指揮官の休日 No.093 危機管理ができていないのかなぁ
2018/09/07 (Fri) 06:30
XXXX 様
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指揮官の休日
――コーヒーで始まり、ドライマティーニで締めくくる心豊かな一日――
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危機管理に挑む経営者の皆様に贈るメールマガジンです。
当社コラム「指揮官の決断」の更新のお知らせ、当社セミナー情報はもちろん、危機管理の参考となる図書、是非参加をお薦めする他社主催のセミナーなどの情報をお届けして参ります。
あわせて、常時厳しい緊張状態を強いられている経営者の皆様にちょっと一息ついて頂けるような話題を選んでお送りします。「コーヒーで始まり、ドライマティーニで締めくくる心豊かな一日」というサブタイトルも、日頃すさまじいストレスにさらされながらも頑張っている経営者の皆様に、たまにはそんな日がありますようにという想いを込めています。
途中からお読みの方は、お時間のあるときに是非バックナンバーをお読みください。
ワンクリックでバックナンバーを読んで頂けます。
https://q.bmv.jp/bm/p/bn/list.php?i=aegismm&no=all
専門コラム「指揮官の決断」は、No.101 南海トラフ地震:図上演習のすすめ を掲載しています。
南海トラフに起因する大規模震災とその対処について述べています。
詳しくは、https://aegis-cms.co.jp/1266 をご覧ください。
No.093 危機管理ができていないのかなぁ
「関空は基本設計がおかしい! 950ヘクトパスカルの台風で完全にダウンはあり得ないでしょう、潮位が高かった!馬鹿言ってんじゃない そんなの計算に入っているだろう!ソフィア経済人倶楽部の理事で経鷲会の会員の林さんのご専門の危機管理が全くできていない。情けない話です。」
これは私の大学の先輩が配信されているメールマガジンの一節です。
私の名前が突如出てきたので、何らかの反応をせざるを得ないと考え、本来コーヒーだのドライマティニだのどうでもいい内容を綴る当メールマガジンではありますが、今回は若干内容を変更してお届けします。
関西空港は確かに脆かったですね。
あれだけの空港があっという間にその全機能を喪失してしまったのにはびっくりです。
関空が第一期工事を始めたのは1987年です。したがって構想や基本設計は80年代当初にはできていたものと思われます。その当時ですら、すでにもっと強烈な台風に大阪湾は晒されています。
例えば1961年の第2室戸台風(当時はNancyと呼ばれていました。)が室戸岬に上陸した時の勢力は925hPaで大阪湾一帯に甚大な被害をもたらしました。
台風の勢力は中心気圧だけで比べるものではありませんが、今回の21号台風程度の勢力の台風は決して初めてではありません。
防災センターが水没して機能しなかったというのもビックリです。
危機管理の指揮所はバックアップを準備しておくのが鉄則ですが、それを知らなかったのかもしれません。
そう考えると基本設計がおかしいというご指摘にも頷けないわけではありません。
しかし、だからと言って危機管理がまったくできていなかったのかというと、ちょっと難しいところです。
たしかに、関空全体の防潮堤があと1メートル高かったら今回の浸水は免れたかもしれませんが、そのために必要となる追加的予算はどれほどだったろうかと考えたりします。
東日本大震災の前に東北地方を旅行された方はご存知かもしれませんが、久慈あたりの海岸には高い防波壁が延々と構築されていました。
かつてチリで起きた地震の津波で被害を受けた教訓から造られたものでした。
東日本大震災の津波はそれらの防波壁を楽々と乗り越えて街を襲いました。
それらの街は、かつての教訓を生かした危機管理をまったくしていなかったのでしょうか。
最近のコラムでも指摘したばかりですが、南海トラフに起因する地震の脅威が切迫しています。
この地震では発災から3分後には津波に襲われる地域がたくさんあります。
とても避難はできません。
だからと言って伊豆半島から九州東岸に至るすべての海岸線を高さ30メートルの防波堤で覆いつくさなければ危機管理ができていないということになるのでしょうか。
災害が起きた時に、危機管理ができていないと批判するのは簡単なのです。
批判は誰にでもできる。5分前まで危機管理のことなどまったく考えたことのない評論家やコメンテーターにもできる。みのもんたさんが最も得意とするところです。
しかし、「危機管理ができていない。」と批判するのであれば、どうであれば良かったのかという対案を出さねばなりません。対案を出さない批判は単なるクレーマーの発言でしかありません。
公共工事は予算と工期のせめぎ合いの中で決定されていきます。
要求水準を高くすると予定価格が異常に高くなります。
それはゼネコンに不当な利益を供与するものとされ、常に批判の対象となります。
私も支出負担行為担当官・契約担当官として国の契約行為を多数担当してきましたので、嫌になるほどこの種の問題と付き合わされてきました。
関空の計画段階でどのような議論が行われたのかを検証する必要があります。
ひょっとすると専門家の冷静な判断をマスコミが潰したのかもしれません。マスコミは責任を取りません。「無駄遣い」だの「ゼネコンとの癒着」だの叩くだけ叩いて、そのつけが20年後に回ってきた時、見通しが甘いなどと平気で非難します。
あるいはそのマスコミを信じた政治によって潰されたのかもしれません。政治はマスコミが作った世論に迎合します。
政治が潰したのであれば、私たち国民の責任です。そのような政権を選んだ、あるいは自分たちが支持する政党を政権政党とすることができなかった私たち国民の責任です。
専門家や現場の担当者は完璧なものを造りたがります。しかし、常に予算と工期との妥協を課せられているのです。
それはある意味で当然のことであり、必要な公共工事は無数にあり、それぞれに十分な予算を配分することなど到底できないからです。
いかなる自然災害にもびくともしない施設など造ることは現実的ではありません。関西空港さえ大丈夫であれば日本の財政が破たんしてもいいということにはならないのです。
冒頭に挙げたメールマガジンで私が戸惑ったのは、「私の専門とする危機管理ができていない」という指摘があったからです。
私の専門とする危機管理とは何なのでしょうか。
私は危機管理に物的側面、経済的側面から言及することはありません。
言及するにしても、先に述べた指揮所はバックアップを用意すべきとか、非常用発電機くらいは準備しておいた方がいいという程度にとどまります。
危機管理のために完璧な施設、器材、資金を準備すべきなどという主張は意味を持たないからです。
危機管理の専門家でなくともその程度のことは言えるのです。それでは小銭稼ぎのコメンテーター(橋本大阪市長の名言)と変わりません。
私は専門家です。みのさんと同列に並ぶような真似はしません。
専門家は現実を無視した無責任な批判はしませんし、必ず対案を用意するのです。
関空は危機管理ができていたのでしょう。
何よりも大切な人命はしっかり守ったのです。
あっという間に完遂したにもかかわらず、地下で作業していた作業員の方々なども安全に避難できたのです。
日本の技術力があれば1週間もあれば空港の機能を取り戻すでしょう。
自然災害のような自分の意思では避けられないような危機に際しては毅然と対応し、速やかに復帰させることが危機管理上大切なことです。
私はそのような危機管理に臨むトップの覚悟についてはこれまで何度も語ってきましたが、施設整備や器材の不備などに言及したことは、まずありません。
危機管理とは無尽蔵に金を使って万全の態勢を取ることではないからです。
それができないから危機管理に臨むトップの覚悟が必要なのです。
私がウェブサイトに綴ってきた100回を超えるコラムにはハードウェアに言及したものは一つもありません。
全てトップの覚悟、ちょっとした気付き、考え方について語っています。
「私の専門とする危機管理」の根幹はそこにあります。
今回の関空の災害について批判すべきことがあるとすれば、関空と本土を結ぶ橋に衝突したタンカーの船長の怠慢です。
錨を入れて漫然とお茶でも飲んでいたのかもしれません。
私も台風の避泊を何度も経験していますが、静かな海面を選んで錨を入れればいいというものではありません。
船自体は停泊状態にするのではなく航海状態を保たなければならないのです。
ブリッジとエンジンに配員し、常に船を風に立てるように小刻みな操船を続けなければならず、同時にレーダーで自船の位置をプロットし続け、走錨していないかどうかを監視しなければなりません。
もし走錨(錨を引き摺って船が風下へ流されること。)していることが分かったら、直ちにエンジンで走錨を止め、必要であれば錨鎖を断ち切って風上へ向かい、風下の船との衝突や座礁などを避けなければならないのです
この船はその処置を怠ったものとみられます。
この船が橋に衝突して橋の機能が損なわれたため、関空の復旧には時間がかかるかもしれません。
現時点で関空に関して危機管理の専門家として申し上げることはこの程度でしょうか。
いずれ、関空の基本設計やその他の問題が明らかになってくるものと思われます。
その時点で考えるべきことがあればまた考えてみたいと思います。
それよりも大変なのは北海道を襲った震度6強の地震です。
現時点(9月6日午前9時)では詳細は不明なのですが、びっくりなのは大きな大学附属病院などで停電を理由に救急患者の受け入れを中止しているということです。
それこそ非常用発電機はどうなっているんだということですが、それ以前に病院長の姿勢が疑われます。
電気を失って満足な医療が行われないのは理解できます。
停電した病院に受け入れるとシステムが稼働していないので患者のチェックインができないとか、医療器具が満足に動かないので治療ができないとかの問題があるのでしょう。
最近の病院はPCが動いていないとレントゲンも見ることができません。現像して持ってくるなどという技術は病院はもう持っていないかもしれません。
そんな事態でむやみに受け入れて、病院で亡くなったりしたら後が大変という判断もあるのでしょう。
しかし、受け入れを断られた救急患者はどこへ行けばいいのでしょうか。
その救急患者を乗せた救急車は、他の急を要する患者に駆けつけることもできないのです。そのためさらに人命が失われるかもしれません。
病院が停電していても、助けを求めている方々は医師や看護師が近くにいるだけでも安心できるのです。
真っ暗な病院で懐中電灯だけでもいいでしょう。
野戦病院はそんなところです。
それでも軍医たちは必死になって救命活動を続けます。
彼らは贅沢を言いません。
国境なき医師団の医師たちもそうです。
消毒すら満足にできないような劣悪な環境で必死になって子供たちの命を救おうと頑張っています。
たかが停電しているだけで救急患者の受け入れを拒むなどということは、勤務する救急救命医たちは恥を知るべきです。
救命救急医が大活躍しなければならなくなるのがどのような場面なのか理解しているとは思えないのです。
トリアージは訓練のために行うものではありません。
停電している救急病棟で行うべきものです。
「先輩、私の専門とする危機管理ができていないのはこっちですよ!」
次回のメールマガジンはまたどうでもいい内容に戻ります。
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No.101 南海トラフ地震:図上演習のすすめ を掲載しています。
9月1日を迎え、全国で防災訓練などが実施されました。
我が国を取り巻く状況を考えると、9月1日の1回ではなく、3月11日も新たに防災の日として年に2回くらいの総合的な防災訓練を実施したほうがいいと考えています。
私たちは熱しやすく冷めやすい国民性を持っているようで、喉元過ぎるとすぐ熱さを忘れてしまうからです。
今年の防災の日は特別な意味を持っていたはずです。
政府が南海トラフに関連する情報の出し方を変えたのが昨年の9月26日であり、それ以後、初めての防災の日であったからです。
続きはこちらからお読みください。
https://aegis-cms.co.jp/1266
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休職者が半減したBTUプログラム
「過労予防導入ガイド」
第1部『最新の疲労研究と効果的な予防アプローチを徹底解説』
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1.日時 平成30年9月14日 18時30分~
2.場所 ガイアモーレ飯田橋 セミナールーム・マハロ
3.参加費 5,000円(事前申し込み 4,500円)
お問合せ、お申し込みは https://www.btu.co.jp
バランスセラピーという独自のストレスケアのアプローチを開発した株式会社BTU社長 美野田啓二氏自らが講師として企業向けのストレスケアメソッドについて語ります。
バランスセラピーという言葉にはあまりなじみがないかもしれませんが、臨床心理士の行うストレスケアとは異なるアプローチで、心と体を同時にリラックスさせる手法を用いた独自のリラクセーション手法です。
東京大学や熊本大学などとの共同の実証研究によってもその効果が明らかとなっており、メンタルダウンの社員を抱える企業には是非導入をお薦めしたいストレスケア手法です。
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『事業大躍進に挑む経営者のための「クライシスマネジメント」』
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「危機を機会に変えるクライシスマネジメントの5大戦略」
どうすれば危機に陥りにくい組織を作ることができるのか、危機的な状況に陥った場合に、毅然として対応できるようになるためにはどのような組織を作っておけばいいのかを、イージスクライシスマネジメントシステムを体系化した講師が語ります。
経営トップの皆様、役員、各部門の長の方々のご参加をお勧めします。
開催場所:ホテルグランドヒル市ヶ谷
東京都新宿区市ヶ谷本村町4-1
開催時期:決定次第お知らせします。
セミナー料金: ¥38,000 (返金保証)
内容にご不満の場合は、理由の如何を問わず全額を返金させていただきます。
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――危機管理が人を育て、事業を伸ばす!――
「危機を機会に変える経営トップのための5大戦略」
どうすれば危機に陥りにくい組織を作ることができるのか、危機的な状況に陥った場合に、毅然として対応できるようになるためにはどのような組織を作っておけばいいのかを、イージスクライシスマネジメントシステムを体系化した講師が語ります。
スペシャルセミナーの内容を踏襲しつつ、特に経営トップのために企画されたセミナーです。部隊指揮官、企業の役員、経営者を経験している講師が、経営トップの皆様に特に伝えたい思いを語ります。
経営トップ、役員等の方々限定のセミナーです。
開催場所: 当社鎌倉極楽寺セミナーハウス
リゾート感覚溢れる湘南鎌倉の隠れ家的セミナーハウスです。
限定少人数で開催いたします。
(住所は公開しておりません。参加の方に個別にお知らせします。)
開催時期: 決定次第お知らせします。
セミナー料金: ¥38,000 (返金保証)
内容にご不満の場合は、理由の如何を問わず全額を返金させていただきます。
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特別開催: 経営トップの皆様が役員や担当者をお連れになり、チームで受講したいとお考えの場合は、上記の当社鎌倉極楽寺セミナーハウスのエクゼクティブセミナーをご利用ください。当社開催日以外であっても、日程の調整を承ります。
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たしかに、関空全体の防潮堤があと1メートル高かったら今回の浸水は免れたかもしれませんが、そのために必要となる追加的予算はどれほどだったろうかと考えたりします。
東日本大震災の前に東北地方を旅行された方はご存知かもしれませんが、久慈あたりの海岸には高い防波壁が延々と構築されていました。
かつてチリで起きた地震の津波で被害を受けた教訓から造られたものでした。
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災害が起きた時に、危機管理ができていないと批判するのは簡単なのです。
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私の専門とする危機管理とは何なのでしょうか。
私は危機管理に物的側面、経済的側面から言及することはありません。
言及するにしても、先に述べた指揮所はバックアップを用意すべきとか、非常用発電機くらいは準備しておいた方がいいという程度にとどまります。
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危機管理の専門家でなくともその程度のことは言えるのです。それでは小銭稼ぎのコメンテーター(橋本大阪市長の名言)と変わりません。
私は専門家です。みのさんと同列に並ぶような真似はしません。
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関空は危機管理ができていたのでしょう。
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この船が橋に衝突して橋の機能が損なわれたため、関空の復旧には時間がかかるかもしれません。
現時点で関空に関して危機管理の専門家として申し上げることはこの程度でしょうか。
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その時点で考えるべきことがあればまた考えてみたいと思います。
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バランスセラピーという言葉にはあまりなじみがないかもしれませんが、臨床心理士の行うストレスケアとは異なるアプローチで、心と体を同時にリラックスさせる手法を用いた独自のリラクセーション手法です。
東京大学や熊本大学などとの共同の実証研究によってもその効果が明らかとなっており、メンタルダウンの社員を抱える企業には是非導入をお薦めしたいストレスケア手法です。
実は、我が家の司令長官はストレスケアカウンセラーなのですが、彼女はこのバランスセラピーを十数年に渡って学んでおり、その手法を活かしたストレスケアを行っています。
お陰様で私も免疫力がかなり向上しているようで、ここ10年以上、風邪をひいたことがありません。
興味のある方は、弊社へお問い合わせ頂いても結構です。
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新刊書案内
『事業大躍進に挑む経営者のための「クライシスマネジメント」』
林 祐 著
セルバ出版
お求めの方は、こちらからどうぞ。
https://aegis-cms.co.jp/book1
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開催予定セミナーのご案内
スペシャルセミナー
――危機管理が人を育て、事業を伸ばす!――
「危機を機会に変えるクライシスマネジメントの5大戦略」
どうすれば危機に陥りにくい組織を作ることができるのか、危機的な状況に陥った場合に、毅然として対応できるようになるためにはどのような組織を作っておけばいいのかを、イージスクライシスマネジメントシステムを体系化した講師が語ります。
経営トップの皆様、役員、各部門の長の方々のご参加をお勧めします。
開催場所:ホテルグランドヒル市ヶ谷
東京都新宿区市ヶ谷本村町4-1
開催時期:決定次第お知らせします。
セミナー料金: ¥38,000 (返金保証)
内容にご不満の場合は、理由の如何を問わず全額を返金させていただきます。
エクゼクティブセミナー
――危機管理が人を育て、事業を伸ばす!――
「危機を機会に変える経営トップのための5大戦略」
どうすれば危機に陥りにくい組織を作ることができるのか、危機的な状況に陥った場合に、毅然として対応できるようになるためにはどのような組織を作っておけばいいのかを、イージスクライシスマネジメントシステムを体系化した講師が語ります。
スペシャルセミナーの内容を踏襲しつつ、特に経営トップのために企画されたセミナーです。部隊指揮官、企業の役員、経営者を経験している講師が、経営トップの皆様に特に伝えたい思いを語ります。
経営トップ、役員等の方々限定のセミナーです。
開催場所: 当社鎌倉極楽寺セミナーハウス
リゾート感覚溢れる湘南鎌倉の隠れ家的セミナーハウスです。
限定少人数で開催いたします。
(住所は公開しておりません。参加の方に個別にお知らせします。)
開催時期: 決定次第お知らせします。
セミナー料金: ¥38,000 (返金保証)
内容にご不満の場合は、理由の如何を問わず全額を返金させていただきます。
その他
特別開催: 経営トップの皆様が役員や担当者をお連れになり、チームで受講したいとお考えの場合は、上記の当社鎌倉極楽寺セミナーハウスのエクゼクティブセミナーをご利用ください。当社開催日以外であっても、日程の調整を承ります。
セミナーについて、詳しくはこちらをご覧ください。
http://aegis-cms.co.jp/
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コンサルティングのご案内 当社では5種類のコンサルティングを行っています。
1 ACMS導入コンサルティング
イージスクライシスマネジメントシステムを導入するためのコンサルティングです。
全6回のコンサルティングで導入できるようパッケージ化されたシステムの導入支援を行います。
当社開催の戦略セミナーをあらかじめ受講し、コンサルティングの内容等にご理解を頂くことが前提となっております。
2 スポットコンサルティング
何が問題で、どうコンサルティングを受ければいいのかわからない、自社にシステムを導入できるのかどうかわからない、などのご相談はスポットコンサルティングをご利用ください。
3 プレコンサルティング
当社のコンサルティングの考え方をWeb等で理解されて導入を決めている方、一刻も早く導入をしたいと考えている方には、このプレコンサルティングをお薦めします。
導入コンサルティングの第1回で行う内容を含んでおり、コンサルティングの概要及び必要な準備作業等について、関係者全員が揃って受講できるため、理解を共有でき、導入が容易になります。
プレコンサルティングに引き続き導入コンサルティングを契約される際には、プレコンサルティング料金は全額返金させていただきますので、費用が無駄になりません。
4 テーラード・コンサルティング
危機管理組織はすでに構築しているが指揮所演習について指導してもらいたい、中間管理層に活気がないので彼らに強力なリーダーとなってもらいたい、プロトコールに自信を持てるようになりたい、などのご要望には、個別に対応させて頂きます。
5 指揮所演習コンサルティング
トップと主要スタッフだけで行うことのできるようにコンパクトに設計された図上演習です。
危機管理の先頭に立つスタッフを育てるために最適な手法として注目されています。
お気軽にご相談ください。
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図上演習コンサルティングのご案内
多数のご要望にお応えするため、図上演習に特化したコンサルティングを開始いたしました。
企業や公共放送機関での指導実績豊かなコンサルタントが各企業の実態に合わせた図上演習の運営要領を確立します。
弊社では、図上演習を独自に企画・運営できるようになることを目標としたコンサルティングを行っています。
毎回、図上演習の度にコンサルタントを呼ぶのではなく、自社のみで計画できる実力をつけて頂きます。
詳しくはこちらをご覧ください。
http://aegis-cms.co.jp/cpx
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発行人:株式会社イージスクライシスマネジメント
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