週刊クマベイス「地方企業の戦い方」Vol.140
2019/07/24 (Wed) 23:14
※配信時間が遅くなったことをお詫び申し上げます。
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国内のパイが縮小する中、地方企業が生き抜いていくための「武器」が手に入るメールマガジンです。
Web戦略、テクノロジー、広告、広報などの最新動向やテクニックを、元新聞記者でデジタルマーケティングの専門家・田中森士(株式会社クマベイス)と豪華執筆陣がお伝えします。
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週刊クマベイス「地方企業の戦い方」
2019年7月24日発行(Vol.140)
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<目次>
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… 1. マーケティング & IT 最前線
… 2. ストーリーテリング実践講座
… 3. インサイドセールスの魔力
… 4. ジャーナリスティック・アプローチのコンテンツ制作
… 5. Q&A
… 6. メディア情報
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■1. マーケティング & IT 最前線
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クマベイスCEOの田中森士が、地方企業にとって役立つ、コンテンツマーケティングやITの最新ニュースやトレンド、PRについて解説します。
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チリ・サンディエゴに来ています。一般的な南米のイメージは「テンションが高い」「開発の途上にある」といったイメージかもしれませんが、ここサンティアゴは異なります。
人々は他の南米諸国と比較して大人しいというか、日本人に近い雰囲気。また、中心部から北西へ車で15分ほどのところにある商業地区へ行けば、高層ビルが立ち並び、電動キックボードで若者が移動するという光景が広がります。一方で、中心部を意味する「セントロ」に行けば、歴史的な建造物が並び、その周辺には社会主義を思わせる無機質な集合住宅が連なります。
賃金は上昇を続けており、例えばWeb開発者の年収はすでに4万ドル。もはや先進国のカテゴリーに入れてもよいのではないかと思えるほどです。この国は間違いなくまだまだ成長を続け、数年以内に南米を引っ張る存在となることでしょう。
ここチリで話題を集めるのが「レフーヒョ」という、直訳すると「避難所」を意味する建造物です。豪雪地帯や先住民族の居住地域などに、ワークショップ形式で建てられる木造のこの建造物。その地域の社会課題を解決するためのプロジェクトで、「グルポタルカ」という建築家集団が手がけます。
その形状はさまざまで、簡易なものから宿泊可能なものまで、さまざまです。これにより、すでに観光客が増えた、若者が戻ってきたといった効果が出ているといいます。解説してくださったチリ人の方が「小さく始めて徐々に周囲を巻き込んでいくんだ」と語っていたのが印象的でした。
このプロジェクト自体は非営利で運営されていますが、地域に大きなインパクトのあるものだと感じました。小さく始めて超高速でプロジェクトを回していく。周囲の人々を巻き込んでいく。そして課題を解決する。これらはコンテンツマーケティングに通じるものであり、2020年代のビジネスのスタンダートとなる予感がした経験となりました。次回、チリを訪れる際はレフーヒョ巡りをしたいと思います。
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■2. ストーリーテリング実践講座
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米国のコンテンツマーケティング業界で注目を集めるストーリーテリング。滞在時間が延びたり、エンゲージメントを高めたりと、その効果の数々が報告されています。しかしながら、どのようなステップを踏めばよいのか、日本ではまだ認知されていないのが現状です。本連載は、ストーリーテリングの研究に取り組むクマベイスCEOの田中森士が、ストーリーテリングの導入方法について、やさしく解説します。
:::::::::::::::::::::::::::::::::
誰もが知るTED。日本ではNHKが翻訳付きで時々放送していますね。
TEDのプレゼンを聞いていると、あっという間に引き込まれてしまいます。なぜなら、ストーリーがあるからです。TEDの流れは「興味をそそるつかみ」「個人のストーリー」「教訓」といったものが一般的です。TEDのこの流れはまさにストーリーテリングであり、一人一人が物語を紡いでいるのと同じです。
TEDでもう一つ欠かせないのが印象的なスライドです。大きく表示したキーワードやフレーズ、写真、場合によっては動画をうまく使い分けつつ、ストーリーが展開します。これはまさに本連載でも詳しく解説してきたビジュアルストーリーテリングの手法です。
日本でビジュアルストーリーテリングの教材にお目にかかれることは滅多にないのですが、TEDはまさに教材としてうってつけ。YouTubeでも大量の動画が見つかりますので、ぜひ多様なバックグラウンドのスピーカーのプレゼンを聴いてみてください。みるみるストーリーテリングのスキルが向上しますよ。
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■3. インサイドセールスの魔力
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BtoBコンテンツマーケティングと切っても切れない関係にあるのが、インサイドセールスです。マーケティングファネルに上手くハマったとて、クロージングは営業担当がやるしかない。しかしながら、人員にも限りがある。そうした状況を背景に、インサイドセールスの重要性が高まっています。本連載では、インサイドセールスの鬼・YUHOが、インサイドセールスの独自のノウハウを、皆さんに伝授します。
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すでにインサイドセールスを採用している企業は多く存在します。これらの企業は、どのような場面を期待してインサイドセールスを導入したのでしょうか。今週からはインサイドセールスの活用シーンを見ていきます。
最も多いと推察されるのが、確度の高い見込み客の創出したいというケースです。既存の営業スタイルでは顧客の確度を見極めることが困難であり、新規顧客の確度を確かめるために時間と工数をかけて訪問営業をしていましたしかし、インサイドセールス導入で、より高い確度の見込み客の見極めが比較的簡単にできるようになります。
また、マーケティングオートメーションツールの発展よりリードが発生時の状況や顧客の特性、行動から確度の高さをラベリングし、次のTodoまでを提示してくれるものもあります。これによってインサイドセールスの作業範囲はコンパクトになり、「いかにして確度の高い見込み客を増やすか」「確度の低くないリードをどのようにコンバージョンまで育てるか」を考える時間にあてることもできるのです。
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■4. ジャーナリスティック・アプローチのコンテンツ制作
:::::::::::::::::::::::::::::::::
米国のコンテンツマーケティング業界では、ジャーナリズム業界のノウハウを学び、それをコンテンツ制作に取り入れる動きが活発化しています。本連載では、新聞記者がどのように取材し、それを記事にしているのか、長きにわたって新聞業界に身を置いてきたカサケンが解説します。
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すでに紹介しましたが、地方支局のライバル他紙の若手記者たちは四六時中、顔を突き合わせているといっても言い過ぎではありません。支局に赴任したばかりの頃は、ぎこちなさはありますし、競争相手ですので互いの手の内をさらけ出すということはありません。ただし、取材現場で多くの時間を「共有」することになるわけですから、いつの間にか妙な連帯感が生まれます。
県警記者クラブから県内の警察各署などに電話をかけ、事件や事故の発生がないかを確認するのが県警担当記者の日課です。もちろん、県警担当になったばかりの頃は緊張感と義務感でいっぱいですから、警察全署、海上保安本部、JRの指令室に定期的に電話を入れます。
警察各署への電話は「警電」といわれていた警察専用電話か、各社に個別に割り当てられた机にあった固定電話を使っていました。警電は大部屋の県警記者クラブの中央にあったテーブルに数台備え付けられていましたから、各社の記者はその警電を使って順次、電話をかけます。地元紙や朝日、毎日、読売などの全国紙、NHKや地元の民放各社の担当記者が警戒の電話をかけるわけですから、それを受ける警察署の副署長や次長も大変だったと思います。
ほぼ毎日のように顔をあわせていると次第に打ち解けてくるのは当然です。県警幹部の自宅などへの夜回りが終わって記者クラブに行くと、警察各署に電話をかける時間になります。三々五々、夜回りから戻ってきた他社の記者とソファに並んで座り、テーブルの上の警電に手を伸ばしますが、阿吽の呼吸とでもいうのでしょうか、どの警察署にかけるか自然に割り振りができます。
「県北の署は俺がかけるから、県南の署はそっちでお願い」「じゃあ、こっちはJRの指令室と海上保安本部にもかけるから」といった具合です。
警戒の電話をかけ終わるのはもちろん深夜です。誰からともなく「晩飯食べた?」との声があがり、近くの中華料理店で一緒にラーメンや餃子を食べたり、翌日が休みなら居酒屋などに立ち寄ったりすることもありました。もちろん、会社の先輩や同僚と一緒に飲みに行くことはありましたが、他社の記者とより「濃密な時間」を過ごしていました。
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■5. Q&A
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※Markezine Dayでいただいた質問に詳しくお答えしております!
中小企業が地方で戦う上での悩みや相談に、メルマガ編集部が総力を上げて答えるコーナーです。HPやSNS、オウンドメディアの運用から、人間関係まで、どしどしご質問をお寄せください。ご質問はこちらから→kumabase@kumabase.com
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Q:SEOコンテンツの限界について詳しく聞かせて欲しいです!
A:コストを極限まで下げ、機械的に作られた質の低いSEOコンテンツは、もう意味がないと思います。実際、私の周囲でも低質なコンテンツを大量に置いたものの結果につながらなかったという話を本当によく聞きます。
意識すべきなのは不安や悩みを解決するようなコンテンツをそろえていくことです。結果、検索順位が上がると経験則から感じています。コンテンツを企画する際は、オリジナルで作成したペルソナやカスタマージャーニーマップを参考にするとスムーズです。
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■6. メディア情報
Forbes JAPAN「世界を歩いて見つけたマーケティングのヒント」
https://forbesjapan.com/articles/detail/25024
・コンテンツマーケティングラボ「中小B2B企業のコンテンツマーケティング講座」
https://contentmarketinglab.jp/application-method/content-marketing-for-sme-vol1/
・毎日新聞「モリシの熊本通信」月1回
http://buff.ly/2fUSenp
・Yahoo!ニュース個人「田中森士 熊本の論点」
http://person.news.yahoo.co.jp/tanakashinji/
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・クマベイスHP : https://kumabase.com/
・編集・発行元:株式会社クマベイス : https://kumabase.com/
・発行責任者:株式会社クマベイス 代表取締役CEO 田中森士
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週刊クマベイス「地方企業の戦い方」
2019年7月24日発行(Vol.140)
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【2019年7月24日】
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週刊クマベイス「地方企業の戦い方」
2019年7月24日発行(Vol.140)
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<目次>
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… 1. マーケティング & IT 最前線
… 2. ストーリーテリング実践講座
… 3. インサイドセールスの魔力
… 4. ジャーナリスティック・アプローチのコンテンツ制作
… 5. Q&A
… 6. メディア情報
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■1. マーケティング & IT 最前線
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クマベイスCEOの田中森士が、地方企業にとって役立つ、コンテンツマーケティングやITの最新ニュースやトレンド、PRについて解説します。
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チリ・サンディエゴに来ています。一般的な南米のイメージは「テンションが高い」「開発の途上にある」といったイメージかもしれませんが、ここサンティアゴは異なります。
人々は他の南米諸国と比較して大人しいというか、日本人に近い雰囲気。また、中心部から北西へ車で15分ほどのところにある商業地区へ行けば、高層ビルが立ち並び、電動キックボードで若者が移動するという光景が広がります。一方で、中心部を意味する「セントロ」に行けば、歴史的な建造物が並び、その周辺には社会主義を思わせる無機質な集合住宅が連なります。
賃金は上昇を続けており、例えばWeb開発者の年収はすでに4万ドル。もはや先進国のカテゴリーに入れてもよいのではないかと思えるほどです。この国は間違いなくまだまだ成長を続け、数年以内に南米を引っ張る存在となることでしょう。
ここチリで話題を集めるのが「レフーヒョ」という、直訳すると「避難所」を意味する建造物です。豪雪地帯や先住民族の居住地域などに、ワークショップ形式で建てられる木造のこの建造物。その地域の社会課題を解決するためのプロジェクトで、「グルポタルカ」という建築家集団が手がけます。
その形状はさまざまで、簡易なものから宿泊可能なものまで、さまざまです。これにより、すでに観光客が増えた、若者が戻ってきたといった効果が出ているといいます。解説してくださったチリ人の方が「小さく始めて徐々に周囲を巻き込んでいくんだ」と語っていたのが印象的でした。
このプロジェクト自体は非営利で運営されていますが、地域に大きなインパクトのあるものだと感じました。小さく始めて超高速でプロジェクトを回していく。周囲の人々を巻き込んでいく。そして課題を解決する。これらはコンテンツマーケティングに通じるものであり、2020年代のビジネスのスタンダートとなる予感がした経験となりました。次回、チリを訪れる際はレフーヒョ巡りをしたいと思います。
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■2. ストーリーテリング実践講座
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米国のコンテンツマーケティング業界で注目を集めるストーリーテリング。滞在時間が延びたり、エンゲージメントを高めたりと、その効果の数々が報告されています。しかしながら、どのようなステップを踏めばよいのか、日本ではまだ認知されていないのが現状です。本連載は、ストーリーテリングの研究に取り組むクマベイスCEOの田中森士が、ストーリーテリングの導入方法について、やさしく解説します。
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誰もが知るTED。日本ではNHKが翻訳付きで時々放送していますね。
TEDのプレゼンを聞いていると、あっという間に引き込まれてしまいます。なぜなら、ストーリーがあるからです。TEDの流れは「興味をそそるつかみ」「個人のストーリー」「教訓」といったものが一般的です。TEDのこの流れはまさにストーリーテリングであり、一人一人が物語を紡いでいるのと同じです。
TEDでもう一つ欠かせないのが印象的なスライドです。大きく表示したキーワードやフレーズ、写真、場合によっては動画をうまく使い分けつつ、ストーリーが展開します。これはまさに本連載でも詳しく解説してきたビジュアルストーリーテリングの手法です。
日本でビジュアルストーリーテリングの教材にお目にかかれることは滅多にないのですが、TEDはまさに教材としてうってつけ。YouTubeでも大量の動画が見つかりますので、ぜひ多様なバックグラウンドのスピーカーのプレゼンを聴いてみてください。みるみるストーリーテリングのスキルが向上しますよ。
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■3. インサイドセールスの魔力
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BtoBコンテンツマーケティングと切っても切れない関係にあるのが、インサイドセールスです。マーケティングファネルに上手くハマったとて、クロージングは営業担当がやるしかない。しかしながら、人員にも限りがある。そうした状況を背景に、インサイドセールスの重要性が高まっています。本連載では、インサイドセールスの鬼・YUHOが、インサイドセールスの独自のノウハウを、皆さんに伝授します。
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すでにインサイドセールスを採用している企業は多く存在します。これらの企業は、どのような場面を期待してインサイドセールスを導入したのでしょうか。今週からはインサイドセールスの活用シーンを見ていきます。
最も多いと推察されるのが、確度の高い見込み客の創出したいというケースです。既存の営業スタイルでは顧客の確度を見極めることが困難であり、新規顧客の確度を確かめるために時間と工数をかけて訪問営業をしていましたしかし、インサイドセールス導入で、より高い確度の見込み客の見極めが比較的簡単にできるようになります。
また、マーケティングオートメーションツールの発展よりリードが発生時の状況や顧客の特性、行動から確度の高さをラベリングし、次のTodoまでを提示してくれるものもあります。これによってインサイドセールスの作業範囲はコンパクトになり、「いかにして確度の高い見込み客を増やすか」「確度の低くないリードをどのようにコンバージョンまで育てるか」を考える時間にあてることもできるのです。
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■4. ジャーナリスティック・アプローチのコンテンツ制作
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米国のコンテンツマーケティング業界では、ジャーナリズム業界のノウハウを学び、それをコンテンツ制作に取り入れる動きが活発化しています。本連載では、新聞記者がどのように取材し、それを記事にしているのか、長きにわたって新聞業界に身を置いてきたカサケンが解説します。
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すでに紹介しましたが、地方支局のライバル他紙の若手記者たちは四六時中、顔を突き合わせているといっても言い過ぎではありません。支局に赴任したばかりの頃は、ぎこちなさはありますし、競争相手ですので互いの手の内をさらけ出すということはありません。ただし、取材現場で多くの時間を「共有」することになるわけですから、いつの間にか妙な連帯感が生まれます。
県警記者クラブから県内の警察各署などに電話をかけ、事件や事故の発生がないかを確認するのが県警担当記者の日課です。もちろん、県警担当になったばかりの頃は緊張感と義務感でいっぱいですから、警察全署、海上保安本部、JRの指令室に定期的に電話を入れます。
警察各署への電話は「警電」といわれていた警察専用電話か、各社に個別に割り当てられた机にあった固定電話を使っていました。警電は大部屋の県警記者クラブの中央にあったテーブルに数台備え付けられていましたから、各社の記者はその警電を使って順次、電話をかけます。地元紙や朝日、毎日、読売などの全国紙、NHKや地元の民放各社の担当記者が警戒の電話をかけるわけですから、それを受ける警察署の副署長や次長も大変だったと思います。
ほぼ毎日のように顔をあわせていると次第に打ち解けてくるのは当然です。県警幹部の自宅などへの夜回りが終わって記者クラブに行くと、警察各署に電話をかける時間になります。三々五々、夜回りから戻ってきた他社の記者とソファに並んで座り、テーブルの上の警電に手を伸ばしますが、阿吽の呼吸とでもいうのでしょうか、どの警察署にかけるか自然に割り振りができます。
「県北の署は俺がかけるから、県南の署はそっちでお願い」「じゃあ、こっちはJRの指令室と海上保安本部にもかけるから」といった具合です。
警戒の電話をかけ終わるのはもちろん深夜です。誰からともなく「晩飯食べた?」との声があがり、近くの中華料理店で一緒にラーメンや餃子を食べたり、翌日が休みなら居酒屋などに立ち寄ったりすることもありました。もちろん、会社の先輩や同僚と一緒に飲みに行くことはありましたが、他社の記者とより「濃密な時間」を過ごしていました。
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Q:SEOコンテンツの限界について詳しく聞かせて欲しいです!
A:コストを極限まで下げ、機械的に作られた質の低いSEOコンテンツは、もう意味がないと思います。実際、私の周囲でも低質なコンテンツを大量に置いたものの結果につながらなかったという話を本当によく聞きます。
意識すべきなのは不安や悩みを解決するようなコンテンツをそろえていくことです。結果、検索順位が上がると経験則から感じています。コンテンツを企画する際は、オリジナルで作成したペルソナやカスタマージャーニーマップを参考にするとスムーズです。
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・コンテンツマーケティングラボ「中小B2B企業のコンテンツマーケティング講座」
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・毎日新聞「モリシの熊本通信」月1回
http://buff.ly/2fUSenp
・Yahoo!ニュース個人「田中森士 熊本の論点」
http://person.news.yahoo.co.jp/tanakashinji/
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・編集・発行元:株式会社クマベイス : https://kumabase.com/
・発行責任者:株式会社クマベイス 代表取締役CEO 田中森士
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【2019年7月24日】