メールマガジン「指揮官の休日」 No.445 ストップ詐欺被害、私は騙されない
2026/07/10 (Fri) 17:05
XXXX 様
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指揮官の休日
――コーヒーで始まり、ドライマティーニで締めくくる心豊かな一日――
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危機管理に挑む経営者の皆様に贈るメールマガジンです。
当社コラム「指揮官の決断」の更新のお知らせ、当社セミナー情報はもちろん、危機管理の参考となる図書、是非参加をお薦めする他社主催のセミナーなどの情報をお届けして参ります。
あわせて、常時厳しい緊張状態を強いられている経営者の皆様にちょっと一息ついて頂けるような話題を選んでお送りします。「コーヒーで始まり、ドライマティーニで締めくくる心豊かな一日」というサブタイトルも、日頃すさまじいストレスにさらされながらも頑張っている経営者の皆様に、たまにはそんな日がありますようにという想いを込めています。
途中からお読みの方は、お時間のあるときに是非バックナンバーをお読みください。
ワンクリックでバックナンバーを読んで頂けます。
https://q.bmv.jp/bm/p/bn/list.php?i=aegismm&no=all
専門コラム「指揮官の決断」第469回 コロナ禍に学ぶ危機管理の発想法 その3 を掲載いたしました。
危機管理の考え方の原点に立ち返る試みを再開いたしました。
https://aegis-cms.co.jp/3733
No.447 モーツァルト効果
つい最近のことですが、ある方と話をしていた時のことです。その方が「モーツァルト効果」を信じていて、子供さんの養育や、ご自分が経営している会社のオフィスのBGMにモーツァルトの楽曲を使っているということでした。ところが、いつも聴いてはいるが、BGMとして流しているだけなので、何十年経っても、曲名を知らない、と笑っておられました。
筆者がびっくりしたのは、「モーツァルト効果」を信じている方がまだいらっしゃるということでした。
会合から戻ってきて、知り合いの若い官僚に訊いてみました。彼はまだ30歳にならない若者ですが、ご両親が高校の先生で、教育熱心な家庭に育ち、妹が二人いるのですが、彼女たちは研究者を目指しているようです。その彼は、「モーツァルト効果」という言葉は知っていましたが、関心はあまりないようでした。
このメールマガジンの読者の方々にも、「モーツァルト効果って、昔きいたことがあるけど、何だったっけ?」と思っておられる方もいらっしゃるかと思いますので、簡単に説明しておきます。
これは、1991年にフランスの耳鼻科医であるアルフレッド・トマティスが、その著書において言及していたそうですが、筆者が気付いたのは、米国での駐在勤務を終えて帰国し、内局に出向した頃、国会での質問に対する答弁書を書くために待機していた時に、読んだ『ネイチャー』誌に掲載されていたカリフォルニア大学のフランシス・ラウシャーらの発表した論文でした。ラウシャーは、モーツァルトの『2台のピアノのためのソナタ ニ長調』を学生に聞かせたところ、他の音楽を聞かせたり、または何も音楽を聞かせなかった学生よりも、空間認識テストにおいて高い成績を示すこと、ただしこの効果は音楽を聴いて10分から15分程度だけ見られる限定的なものであることを報告していました。この効果が「モーツァルト効果」と名づけられたのです。
1998年にラウシャーはラットを用いた試験 を行い、『2台のピアノのためのソナタ』を聞かせたラットはフィリップ・グラスの曲を聞かせたラットよりも早く迷路を抜け出すことを見出し、モーツァルトの楽曲は脳を直接刺激しているとする論文を発表しました。この議論に対して、ハーバード大学のクリストファー・チャビスは、モーツァルト効果はモーツァルトの楽曲以外でも生じると発表し、アパラチア州立大学のケネス・スティールはラウシャーの結果は再現できないと同じ『ネイチャー』に発表しました。
それ以後、この論争は今も続いているそうです。
学問の世界では、否定的な見解が多いのですが、米国のドン・キャンベルが「The Mozart Effect」を商標として登録し、一連の著書やCD でモーツァルト効果を大々的に宣伝し、ラウシャーの研究結果を拡大解釈し、モーツァルトの楽曲を聞くと心身の健康や創造性が向上し、さらにはエイズや糖尿病、各種アレルギーにも効果があると宣伝しました。
さらに、1998年にジョージア州知事のゼル・ミラーが、議会内でベートーヴェンの「歓喜の歌」を流しながら、州内で生まれたすべての子供にクラシックCDを贈るために 105,000 ドルの予算を議会に対して請求しました。このような動きに対して、ラウシャーは、モーツァルト効果と教育を関連づけることにきわめて慎重であるべきだと主張しています。
この音楽と知性の関連について研究費申請が続いたため、 ドイツ教育省は検討を行い、2007年に「モーツァルト効果は存在しない」と結論づけた研究結果を発表し、音楽を聞くだけでは知能が発達しないことを示しています。
日本では、モーツァルトなどのクラシック音楽を聴くと頭が良くなるという「モーツァルト効果」は、育児やビジネス、音楽産業で広く話題になりました。しかし、現在では「頭脳やIQが直接向上する科学的根拠は乏しく、好きな音楽を聴くことによるリラックスや気分の高揚に伴う一時的な作業効率アップに過ぎない」とされるのが一般的です。
一方で、日本国内の企業(印刷工場など)や音楽療法研究においては、モーツァルトの楽曲が持つ特有のテンポ(心拍数に近いリズム)や高周波音が、自律神経の副交感神経を刺激してリラクゼーションや疲労軽減、集中力向上に寄与するという検証や導入事例も紹介されています。
一時期、便乗商法で、子供服売り場などあらゆるところでモーツァルトの楽曲が売られ、雑誌の付録にもCDが付けられ、喫茶店のBGMまでモーツァルトになっていた頃がありました。
例によって、メディアは、静岡県のイチゴ栽培の農家を訪れ、ハウス栽培のイチゴにモーツァルトを聴かせたら、糖度が高くなったという取材をしていました。この連中の出鱈目さはこの頃には、すでに始まっていたようです。ラウシャーの研究は『2台のピアノのためのソナタ』による効果で、ラウシャー自身が、その効果は音楽を聴いて10分から15分程度だけ見られる限定的なものであることを報告していたのに、そのハウスでかかっていたのは、最初のシーンでは、モーツァルトの『魔笛』の序曲、そして最後のシーンでは、ブラームスのピアノのワルツ曲でした。視聴者を馬鹿にするのもいい加減にしろと言いたいですね。『魔笛』序曲でリラックスできる人がいるなら、聴力を疑った方がいいかと思います。
多分、ドイツ教育省の結論が正しいのでしょう。ラウシャー自身も、それが商品化されたような効果については言及しておらず、メディアとビジネスが結びついて騒いだだけでしょう。いつものことです。
筆者自身に関して申し上げれば、モーツァルトは元々好きで、特にピアノ協奏曲の20番から23番までは、通勤時にいつも聴けるようにして持って歩いていました。当時、なけなしの小遣いをはたいて買ったSonyの音楽デバイスでした。当時はメモリーが小さかったので、協奏曲を4曲入れたら、他の曲は入りませんでした。
ただ、音楽にそれほど詳しくないので、それぞれのピアニストやオーケストラ名を指摘できるほどの知識は持ち合わせません。
しかし、毎日のように聴きながら通勤していたため、あるときから、21番と22番に明確な違いがあることが気になりました。どうも楽器の音色が違うように思ったのです。
それをある時、知り合った音楽隊の隊長と飲んでいるときに、何気なくしゃべったところ、彼は筆者の顔をまじまじと見つめ、「そうなんです。22番で、モーツァルトはクラリネットを入れて、オーボエを使ってないんです。どうして、分かったんですか?」
筆者は、祖父が陸軍の軍楽隊出身で、クラリネットの勉強のために陸軍から派遣されて英国に行った人物で、クラリネットの音に反応したのかもしれないと伝えました。
それは音楽家の間では常識なのでしょうが、筆者たち素人にとっては知らずにいたことでした。今でも、その話は音楽家意外には、まったく関心を示されません。
しかし、その音楽隊長の以降の筆者を見る眼は違いました。
ということで、筆者はモーツァルトはかなり聴き込んでいた時期がありましたが、しかし、効果を信じていたわけではありません。
モーツァルトに限らず、脳波に与える影響は無視できないはずです。
脳波がアルファ波なのかベータ波なのかによって、やっている作業の効率が違うというのが、筆者の経験的事実です。多分、音楽のジャンルは問わず、好きか嫌いかの問題だと思っています。
クラシック音楽であっても、モーツァルトはいいのですが、静かなブラームスの曲などは、筆者は気分が落ち込んできます。
筆者は演歌が嫌いなので、何を聴いてもイライラしてきます。作業効率が墜ちるので、仕事中に筆者の部屋で演歌がかかることはありません。
そういえば最近、脳波に関する研究を見なくなりました。研究者の間では行われているのでしょうが、メディアも触れず、商品も出回っていないようです。
そのためか、世の中は殺伐とした事件が頻発しています。人は簡単にイラつき、週末に車を走らせていると、仕事ではない連中が多いので、煽り運転が目につきます。
経済状況など、様々な要素が絡んでいるのでしょうが、皆さんイライラしているようです。
自分自身に対する反省も含めて、もう少しゆとりある、のんびりとしたものの見方をしていきたいたいと思っています。
ということで、先鋭化しがちな、危機管理専門コラムの裏で、このようなメールマガジンを作っています。
今後とも、知っていても何も役にたたない、どうでもいい話を選んでお送りしていきたいと思っています(これが、結構難しいんです)。
どうでもいい話が流れてきたら、「ハァ、これはイージスの翁が意図的にやっているんだな」と思って頂ければ幸いです。
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専門コラム「指揮官の決断」更新のご案内
第469回 コロナ禍に学ぶ危機管理の発想法 その3 を掲載いたしました。
今年の4月、当コラムでは、危機管理の専門コラムの原点に帰ろうと、コロナ禍を例にとり、危機管理とは何をどう捉えればいいのかについての議論を始めました。2回ほど進んだところで、イランで戦争が起きたり、国内でも、陸上自衛隊の音楽隊員が自民党の党大会で国歌を歌ったことが問題となったり、国会で自衛隊員に対する冒とくが行われたりして、そのたびに、危機管理の眼で見ると、メディアの論点は違うよなぁ、というポイントが目につき、それらにコメントしているうちに、本来の主旨から外れた記事が続きました。
この辺で軌道修正をしておかないと、またどこに飛んでいくか分からないので、コロナ禍に何を学ぶかというテーマに戻ります。
以下は本文をお読みください。
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Facebookページでは、当メールマガジンでは見ることのできない写真もご覧頂くこ
とが出来ます。
是非Facebookページをご訪問ください。
Twitterでも時々、折に触れて気が付いたことを呟いています。
https://twitter.com/CaptainHayashi です。
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弊社出版物のご紹介
『事業大躍進に挑む経営者のための「クライシスマネジメント」』
林 祐 著
セルバ出版
お求めの方は、こちらからどうぞ。
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教育訓練の受託を開始いたしました。
ご要望の多い教育訓練について、専門のスタッフを揃え、新たに教育訓練部門を開設いたしました。
内容について順次ご紹介して参りますが、弊社Webをご覧頂ければ概要をご理解頂けます。
こちらをどうぞ
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コンサルティングのご案内 当社では5種類のコンサルティングを行っています。
1 ACMS導入コンサルティング
イージスクライシスマネジメントシステムを導入するためのコンサルティングです。
全6回のコンサルティングで導入できるようパッケージ化されたシステムの導入支援を行います。
当社開催の戦略セミナーをあらかじめ受講し、コンサルティングの内容等にご理解を頂くことが前提
となっております。
2 スポットコンサルティング
何が問題で、どうコンサルティングを受ければいいのかわからない、自社にシステムを導入できるの
かどうかわからない、などのご相談はスポットコンサルティングをご利用ください。
3 プレコンサルティング
当社のコンサルティングの考え方をWeb等で理解されて導入を決めている方、一刻も早く導入をしたい
と考えている方には、このプレコンサルティングをお薦めします。
導入コンサルティングの第1回で行う内容を含んでおり、コンサルティングの概要及び必要な準備作業等
について、関係者全員が揃って受講できるため、理解を共有でき、導入が容易になります。
プレコンサルティングに引き続き導入コンサルティングを契約される際には、プレコンサルティング料金
は全額返金させていただきますので、費用が無駄になりません。
4 テーラード・コンサルティング
危機管理組織はすでに構築しているが指揮所演習について指導してもらいたい、中間管理層に活気がな
いので彼らに強力なリーダーとなってもらいたい、プロトコールに自信を持てるようになりたい、などのご
要望には、個別に対応させて頂きます。
5 指揮所演習コンサルティング
トップと主要スタッフだけで行うことのできるようにコンパクトに設計された図上演習です。
危機管理の先頭に立つスタッフを育てるために最適な手法として注目されています。
お気軽にご相談ください。
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図上演習コンサルティングのご案内
多数のご要望にお応えするため、図上演習に特化したコンサルティングを開始いたしました。
企業や公共放送機関での指導実績豊かなコンサルタントが各企業の実態に合わせた図上演習の運営
要領を確立します。
弊社では、図上演習を独自に企画・運営できるようになることを目標としたコンサルティングを行
っています。
毎回、図上演習の度にコンサルタントを呼ぶのではなく、自社のみで計画できる実力をつけて頂き
ます。
詳しくはこちらをご覧ください。
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発行人:株式会社イージスクライシスマネジメント
代表取締役 林 祐
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No.447 モーツァルト効果
つい最近のことですが、ある方と話をしていた時のことです。その方が「モーツァルト効果」を信じていて、子供さんの養育や、ご自分が経営している会社のオフィスのBGMにモーツァルトの楽曲を使っているということでした。ところが、いつも聴いてはいるが、BGMとして流しているだけなので、何十年経っても、曲名を知らない、と笑っておられました。
筆者がびっくりしたのは、「モーツァルト効果」を信じている方がまだいらっしゃるということでした。
会合から戻ってきて、知り合いの若い官僚に訊いてみました。彼はまだ30歳にならない若者ですが、ご両親が高校の先生で、教育熱心な家庭に育ち、妹が二人いるのですが、彼女たちは研究者を目指しているようです。その彼は、「モーツァルト効果」という言葉は知っていましたが、関心はあまりないようでした。
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これは、1991年にフランスの耳鼻科医であるアルフレッド・トマティスが、その著書において言及していたそうですが、筆者が気付いたのは、米国での駐在勤務を終えて帰国し、内局に出向した頃、国会での質問に対する答弁書を書くために待機していた時に、読んだ『ネイチャー』誌に掲載されていたカリフォルニア大学のフランシス・ラウシャーらの発表した論文でした。ラウシャーは、モーツァルトの『2台のピアノのためのソナタ ニ長調』を学生に聞かせたところ、他の音楽を聞かせたり、または何も音楽を聞かせなかった学生よりも、空間認識テストにおいて高い成績を示すこと、ただしこの効果は音楽を聴いて10分から15分程度だけ見られる限定的なものであることを報告していました。この効果が「モーツァルト効果」と名づけられたのです。
1998年にラウシャーはラットを用いた試験 を行い、『2台のピアノのためのソナタ』を聞かせたラットはフィリップ・グラスの曲を聞かせたラットよりも早く迷路を抜け出すことを見出し、モーツァルトの楽曲は脳を直接刺激しているとする論文を発表しました。この議論に対して、ハーバード大学のクリストファー・チャビスは、モーツァルト効果はモーツァルトの楽曲以外でも生じると発表し、アパラチア州立大学のケネス・スティールはラウシャーの結果は再現できないと同じ『ネイチャー』に発表しました。
それ以後、この論争は今も続いているそうです。
学問の世界では、否定的な見解が多いのですが、米国のドン・キャンベルが「The Mozart Effect」を商標として登録し、一連の著書やCD でモーツァルト効果を大々的に宣伝し、ラウシャーの研究結果を拡大解釈し、モーツァルトの楽曲を聞くと心身の健康や創造性が向上し、さらにはエイズや糖尿病、各種アレルギーにも効果があると宣伝しました。
さらに、1998年にジョージア州知事のゼル・ミラーが、議会内でベートーヴェンの「歓喜の歌」を流しながら、州内で生まれたすべての子供にクラシックCDを贈るために 105,000 ドルの予算を議会に対して請求しました。このような動きに対して、ラウシャーは、モーツァルト効果と教育を関連づけることにきわめて慎重であるべきだと主張しています。
この音楽と知性の関連について研究費申請が続いたため、 ドイツ教育省は検討を行い、2007年に「モーツァルト効果は存在しない」と結論づけた研究結果を発表し、音楽を聞くだけでは知能が発達しないことを示しています。
日本では、モーツァルトなどのクラシック音楽を聴くと頭が良くなるという「モーツァルト効果」は、育児やビジネス、音楽産業で広く話題になりました。しかし、現在では「頭脳やIQが直接向上する科学的根拠は乏しく、好きな音楽を聴くことによるリラックスや気分の高揚に伴う一時的な作業効率アップに過ぎない」とされるのが一般的です。
一方で、日本国内の企業(印刷工場など)や音楽療法研究においては、モーツァルトの楽曲が持つ特有のテンポ(心拍数に近いリズム)や高周波音が、自律神経の副交感神経を刺激してリラクゼーションや疲労軽減、集中力向上に寄与するという検証や導入事例も紹介されています。
一時期、便乗商法で、子供服売り場などあらゆるところでモーツァルトの楽曲が売られ、雑誌の付録にもCDが付けられ、喫茶店のBGMまでモーツァルトになっていた頃がありました。
例によって、メディアは、静岡県のイチゴ栽培の農家を訪れ、ハウス栽培のイチゴにモーツァルトを聴かせたら、糖度が高くなったという取材をしていました。この連中の出鱈目さはこの頃には、すでに始まっていたようです。ラウシャーの研究は『2台のピアノのためのソナタ』による効果で、ラウシャー自身が、その効果は音楽を聴いて10分から15分程度だけ見られる限定的なものであることを報告していたのに、そのハウスでかかっていたのは、最初のシーンでは、モーツァルトの『魔笛』の序曲、そして最後のシーンでは、ブラームスのピアノのワルツ曲でした。視聴者を馬鹿にするのもいい加減にしろと言いたいですね。『魔笛』序曲でリラックスできる人がいるなら、聴力を疑った方がいいかと思います。
多分、ドイツ教育省の結論が正しいのでしょう。ラウシャー自身も、それが商品化されたような効果については言及しておらず、メディアとビジネスが結びついて騒いだだけでしょう。いつものことです。
筆者自身に関して申し上げれば、モーツァルトは元々好きで、特にピアノ協奏曲の20番から23番までは、通勤時にいつも聴けるようにして持って歩いていました。当時、なけなしの小遣いをはたいて買ったSonyの音楽デバイスでした。当時はメモリーが小さかったので、協奏曲を4曲入れたら、他の曲は入りませんでした。
ただ、音楽にそれほど詳しくないので、それぞれのピアニストやオーケストラ名を指摘できるほどの知識は持ち合わせません。
しかし、毎日のように聴きながら通勤していたため、あるときから、21番と22番に明確な違いがあることが気になりました。どうも楽器の音色が違うように思ったのです。
それをある時、知り合った音楽隊の隊長と飲んでいるときに、何気なくしゃべったところ、彼は筆者の顔をまじまじと見つめ、「そうなんです。22番で、モーツァルトはクラリネットを入れて、オーボエを使ってないんです。どうして、分かったんですか?」
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ということで、筆者はモーツァルトはかなり聴き込んでいた時期がありましたが、しかし、効果を信じていたわけではありません。
モーツァルトに限らず、脳波に与える影響は無視できないはずです。
脳波がアルファ波なのかベータ波なのかによって、やっている作業の効率が違うというのが、筆者の経験的事実です。多分、音楽のジャンルは問わず、好きか嫌いかの問題だと思っています。
クラシック音楽であっても、モーツァルトはいいのですが、静かなブラームスの曲などは、筆者は気分が落ち込んできます。
筆者は演歌が嫌いなので、何を聴いてもイライラしてきます。作業効率が墜ちるので、仕事中に筆者の部屋で演歌がかかることはありません。
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そのためか、世の中は殺伐とした事件が頻発しています。人は簡単にイラつき、週末に車を走らせていると、仕事ではない連中が多いので、煽り運転が目につきます。
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