週刊クマベイス「地方企業の戦い方」Vol.169
2020/02/12 (Wed) 12:49
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国内のパイが縮小する中、地方企業が生き抜いていくための「武器」が手に入るメールマガジンです。
コンテンツマーケティング、デジタルマーケティング、ジャーナリズム、テクノロジーなどの最新動向やテクニックを、元新聞記者でコンテンツマーケティングの専門家・田中森士(株式会社クマベイス)と豪華執筆陣がお伝えします。
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週刊クマベイス「地方企業の戦い方」
2019年2月12日発行(Vol.169)
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<目次>
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… 1. マーケティング & IT 最前線
… 2. ストーリーテリング実践講座
… 3. インサイドセールスの魔力
… 4. ジャーナリスティック・アプローチのコンテンツ制作
… 5. Q&A
… 6. メディア情報
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■1. マーケティング & IT 最前線
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クマベイスCEOの田中森士が、地方企業にとって役立つ、コンテンツマーケティングやITの最新ニュースやトレンドについて解説します。
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ジャカルタに滞在しています。もう何度も訪れていますが、相変わらずこの国の人々の購買意欲はすさまじく、街を歩くだけで国の勢いを感じます。
日本人にとっては心理的な距離が遠いこの土地。日本の友人から「インドネシアどう?」と質問されるたびに、「人口ボーナスがこれからもずっと続くから、内需だけで経済が回ってるよ」と回答してきました。
ただ、現地の人々に話を聞くと、「若干だけど経済の勢いが少し落ちているかな」とのこと。「いや、だったら日本はどうなるの…」と喉まで出かけましたが、もしかしたらもはや「国レベル」で好況を継続できる場所は、地球上に存在しないのかもしれません。ごく一部の地域、そしてごく一部の業界だけが「好況」で、しかもそれらもどんどん移りかわっていくという世の中へとどんどん進んでいるように思います。
このメルマガでも常々お伝えしておりますが、これから大企業を中心とした「大きな組織」は「規模のメリット」を享受できにくくなります。世の中が分断し、コミュニティーやマーケットが縮小しているという「パイが極めて小さい」状況に、まさに今の時代はあるのです。
パイが小さく先行きが極めて不透明だと、組織は憶病になります。そして本当はチャンスが転がっているのに、リスクにばかり目が行き、「リスクだらけ」に見えてしまうのです。特に日本企業においては、先行投資の意味合いも込めた、意欲的な新規ビジネスはもう難しいでしょうね。
つい先日、IMFは2030年までに消費税率を15%に上げる必要があると、報告書の中で指摘しました。2020年中ごろから、社会保障費などの財政負担が大きく増え、このままでは支えきれなくなるという趣旨です。このまま流れに身を任せるのか、リスクテイクしていくのか。日本企業はまさに今、「最後のチャンス」ともいえる「決断の機会」が訪れていると、ジャカルタの熱気の中を歩きながら感じます。
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■2. ストーリーテリング実践講座
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米国のコンテンツマーケティング業界で注目を集めるストーリーテリング。滞在時間が延びたり、エンゲージメントを高めたりと、その効果の数々が報告されています。しかしながら、どのようなステップを踏めばよいのか、日本ではまだ認知されていないのが現状です。本連載は、ストーリーテリングの研究に取り組むクマベイスCEOの田中森士が、ストーリーテリングの導入方法について、やさしく解説します。
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「炎上しないストーリーテリング」について、先週からお話ししています。
つい数日前、某カメラメーカーの動画が炎上しました。ストリートスナップの世界で知られた存在のカメラマンが、通行人を許可なしに撮影し、嫌がられる様子を収めたものです。
どんな思いや意図で撮影しているのかを本人が語り、そして撮影風景を収めたこの動画。ある意味ではストーリーテリングコンテンツと呼べるものです。しかし、公開後、即炎上しました。
嫌がっている人を撮影し、それを正当化するかのようなこの動画は、どう考えたって今の時代にそぐわないものです。個人的な見解ですが、社内でも疑問視する意見が出ていたはず。しかし、なぜか数多くのチェックをすり抜けて、公開されてしまった。
経験則ですが、チェックの機会が多すぎると、「他の人も確認しているから大丈夫だろう」というマインドになりがちです。今の時代に合って現場は委縮しがちで、あまり意欲的な作品も出てこない。なので、会社の上層部も「安心しきってしまう」ということは、往々にして起こりえます。
こうしたことを防ぐ意味では、たとえば本当に信頼できるPR会社にチェックをお願いすることが有効です。もしくは、信頼のおけるメディア関係者でもよいでしょう。
社内だけで進めてしまうと、どうしても近視眼的になりがちです。広告代理店としても、話題にあがるようなプロモーションを仕掛けたいので、すれすれのものを提案することがあるでしょう。
したがって、チェックのフェーズにおいてのみ「第三者の目」を入れ、「監査」してもらう。これができている企業は少ないでしょうが、必要な工程なのです。
…………………………
■3. インサイドセールスの魔力
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BtoBコンテンツマーケティングと切っても切れない関係にあるのが、インサイドセールスです。マーケティングファネルに上手くハマったとて、クロージングは営業担当がやるしかない。しかしながら、人員にも限りがある。そうした状況を背景に、インサイドセールスの重要性が高まっています。本連載では、インサイドセールスの鬼・YUHOが、インサイドセールスの独自のノウハウを、皆さんに伝授します。
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これまでに何度かご説明しているとおり、インサイドセールスの活動の多くが「電話をかけること」であることから、電話を手当たり次第かけまくる仕事と思われている傾向があります。このような戦略や考慮のないテレアポは、かける側も受ける側も「平和」ではありません。
かける側は「きつい口調で断られるかも...」とおびえながらかける。そして受ける側は、営業電話だと分かった瞬間「また営業電話がかかってきた!(怒)」というマインドになってしまうからです。
断言できますが、正しいオペレーションが守られていれば、インサイドセールスはかける側にとっても、受ける側にとっても「平和」です。そもそも、インサイドセールスが正しく機能していれば、かける側は電話口で営業対象の製品やサービス名を言って怒りだすような対象には電話をかけませんから。
怒り出す可能性のある顧客に対しては、何も対応しない、もしくはメールを送付するのみというオペレーションが組まれているはずです。受ける側は少なからず営業対象の製品やサービスに興味があり、ほぼ100%が自らこちらにコンタクトをしてきた人のカテゴリに入ります。
電話をかけて製品名を聞いただけで怒り出すような人はめったにいません。全てのリードに対して「問い合わせがあったから連絡をとった」といえば筋が通るわけです。
もちろん「オペレーションが守られていれば」と前置きしたとおり、ルールーが守られておらず低確度のリードに電話をかけて怒られる可能性は大いに予想されます。お互いが消耗するような手当たり次第のテレアポと、戦略と考慮のあるインサイドセールスの電話は全く別物なのです。
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■4. ジャーナリスティック・アプローチのコンテンツ制作
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米国のコンテンツマーケティング業界では、ジャーナリズム業界のノウハウを学び、それをコンテンツ制作に取り入れる動きが活発化しています。本連載では、新聞記者がどのように取材し、それを記事にしているのか、長きにわたって新聞業界に身を置いてた元記者が解説します。
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取材の際に聞いた“おいしい話”はついつい書きたくなります。それは往々にして事の真実であったり、相手のホンネであったり。いわば核心部分です。それだけに表に出ては困る場合があるのです。「でもそこを書かないと…」。こんな場合、とても悩みますね。
基本的に相手が「これは書かないで」と言って話してくれたことは書くべきでないと思います。もし書いてしまうと、相手に大きなダメージを与えるでしょうし、「あいつはしゃべったら全部書く。約束を守らん」と思われたら、一気に信用を失います。
そうなったら二度と取材に応じてくれないでしょう。
記者にとって最も大切な取材源を失うことになりかねず、その後の取材活動に大きなマイナスになります。もっとも、信用を失ってもかまわない、と割り切って書くというのなら話は別ですが…。
「これはオフレコですが」と言って話す場合があります。オフレコは基本的に1対1の場合に成立します。記者団に囲まれた状況で勝手にオフレコと言っても、そこにいる記者全員から確約をとったわけではありません。
その中の一人が書けば、正直にオフレコを守った記者はバカを見ます。記者はみんなそれを知っています。だからこんなオフレコはナンセンスです。
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■5. Q&A
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クマベイスメルマガ読者のみなさまの悩みや相談に、メルマガ編集部が総力を上げて答えるコーナーです。コンテンツマーケティングから人間関係まで、どしどしご質問をお寄せください。ご質問はこちらから→kumabase@kumabase.com
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Q:現在、Webライティングを本業の隙間時間に細々と続けている者です。Webライターとして独立したいのですが、筆が遅いのが悩みでして、何か解決策はありませんでしょうか?よろしくお願いいたします。
A:座ったらとにかく書く。取材したらすぐ書く。オフラインにして書く。時間を決めて書く。自ら締め切りを設ける。締め切りのある環境に身を置く。SNS関係のアプリをスマホとPCから消す。飲み会に参加しない。朝ランする。マインドフルネスを習慣化する。とにかくつべこべ言わずに書く。これが全部できればスピードが5倍くらいになります!(田中)
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■6. メディア情報
Forbes JAPAN「世界を歩いて見つけたマーケティングのヒント」
https://forbesjapan.com/articles/detail/25024
・コンテンツマーケティングラボ「中小B2B企業のコンテンツマーケティング講座」
https://contentmarketinglab.jp/application-method/content-marketing-for-sme-vol1/
・毎日新聞「モリシの熊本通信」月1回
http://buff.ly/2fUSenp
・Yahoo!ニュース個人「田中森士 熊本の論点」
http://person.news.yahoo.co.jp/tanakashinji/
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・クマベイスHP : https://kumabase.com/
・編集・発行元:株式会社クマベイス : https://kumabase.com/
・発行責任者:株式会社クマベイス 代表取締役CEO 田中森士
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週刊クマベイス「地方企業の戦い方」
2019年2月12日発行(Vol.169)
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【2019年2月12日】
国内のパイが縮小する中、地方企業が生き抜いていくための「武器」が手に入るメールマガジンです。
コンテンツマーケティング、デジタルマーケティング、ジャーナリズム、テクノロジーなどの最新動向やテクニックを、元新聞記者でコンテンツマーケティングの専門家・田中森士(株式会社クマベイス)と豪華執筆陣がお伝えします。
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週刊クマベイス「地方企業の戦い方」
2019年2月12日発行(Vol.169)
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<目次>
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… 1. マーケティング & IT 最前線
… 2. ストーリーテリング実践講座
… 3. インサイドセールスの魔力
… 4. ジャーナリスティック・アプローチのコンテンツ制作
… 5. Q&A
… 6. メディア情報
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■1. マーケティング & IT 最前線
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クマベイスCEOの田中森士が、地方企業にとって役立つ、コンテンツマーケティングやITの最新ニュースやトレンドについて解説します。
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ジャカルタに滞在しています。もう何度も訪れていますが、相変わらずこの国の人々の購買意欲はすさまじく、街を歩くだけで国の勢いを感じます。
日本人にとっては心理的な距離が遠いこの土地。日本の友人から「インドネシアどう?」と質問されるたびに、「人口ボーナスがこれからもずっと続くから、内需だけで経済が回ってるよ」と回答してきました。
ただ、現地の人々に話を聞くと、「若干だけど経済の勢いが少し落ちているかな」とのこと。「いや、だったら日本はどうなるの…」と喉まで出かけましたが、もしかしたらもはや「国レベル」で好況を継続できる場所は、地球上に存在しないのかもしれません。ごく一部の地域、そしてごく一部の業界だけが「好況」で、しかもそれらもどんどん移りかわっていくという世の中へとどんどん進んでいるように思います。
このメルマガでも常々お伝えしておりますが、これから大企業を中心とした「大きな組織」は「規模のメリット」を享受できにくくなります。世の中が分断し、コミュニティーやマーケットが縮小しているという「パイが極めて小さい」状況に、まさに今の時代はあるのです。
パイが小さく先行きが極めて不透明だと、組織は憶病になります。そして本当はチャンスが転がっているのに、リスクにばかり目が行き、「リスクだらけ」に見えてしまうのです。特に日本企業においては、先行投資の意味合いも込めた、意欲的な新規ビジネスはもう難しいでしょうね。
つい先日、IMFは2030年までに消費税率を15%に上げる必要があると、報告書の中で指摘しました。2020年中ごろから、社会保障費などの財政負担が大きく増え、このままでは支えきれなくなるという趣旨です。このまま流れに身を任せるのか、リスクテイクしていくのか。日本企業はまさに今、「最後のチャンス」ともいえる「決断の機会」が訪れていると、ジャカルタの熱気の中を歩きながら感じます。
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■2. ストーリーテリング実践講座
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米国のコンテンツマーケティング業界で注目を集めるストーリーテリング。滞在時間が延びたり、エンゲージメントを高めたりと、その効果の数々が報告されています。しかしながら、どのようなステップを踏めばよいのか、日本ではまだ認知されていないのが現状です。本連載は、ストーリーテリングの研究に取り組むクマベイスCEOの田中森士が、ストーリーテリングの導入方法について、やさしく解説します。
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「炎上しないストーリーテリング」について、先週からお話ししています。
つい数日前、某カメラメーカーの動画が炎上しました。ストリートスナップの世界で知られた存在のカメラマンが、通行人を許可なしに撮影し、嫌がられる様子を収めたものです。
どんな思いや意図で撮影しているのかを本人が語り、そして撮影風景を収めたこの動画。ある意味ではストーリーテリングコンテンツと呼べるものです。しかし、公開後、即炎上しました。
嫌がっている人を撮影し、それを正当化するかのようなこの動画は、どう考えたって今の時代にそぐわないものです。個人的な見解ですが、社内でも疑問視する意見が出ていたはず。しかし、なぜか数多くのチェックをすり抜けて、公開されてしまった。
経験則ですが、チェックの機会が多すぎると、「他の人も確認しているから大丈夫だろう」というマインドになりがちです。今の時代に合って現場は委縮しがちで、あまり意欲的な作品も出てこない。なので、会社の上層部も「安心しきってしまう」ということは、往々にして起こりえます。
こうしたことを防ぐ意味では、たとえば本当に信頼できるPR会社にチェックをお願いすることが有効です。もしくは、信頼のおけるメディア関係者でもよいでしょう。
社内だけで進めてしまうと、どうしても近視眼的になりがちです。広告代理店としても、話題にあがるようなプロモーションを仕掛けたいので、すれすれのものを提案することがあるでしょう。
したがって、チェックのフェーズにおいてのみ「第三者の目」を入れ、「監査」してもらう。これができている企業は少ないでしょうが、必要な工程なのです。
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■3. インサイドセールスの魔力
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BtoBコンテンツマーケティングと切っても切れない関係にあるのが、インサイドセールスです。マーケティングファネルに上手くハマったとて、クロージングは営業担当がやるしかない。しかしながら、人員にも限りがある。そうした状況を背景に、インサイドセールスの重要性が高まっています。本連載では、インサイドセールスの鬼・YUHOが、インサイドセールスの独自のノウハウを、皆さんに伝授します。
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これまでに何度かご説明しているとおり、インサイドセールスの活動の多くが「電話をかけること」であることから、電話を手当たり次第かけまくる仕事と思われている傾向があります。このような戦略や考慮のないテレアポは、かける側も受ける側も「平和」ではありません。
かける側は「きつい口調で断られるかも...」とおびえながらかける。そして受ける側は、営業電話だと分かった瞬間「また営業電話がかかってきた!(怒)」というマインドになってしまうからです。
断言できますが、正しいオペレーションが守られていれば、インサイドセールスはかける側にとっても、受ける側にとっても「平和」です。そもそも、インサイドセールスが正しく機能していれば、かける側は電話口で営業対象の製品やサービス名を言って怒りだすような対象には電話をかけませんから。
怒り出す可能性のある顧客に対しては、何も対応しない、もしくはメールを送付するのみというオペレーションが組まれているはずです。受ける側は少なからず営業対象の製品やサービスに興味があり、ほぼ100%が自らこちらにコンタクトをしてきた人のカテゴリに入ります。
電話をかけて製品名を聞いただけで怒り出すような人はめったにいません。全てのリードに対して「問い合わせがあったから連絡をとった」といえば筋が通るわけです。
もちろん「オペレーションが守られていれば」と前置きしたとおり、ルールーが守られておらず低確度のリードに電話をかけて怒られる可能性は大いに予想されます。お互いが消耗するような手当たり次第のテレアポと、戦略と考慮のあるインサイドセールスの電話は全く別物なのです。
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■4. ジャーナリスティック・アプローチのコンテンツ制作
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米国のコンテンツマーケティング業界では、ジャーナリズム業界のノウハウを学び、それをコンテンツ制作に取り入れる動きが活発化しています。本連載では、新聞記者がどのように取材し、それを記事にしているのか、長きにわたって新聞業界に身を置いてた元記者が解説します。
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取材の際に聞いた“おいしい話”はついつい書きたくなります。それは往々にして事の真実であったり、相手のホンネであったり。いわば核心部分です。それだけに表に出ては困る場合があるのです。「でもそこを書かないと…」。こんな場合、とても悩みますね。
基本的に相手が「これは書かないで」と言って話してくれたことは書くべきでないと思います。もし書いてしまうと、相手に大きなダメージを与えるでしょうし、「あいつはしゃべったら全部書く。約束を守らん」と思われたら、一気に信用を失います。
そうなったら二度と取材に応じてくれないでしょう。
記者にとって最も大切な取材源を失うことになりかねず、その後の取材活動に大きなマイナスになります。もっとも、信用を失ってもかまわない、と割り切って書くというのなら話は別ですが…。
「これはオフレコですが」と言って話す場合があります。オフレコは基本的に1対1の場合に成立します。記者団に囲まれた状況で勝手にオフレコと言っても、そこにいる記者全員から確約をとったわけではありません。
その中の一人が書けば、正直にオフレコを守った記者はバカを見ます。記者はみんなそれを知っています。だからこんなオフレコはナンセンスです。
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■5. Q&A
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クマベイスメルマガ読者のみなさまの悩みや相談に、メルマガ編集部が総力を上げて答えるコーナーです。コンテンツマーケティングから人間関係まで、どしどしご質問をお寄せください。ご質問はこちらから→kumabase@kumabase.com
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Q:現在、Webライティングを本業の隙間時間に細々と続けている者です。Webライターとして独立したいのですが、筆が遅いのが悩みでして、何か解決策はありませんでしょうか?よろしくお願いいたします。
A:座ったらとにかく書く。取材したらすぐ書く。オフラインにして書く。時間を決めて書く。自ら締め切りを設ける。締め切りのある環境に身を置く。SNS関係のアプリをスマホとPCから消す。飲み会に参加しない。朝ランする。マインドフルネスを習慣化する。とにかくつべこべ言わずに書く。これが全部できればスピードが5倍くらいになります!(田中)
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■6. メディア情報
Forbes JAPAN「世界を歩いて見つけたマーケティングのヒント」
https://forbesjapan.com/articles/detail/25024
・コンテンツマーケティングラボ「中小B2B企業のコンテンツマーケティング講座」
https://contentmarketinglab.jp/application-method/content-marketing-for-sme-vol1/
・毎日新聞「モリシの熊本通信」月1回
http://buff.ly/2fUSenp
・Yahoo!ニュース個人「田中森士 熊本の論点」
http://person.news.yahoo.co.jp/tanakashinji/
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・クマベイスHP : https://kumabase.com/
・編集・発行元:株式会社クマベイス : https://kumabase.com/
・発行責任者:株式会社クマベイス 代表取締役CEO 田中森士
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【2019年2月12日】