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週刊クマベイス「地方企業の戦い方」Vol.146

2019/09/04 (Wed) 10:00
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国内のパイが縮小する中、地方企業が生き抜いていくための「武器」が手に入るメールマガジンです。
Web戦略、テクノロジー、広告、広報などの最新動向やテクニックを、元新聞記者でコンテンツマーケティングの専門家・田中森士(株式会社クマベイス)と豪華執筆陣がお伝えします。

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週刊クマベイス「地方企業の戦い方」
2019年9月4日発行(Vol.146)

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<目次>
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… 1. マーケティング & IT 最前線
… 2. ストーリーテリング実践講座
… 3. インサイドセールスの魔力
… 4. ジャーナリスティック・アプローチのコンテンツ制作
… 5. Q&A
… 6. メディア情報
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★電子書籍出版のお知らせ★
Kindleの「広告・宣伝」カテゴリーで2位! 「マーケティング」カテゴリー3位を獲得するなど話題沸騰中!
電子書籍「コンテンツマーケティングのためのストーリーテリング:ブランドの物語を戦略に生かす」が絶賛発売中です!

米国のコンテンツマーケティング業界で注目を集めるストーリーテリング。滞在時間を長くしたり、エンゲージメントを高めたりと、その効果の数々が報告されています。しかしながら、どのようなステップを踏めばよいのか、日本ではまだ認知されていないのが現状です。
 
本文でも触れていますが、洞窟壁画やオーラルヒストリーなどからも分かるとおり、人類は古くからなんらかの情報を伝達する際、必ずと言ってよいほど、そこにストーリーテリングを施してきました。ストーリーを介さなければ、情報を伝達することができない時代が長かったわけです。

しかしながら、情報過多の現代においては、「目的なきストーリーテリング」が目立ちます。コンテンツマーケティング文脈のストーリーテリングとは、戦略を設計してはじめて効果を発揮するものです。この視点が特に日本においては欠落しているように思えてなりません。
 
本書は、ストーリーテリングの研究に取り組んできたクマベイス田中が、ストーリーテリングの基礎やコンテンツ制作のフローなどについて、やさしく解説したものです。クマベイスメルマガ内で連載されている「ストーリーテリング実践講座」の原稿に、加筆修正を加え、さらに書き下ろしの原稿も追加しました。

海外の最新情報も充実した内容で、これまでにない作品となったと自負しています。また、巻末の「ストーリーテリングチェックリスト」は、ストーリーテリングコンテンツを制作するうえできっと大きな力となってくれることでしょう。本書がコンテンツマーケティングやストーリーテリングに悩む方々の参考となれば幸いです。

税込580円。Kindle Unlimitedでしたら無料で読むことができます。
書籍の詳細・購入はこちらから→https://www.amazon.co.jp/dp/B07WSQW8CD/

<内容(一部)>
・ストーリーテリングのワークフロー
・ストーリーテリングの実践
・ストーリーテリングのチェックリスト
・ストーリーテリングのおすすめ書籍とメディア
ほか

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■1. マーケティング & IT 最前線

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クマベイスCEOの田中森士が、地方企業にとって役立つ、コンテンツマーケティングやITの最新ニュースやトレンド、PRについて解説します。

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いよいよ本日から始まりますContent Marketing World(CMWorld)。米国クリーブランドで開催される世界最大のコンテンツマーケティングのカンファレンスで、私は毎年参加しています。

参加の大きな目的はただ1つ。すなわち「コンテンツマーケティング近未来を知るため」です。

カンファレンス自体が最新の知見を持ち寄る場であり、「最先端」の情報が集まります。そして米国のマーケティング業界は日本の数年先を走っているため、カンファレンスとは日本の3~5年後の姿を教えてくれる、私にとってはいわば「タイムマシーン」のような存在なのです。

私が日本のイベントに登壇させていただく際、断定的に感覚的な話をするケースが多くありますが、この自信はカンファレンスの経験から来ています。「タイムマシーンでちょっと未来を見てきた」状態なわけです。そして実際、米国でかつて議論されていたテーマが、まさに今の日本のメイントピックとして扱われている印象です。

カンファレンスに参加する際は、自らテーマ設定をして臨むことも重要です。その年のトレンドはキーノートを聴講すればそれでOKかもしれませんが、それ以外のにもたくさんのトラックが存在します。日本での課題感を解消するためのストーリーを自ら組み立てて、そのヒントとなりそうなトラックを回ることが重要です。そうしなければ、いろんなテーマの「つまみ食い」となり、消化不良となりかねません。

米国のカンファレンスは参加費もなかなか高額で、渡航費や滞在費も含めると安くはない金額になります。しかしながら、課題感を持って参加すれば、これを「投資」とみなすことができ、かつ利回りは極めて高くなるのです。

今年もしっかりと現地で学び、その学びを咀嚼した上で、クライアントや日本のコンテンツマーケティング業界に還元したいと強く思います。

…………………………

■2. ストーリーテリング実践講座

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米国のコンテンツマーケティング業界で注目を集めるストーリーテリング。滞在時間が延びたり、エンゲージメントを高めたりと、その効果の数々が報告されています。しかしながら、どのようなステップを踏めばよいのか、日本ではまだ認知されていないのが現状です。本連載は、ストーリーテリングの研究に取り組むクマベイスCEOの田中森士が、ストーリーテリングの導入方法について、やさしく解説します。

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本連載をベースとした電子書籍「コンテンツマーケティングのためのストーリーテリング:ブランドの物語を戦略に生かす」が、Kindleの「広告・宣伝」カテゴリーで2位、「マーケティング」カテゴリー3位を獲得するなど筆者である私が恐縮するほどの売れ行きを見せています。悩めるマーケターのみなさんからの注目を集めていることをひしひしと感じている次第です。

ここでもう一度確認しておきたいのですが、ストーリーテリングは魔法の杖ではありません。本連載で繰り返し述べてきたように、ミッションや戦略があってはじめて機能するものです。

これを踏まえた上で、ストーリーテリングの副次的なメリットについて今後ご説明していきたいと思います。今回は「採用」について。

近年人手不足が叫ばれているわけですが、一部の企業にとってはどこ吹く風。ひとたび求人を出せば応募が殺到する企業は、現在の日本においても多数存在します。

そうした企業に共通するものとは何か。答えはブランディングに成功しているという点です。

ブランディングとは、ブランドや企業、商品の名前を聞いた人がすぐにそのイメージがわく状態を目指すもので、そこには消費者などからの高い信頼と深い愛が存在します。そして、ブランディングに不可欠なのが、もうお分かりかと思いますがストーリーテリングというわけです。

以前ご説明したように、ストーリーは人の印象の残りやすい。莫大な広告コストをかけてタッチポイントを増やせば数の力で印象に残すことは可能です。しかしながら、メガ企業を除いてこうした施策は難しい。しかも人々が広告に懐疑的な見方をしがちな昨今の風潮にあって、CMなどを冷めた目で見ている求職者も多いことでしょう。

ここで生きてくるのがストーリーテリング。この話は次回以降に続きます。

…………………………

■3. インサイドセールスの魔力

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BtoBコンテンツマーケティングと切っても切れない関係にあるのが、インサイドセールスです。マーケティングファネルに上手くハマったとて、クロージングは営業担当がやるしかない。しかしながら、人員にも限りがある。そうした状況を背景に、インサイドセールスの重要性が高まっています。本連載では、インサイドセールスの鬼・YUHOが、インサイドセールスの独自のノウハウを、皆さんに伝授します。

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これまでインサイドセールスの基礎について解説してまいりました。今回からは私YUHOとインサイドセールスの出会いについてお話ししたいと思います。私の原体験にしばらくおつきあいください。

新卒でSIer企業に入社した私は、営業1年生としてフィールドセールスの部署に配属されました。入社当初は上司に「他はともかく、しゃべりがなぁ~」と度々指摘されるほど話(営業トーク)が下手。周りはなぜか関西出身者が多く、みな話し上手で営業成績も優秀でした。

試行錯誤しながら営業を続けましたが、結局、退職するまで営業として目立った成績を残すことはできませんでした。それでも、営業活動自体は不思議と楽しかったことを覚えています。

その当時、若手は特に残業が多く、ワンフロアの社内も営業の島は深夜までにぎわっていました。業務改善に関する会議や意見募集も盛んに行われてはいましたが、すぐにすべてが変わるというわけもなく、納得できるソリューションに出会えずにいました。「内側より外から変えていきたい」。そう考え、ついに転職を決意しました。

2社目に中途入社したクラウドサービスを提供する会社では「インサイドセールスの部署を強化する」ことが私のミッションでした。この時点でインサイドセールスについて100%理解していたわけではありませんが、「セールスというからには営業なんだろうな」と単純な考えから経験を生かせるかもしれないと考えました。

しかし、出会ったのはセールスと言えど全くの別物。体系化された組織にシステム化された活動とPDCAサイクル、無駄を一切省いた、効率化と利益を追求した営業スタイルに感動したのを覚えています。入社1カ月の私が次々と契約を獲得できる。商材の違いもありましたが、1社目で活躍できなかった私には快感でした。

1社目のSIer企業を悪く書いているようになってしまいましたが、決してそうではありません。営業職を抱える日本企業のほとんどが同じような状態であり、改善に向け対策を講じるため日々努力をされている方がいることも理解しています。

「営業はフィールドセールスだけではない」というメッセージを本連載でお伝えしてきました。私が出会ったインサイドセールスという営業手法は、業種や商材によってはマッチしないこともある手法ですが、早々に切り捨てるのではなく、一度インサイドセールスについて知っておくべきだと考えます。取り入れ方や活躍の場を変えることで、大きなメリットを享受できることもあるのです。

私はインサイドセールスと出会い、仕事全体の効率化やシステム化、PDCAサイクルを強く意識するようになりました。営業活動だけでなく仕事全体にこのマインドを持つことで、より無駄のない仕事ができると考えながら、この原稿も書いています。

…………………………

■4. ジャーナリスティック・アプローチのコンテンツ制作

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米国のコンテンツマーケティング業界では、ジャーナリズム業界のノウハウを学び、それをコンテンツ制作に取り入れる動きが活発化しています。本連載では、新聞記者がどのように取材し、それを記事にしているのか、長きにわたって新聞業界に身を置いてきたカサケンが解説します。

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役所や警察などの官庁を取材する新聞記者の多くは記者クラブに所属し、そこが取材の拠点になります。官庁の記者クラブには全国紙やブロック紙、NHKや民放の放送局が加盟しています。最近では外国メディアやスポーツ紙が官庁の記者クラブに加盟するケースもあります。

ずいぶん前から記者クラブに対する批判はあります。その批判は「なるほどね」とうなずくようなものもあれば「うーん」と首をひねってしまうものもあります。代表的な記者クラブ批判は外国メディアやフリーの記者をなかなか受け入れようとしない閉鎖性、官庁が提供する情報をそのまま記事にしてしまうような温床化、政治家や役人にアクセスできる特権化、といったところでしょうか。

確かに記者クラブに常駐していれば毎日のように資料の投げ込みがあり、大臣をはじめとする政治家や事務次官などの官僚への取材は可能です。よほど著名なフリーの記者でしたら話は別でしょうが、一般のフリーの記者がいきなり官庁を訪れて「大臣と面会したい」「事務次官に取り次いでほしい」と申し入れても相手にはされないでしょう。下手をすれば警備員に取り囲まれてしまいかねません。

しかし、記者クラブに常駐している新聞記者が「〇〇新聞の〇〇ですが…」と取材を申し込むと、暫くして担当者から「この時間帯でしたら時間がとれます」と打ち返しがあるはずです。大学を出て間もなく取材の経験が浅い20歳代の新聞記者でも事情はたぶん同じでしょう。取材をする際にも、官庁側が現場での混乱を避けるために取材の場所や時間などを調整する場合があります。確かに記者クラブは取材を円滑に進めるには恵まれた場所だといえるでしょう。

ただ記者クラブの椅子やソファに黙って座ってさえいれば、官庁側が情報をすっとその記者に提供してくれるかのような批判がありますが、これはまったく違います。個々の新聞記者が大臣室や事務次官室の前で何時間も当事者が出てくるのを待ち、官庁内や国会内を駆け回って話を聞きだす担当者をつかまえようとします。

また記者クラブに提供される資料ですが、その資料を読み解くのは新聞記者です。もちろん、資料提供とともに官庁による記者レクが行われるときもありますが、数字や専門用語が羅列された資料を読み解いて読者に伝えなければいけないニュースを拾い出すのは新聞記者です。自らが担当する分野の勉強を怠っていたら何がニュースなのか、この資料からどんな問題を浮き彫りにできるのか皆目見当がつかなくなります。

当然ですが、それぞれの新聞記者が日々、どんな研鑽を積んでいるかで記事の質は圧倒的な差が出てきます。他社のあるベテラン記者が語った言葉を思い出します。

「記者クラブでだらだらとしている記者は大成しない。自分にとって記者クラブは原稿を書くための場所でしかない。取材に走り回っていたら記者クラブでのんびりできる暇はない」

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■5. Q&A

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クマベイスメルマガ読者のみなさまの悩みや相談に、メルマガ編集部が総力を上げて答えるコーナーです。コンテンツマーケティングから人間関係まで、どしどしご質問をお寄せください。ご質問はこちらから→kumabase@kumabase.com

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Q:最近「幸福度」に関する調査などが注目を集めているかと思いますが、一体何をもって幸福な状態といえるのでしょうか。年収もある程度上がったらそこから幸福度は上がらないとする研究結果もあるようですし、よく分かりません。果たして私自身も幸福なのかどうか。。

A:7月に滞在したボリビアでは、人々がとても楽しそうに生活していました。平均月収は日本よりもはるかに低く、生活水準も決して高いとは言えないわけですが、皆笑顔なのです。それはインドネシア・バンドンでも同じでした。一方、東京・山手線に乗ると、人々は暗い顔をしてますよね。なんというか負のオーラが漂っています。

この違いは何かというと、素の自分でいられるかどうか、というのが私が出した結論です。ありのままの自分でいられる人、自分の感情を素直に表現できる人は、幸福度が高いということを海外の人々を見ていると強く感じます。日本では、職場など一つのコミュニティーのみに属していると難しいかもしれませんが、趣味や興味関心のおもむくままにいろんなコミュニティーに顔を出してみると、人の顔色を伺うことなく素の自分でいられる場所がきっと見つかるかと思います。それが幸福度を高める第一歩なのです。

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■6. メディア情報

Forbes JAPAN「世界を歩いて見つけたマーケティングのヒント」
https://forbesjapan.com/articles/detail/25024

・コンテンツマーケティングラボ「中小B2B企業のコンテンツマーケティング講座」
https://contentmarketinglab.jp/application-method/content-marketing-for-sme-vol1/

・毎日新聞「モリシの熊本通信」月1回
http://buff.ly/2fUSenp

・Yahoo!ニュース個人「田中森士 熊本の論点」
http://person.news.yahoo.co.jp/tanakashinji/

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・クマベイスHP : https://kumabase.com/
・編集・発行元:株式会社クマベイス : https://kumabase.com/
・発行責任者:株式会社クマベイス 代表取締役CEO 田中森士

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週刊クマベイス「地方企業の戦い方」
2019年9月4日発行(Vol.146)

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【2019年9月4日】