です。集中でき、かつやりがいを感じられるような仕組みやツールはないでしょうか。
A:本日のニューヨーク・タイムズの記事にありましたが、新型コロナによって在宅勤務となっている米国のホワイトカラーの多くが、新型コロナが落ち着いた後もリモートワークを継続したいと感じているそうです。通勤時間の無駄がなく、新型コロナに限らず病気の感染リスクが低くなることなどがその理由とのこと。
ただし、自己管理できる人でなければ、精神的にしんどいですよね。記事でも1日当たりの労働時間が長くなると、リモートワークの満足度が下がることを指摘しています。
ポイントは、タスクとカレンダーの管理にあります。一日のタスクを朝一でチームと共有し、終業時にどれだけ処理できたかも共有する。また、タスクは基本的にすべて共有カレンダーに所要時間とともに入れる。
注意点としては、タスク=アウトプットだということです。メール連絡は当然タスクに入りませんので、カレンダーには入れる必要はありません。隙間時間にさっとやりましょう。アウトプットのないビデオ会議も、本来必要ないもの。アウトプットに向けてどうしても必要な会議のみ入れ、時間も短めに設定しましょう。
仕組み化することで自分を律し、達成感のある日々を送ることを心がけてくださいね。(田中)
…………………………
■6. メディア情報
Forbes JAPAN「世界を歩いて見つけたマーケティングのヒント」
https://forbesjapan.com/articles/detail/25024
・Yahoo!ニュース個人「田中森士 熊本の論点」
http://person.news.yahoo.co.jp/tanakashinji/
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・クマベイスHP : https://kumabase.com/
・編集・発行元:株式会社クマベイス : https://kumabase.com/
・発行責任者:株式会社クマベイス 代表取締役CEO 田中森士
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週刊クマベイス「地方企業の戦い方」
2020年5月6日発行(Vol.181)
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【2020年5月6日】
国内のパイが縮小する中、地方企業が生き抜いていくための「武器」が手に入るメールマガジンです。
コンテンツマーケティング、デジタルマーケティング、ジャーナリズム、テクノロジーなどの最新動向やテクニックを、元新聞記者でコンテンツマーケティングの専門家・田中森士(株式会社クマベイス)と豪華執筆陣がお伝えします。
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週刊クマベイス「地方企業の戦い方」
2020年5月6日発行(Vol.181)
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<目次>
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… 1. マーケティング & IT 最前線
… 2. カルト・ブランディング入門
… 3. インサイドセールスの魔力
… 4. 海外のコンテンツマーケティングはいま
… 5. Q&A
… 6. メディア情報
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コンテンツマーケティングにおけるコンテンツ企画やコンテンツ制作に役立つ、新聞記者の思考法をまとめた電子書籍「コンテンツマーケティングに生かせる新聞記者の思考法:企画から取材、執筆まで」(クマベイス出版)が出版されました!
著者は元産経新聞・経済部記者で現在フリーとして活躍する佐久間史信氏。取材のアポの取り方など生々しい話も多く、これまでにない作品になったと自負しております。コンテンツマーケティング業界でコンテンツ制作やコンテンツ企画に携わる方、ライターの方、若手の新聞記者の方は、ぜひ手に取っていただけましたら幸いです。kindle unlimitedだと無料で読めます。
詳細はこちら→https://www.amazon.co.jp/dp/B087Q5W6CK
<目次(一部抜粋)>
全体のストーリーの立て方
「誰に読んでもらうのか」を意識する
取材を申し込む際の注意点
「芋づる式」は取材の醍醐味
情報はギブ・アンド・テイク
執筆者の体験に基づいた記事は読んで手応えがある
ターゲットによって書き方を変える
「見出し」を意識して書く
自分で読んで分からない原稿は人が読んでも分からない
100の話を聞いて10を書く
巻末付録「コンテンツ制作チェックリスト」
★新刊のお知らせ(2)★
ストーリーテリングの米国における最新情報や、新型コロナの時代におけるストーリーテリングの活用方法などについてまとめた電子書籍「コンテンツマーケティングのためのストーリーテリング2:物語の力で危機に打ち勝つ」が出版されました!
米国のコンテンツマーケティング業界で注目を集めるストーリーテリング。滞在時間を長くしたり、エンゲージメントを高めたりと、その効果の数々が報告されています。しかし日本においては、聞いたことはあっても、具体的にどのようにストーリーテリングコンテンツを制作していけばいいのか、理解が進んでいないのが現状です。
こうした問題意識から昨年、前作「コンテンツマーケティングのためのストーリーテリング:ブランドの物語を戦略に生かす」を出版したところ、本当に多くの方にお読みいただき、反響をいただきました。前作が多くの方のお役に立てたことを、嬉しく思います。今年に入ってからは直接ストーリーテリングについてご質問いただく機会も増え、少しずつストーリーテリングの認知が進んでいると感じます。同時に、ストーリーテリングに取り組む中で、課題にぶつかっている方もいらっしゃるようです。
本書は、本メルマガ内で連載されている「ストーリーテリング実践講座」の原稿をベースとしています。連載では、直接ご質問いただいた内容に対する回答として執筆したものも多分に含まれます。つまり、今回は具体的な場面についても多く触れた、より踏み込んだ内容といえるでしょう。
ウィズ・コロナ、アフター・コロナの時代において、ストーリーテリングはますます重要となります。ぜひ今後の活用法をイメージしながら読み進めていただけたらと思います。本書がコンテンツマーケティングやストーリーテリングに悩む方々の参考となれば幸いです。
詳細はこちら→https://www.amazon.co.jp/dp/B087RT237P
<目次(一部抜粋)>
第1章 米国におけるストーリーテリングの現在地
第2章 採用活動に生きるストーリーテリング
第3章 ビジュアルストーリーテリングの未来
第4章 ストーリーテリングで「共感」を獲得する
第5章 炎上とストーリーテリングコンテンツ
第6章 ウィズ・コロナ時代ストーリーテリング
…………………………
■1. マーケティング & IT 最前線
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クマベイスCEOの田中森士が、地方企業にとって役立つ、コンテンツマーケティングやITの最新ニュースやトレンドについて解説します。
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以前、カナダ・カルガリーのカフェでひとめぼれしたコーヒーカルチャー雑誌「Drift」(https://driftmag.com/)。その最新号が届いたので、連休中にじっくり読みました。特集はインドネシア・バリ島。
インドネシア国内のコーヒー市場は拡大を続けています。しかしコーヒー産業に従事する人々は、可処分所得の増加に一喜一憂するのではなく、「地元に根付いたコーヒーの知」に感謝しつつ日々を生きているといいます。
どの農場で採れたのかを重視するのがコーヒー業界の「サードウェーブ」だとすれば、バリ島はじめインドネシアを覆うのは「フォースウェーブ(第4の波)」。
どこで誰がどうやって豆を生産したのか。どこで誰がどうやって焙煎したのか。どこで誰がどうやって淹れているのか。
カフェ事業者はサプライチェーンについて深く理解し、顧客とコミュニケーションを取りつつこうした情報を伝えていくのが一般的だといいます。ここに「フォースウェーブ」の本質があります。
私が行きつけのバンドンのカフェでも、産地や農園を示した豆が並び、バリスタに尋ねると豆ひとつ一つのストーリーを教えてくれます。同時に、フレーバーについても本当に細かく解説してくれるので、なんだかワインのテイスティングをしている気分となります。
Driftによると、インドネシアではコーヒーのフレーバーを100種類以上に分類しているそうです。オフィスでがぶ飲みするコーヒーとは一線を画す、繊細な味わいのコーヒー。インドネシアには「まさに芸術作品としてのコーヒーの文化が根付くのです。
ストーリーがある嗜好品や料理は、不思議と二段階美味しく感じられます。お取り寄せやテークアウトにおいても、ストーリーのある商品・料理につい手が伸びる今日この頃。ストーリーテリングを活用することで、コロナ危機をも乗り越えられる気がした静かな連休でした。
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■2. カルト・ブランディング入門
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世の中にはカルト的な人気を誇り、熱狂的な「信者」を抱えるグローバルな「カルト・ブランド」が数多く存在します。しかし、そのノウハウについてはこれまであまり表に出てきませんでした。本連載では、北米発の「カルト・ブランディング」の考え方やメソッドについて、クマベイスCEOの田中森士がやさしく解説します。
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皆さん、「カルト・ブランド」という言葉をご存じでしょうか。カルト的な人気を誇り、熱狂的な「信者」を抱えるブランドのことを意味しますが、日本ではあまり知られていない概念です。
カルト・ブランドを目指すブランディング手法を、「カルト・ブランディング」と呼びます。北米でカルト宗教を研究して生まれたこのメソッドを紹介するのが、本連載の趣旨です。
私は今年2月、他に類を見ないカルト・ブランディングのカンファレンス「The Gathering」に参加しました。カナダの雪深い町・バンフで開かれたこのカンファレンスでは、コカ・コーラやアンダーアーマーなど、日本でもよく知られたブランドの担当者が登壇。顧客を「信者」とするために何をやってきたのか、そのメソッドをプレゼンしました。
カンファレンスの感想は一言「驚き」に尽きます。誰もが知るグローバルブランドが、カルト宗教に学んだメソッドを使っていたからです。
日本においては、過去のカルト宗教による凶悪犯罪の数々もあり、「カルト」というワード自体が非常にセンシティブな存在となっています。したがって、カルト・ブランディングについて言及した記事も、諸外国と比較すると極めて数が少ないものです。
なぜ今カルト・ブランディングに注目するのか。それは、新型コロナウイルスのパンデミックも理由の一つにあります。
パンデミックによって、世の中のあらゆるものがデジタル化し、時代が10年進むと言われています。つまり、これまでCM+オフラインが中心だったBtoCのブランディングも、一気にオンラインへとかじを切る必要が出てきたのです。
オフラインの場では、比較的簡単に「信頼」を獲得できます。しかし、オンラインの場ではなかなか難しい。そこで力を発揮するのがカルト・ブランディングです。
詳しくは連載の中で解説してまいりますが、カルト・ブランドの顧客たちは「信者」となり、周囲にブランドとの関わりについてさかんにアピールします。つまり、「伝道師」としての役割も担うのです。
あらゆるチャネルの中で、口コミが最強とはマーケティングの世界で昔から言われてきたことです。カルト・ブランドの「信者」は、自発的に口コミをオンライン・オフライン双方で発信してくれる。すると、消費者は一気に購買行動に走るという構図です。
withコロナ、ポストコロナの時代に求められるカルト・ブランディング。本メルマガ読者の皆様、どうぞ連載にお付き合いくださいませ。
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■3. インサイドセールスの魔力
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BtoBコンテンツマーケティングと切っても切れない関係にあるのが、インサイドセールスです。マーケティングファネルに上手くハマったとて、クロージングは営業担当がやるしかない。しかしながら、人員にも限りがある。そうした状況を背景に、インサイドセールスの重要性が高まっています。本連載では、インサイドセールスの鬼・YUHOが、インサイドセールスの独自のノウハウを、皆さんに伝授します。
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「インサイドセールスチームの自宅での作業ついて」
新型コロナウィルスの感染拡大のために、現在多くの営業マンが自宅作業をせざるを得ない状況にあります。インサイドセールスは、フィールドセールスより自宅作業の影響を受けづらいといえます。とはいえ個人的には、100%のパフォーマンスを出し切ることはできていないのではと感じています。
これまでの効率に、より近い状況で作業するためには、何に注意をしたらよいでしょうか。考えてみましょう(いつも完全在宅で仕事をしている場合はあてはまりません)。
1:環境
インサイドセールスの営業活動は個人プレーと思われがちですが、実は周囲にメンバーがいることは重要です。以前ご説明したとおり、業務やスキルを分業制にすることで、それぞれがいろいろなプロフェッショナルスキルを持っているためです。各人が自宅で作業をすることにより、向いの席に座っていたメンバーへの質問が気軽にできなくなります。
この解決策として、すでに導入されていることがほぼ必須ですが、チャットツールを利用しましょう。そのほか、インターネット環境が整っていれば、チャットツールのビデオのカメラを作業中ずっとオンにしておくのも、いつもの環境が再現されて効果的です。
2:モチベーション
オフィスでの作業で大型案件のクロージングができた際に「うおー!」と叫べば誰かが反応してくれますが、家で一人のときはそうはいきません。逆にうまくいかない際に、いつもはすぐに助言を求めに行く上司もその場にはいませんので、チャットは電話で相談することになります。このように周りに人がいない状況はモチベーションの欠如につながる心配があります。
先ほどの1:環境のように、いつでも気軽に連絡が取れる状態をできるだけ保つ工夫が必要ですので、チャットツールやビデオは少なくとも使いこなせている状態が必要です。メンバー同士でこまめに(じゃまにならない程度で)連絡を取り合い、仕事をしているメンバーの存在が常に感じられるようにしてみてください。
3:ツール利用のセッティング
インサイドセールスでは日ごろから様々ツールを利用しているため、仕事のほとんどの作業を自分のパソコン1台で済ませることができます。しかし万一メンバーの自宅でインターネット環境が整っていなかったり、特定のIPアドレスのみのアクセス制限などをかけていては、その日1日仕事になりません。事前の設定確認は各メンバーで入念に行うようにしてください。
緊急事態宣言も延長する方針になり、この仕事環境も長期化することが見えているため、少しでも早い段階で環境を整えていきたいですね。
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■4. 海外のコンテンツマーケティングはいま
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「米国の周回遅れ」とも揶揄される日本のコンテンツマーケティング界隈。なぜ遅れているのか。どうすれば効果的なコンテンツマーケティングが展開できるのか。コンテンツマーケティング研究家・山田太一が、そのヒントを海外の記事や文献に見出す連載です。
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「コロナウィルス下のコンテンツマーケティングで実践すべき7つのステップ(後編)」
コロナウィルス下のコンテンツマーケティングで実践すべき7ステップについて取り上げている、米国の「Content Marketing Institute」の記事をご紹介しています。前回まで4ステップについて取り上げてきましたが、今回は残りの3ステップについてご紹介します。
残りのステップは「タスク管理」と「目標設定」に関するものです。まずは「フォーマットや配信チャネルなど、コンテンツ作成プロセスを一覧表にする」ことです。コンテンツができあがっていく過程(いつまでに何をどうすればよいのか)を一覧表で整理すると良いでしょう。
例えば、今回の非常事態でコンテンツの承認プロセスに変更はないか、納期は変わっていないか、配信方法をどう変えるのか…。今回の非常事態を受け、コンテンツ制作プロセスで変わった点も多いのではないでしょうか。一度、「いつまでに何をどうすればよいのか」について一覧表で整理することで、思わぬミスを防げるでしょう。
続いて「コンテンツを配信する頻度を(カレンダーなどに)明示する」ことです。記事では「カレンダーで明示する前に、本当にその頻度で配信できるか考える」必要性を強調しています。コンテンツを定期的に配信することはもちろん大切ですが、今後について見通しが立ちにくいなかで無理なスケジュールを組むべきではありません。カレンダーに書いていた配信日を考え直してみましょう。
最後のステップは普段と同じ「受け手にどうしてほしいのか(ゴール)明確にし、測定可能な目標を設定する」ことです。この状況下でも、この部分については変わりません。これまでの6つのステップを踏まえても、ゴールが明確でないと戦略がぶれてしまいます。自社の状態、受け手の状態を考えた上で、目標を再設定しましょう。
今回まで3回にわたり、7つのステップについてご紹介してきました。厳しい状況は続きますが、取り上げた内容が少しでもお役に立てるようでしたら幸いです
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■5. Q&A
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クマベイスメルマガ読者のみなさまの悩みや相談に、メルマガ編集部が総力を上げて答えるコーナーです。コンテンツマーケティングから人間関係まで、どしどしご質問をお寄せください。ご質問はこちらから→kumabase@kumabase.com
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Q:在宅勤務が1カ月を超えてもうギブアップ気味です。集中でき、かつやりがいを感じられるような仕組みやツールはないでしょうか。
A:本日のニューヨーク・タイムズの記事にありましたが、新型コロナによって在宅勤務となっている米国のホワイトカラーの多くが、新型コロナが落ち着いた後もリモートワークを継続したいと感じているそうです。通勤時間の無駄がなく、新型コロナに限らず病気の感染リスクが低くなることなどがその理由とのこと。
ただし、自己管理できる人でなければ、精神的にしんどいですよね。記事でも1日当たりの労働時間が長くなると、リモートワークの満足度が下がることを指摘しています。
ポイントは、タスクとカレンダーの管理にあります。一日のタスクを朝一でチームと共有し、終業時にどれだけ処理できたかも共有する。また、タスクは基本的にすべて共有カレンダーに所要時間とともに入れる。
注意点としては、タスク=アウトプットだということです。メール連絡は当然タスクに入りませんので、カレンダーには入れる必要はありません。隙間時間にさっとやりましょう。アウトプットのないビデオ会議も、本来必要ないもの。アウトプットに向けてどうしても必要な会議のみ入れ、時間も短めに設定しましょう。
仕組み化することで自分を律し、達成感のある日々を送ることを心がけてくださいね。(田中)
…………………………
■6. メディア情報
Forbes JAPAN「世界を歩いて見つけたマーケティングのヒント」
https://forbesjapan.com/articles/detail/25024
・Yahoo!ニュース個人「田中森士 熊本の論点」
http://person.news.yahoo.co.jp/tanakashinji/
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・クマベイスHP : https://kumabase.com/
・編集・発行元:株式会社クマベイス : https://kumabase.com/
・発行責任者:株式会社クマベイス 代表取締役CEO 田中森士
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週刊クマベイス「地方企業の戦い方」
2020年5月6日発行(Vol.181)
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【2020年5月6日】