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週刊クマベイス「地方企業の戦い方」Vol.175

2020/03/25 (Wed) 19:20
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国内のパイが縮小する中、地方企業が生き抜いていくための「武器」が手に入るメールマガジンです。
コンテンツマーケティング、デジタルマーケティング、ジャーナリズム、テクノロジーなどの最新動向やテクニックを、元新聞記者でコンテンツマーケティングの専門家・田中森士(株式会社クマベイス)と豪華執筆陣がお伝えします。

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週刊クマベイス「地方企業の戦い方」
2020年3月25日発行(Vol.175)

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<目次>
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… 1. マーケティング & IT 最前線
… 2. ストーリーテリング実践講座
… 3. インサイドセールスの魔力
… 4. ジャーナリスティック・アプローチのコンテンツ制作
… 5. Q&A
… 6. メディア情報
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■1. マーケティング & IT 最前線

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クマベイスCEOの田中森士が、地方企業にとって役立つ、コンテンツマーケティングやITの最新ニュースやトレンドについて解説します。

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新型コロナによって、世界中で自宅待機や在宅勤務を余儀なくされている人が増加しています。現在の状況はある意味「戦時下」と同じ。トランプ大統領はじめ、世界各国の首脳が「戦時中」や「準・戦時下」などの表現を使っていることからも、深刻度は日に日に高まっていることがうかがえます。

非常時に強いビジネスが何なのか、人生で初めて知ることになった方も多いのではないでしょうか。これからの時代のリスク分散とは、単に地域を分散するだけではなく、非常時に強いビジネスにも取り組むことを意味するのだと感じます。

現在、欧米を中心に「隔離生活」を余儀なくされている人が多くいます。ついには、タイも明日、非常事態を宣言するようです。今後、隔離状態に置かれる人は、ますます増えることが予想されます。

そんななか、宇宙で1年を過ごした宇宙飛行士が、「隔離状態」で過ごすためのコツをニューヨーク・タイムズに寄稿。多くの人に読まれているとのことです。確かに宇宙はある意味究極の「隔離された空間」であり、現在の状況と似通っているともいえます。目の付け所が素晴らしいですね。

スケジュールに沿って生活する。一日の中に「楽しみ」の時間を設ける。外に出て自然と触れ合う(宇宙空間では不可能なので切望していたそう)。自宅内でできる趣味を見つける。日記をつける。家族や友人と繋がるための時間を設ける(ビデオ通話でOK)。専門家の声を聴く(新型コロナについて信頼できる情報源を確保する)。地球に境界線はなく、私たちは必然的に相互に繋がっているということを理解する(ともに問題を解決しよう!)。

宇宙的視座に立てば、地球上で起こることはすべて乗り越えられる。そんな筆者の熱い思いが伝わってくる素敵な記事です。家にいることがストレスだと感じている人は、ぜひご一読を。後半に行くにつれてなんだか目頭が熱くなってきます。
https://www.nytimes.com/2020/03/21/opinion/scott-kelly-coronavirus-isolation.html

また、こちらも同じニューヨーク・タイムズの記事ですが、アルコールブランドのオーナーを務める男性が「ふとした思いつき」で始めたというイベント「バーチャルハッピーアワー」が話題を集めています。
https://www.nytimes.com/2020/03/20/well/virus-virtual-happy-hour.html

参加者はビデオ会議ツール「zoom」を使い、お酒を片手におしゃべりを楽しむというもの。2日目には100人以上がログインした同イベントは、新型コロナウイルスが収束するまで毎日開催予定だそうです。

非常時におけるこれらの「与える人たち」、言い換えると打算のない利他の精神を持ち合わせた人は、状況が落ち着けば必ず成功すると、熊本地震の経験から感じます。こうした状況だからこそ、社会に手を差し伸べられる人は、ぜひ一歩前に出ましょう。ポイントは、心の底から見返りを求めないことです。

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■2. ストーリーテリング実践講座

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米国のコンテンツマーケティング業界で注目を集めるストーリーテリング。滞在時間が延びたり、エンゲージメントを高めたりと、その効果の数々が報告されています。しかしながら、どのようなステップを踏めばよいのか、日本ではまだ認知されていないのが現状です。本連載は、ストーリーテリングの研究に取り組むクマベイスCEOの田中森士が、ストーリーテリングの導入方法について、やさしく解説します。

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ストーリーは、人々を不安に与えることもあります。歴史を振り返れば、独裁者は不安をあおるストーリーをさかんに喧伝し、国民を徐々に「洗脳」してきました。

一方で、ストーリーは人々に癒しや幸福感を与えることもできます。先日、ニューヨーク・タイムズに掲載されていた「良書セレクション」は、新型コロナによって不安を感じる人に向けたものでした。ニュースに触れるのを一休みして、本を読もう。本は不安をやわらげ、癒してくれる。こんなメッセージを含んだ内容の、最高のタイミングの記事ですね。

紹介されていた本は、小説も多く含みます。紙の読書はネットとは異なり、世界観に没入することができ、また、自分と向き合うこともできる貴重な時間です。読書中はストーリーにのめりこめますし、ストーリーが新型コロナによる不安もどこかへ追いやってくれます。

ハッピーエンドの小説か、ばかばかしい内容のエッセイ、インド等アジアのエネルギッシュな紀行文などはいかがでしょうか。現代人が触れるストーリーは、広告的なものが多いのですが、たまには自らストーリーを積極的に摂取するものいいものです。寝る前の30分間だけでもいいでしょう。今夜ぜひ、お試しください。

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■3. インサイドセールスの魔力

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BtoBコンテンツマーケティングと切っても切れない関係にあるのが、インサイドセールスです。マーケティングファネルに上手くハマったとて、クロージングは営業担当がやるしかない。しかしながら、人員にも限りがある。そうした状況を背景に、インサイドセールスの重要性が高まっています。本連載では、インサイドセールスの鬼・YUHOが、インサイドセールスの独自のノウハウを、皆さんに伝授します。

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発生したリードにラベリングしていく際、気を付けなければならないこと。それは、エンタープライズ(いわゆる大企業)とSMB(いわゆる中小企業)は同じように扱ってはいけない点です。

例えば、月額課金型のSaaSであれば、利用人数や規模がSMBと桁違い。リード発生時の状況からいつものようにEスコア(こちらからとくに個別のコンタクトはしないような低いスコア)を付けてしまうのではなく、対応にひと工夫加えることが大切です。思わぬ大規模獲得につながる可能性を秘めています。

ポイントは、リードラベリングの作業を行う際、機械的につけていくのではなく、収集した情報の企業名や人数規模を確認すること。このひと手間が、成果を大きく左右するのです。

ではエンタープライズ向けの対応はどうすればよいのでしょうか。

インサイドセールスの観点に立てば、手間を必要以上にかけすぎず効率よくコンバージョンを狙っていきたいところですが、世の中でまさに議論が進んでいるところです。

すぐにFSにパス。急いで先方にアポどり。ISもFSと一緒に訪問に行く! 経験上、おすすめのフローは以上のようなものです。ただし、訪問可能地域であることが前提です。例えば熊本から東京に行く必要はないと考えます。

以前、インサイドセールスは「訪問しない内勤営業」と説明しましたが、ここにきていきなり「訪問」というワードが登場しました。混乱された方もいらっしゃるかと思いますが、このケースでは受注or失注いずれの結末でも、先ほどのフローが最短ルートなのです。一つのやり方に固執せずに、臨機応変に対応することも、これからのインサイドセールスには求められます。

次回は、なぜエンタープライズリードはISも訪問を推奨するのかについて説明します。

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■4. ジャーナリスティック・アプローチのコンテンツ制作

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米国のコンテンツマーケティング業界では、ジャーナリズム業界のノウハウを学び、それをコンテンツ制作に取り入れる動きが活発化しています。本連載では、新聞記者がどのように取材し、それを記事にしているのか、長きにわたって新聞業界に身を置いてた元記者が解説します。

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デスクなど編集サイドから見て、どんな記者・ライターが評価されるのか。

もちろん原稿を書くのが仕事ですから、いい原稿を書く記者、ライターがいいに決まっています。これは「腕」の話なので、今回はちょっと横に置いておきましょう。

まず、執筆のところでも書きましたが、締め切りをきちんと守ってくれることです。どんないい原稿でも、締め切りに遅れるようでは編集作業をするうえで困ります。締め切りを守ってくれる記者には安心して原稿を頼めます。

そして、何も記者やライターに限ったことではありませんが、何に対しても反応が早いことです。そして、こまめに連絡をくれることです。

電話ひとつとってもそうです。電話をかけて出なかったら、あとからすぐにかかってくる。問い合わせたら、とりあえず返事をしてくる。昨今、メールでやりとりすることも多いと思いますが、これもしかりです。

電話を待っているのにいっこうにかかってこない。メールを送ってもいっこうに返事がこない。編集作業というのはだいたい時間に追われる仕事です。これでは資質にバッテンをつけられてもしかたありません。

反応の早さとこまめな連絡。これを備えている記者・ライターは、非常にありがたい存在なのです。

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■5. Q&A

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クマベイスメルマガ読者のみなさまの悩みや相談に、メルマガ編集部が総力を上げて答えるコーナーです。コンテンツマーケティングから人間関係まで、どしどしご質問をお寄せください。ご質問はこちらから→kumabase@kumabase.com

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Q:新型コロナによる自粛自粛で疲れてきました。何とかならないものなのでしょうか。

A:今の状況は先が見えませんよね。しかも、東京で40人の感染が確認されるなど、事態はより深刻になりかねません。しかし、不安がっても仕方がありません。歴史を振り返れば、戦時中は外に出られないことなんて当たり前で、今以上のストレスがあったはずです。

冒頭でもお伝えしましたが、スケジュールに沿って生活したり、一日の中に「楽しみ」の時間を設けたりと、自らをうまくコントロールしましょう。瞑想やランニングは、必ずあなたの助けになってくれます。断言しますが、今の状況は戦争や宇宙ステーションの環境に比べたら、全然ましです。このことを理解して、上手にやりすごしましょう。(田中)

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■6. メディア情報

Forbes JAPAN「世界を歩いて見つけたマーケティングのヒント」
https://forbesjapan.com/articles/detail/25024

・Yahoo!ニュース個人「田中森士 熊本の論点」
http://person.news.yahoo.co.jp/tanakashinji/

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・編集・発行元:株式会社クマベイス : https://kumabase.com/
・発行責任者:株式会社クマベイス 代表取締役CEO 田中森士

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週刊クマベイス「地方企業の戦い方」
2020年3月25日発行(Vol.175)

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【2020年3月25日】