指揮官の休日 No.088 One for all, all for one
2018/08/03 (Fri) 06:30
XXXX 様
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指揮官の休日
――コーヒーで始まり、ドライマティーニで締めくくる心豊かな一日――
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危機管理に挑む経営者の皆様に贈るメールマガジンです。
当社コラム「指揮官の決断」の更新のお知らせ、当社セミナー情報はもちろん、危機管理の参考となる図書、是非参加をお薦めする他社主催のセミナーなどの情報をお届けして参ります。
あわせて、常時厳しい緊張状態を強いられている経営者の皆様にちょっと一息ついて頂けるような話題を選んでお送りします。「コーヒーで始まり、ドライマティーニで締めくくる心豊かな一日」というサブタイトルも、日頃すさまじいストレスにさらされながらも頑張っている経営者の皆様に、たまにはそんな日がありますようにという想いを込めています。
途中からお読みの方は、お時間のあるときに是非バックナンバーをお読みください。
ワンクリックでバックナンバーを読んで頂けます。
https://q.bmv.jp/bm/p/bn/list.php?i=aegismm&no=all
専門コラム「指揮官の決断」は、No.096 海を恐れるな、畏れよ を掲載しています。
台風12号により被害を受けたリゾートホテルから学ぶべき教訓について語っています。
詳しくは、https://aegis-cms.co.jp/1229 をご覧ください。
No.088 One for all, all for one
何年か前のことですが、ある方と話をしていてちょっと気になることがありました。
その方はある上場企業の取締役を経験された方ですが、彼が初任管理職の時代から部長になるまでの間、部下を指導する基本方針として “All for one, One for all” という標語を掲げたとおっしゃるのです。
その方は東京大学ラグビー部出身で、ずっとその精神でやってきたとおっしゃるのです。
私にもラグビーの経験はありますが、私たちは “ One for all , all for one “ というフレーズで育てられてきました。
実は、この語順が変わると文脈の意味が変わってしまうのです。
この元取締役は「皆は一人のために、一人は皆のために」という精神を大切にしてきたと仰るのですが、ラグビーの” One for all, all for one “ は「一人は皆のために、全ては勝利のために」という意味を持ちます。
これはアレクサンドル・デュマ原作の『三銃士』の中で、アトス、ポルトス、アラミスそしてダルタニャンが剣を合わせて誓う言葉として有名になったものと言われています。
つまり、One for all のOneは「一人」の個人を指しますが、All for one のoneは「勝利」を指しているのです。
これをもって「一人は皆のために、皆は一人のために」というのを誤訳だという方もいらっしゃいますが、必ずしもそうではありません。
デュマの『三銃士』の方はどう読んでも「一人は皆のために、皆は勝利のために」という意味になりますが、この” One for all, all for one “ が最初に語られたのは『三銃士』ではありません。
かつて必要があってスイスの歴史を調べていたことがあるのですが、その際に、スイスの伝統的な価値として大切にされている言葉として“Unus pro omnibus, omnes pro uno”という言葉があるということを知りました。
これはラテン語ですが、スイスはこれをスイスの4つの公用語で掲げているそうです。必ずしも法律や憲法に規定されているものではないのだそうですが、スイスではあらゆる政党がこれに異議を唱えていないということでした。
私はラテン語が分からないのでドイツ語を見ると“Einer fur alle, alle fur einen”とあります。まさに“ One for all , all for one” そのものです。
これは1868年10月にスイスアルプスの広範囲に洪水をもたらした嵐の際、当局がこのスローガンのもとに連邦となってまだ間もなかったスイス国民に挙国一致を呼びかけ、それが新聞に掲載されて寄付のキャンペーンが行われたことに端を発しています。
このスローガンは明らかに「一人は皆のために、皆は一人のために」を示しています。
さらに歴史を遡ると1618年にボヘミアで行われたカトリックとプロテスタントの指導者の集まりにおいて、プロテスタントの指導者が読み上げた決意の中に、カトリックによる迫害に対して「一人は皆のために、皆は一人のためにとの気概を以て確固と立ち上がった」という一文があるのだそうです。
つまり、「一人は皆のために、皆は一人のために」という訳も決して間違っているわけではなく、ただラガーの合言葉の” One for all, all for one “ は『三銃士』と同様、「一人は皆のために、全ては勝利のために」を意味しているというだけのことなのです。
ちなみに、映画では「我らは銃士、結束は固い。」と訳されていたように記憶します。
ここで件の元取締役がなぜラグビーから得た訓えだとして“All for one, One for all” という逆順の言葉を持ち出し、そしてそれをあえて「皆は一人のために、一人は皆のために」という精神だとしておられるのかという疑問が私には残ります。
この方が東大のラグビー部出身であるということはラグビーにおいては“All for one, One for all” ではなく、” One for all, all for one “ であり、しかもその意味が「一人は皆のために、全ては勝利のために」であることをよくご存じのはずなのです。
勘違いということは考えられません。ラグビー部員は嫌というほどこの言葉を聞かされて育てられるのです。
何か意味があるはずです。
お話を伺っている間中、何かヒントが無いかと考えていたのですが、最後までよく分かりませんでした。
そのうちに先方から「私の話で何か気が付いたことはありませんか?」といきなり聞かれたのです。どうも私が疑問を抱いていることを見透かされたようです。
そこで素直に“All for one, One for all” というのはどういう意味合いを持つのかを考えていましたとお答えすると、その元取締役はニコリとされ、「やはり気付かれたんですね」とおっしゃり、理由を説明してくれました。
彼がまず All for one を先に出したのは、とにかくチームワークを優先して欲しいという思いからなのだそうです。One for all が先に出てくると自己犠牲の精神が先に立ってしまう、そうではなくて皆がそれぞれお互いを思い合う連帯感の強いチームを作って欲しいという意味なのだそうです。
そのようなチームはメンバーの幸福感を高める、会社に来るのが楽しくなる、仕事を楽しんでできると信じているということなのだそうです。
たとえ業績が上らなくても、自分の部下たちが毎日楽しく出勤して来て活き活きと働いてくれればいい、それで業績が上らないのは自分の指導が至らないからだという覚悟なのだそうです。
これは私が常々思っていたこととまったく同じ発想だったので本当に驚きました。
この元取締役はその後子会社の社長として赴任し、それまで雰囲気が暗く、社員の不祥事が続いて業績が悪化していた会社を見事に再建されました。
その再建された会社のある日のエピソードを私は昨年上梓した拙著の一番最後に載せています。
活気のある素晴らしい会社です。
” One for all, all for one “ というフレーズはいろいろなシチュエーションで引用されますが、この簡単な一言には様々な想いが込められており、また、それぞれの想いを込めることもできるのだということをご理解頂ければ幸いです。
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私は事情があって東伊豆へよく行きます。
途中、国道135号線を使うのですが、熱海の海岸を抜けてすぐに海に面したリゾートホテルの横を通ります。小さな岬の突端に海に突き出たような形で造られたホテルです。
先の12号台風で、このホテルが波の直撃を受けて、従業員及び宿泊客が軽傷を負うという事故が発生しました。
続きはこちらからお読みください。
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『事業大躍進に挑む経営者のための「クライシスマネジメント」』
林 祐 著
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開催予定セミナーのご案内
スペシャルセミナー
――危機管理が人を育て、事業を伸ばす!――
「危機を機会に変えるクライシスマネジメントの5大戦略」
どうすれば危機に陥りにくい組織を作ることができるのか、危機的な状況に陥った場合に、毅然として対応できるようになるためにはどのような組織を作っておけばいいのかを、イージスクライシスマネジメントシステムを体系化した講師が語ります。
経営トップの皆様、役員、各部門の長の方々のご参加をお勧めします。
開催場所:ホテルグランドヒル市ヶ谷
東京都新宿区市ヶ谷本村町4-1
開催時期:決定次第お知らせします。
セミナー料金: ¥38,000 (返金保証)
内容にご不満の場合は、理由の如何を問わず全額を返金させていただきます。
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どうすれば危機に陥りにくい組織を作ることができるのか、危機的な状況に陥った場合に、毅然として対応できるようになるためにはどのような組織を作っておけばいいのかを、イージスクライシスマネジメントシステムを体系化した講師が語ります。
スペシャルセミナーの内容を踏襲しつつ、特に経営トップのために企画されたセミナーです。部隊指揮官、企業の役員、経営者を経験している講師が、経営トップの皆様に特に伝えたい思いを語ります。
経営トップ、役員等の方々限定のセミナーです。
開催場所: 当社鎌倉極楽寺セミナーハウス
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限定少人数で開催いたします。
(住所は公開しておりません。参加の方に個別にお知らせします。)
開催時期: 決定次第お知らせします。
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特別開催: 経営トップの皆様が役員や担当者をお連れになり、チームで受講したいとお考えの場合は、上記の当社鎌倉極楽寺セミナーハウスのエクゼクティブセミナーをご利用ください。当社開催日以外であっても、日程の調整を承ります。
セミナーについて、詳しくはこちらをご覧ください。
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コンサルティングのご案内 当社では5種類のコンサルティングを行っています。
1 ACMS導入コンサルティング
イージスクライシスマネジメントシステムを導入するためのコンサルティングです。
全6回のコンサルティングで導入できるようパッケージ化されたシステムの導入支援を行います。
当社開催の戦略セミナーをあらかじめ受講し、コンサルティングの内容等にご理解を頂くことが前提となっております。
2 スポットコンサルティング
何が問題で、どうコンサルティングを受ければいいのかわからない、自社にシステムを導入できるのかどうかわからない、などのご相談はスポットコンサルティングをご利用ください。
3 プレコンサルティング
当社のコンサルティングの考え方をWeb等で理解されて導入を決めている方、一刻も早く導入をしたいと考えている方には、このプレコンサルティングをお薦めします。
導入コンサルティングの第1回で行う内容を含んでおり、コンサルティングの概要及び必要な準備作業等について、関係者全員が揃って受講できるため、理解を共有でき、導入が容易になります。
プレコンサルティングに引き続き導入コンサルティングを契約される際には、プレコンサルティング料金は全額返金させていただきますので、費用が無駄になりません。
4 テーラード・コンサルティング
危機管理組織はすでに構築しているが指揮所演習について指導してもらいたい、中間管理層に活気がないので彼らに強力なリーダーとなってもらいたい、プロトコールに自信を持てるようになりたい、などのご要望には、個別に対応させて頂きます。
5 指揮所演習コンサルティング
トップと主要スタッフだけで行うことのできるようにコンパクトに設計された図上演習です。
危機管理の先頭に立つスタッフを育てるために最適な手法として注目されています。
お気軽にご相談ください。
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図上演習コンサルティングのご案内
多数のご要望にお応えするため、図上演習に特化したコンサルティングを開始いたしました。
企業や公共放送機関での指導実績豊かなコンサルタントが各企業の実態に合わせた図上演習の運営要領を確立します。
弊社では、図上演習を独自に企画・運営できるようになることを目標としたコンサルティングを行っています。
毎回、図上演習の度にコンサルタントを呼ぶのではなく、自社のみで計画できる実力をつけて頂きます。
詳しくはこちらをご覧ください。
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No.088 One for all, all for one
何年か前のことですが、ある方と話をしていてちょっと気になることがありました。
その方はある上場企業の取締役を経験された方ですが、彼が初任管理職の時代から部長になるまでの間、部下を指導する基本方針として “All for one, One for all” という標語を掲げたとおっしゃるのです。
その方は東京大学ラグビー部出身で、ずっとその精神でやってきたとおっしゃるのです。
私にもラグビーの経験はありますが、私たちは “ One for all , all for one “ というフレーズで育てられてきました。
実は、この語順が変わると文脈の意味が変わってしまうのです。
この元取締役は「皆は一人のために、一人は皆のために」という精神を大切にしてきたと仰るのですが、ラグビーの” One for all, all for one “ は「一人は皆のために、全ては勝利のために」という意味を持ちます。
これはアレクサンドル・デュマ原作の『三銃士』の中で、アトス、ポルトス、アラミスそしてダルタニャンが剣を合わせて誓う言葉として有名になったものと言われています。
つまり、One for all のOneは「一人」の個人を指しますが、All for one のoneは「勝利」を指しているのです。
これをもって「一人は皆のために、皆は一人のために」というのを誤訳だという方もいらっしゃいますが、必ずしもそうではありません。
デュマの『三銃士』の方はどう読んでも「一人は皆のために、皆は勝利のために」という意味になりますが、この” One for all, all for one “ が最初に語られたのは『三銃士』ではありません。
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これはラテン語ですが、スイスはこれをスイスの4つの公用語で掲げているそうです。必ずしも法律や憲法に規定されているものではないのだそうですが、スイスではあらゆる政党がこれに異議を唱えていないということでした。
私はラテン語が分からないのでドイツ語を見ると“Einer fur alle, alle fur einen”とあります。まさに“ One for all , all for one” そのものです。
これは1868年10月にスイスアルプスの広範囲に洪水をもたらした嵐の際、当局がこのスローガンのもとに連邦となってまだ間もなかったスイス国民に挙国一致を呼びかけ、それが新聞に掲載されて寄付のキャンペーンが行われたことに端を発しています。
このスローガンは明らかに「一人は皆のために、皆は一人のために」を示しています。
さらに歴史を遡ると1618年にボヘミアで行われたカトリックとプロテスタントの指導者の集まりにおいて、プロテスタントの指導者が読み上げた決意の中に、カトリックによる迫害に対して「一人は皆のために、皆は一人のためにとの気概を以て確固と立ち上がった」という一文があるのだそうです。
つまり、「一人は皆のために、皆は一人のために」という訳も決して間違っているわけではなく、ただラガーの合言葉の” One for all, all for one “ は『三銃士』と同様、「一人は皆のために、全ては勝利のために」を意味しているというだけのことなのです。
ちなみに、映画では「我らは銃士、結束は固い。」と訳されていたように記憶します。
ここで件の元取締役がなぜラグビーから得た訓えだとして“All for one, One for all” という逆順の言葉を持ち出し、そしてそれをあえて「皆は一人のために、一人は皆のために」という精神だとしておられるのかという疑問が私には残ります。
この方が東大のラグビー部出身であるということはラグビーにおいては“All for one, One for all” ではなく、” One for all, all for one “ であり、しかもその意味が「一人は皆のために、全ては勝利のために」であることをよくご存じのはずなのです。
勘違いということは考えられません。ラグビー部員は嫌というほどこの言葉を聞かされて育てられるのです。
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