週刊クマベイス「地方企業の戦い方」Vol.162
2019/12/25 (Wed) 21:44
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国内のパイが縮小する中、地方企業が生き抜いていくための「武器」が手に入るメールマガジンです。
コンテンツマーケティング、デジタルマーケティング、ジャーナリズム、テクノロジーなどの最新動向やテクニックを、元新聞記者でコンテンツマーケティングの専門家・田中森士(株式会社クマベイス)と豪華執筆陣がお伝えします。
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週刊クマベイス「地方企業の戦い方」
2019年12月25日発行(Vol.162)
━━━━━━━━━━
<目次>
──────────
… 1. マーケティング & IT 最前線
… 2. ストーリーテリング実践講座
… 3. インサイドセールスの魔力
… 4. ジャーナリスティック・アプローチのコンテンツ制作
… 5. Q&A
… 6. メディア情報
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★イベント登壇のお知らせ★
ビジネスパーソンの強みを活かそう! 「複業」ではじめるWebライター
田中がコラムを寄稿させていただいた「文章で生きる夢をマジメに叶えてみよう。」の出版記念イベントを浜松町で開催します!
著者・岸智志氏と田中が「複業」としてのライターの始め方についてじっくり対談します。
ビジネスパーソンが複業でスタートするからこそ得られる、Webライターのメリットとは?
このイベントでは、ビジネスパーソンが「自分の強み」を活かしながらWebライターとして活動するための方法を紹介します。ビジネスパーソンには誰にでも強みがあるもの。その強みを活かしてキャリアデザインするにはどうすればいいのでしょうか。
同時にWebライターに必要な「文章力」も紹介。……と言っても、難しく考えすぎる必要はありません。駆け出しのライターさんが実際に書いた原稿を見ながら、どれぐらいの文章力が求められるのかを疑似体験できます。
イベント詳細はこちら→https://webwriter1.peatix.com/
書籍はAmazonでご購入いただけます→https://www.amazon.co.jp/dp/4844369490/
★新サービスのお知らせ★
メール受信を自ら希望する読者「サブスクライバー」を大切にしようとの文脈のメルマガ戦略コンサルサービスをリリースしました!
3年間続けてきたクマベイスメルマガのノウハウ、そして米国のコンテンツマーケティング業界の最新メソッドを共有。座学、WS、戦略設計、企画、原稿添削面でサポートします。
SNSをはじめとした第三者が運営するプラットフォームに依存することは、いわば読者と直接つながっていない状態。ある日突然、読者を失うリスクをともないます。また、EU(欧州連合)が2018年5月25日に施行した個人情報保護に関するルール「GDPR(一般データ保護規則)」をはじめ、個人の同意なき個人情報の収集・活用を禁止する流れが世界的に生まれています。
これらのことを背景に、米国のコンテンツマーケティング業界では近年、「唯一コントロール可能なチャネル」であるメールへの注目が高まっています。ポイントは、メール受信を自ら希望する読者「サブスクライバー」の獲得。個人の明確な同意があるため、メールによるコミュニケーションを自由に行うことができるのです。
クマベイスでは、3年前よりメールマガジン「週刊クマベイス」に取り組んでまいりました。毎週水曜に一度も休むことなく発行してきた同メールマガジンは、150回を突破。オーディエンス(読者)との信頼関係構築にも大きく貢献しております。
今回のメルマガ戦略コンサルティングサービスは、3年間続けてきたメルマガの戦略設計・運営ノウハウをもとに立ち上げました。コンテンツマーケティングの専門家によるマーケティング視点での企画・戦略設計、元新聞記者を中心とした経験豊富な編集デスクによるコンテンツ制作支援を提供します。古くて新しいチャネル「メール」を活用したコミュニケーション戦略で、信頼関係を構築しましょう。
詳細はこちら→https://kumabase.com/business/mailmagazineconsulting/
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■1. マーケティング & IT 最前線
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クマベイスCEOの田中森士が、地方企業にとって役立つ、コンテンツマーケティングやITの最新ニュースやトレンドについて解説します。
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2019年最後のクマベイスメルマガです。今年も一年大変お世話になりました。来年は世界、そして日本にとっても激動の年となりそうですが、そのあたりの予測や心構えについては元旦に発行する次回のメルマガにて詳しくお伝えしたいと思います。
さて、今回は私が今年ハマったもの、今年購入してよかったものについてお伝えしたいと思います。
まずハマったものですが、ずばりハンドボール観戦と向田邦子です。ハンドボールについては前回のメルマガでもお伝えしましたが、熊本で開催された女子世界選手権がきっかけでハマり、戦術をある程度理解できるまで研究しました。
その中で元プロ野球選手の松中信彦氏に取材させていただいたのですが、「普及活動も大事だがまず日本代表が強くなる必要がある」との発言は、ビジネスの世界でも非常に参考になると感じた次第です。
向田邦子については、関連書籍をたまたま手にした際、ライフスタイルやセンスの良さに感銘を受け、個人的に研究を開始。小説を読むのはそこそこに、ひたすら思考や所有物、旅先などの研究に没頭しました。
「いいものを、少しずつ」「本当にほしいものしか買わない」という向田のスタイル。人類はそうした価値観となりつつありますが、その意味ではマーケティングのヒントが大いに隠されている向田の生きざまだと感じます。
続いて購入してよかったものに行ってみましょう。
年中国内外を動き回るライフスタイルですので、基本的にいかにして機動力を高めるか、いかにして快適な出張とできるか、という視点でいつも買い物をしています。その意味では、軽量のHDMIケーブルが今年は大活躍しました。
滞在先のホテルでパソコンとテレビをケーブルでつなぎ、ハンドボールの試合やAmazon Primeの映画を楽しんでいました。疲れのたまる出張だからこそ、普段の生活に近い状態をつくることは大切です。
続いて、DELLの最新のパソコンです。これまでMacbook proをメイン機として使っていましたが、久しぶりにwindows機を購入しました。macよりもだいぶ軽く、バックパックに入れて運ぶのには非常に便利。また、COREi5第10世代のCPUを搭載しており、驚くほどサクサク動きます。
購入のきっかけは、ある人から「windowsの方が仕事はかどるんだよね」と言われたことでした。もう何年もmacを使っていたので最初は「ん?」と思いましたが、意外とwindowsをメインで、macをサブで使っている人が多いことを知り、ついに決断。確かに、UIや使用感はビジネスに特化していると感じます。仕事の能率が3割ほどアップした印象です。
最後はハンドクリーム。よく移動される方はわかるかと思いますが、機内は非常に乾燥しています。ロングフライトが続けば、すぐに手の指はささくれます。また、出張で疲労がたまっていると、これまた手は乾燥しがちになります。
飛行機に搭乗する前や旅先で就寝する前などに、質の良いハンドクリームを塗っておくと、手の乾燥が解消されるだけでなく不思議と精神的にも安心します。これは騙されたと思ってぜひ試してみてください。ジェットセッターのみなさん。
それでは今回はこのへんで。買ってよかったものについては、また来年この時期にお伝えする予定です。それではみなさま、よいお年をお迎えください。
…………………………
■2. ストーリーテリング実践講座
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米国のコンテンツマーケティング業界で注目を集めるストーリーテリング。滞在時間が延びたり、エンゲージメントを高めたりと、その効果の数々が報告されています。しかしながら、どのようなステップを踏めばよいのか、日本ではまだ認知されていないのが現状です。本連載は、ストーリーテリングの研究に取り組むクマベイスCEOの田中森士が、ストーリーテリングの導入方法について、やさしく解説します。
:::::::::::::::::::::::::::::::::
ストーリーテリングに不可欠なコンテンツの「質感(テクスチャー)」。世の中を見渡せば質感があるものとないものに分かれます。これは偶然なのでしょうか。
実は、コンテンツの質感は人為的に作り出すことが可能なのです。そのポイントについてB2Bコンテンツマーケター・三友直樹氏に尋ねたところ、三友氏は「思想や信条の有無」と言い切りました。
前回事例としてご紹介しました住宅メーカーの事例。あるメーカーのコンテンツは質感が感じられましたが、別のメーカーは感じられませんでした。三友氏によると、この違いは思想や信条があるかないかだというのです。
あらゆる情報が透明化し、嘘のつけない現代社会。そんななかにあっては、いくらストーリーテリングを頑張ったところで、ベースの部分がしっかりしていなければコンテンツに質感は生まれません。
ストーリーテリングの表面的なテクニックは、誰でも使えます。しかし、本物でない企業やブランドがストーリーテリングコンテンツをつくったとしても、それは見せかけのコンテンツにすぎない。消費者は敏感にこのことを感じ取るのです。
技術はあとからついてきます。まずは本物を目指す。そして正直に顧客と向き合う。そうすることでしか、実はストーリーテリングは効果を発揮しないということを私たちは肝に銘じておく必要があるのです。
…………………………
■3. インサイドセールスの魔力
:::::::::::::::::::::::::::::::::
BtoBコンテンツマーケティングと切っても切れない関係にあるのが、インサイドセールスです。マーケティングファネルに上手くハマったとて、クロージングは営業担当がやるしかない。しかしながら、人員にも限りがある。そうした状況を背景に、インサイドセールスの重要性が高まっています。本連載では、インサイドセールスの鬼・YUHOが、インサイドセールスの独自のノウハウを、皆さんに伝授します。
:::::::::::::::::::::::::::::::::
これまでインサイドセールス導入によるメリットをたくさんお伝えしてきましたが、もちろん100%良いことだけではありません。今回はよくある失敗事例をご紹介します。
<営業全体で商談の数は増えたが、質が下がった>
インサイドセールスメンバーのKPIを「商談数」や「商談獲得数」に設定したため、目標クリアのために確度の低いリードからも無理やりアポをとってしまっていたとのこと。目標達成も大切ですが、質の低い商談の数を増やしてしまっては本末転倒です。商談獲得のための判断基準(最低ライン)を明確に設定し、商談数の獲得のみが目標とならないようにしたいところです。
<ほぼすべての活動が社内のため、飽きてしまうメンバー続出>
メールや電話、Web会議など、社内での作業ばかりであり、もともとフィールドセールスだったメンバーなど(私もです!)飽きてしまう可能性があります。飽きてしまい、作業ペースが下がれば全体としてマイナスです。モチベーションを維持してバリバリこなしてもらうためにも工夫が必要となります。
頻繁に席替えをする、必ずデスクでしなくてもよい作業は時間を決めて外で行うことを許可するなどし、オフィスに缶詰めにならないアイディアを出し合いましょう。
ちなみに私の現役時代はカレンダーに場所を記入すればどこで作業してもOKというルールを作ってみました。メールをまとめて作成する必要がある場合や、目標数字の管理など、必ずしもオフィスのデスクに座って行う必要がないからです。
<インサイドセールスの活躍は見えにくく、社内からの評価が思ったほど良くない>
例えば社内におけるインサイドセールスのメインの目的が「フィールドセールスへのアポ獲得と周辺業務アシスト」の場合は、どうしても契約を獲得したフィールドセールスメンバーに注目が集まりがち。リードナーチャリングからの獲得(インサイドセールスで契約獲得)の場合も、リード発生から契約まで時間がかかることも多く、成果が見えにくいものです。
目標達成を繰り返していき、新しい領域をインサイドセールスが担当してみるなど、社内のいろいろな業務に範囲を広げて、効率的であることを感じてもらうほかありません。地味だがすごいと社内で分かってもらうには時間がかかりそうです。
2019年最後の連載は、あえてネガティブポイントを3つ紹介いたしました。必ずしも良いことばかりではありませんが、営業を底から支える影の主役として活躍できますよ!
…………………………
■4. ジャーナリスティック・アプローチのコンテンツ制作
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米国のコンテンツマーケティング業界では、ジャーナリズム業界のノウハウを学び、それをコンテンツ制作に取り入れる動きが活発化しています。本連載では、新聞記者がどのように取材し、それを記事にしているのか、長きにわたって新聞業界に身を置いてた元記者が解説します。
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1対1で話を聞くだけが取材ではありません。記者会見も重要な取材の場です。
記者会見の風景がひところに比べてずいぶん変わったと思います。最近の記者会見場を見ていると、みんな一生懸命にパソコンの画面に向かっています。質問と答えを聞きながらキーをたたいているのです。
最近は何かにつけスピードを要求されます。ネットメディアの台頭で一層それに拍車がかかりました。一刻を争うように原稿を送らねばなりません。記者会見が終わってから原稿を書いていたのでは遅いのです。
その事情もよく分かりますが、果たしてそれでいいのかと思ってしまいます。見ているのはパソコンの画面。会見者ではないのです。
会見者がどんな表情で、どんな口調で答えているのか。ここはとても重要なところです。特に問題が起こった場合の会見は要注意です。質問に対して整然と答えたのか、言葉に詰まったのか。返事を逸らした、顔を歪めた、目を伏せた…。こうしたことは会見者の心の内を読むうえで重要です。
言葉ではウソをつけても、表情にはそれが現れます。そこをちょっとした挙動や口調の変化で感じることが大切です。記者会見の際はパソコンばかり見ずに、会見者その人にしっかり視線を向けましょう。
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■5. Q&A
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クマベイスメルマガ読者のみなさまの悩みや相談に、メルマガ編集部が総力を上げて答えるコーナーです。コンテンツマーケティングから人間関係まで、どしどしご質問をお寄せください。ご質問はこちらから→kumabase@kumabase.com
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Q:ショービジネスの世界にいる者です。人前に立ってパフォーマンスすることも多くあります。十分食べていけるくらいにはなりましたが、ここからどうやって突き抜けるべきか。ポイントは情報発信にあるかと思います。現在、ブログすらやっていません。アドバイスお願いします。
A:まずはゴール設定をやりましょう。数年後にどんな人間になっていたいのか。どんな場所で活躍していたいのか。そこが決まれば、あとは逆算して何をすべきかを考えていきます。最低限、個人のWebサイトくらいは立ち上げた方がいいでしょうね。
質問に書いておられるブログですが、更新頻度が極端に低くなりそうでしたら、やめた方がいいでしょう。演者として生きておられるのであれば、パフォーマンスの技術を磨くことに時間をあててください。120%のパフォーマンスを続けることは、プロとして何より大切にしなければならないことだと考えます。
ゴール次第ではありますが、日本で有名になることがゴールでしたら、覚悟を決めてブログを書き、メディア業界の人たちとも交流し、自分を売り込むことはありです。長く活躍できるかは別として。すべてはゴール設定から始まるのです。(田中)
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■6. メディア情報
Forbes JAPAN「世界を歩いて見つけたマーケティングのヒント」
https://forbesjapan.com/articles/detail/25024
・コンテンツマーケティングラボ「中小B2B企業のコンテンツマーケティング講座」
https://contentmarketinglab.jp/application-method/content-marketing-for-sme-vol1/
・毎日新聞「モリシの熊本通信」月1回
http://buff.ly/2fUSenp
・Yahoo!ニュース個人「田中森士 熊本の論点」
http://person.news.yahoo.co.jp/tanakashinji/
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・クマベイスHP : https://kumabase.com/
・編集・発行元:株式会社クマベイス : https://kumabase.com/
・発行責任者:株式会社クマベイス 代表取締役CEO 田中森士
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メルマガの解除をご希望される方は恐れ入りますがこちらよりお願いいたします→https://q.bmv.jp/bm/p/f/tf.php?id=kumabase
本メルマガ内の全コンテンツの著作権は、編集・発行元に帰属します。本メルマガの内容の大部分を無断転載することを禁じます。非営利の個人ブログや媒体で一部をご紹介いただくことは、出典を明記した上であれば問題ございません。
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週刊クマベイス「地方企業の戦い方」
2019年12月25日発行(Vol.162)
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【2019年12月25日】
国内のパイが縮小する中、地方企業が生き抜いていくための「武器」が手に入るメールマガジンです。
コンテンツマーケティング、デジタルマーケティング、ジャーナリズム、テクノロジーなどの最新動向やテクニックを、元新聞記者でコンテンツマーケティングの専門家・田中森士(株式会社クマベイス)と豪華執筆陣がお伝えします。
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週刊クマベイス「地方企業の戦い方」
2019年12月25日発行(Vol.162)
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<目次>
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… 1. マーケティング & IT 最前線
… 2. ストーリーテリング実践講座
… 3. インサイドセールスの魔力
… 4. ジャーナリスティック・アプローチのコンテンツ制作
… 5. Q&A
… 6. メディア情報
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ビジネスパーソンの強みを活かそう! 「複業」ではじめるWebライター
田中がコラムを寄稿させていただいた「文章で生きる夢をマジメに叶えてみよう。」の出版記念イベントを浜松町で開催します!
著者・岸智志氏と田中が「複業」としてのライターの始め方についてじっくり対談します。
ビジネスパーソンが複業でスタートするからこそ得られる、Webライターのメリットとは?
このイベントでは、ビジネスパーソンが「自分の強み」を活かしながらWebライターとして活動するための方法を紹介します。ビジネスパーソンには誰にでも強みがあるもの。その強みを活かしてキャリアデザインするにはどうすればいいのでしょうか。
同時にWebライターに必要な「文章力」も紹介。……と言っても、難しく考えすぎる必要はありません。駆け出しのライターさんが実際に書いた原稿を見ながら、どれぐらいの文章力が求められるのかを疑似体験できます。
イベント詳細はこちら→https://webwriter1.peatix.com/
書籍はAmazonでご購入いただけます→https://www.amazon.co.jp/dp/4844369490/
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3年間続けてきたクマベイスメルマガのノウハウ、そして米国のコンテンツマーケティング業界の最新メソッドを共有。座学、WS、戦略設計、企画、原稿添削面でサポートします。
SNSをはじめとした第三者が運営するプラットフォームに依存することは、いわば読者と直接つながっていない状態。ある日突然、読者を失うリスクをともないます。また、EU(欧州連合)が2018年5月25日に施行した個人情報保護に関するルール「GDPR(一般データ保護規則)」をはじめ、個人の同意なき個人情報の収集・活用を禁止する流れが世界的に生まれています。
これらのことを背景に、米国のコンテンツマーケティング業界では近年、「唯一コントロール可能なチャネル」であるメールへの注目が高まっています。ポイントは、メール受信を自ら希望する読者「サブスクライバー」の獲得。個人の明確な同意があるため、メールによるコミュニケーションを自由に行うことができるのです。
クマベイスでは、3年前よりメールマガジン「週刊クマベイス」に取り組んでまいりました。毎週水曜に一度も休むことなく発行してきた同メールマガジンは、150回を突破。オーディエンス(読者)との信頼関係構築にも大きく貢献しております。
今回のメルマガ戦略コンサルティングサービスは、3年間続けてきたメルマガの戦略設計・運営ノウハウをもとに立ち上げました。コンテンツマーケティングの専門家によるマーケティング視点での企画・戦略設計、元新聞記者を中心とした経験豊富な編集デスクによるコンテンツ制作支援を提供します。古くて新しいチャネル「メール」を活用したコミュニケーション戦略で、信頼関係を構築しましょう。
詳細はこちら→https://kumabase.com/business/mailmagazineconsulting/
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■1. マーケティング & IT 最前線
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クマベイスCEOの田中森士が、地方企業にとって役立つ、コンテンツマーケティングやITの最新ニュースやトレンドについて解説します。
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2019年最後のクマベイスメルマガです。今年も一年大変お世話になりました。来年は世界、そして日本にとっても激動の年となりそうですが、そのあたりの予測や心構えについては元旦に発行する次回のメルマガにて詳しくお伝えしたいと思います。
さて、今回は私が今年ハマったもの、今年購入してよかったものについてお伝えしたいと思います。
まずハマったものですが、ずばりハンドボール観戦と向田邦子です。ハンドボールについては前回のメルマガでもお伝えしましたが、熊本で開催された女子世界選手権がきっかけでハマり、戦術をある程度理解できるまで研究しました。
その中で元プロ野球選手の松中信彦氏に取材させていただいたのですが、「普及活動も大事だがまず日本代表が強くなる必要がある」との発言は、ビジネスの世界でも非常に参考になると感じた次第です。
向田邦子については、関連書籍をたまたま手にした際、ライフスタイルやセンスの良さに感銘を受け、個人的に研究を開始。小説を読むのはそこそこに、ひたすら思考や所有物、旅先などの研究に没頭しました。
「いいものを、少しずつ」「本当にほしいものしか買わない」という向田のスタイル。人類はそうした価値観となりつつありますが、その意味ではマーケティングのヒントが大いに隠されている向田の生きざまだと感じます。
続いて購入してよかったものに行ってみましょう。
年中国内外を動き回るライフスタイルですので、基本的にいかにして機動力を高めるか、いかにして快適な出張とできるか、という視点でいつも買い物をしています。その意味では、軽量のHDMIケーブルが今年は大活躍しました。
滞在先のホテルでパソコンとテレビをケーブルでつなぎ、ハンドボールの試合やAmazon Primeの映画を楽しんでいました。疲れのたまる出張だからこそ、普段の生活に近い状態をつくることは大切です。
続いて、DELLの最新のパソコンです。これまでMacbook proをメイン機として使っていましたが、久しぶりにwindows機を購入しました。macよりもだいぶ軽く、バックパックに入れて運ぶのには非常に便利。また、COREi5第10世代のCPUを搭載しており、驚くほどサクサク動きます。
購入のきっかけは、ある人から「windowsの方が仕事はかどるんだよね」と言われたことでした。もう何年もmacを使っていたので最初は「ん?」と思いましたが、意外とwindowsをメインで、macをサブで使っている人が多いことを知り、ついに決断。確かに、UIや使用感はビジネスに特化していると感じます。仕事の能率が3割ほどアップした印象です。
最後はハンドクリーム。よく移動される方はわかるかと思いますが、機内は非常に乾燥しています。ロングフライトが続けば、すぐに手の指はささくれます。また、出張で疲労がたまっていると、これまた手は乾燥しがちになります。
飛行機に搭乗する前や旅先で就寝する前などに、質の良いハンドクリームを塗っておくと、手の乾燥が解消されるだけでなく不思議と精神的にも安心します。これは騙されたと思ってぜひ試してみてください。ジェットセッターのみなさん。
それでは今回はこのへんで。買ってよかったものについては、また来年この時期にお伝えする予定です。それではみなさま、よいお年をお迎えください。
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■2. ストーリーテリング実践講座
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米国のコンテンツマーケティング業界で注目を集めるストーリーテリング。滞在時間が延びたり、エンゲージメントを高めたりと、その効果の数々が報告されています。しかしながら、どのようなステップを踏めばよいのか、日本ではまだ認知されていないのが現状です。本連載は、ストーリーテリングの研究に取り組むクマベイスCEOの田中森士が、ストーリーテリングの導入方法について、やさしく解説します。
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ストーリーテリングに不可欠なコンテンツの「質感(テクスチャー)」。世の中を見渡せば質感があるものとないものに分かれます。これは偶然なのでしょうか。
実は、コンテンツの質感は人為的に作り出すことが可能なのです。そのポイントについてB2Bコンテンツマーケター・三友直樹氏に尋ねたところ、三友氏は「思想や信条の有無」と言い切りました。
前回事例としてご紹介しました住宅メーカーの事例。あるメーカーのコンテンツは質感が感じられましたが、別のメーカーは感じられませんでした。三友氏によると、この違いは思想や信条があるかないかだというのです。
あらゆる情報が透明化し、嘘のつけない現代社会。そんななかにあっては、いくらストーリーテリングを頑張ったところで、ベースの部分がしっかりしていなければコンテンツに質感は生まれません。
ストーリーテリングの表面的なテクニックは、誰でも使えます。しかし、本物でない企業やブランドがストーリーテリングコンテンツをつくったとしても、それは見せかけのコンテンツにすぎない。消費者は敏感にこのことを感じ取るのです。
技術はあとからついてきます。まずは本物を目指す。そして正直に顧客と向き合う。そうすることでしか、実はストーリーテリングは効果を発揮しないということを私たちは肝に銘じておく必要があるのです。
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■3. インサイドセールスの魔力
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BtoBコンテンツマーケティングと切っても切れない関係にあるのが、インサイドセールスです。マーケティングファネルに上手くハマったとて、クロージングは営業担当がやるしかない。しかしながら、人員にも限りがある。そうした状況を背景に、インサイドセールスの重要性が高まっています。本連載では、インサイドセールスの鬼・YUHOが、インサイドセールスの独自のノウハウを、皆さんに伝授します。
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これまでインサイドセールス導入によるメリットをたくさんお伝えしてきましたが、もちろん100%良いことだけではありません。今回はよくある失敗事例をご紹介します。
<営業全体で商談の数は増えたが、質が下がった>
インサイドセールスメンバーのKPIを「商談数」や「商談獲得数」に設定したため、目標クリアのために確度の低いリードからも無理やりアポをとってしまっていたとのこと。目標達成も大切ですが、質の低い商談の数を増やしてしまっては本末転倒です。商談獲得のための判断基準(最低ライン)を明確に設定し、商談数の獲得のみが目標とならないようにしたいところです。
<ほぼすべての活動が社内のため、飽きてしまうメンバー続出>
メールや電話、Web会議など、社内での作業ばかりであり、もともとフィールドセールスだったメンバーなど(私もです!)飽きてしまう可能性があります。飽きてしまい、作業ペースが下がれば全体としてマイナスです。モチベーションを維持してバリバリこなしてもらうためにも工夫が必要となります。
頻繁に席替えをする、必ずデスクでしなくてもよい作業は時間を決めて外で行うことを許可するなどし、オフィスに缶詰めにならないアイディアを出し合いましょう。
ちなみに私の現役時代はカレンダーに場所を記入すればどこで作業してもOKというルールを作ってみました。メールをまとめて作成する必要がある場合や、目標数字の管理など、必ずしもオフィスのデスクに座って行う必要がないからです。
<インサイドセールスの活躍は見えにくく、社内からの評価が思ったほど良くない>
例えば社内におけるインサイドセールスのメインの目的が「フィールドセールスへのアポ獲得と周辺業務アシスト」の場合は、どうしても契約を獲得したフィールドセールスメンバーに注目が集まりがち。リードナーチャリングからの獲得(インサイドセールスで契約獲得)の場合も、リード発生から契約まで時間がかかることも多く、成果が見えにくいものです。
目標達成を繰り返していき、新しい領域をインサイドセールスが担当してみるなど、社内のいろいろな業務に範囲を広げて、効率的であることを感じてもらうほかありません。地味だがすごいと社内で分かってもらうには時間がかかりそうです。
2019年最後の連載は、あえてネガティブポイントを3つ紹介いたしました。必ずしも良いことばかりではありませんが、営業を底から支える影の主役として活躍できますよ!
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■4. ジャーナリスティック・アプローチのコンテンツ制作
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米国のコンテンツマーケティング業界では、ジャーナリズム業界のノウハウを学び、それをコンテンツ制作に取り入れる動きが活発化しています。本連載では、新聞記者がどのように取材し、それを記事にしているのか、長きにわたって新聞業界に身を置いてた元記者が解説します。
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1対1で話を聞くだけが取材ではありません。記者会見も重要な取材の場です。
記者会見の風景がひところに比べてずいぶん変わったと思います。最近の記者会見場を見ていると、みんな一生懸命にパソコンの画面に向かっています。質問と答えを聞きながらキーをたたいているのです。
最近は何かにつけスピードを要求されます。ネットメディアの台頭で一層それに拍車がかかりました。一刻を争うように原稿を送らねばなりません。記者会見が終わってから原稿を書いていたのでは遅いのです。
その事情もよく分かりますが、果たしてそれでいいのかと思ってしまいます。見ているのはパソコンの画面。会見者ではないのです。
会見者がどんな表情で、どんな口調で答えているのか。ここはとても重要なところです。特に問題が起こった場合の会見は要注意です。質問に対して整然と答えたのか、言葉に詰まったのか。返事を逸らした、顔を歪めた、目を伏せた…。こうしたことは会見者の心の内を読むうえで重要です。
言葉ではウソをつけても、表情にはそれが現れます。そこをちょっとした挙動や口調の変化で感じることが大切です。記者会見の際はパソコンばかり見ずに、会見者その人にしっかり視線を向けましょう。
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■5. Q&A
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クマベイスメルマガ読者のみなさまの悩みや相談に、メルマガ編集部が総力を上げて答えるコーナーです。コンテンツマーケティングから人間関係まで、どしどしご質問をお寄せください。ご質問はこちらから→kumabase@kumabase.com
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Q:ショービジネスの世界にいる者です。人前に立ってパフォーマンスすることも多くあります。十分食べていけるくらいにはなりましたが、ここからどうやって突き抜けるべきか。ポイントは情報発信にあるかと思います。現在、ブログすらやっていません。アドバイスお願いします。
A:まずはゴール設定をやりましょう。数年後にどんな人間になっていたいのか。どんな場所で活躍していたいのか。そこが決まれば、あとは逆算して何をすべきかを考えていきます。最低限、個人のWebサイトくらいは立ち上げた方がいいでしょうね。
質問に書いておられるブログですが、更新頻度が極端に低くなりそうでしたら、やめた方がいいでしょう。演者として生きておられるのであれば、パフォーマンスの技術を磨くことに時間をあててください。120%のパフォーマンスを続けることは、プロとして何より大切にしなければならないことだと考えます。
ゴール次第ではありますが、日本で有名になることがゴールでしたら、覚悟を決めてブログを書き、メディア業界の人たちとも交流し、自分を売り込むことはありです。長く活躍できるかは別として。すべてはゴール設定から始まるのです。(田中)
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■6. メディア情報
Forbes JAPAN「世界を歩いて見つけたマーケティングのヒント」
https://forbesjapan.com/articles/detail/25024
・コンテンツマーケティングラボ「中小B2B企業のコンテンツマーケティング講座」
https://contentmarketinglab.jp/application-method/content-marketing-for-sme-vol1/
・毎日新聞「モリシの熊本通信」月1回
http://buff.ly/2fUSenp
・Yahoo!ニュース個人「田中森士 熊本の論点」
http://person.news.yahoo.co.jp/tanakashinji/
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・クマベイスHP : https://kumabase.com/
・編集・発行元:株式会社クマベイス : https://kumabase.com/
・発行責任者:株式会社クマベイス 代表取締役CEO 田中森士
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週刊クマベイス「地方企業の戦い方」
2019年12月25日発行(Vol.162)
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【2019年12月25日】