指揮官の休日 No.046 Dry Navy
2017/10/13 (Fri) 08:30
XXXX 様
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指揮官の休日
――コーヒーで始まり、ドライマティーニで締めくくる心豊かな一日――
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危機管理に挑む経営者の皆様に贈るメールマガジンです。
当社コラム「指揮官の決断」の更新のお知らせ、当社セミナー情報はもちろん、危機管理の参考となる図書、是非参加をお薦めする他社主催のセミナーなどの情報をお届けして参ります。
あわせて、常時厳しい緊張状態を強いられている経営者の皆様にちょっと一息ついて頂けるような話題を選んでお送りします。「コーヒーで始まり、ドライマティーニで締めくくる心豊かな一日」というサブタイトルも、日頃すさまじいストレスにさらされながらも頑張っている経営者の皆様に、たまにはそんな日がありますようにという想いを込めています。
途中からお読みの方は、お時間のあるときに是非バックナンバーをお読みください。
ワンクリックでバックナンバーを読んで頂けます。
https://q.bmv.jp/bm/p/bn/list.php?i=aegismm&no=all
専門コラム「指揮官の決断」は、No.054 南海トラフ を掲載いたしております。
南海トラフに起因する地震予知情報の出し方の変更について述べています。
詳しくは、http://aegis-cms.co.jp/724 をご覧ください。
No.046 Dry Navy
これまでに何回か、海事英語についての記事をお送りしています。(バックナンバーでお読みいただけます。)
海事英語は特殊なので、英文学の専門家でも誤訳をしていることが多く、私自身、英語は劣等生でしたが、大学時代に英文学の教授に教えて差し上げたことすらあるくらいです。
今回も、その海の英語についてお伝えします。
このメールマガジンは、サブタイトルを「コーヒーで始まり、ドライマティニで締めくくる心豊かな一日」としており、常時厳しい緊張状態を強いられている経営者の皆様にちょっと一息ついて頂けるような話題を選んでおりますので、極力、政治的な話題や堅苦しい話題を避けています。
一方で、専門コラムの方は、危機管理を扱っている以上、かなり辛口にならざるを得ず、その中でも政治家、評論家、ジャーナリスト達には、かなり厳しい態度で臨んでいます。何故かというと、彼らがあまりにも無責任かつ不勉強だからです。
先日、ある雑誌を読んでいたら、びっくりする記事に遭遇しました。
書いているのは、比較的著名な評論家です。本人の名誉のため(私が彼の名誉を守らなければならない義理は全くないのですが・・・)お名前を出すことは差し控えますが、この記事を読んで、「評論家の正体見たり」という思いをしました。
彼の記事によると、「米国海軍や日本の海上自衛隊は、世界中の海軍から“Dry Navy”と称されている」のだそうです。
そして、それがどういうことかというと、米海軍や海上自衛隊では人間関係が無味乾燥であり、士官と兵隊との格差が極めて大きく、食事なども士官と兵隊では全く待遇が異なり、士官は兵隊を全く顧みることが無く、兵隊も士官を内心ではバカにしている、のだそうです。
この記事には重大な事実誤認があります。
米海軍艦艇において、確かに士官と下士官以下では食事が異なります。それは下士官以下の乗員には食事が無料で提供されるのですが、士官は有料だからです。
海上自衛隊は艦内では艦長以下総員が同じものを食べています。
異なるのは、士官室の幹部は、士官室係と呼ばれる当番の乗員がウェイター代わりにサービスをしてくれるだけであり、食事のメニューが異なっているわけではありません。
むしろ、科員食堂は、バイキング形式なので、好きなものを大盛りにして、熱いうちに食べることができますが、士官室では士官室係が皿に盛りつけてくれるので、好きな量というわけにもいかず、また、艦長が士官室に下りてくるまで待っていなければならないので、冷め切ったステーキを食べさせられることも珍しくないのです。
多分、この評論家はそのような事情を全く知らずにその記事を書いているのでしょう。
それよりも笑ってしまうのは、Dry Navyと米海軍や海上自衛隊が呼ばれている理由をこの評論家が全く理解していないことです。
“Dry Navy”というのは、人間関係が無味乾燥なのではなく、「艦内で飲酒をさせない海軍」という意味なのです。
戦前の帝国海軍は、艦内飲酒ができました。大決戦の前夜、「酒保開け」という号令が拡声器から流れ、艦内無礼講で痛飲し、半ば二日酔い気味で大海戦を戦うというシーンが映画や小説の中でよく出てきます。酒保というのは艦内の売店で、酒も売っていたのです。
翻って現在の海上自衛隊は、米海軍に習って艦内飲酒を許可していません。
したがって、艦隊勤務の頃は、いったん出航するとどこかの港に入って上陸でもしない限りアルコールから遠ざかりますので、肝臓のためにはとてもいい勤務でした。
もともと帆船時代のイギリス海軍などは、一定期間ごとにラム酒を配給しており、また、艦内で特別な作業などをさせた場合には、そのラム酒の特配などをしていました。
このラムの配給は乗員にとっては何よりの楽しみだったらしく、一度出航したら2年くらいは土を踏むことができないのが普通だった帆船時代の海軍の艦隊での生活を耐えていたのは、海軍では貧乏人が娑婆では滅多に飲めないラム酒が配給されたからだとも言われています。
ラム酒の調達量が不足で、航海中にラムが底をつき、その結果反乱がおきた船さえあります。
21世紀になってもイギリス海軍の艦艇などに招かれると、士官室にバーがあり、好きな酒を注文することができます。航海中は注文できる種類に制限があり、あまり強いものは飲めないようですが、ビールやワインなどは航海中でも飲めるようです。
とにかく驚くのは、評論家という方々の想像力のたくましさです。
よく何も知らないことに、それだけもっともらしい解説をできるものだとホトホト感心させられます。
彼らの弾道ミサイルや国連海洋法条約にかかる諸問題についての評論の出鱈目さ加減については専門コラムの方で指摘していますが、彼らは恐ろしいものがないようで、まったく何の理解もない事柄についてもそれらしい評論をその場で繰り広げていきます。
今回の“Dry Navy”の記事により、評論家やジャーナリストとして名を成す人々に必要なのは、事実を探求していく能力や真実を見極める能力ではなく、思い付きをもっともらしく語る能力であることを思い知らされました。
ちなみに、艦内で飲酒を許可している海軍を何と呼ぶのでしょうか。
“Navy”です。
海軍では艦内で飲酒できるのが普通であって、飲酒できないのが特殊なので特別な呼び方があるのです。
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当社Webサイトに、専門コラム「指揮官の決断」をアップしております。是非、ご覧ください
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専門コラム「指揮官の決断」掲載のご案内
No.054 南海トラフを掲載しています。
私は、当ウェブの他に日本コンサルティング推進機構(JCPO)のウェブサイトにもコラムを掲載しています。基本的には当ウェブで掲載したコラムを転載しているのですが、必要に応じてJCPOの方に先に掲載して、当コラムの方が後になることもあります。
JCPOのウェブサイトに当コラムでも掲載した「左警戒、右見張り」を掲載したのは、当コラムよりも早く9月25日でした。
そのコラムで、私は北朝鮮の核・ミサイルや総選挙の行方にのみ心を奪われるのではなく、南海トラフや富士山などにもしっかりと警戒の目を向けなければならないと指摘しています。
その2日後、政府は南海トラフに関連する地震についての情報の出し方を見直すと発表しました。この発表は、この南海トラフに起因する地震について関心を持って見てこられた方以外には何を言っているのかよく分かりにくい発表です。
続きはこちらでご覧ください。
http://aegis-cms.co.jp/724
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お薦めの書籍
『事業大躍進に挑む経営者のためのクライシスマネジメント」
林 祐 著
セルバ出版
コンサルタントとして初めて出版した本です。
危機管理の概念、リスクマネジメントとクライシスマネジメントの違いなどを分かりやすく説明しています。
店頭に並ぶのは来週末になりますが、アマゾンでは予約することができます。
先着10名様にこの本を進呈いたします。お名前、ご住所をメールでお知らせください。
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Facebookページを公開しています。
「指揮官の決断/休日」
https://www.facebook.com/aegis.cm
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開催予定セミナーのご案内
スペシャルセミナー
――危機管理が人を育て、事業を伸ばす!――
「危機を機会に変えるクライシスマネジメントの5大戦略」
どうすれば危機に陥りにくい組織を作ることができるのか、危機的な状況に陥った場合に、毅然として対応できるようになるためにはどのような組織を作っておけばいいのかを、イージスクライシスマネジメントシステムを体系化した講師が語ります。
経営トップの皆様、役員、各部門の長の方々のご参加をお勧めします。
開催場所:ホテルグランドヒル市ヶ谷
東京都新宿区市ヶ谷本村町4-1
開催時期:11月 2日(木) 13:00~17:00
11月16日(木) 13:00~17:00
セミナー料金: ¥38,000 (返金保証)
内容にご不満の場合は、理由の如何を問わず全額を返金させていただきます。
エクゼクティブセミナー
――危機管理が人を育て、事業を伸ばす!――
「危機を機会に変える経営トップのための5大戦略」
どうすれば危機に陥りにくい組織を作ることができるのか、危機的な状況に陥った場合に、毅然として対応できるようになるためにはどのような組織を作っておけばいいのかを、イージスクライシスマネジメントシステムを体系化した講師が語ります。
スペシャルセミナーの内容を踏襲しつつ、特に経営トップのために企画されたセミナーです。部隊指揮官、企業の役員、経営者を経験している講師が、経営トップの皆様に特に伝えたい思いを語ります。
経営トップ、役員等の方々限定のセミナーです。
開催場所: 当社鎌倉極楽寺セミナーハウス
リゾート感覚溢れる湘南鎌倉の隠れ家的セミナーハウスです。
限定少人数で開催いたします。
(住所は公開しておりません。参加の方に個別にお知らせします。)
開催時期: 平成29年11月10日(金) 13:00~17:00
セミナー料金: ¥38,000 (返金保証)
内容にご不満の場合は、理由の如何を問わず全額を返金させていただきます。
その他
特別開催: 経営トップの皆様が役員や担当者をお連れになり、チームで受講したいとお考えの場合は、上記の当社鎌倉極楽寺セミナーハウスのエクゼクティブセミナーをご利用ください。当社開催日以外であっても、日程の調整を承ります。
セミナーについて、詳しくはこちらをご覧ください。
http://aegis-cms.co.jp/
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コンサルティングのご案内 当社では5種類のコンサルティングを行っています。
1 ACMS導入コンサルティング
イージスクライシスマネジメントシステムを導入するためのコンサルティングです。
全6回のコンサルティングで導入できるようパッケージ化されたシステムの導入支援を行います。
当社開催の戦略セミナーをあらかじめ受講し、コンサルティングの内容等にご理解を頂くことが前提となっております。
2 スポットコンサルティング
何が問題で、どうコンサルティングを受ければいいのかわからない、自社にシステムを導入できるのかどうかわからない、などのご相談はスポットコンサルティングをご利用ください。
3 プレコンサルティング
当社のコンサルティングの考え方をWeb等で理解されて導入を決めている方、一刻も早く導入をしたいと考えている方には、このプレコンサルティングをお薦めします。
導入コンサルティングの第1回で行う内容を含んでおり、コンサルティングの概要及び必要な準備作業等について、関係者全員が揃って受講できるため、理解を共有でき、導入が容易になります。
プレコンサルティングに引き続き導入コンサルティングを契約される際には、プレコンサルティング料金は全額返金させていただきますので、費用が無駄になりません。
4 テーラード・コンサルティング
危機管理組織はすでに構築しているが指揮所演習について指導してもらいたい、中間管理層に活気がないので彼らに強力なリーダーとなってもらいたい、プロトコールに自信を持てるようになりたい、などのご要望には、個別に対応させて頂きます。
5 指揮所演習コンサルティング
トップと主要スタッフだけで行うことのできるようにコンパクトに設計された図上演習です。
危機管理の先頭に立つスタッフを育てるために最適な手法として注目されています。
お気軽にご相談ください。
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図上演習コンサルティングのご案内
多数のご要望にお応えするため、図上演習に特化したコンサルティングを開始いたしました。
企業や公共放送機関での指導実績豊かなコンサルタントが各企業の実態に合わせた図上演習の運営要領を確立します。
弊社では、図上演習を独自に企画・運営できるようになることを目標としたコンサルティングを行っています。
毎回、図上演習の度にコンサルタントを呼ぶのではなく、自社のみで計画できる実力をつけて頂きます。
詳しくはこちらをご覧ください。
http://aegis-cms.co.jp/cpx
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バックナンバーを公開しています。
こちらからご覧ください。https://q.bmv.jp/bm/p/bn/list.php?i=aegismm&no=all
メールアドレスの変更はこちらからお手続きください。
http://aetis-cms.co.jp/mailmag
メールマガジンがご不要の場合はこちらから解除をして頂くことができます。
XXXX
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メールマガジン「指揮官の休日」
発行人:株式会社イージスクライシスマネジメント
代表取締役 林 祐
email: yhayashi@aegis-cms.co.jp
Web : http://aegis-cms.co.jp
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南海トラフに起因する地震予知情報の出し方の変更について述べています。
詳しくは、http://aegis-cms.co.jp/724 をご覧ください。
No.046 Dry Navy
これまでに何回か、海事英語についての記事をお送りしています。(バックナンバーでお読みいただけます。)
海事英語は特殊なので、英文学の専門家でも誤訳をしていることが多く、私自身、英語は劣等生でしたが、大学時代に英文学の教授に教えて差し上げたことすらあるくらいです。
今回も、その海の英語についてお伝えします。
このメールマガジンは、サブタイトルを「コーヒーで始まり、ドライマティニで締めくくる心豊かな一日」としており、常時厳しい緊張状態を強いられている経営者の皆様にちょっと一息ついて頂けるような話題を選んでおりますので、極力、政治的な話題や堅苦しい話題を避けています。
一方で、専門コラムの方は、危機管理を扱っている以上、かなり辛口にならざるを得ず、その中でも政治家、評論家、ジャーナリスト達には、かなり厳しい態度で臨んでいます。何故かというと、彼らがあまりにも無責任かつ不勉強だからです。
先日、ある雑誌を読んでいたら、びっくりする記事に遭遇しました。
書いているのは、比較的著名な評論家です。本人の名誉のため(私が彼の名誉を守らなければならない義理は全くないのですが・・・)お名前を出すことは差し控えますが、この記事を読んで、「評論家の正体見たり」という思いをしました。
彼の記事によると、「米国海軍や日本の海上自衛隊は、世界中の海軍から“Dry Navy”と称されている」のだそうです。
そして、それがどういうことかというと、米海軍や海上自衛隊では人間関係が無味乾燥であり、士官と兵隊との格差が極めて大きく、食事なども士官と兵隊では全く待遇が異なり、士官は兵隊を全く顧みることが無く、兵隊も士官を内心ではバカにしている、のだそうです。
この記事には重大な事実誤認があります。
米海軍艦艇において、確かに士官と下士官以下では食事が異なります。それは下士官以下の乗員には食事が無料で提供されるのですが、士官は有料だからです。
海上自衛隊は艦内では艦長以下総員が同じものを食べています。
異なるのは、士官室の幹部は、士官室係と呼ばれる当番の乗員がウェイター代わりにサービスをしてくれるだけであり、食事のメニューが異なっているわけではありません。
むしろ、科員食堂は、バイキング形式なので、好きなものを大盛りにして、熱いうちに食べることができますが、士官室では士官室係が皿に盛りつけてくれるので、好きな量というわけにもいかず、また、艦長が士官室に下りてくるまで待っていなければならないので、冷め切ったステーキを食べさせられることも珍しくないのです。
多分、この評論家はそのような事情を全く知らずにその記事を書いているのでしょう。
それよりも笑ってしまうのは、Dry Navyと米海軍や海上自衛隊が呼ばれている理由をこの評論家が全く理解していないことです。
“Dry Navy”というのは、人間関係が無味乾燥なのではなく、「艦内で飲酒をさせない海軍」という意味なのです。
戦前の帝国海軍は、艦内飲酒ができました。大決戦の前夜、「酒保開け」という号令が拡声器から流れ、艦内無礼講で痛飲し、半ば二日酔い気味で大海戦を戦うというシーンが映画や小説の中でよく出てきます。酒保というのは艦内の売店で、酒も売っていたのです。
翻って現在の海上自衛隊は、米海軍に習って艦内飲酒を許可していません。
したがって、艦隊勤務の頃は、いったん出航するとどこかの港に入って上陸でもしない限りアルコールから遠ざかりますので、肝臓のためにはとてもいい勤務でした。
もともと帆船時代のイギリス海軍などは、一定期間ごとにラム酒を配給しており、また、艦内で特別な作業などをさせた場合には、そのラム酒の特配などをしていました。
このラムの配給は乗員にとっては何よりの楽しみだったらしく、一度出航したら2年くらいは土を踏むことができないのが普通だった帆船時代の海軍の艦隊での生活を耐えていたのは、海軍では貧乏人が娑婆では滅多に飲めないラム酒が配給されたからだとも言われています。
ラム酒の調達量が不足で、航海中にラムが底をつき、その結果反乱がおきた船さえあります。
21世紀になってもイギリス海軍の艦艇などに招かれると、士官室にバーがあり、好きな酒を注文することができます。航海中は注文できる種類に制限があり、あまり強いものは飲めないようですが、ビールやワインなどは航海中でも飲めるようです。
とにかく驚くのは、評論家という方々の想像力のたくましさです。
よく何も知らないことに、それだけもっともらしい解説をできるものだとホトホト感心させられます。
彼らの弾道ミサイルや国連海洋法条約にかかる諸問題についての評論の出鱈目さ加減については専門コラムの方で指摘していますが、彼らは恐ろしいものがないようで、まったく何の理解もない事柄についてもそれらしい評論をその場で繰り広げていきます。
今回の“Dry Navy”の記事により、評論家やジャーナリストとして名を成す人々に必要なのは、事実を探求していく能力や真実を見極める能力ではなく、思い付きをもっともらしく語る能力であることを思い知らされました。
ちなみに、艦内で飲酒を許可している海軍を何と呼ぶのでしょうか。
“Navy”です。
海軍では艦内で飲酒できるのが普通であって、飲酒できないのが特殊なので特別な呼び方があるのです。
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専門コラム「指揮官の決断」掲載のご案内
No.054 南海トラフを掲載しています。
私は、当ウェブの他に日本コンサルティング推進機構(JCPO)のウェブサイトにもコラムを掲載しています。基本的には当ウェブで掲載したコラムを転載しているのですが、必要に応じてJCPOの方に先に掲載して、当コラムの方が後になることもあります。
JCPOのウェブサイトに当コラムでも掲載した「左警戒、右見張り」を掲載したのは、当コラムよりも早く9月25日でした。
そのコラムで、私は北朝鮮の核・ミサイルや総選挙の行方にのみ心を奪われるのではなく、南海トラフや富士山などにもしっかりと警戒の目を向けなければならないと指摘しています。
その2日後、政府は南海トラフに関連する地震についての情報の出し方を見直すと発表しました。この発表は、この南海トラフに起因する地震について関心を持って見てこられた方以外には何を言っているのかよく分かりにくい発表です。
続きはこちらでご覧ください。
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お薦めの書籍
『事業大躍進に挑む経営者のためのクライシスマネジメント」
林 祐 著
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コンサルタントとして初めて出版した本です。
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スペシャルセミナー
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どうすれば危機に陥りにくい組織を作ることができるのか、危機的な状況に陥った場合に、毅然として対応できるようになるためにはどのような組織を作っておけばいいのかを、イージスクライシスマネジメントシステムを体系化した講師が語ります。
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開催場所:ホテルグランドヒル市ヶ谷
東京都新宿区市ヶ谷本村町4-1
開催時期:11月 2日(木) 13:00~17:00
11月16日(木) 13:00~17:00
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セミナー料金: ¥38,000 (返金保証)
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その他
特別開催: 経営トップの皆様が役員や担当者をお連れになり、チームで受講したいとお考えの場合は、上記の当社鎌倉極楽寺セミナーハウスのエクゼクティブセミナーをご利用ください。当社開催日以外であっても、日程の調整を承ります。
セミナーについて、詳しくはこちらをご覧ください。
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コンサルティングのご案内 当社では5種類のコンサルティングを行っています。
1 ACMS導入コンサルティング
イージスクライシスマネジメントシステムを導入するためのコンサルティングです。
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3 プレコンサルティング
当社のコンサルティングの考え方をWeb等で理解されて導入を決めている方、一刻も早く導入をしたいと考えている方には、このプレコンサルティングをお薦めします。
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5 指揮所演習コンサルティング
トップと主要スタッフだけで行うことのできるようにコンパクトに設計された図上演習です。
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企業や公共放送機関での指導実績豊かなコンサルタントが各企業の実態に合わせた図上演習の運営要領を確立します。
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代表取締役 林 祐
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