メールマガジン「指揮官の休日」 No.440 万歳三唱 その後のお話
2026/06/12 (Fri) 17:35
XXXX 様
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指揮官の休日
――コーヒーで始まり、ドライマティーニで締めくくる心豊かな一日――
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危機管理に挑む経営者の皆様に贈るメールマガジンです。
当社コラム「指揮官の決断」の更新のお知らせ、当社セミナー情報はもちろん、危機管理の参考となる図書、是非参加をお薦めする他社主催のセミナーなどの情報をお届けして参ります。
あわせて、常時厳しい緊張状態を強いられている経営者の皆様にちょっと一息ついて頂けるような話題を選んでお送りします。「コーヒーで始まり、ドライマティーニで締めくくる心豊かな一日」というサブタイトルも、日頃すさまじいストレスにさらされながらも頑張っている経営者の皆様に、たまにはそんな日がありますようにという想いを込めています。
途中からお読みの方は、お時間のあるときに是非バックナンバーをお読みください。
ワンクリックでバックナンバーを読んで頂けます。
https://q.bmv.jp/bm/p/bn/list.php?i=aegismm&no=all
専門コラム「指揮官の決断」第465回 辺野古海難事故について を掲載いたしました。
いささか遅きに失した感がありますが、事故後の推移を見守り、いい加減にしてくれと思うことが多々あり、言及しました。
https://aegis-cms.co.jp/3703
No.443 入港ぜんざい
今回のタイトルを見て、海上自衛隊の先輩たちはニヤリとされていることと拝察します。
ひょっとしたら、この言葉を知っているのは、筆者たちが最後の世代かと思っていたら、最近、ある会合で、若い二等海尉(もうすぐ、この階級呼称も中尉に改められるそうですが)に聞いたのですが、船によってはこの言葉が生きているようです。
この入港ぜんざいというのは、艦艇が長期の航海から母港に戻る前夜、乗員を労うために夜食に出される伝統的なぜんざいです。
ぜんざいと汁粉の違いは説明するまでもないですが、海上自衛隊で供されるのは汁粉ではなく、ぜんざいです。
この伝統は帝国海軍から続いており、無事の入港を「良きかな(善哉)と入港をかけたのが語源」だと教わりました。
佐世保では、海軍さんの入港ぜんざいとして、ご当地グルメとして売られているようです。
筆者は1990年代半ばに保での艦隊勤務の経験がありますが、その頃にはそんなものはありませんでした。
また、海上自衛隊の艦艇部隊は、筆者が入隊した頃には夜8時頃、巡検終了後に、夜食が供されていました。この夜食は、軽い麺類だったりすることが多いのですが、時々、ピラフなどが出てきたこともありました。
航海中は、深夜に当直に付くこともあり、夕食と朝食の間が長いので、この夜食はありがたかったのですが、極端な運動不足と相まって体重増加の原因となり、1990年代半ばに廃止され、握り飯やサンドウィッチなどが深夜直につくもののために準備される程度になっていました。
夜食がなくなったので、入港ぜんざいもなくなったと思っていたら、若い現役幹部から、長期航海から戻って、入港の前日に食べたことがあると聞かされて、現在もまだその習慣が生き残っていることを知った次第です。
帝国海軍ができた頃、まだ貴重だった砂糖を使った甘い餅や白玉を入れて作っていたそうです。
その若い幹部は、佐世保で艦隊勤務をしていたことがあるということで、佐世保の街では鯛焼きを入れたぜんざいを売っている店もあるそうです。
筆者が呉で、造修補給所長という配置にいたとき、その配置は呉地方隊の給食指導官でもあり、呉地方隊隊員の栄養を管理しなければならず、また、呉を母港とする艦艇部隊の給食指導官も兼務していたので、それらの船で出される食事の標準献立を作る責任も負っていました。
標準献立というのは、そのとおりに作れば、各艦に割り当てられた糧食費を有効に使い、かつ、栄養もバランスがとれたものになるという献立の見本のようなものです。
これは造修補給所の栄養士が毎月作り、基本的にはそれによって造修補給所が食材等の調達を行っています。
ただ、各艦ごとに好みがあるので、各艦ごとに給食委員会というのが開かれ、乗員の好みやその先の航海予定などを見て、各艦ごとのメニューが決められていき、標準献立が少し各艦の事情に合わせたものになっていきます。筆者は、極力、その給食委員会に出席するようにしていました。
歴代造修補給所長で各艦の給食委員会に出席した者はいなかったそうですが、筆者は出かけて行って、各艦の昼食を御馳走になり、各艦ごとの調理員の技量を見ようとしていたのです。
ある艦で、昼食の時間を大きく外れた時間に給食委員会が開かれ、その時は食事をしてくるつもりはなかったのですが、その艦の調理員長が、「今、最近乗ってきた若い調理員にぜんざいの作り方を教えています」と言って、その時作っていたぜんざいを出してくれたことがありました。
持ってきてくれたぜんざいは、香りからして、筆者が慣れ親しんだぜんざいとは異なっていました。砂糖に黒砂糖を使っていたのです。
たしかに、黒砂糖は造修補給所の補給品にあることはあるのですが、あまり使っているという印象はありませんでした。
しかし、筆者にとっては個人的に懐かしい味でもありました。
筆者は全寮制の中学・高校を卒業しています。
筆者は柔道部員でした。
柔道部の顧問の先生が、沖縄出身で、正月の鏡開きの際、鏡餅でぜんざいを作るのですが、その砂糖が黒砂糖だったのです。
先生は、一杯でもうたくさんという顔をしている部員たちに、「いい若いもんが、こんなの5杯くらいは喰え」とはっぱをかけ、毎年3杯くらいは黒砂糖のぜんざいを食べさせられたものでした。
その想い出が強烈に蘇り、懐かしさと相まって、思わず絶句していました。
勘違いした調理員長が「所長も沖縄のご出身ですか?」とお代わりを持ってきたので、慌てて席を立ってきた記憶があります。
その調理員長によると、船にはいろいろな地方出身の乗員がいるので、毎回、それぞれの地方の特色のあるものを出してやろうということだったそうです。
そういう発想のある調理員長の乗る船は、確かにどのような料理を出しても美味く、艦長も「うちはメシが美味いんだよ」と得意げでした。
その船は傍から見ていても士気が高く、年度優秀艦を毎年取っているような船でした。
食べるものが士気の根源になっているのかもしれないなと思わせるような船でした。
ちなみに、海上保安官に訊いても、「入港ぜんざい」という発想はないようでした。
海上自衛隊で密かに帝国海軍から受け継がれている習慣なのでしょう。
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専門コラム「指揮官の決断」更新のご案内
第465回 辺野古海難事故について を掲載いたしました。
今回取り上げるのは、3月16日に、日本の沖縄県名護市辺野古沖で発生した海難事故です。
いささか古い事故ですが、当コラムは事故の後の推移を見守っていました。
何故なら、この事故は、普通の海難事故と学校教育の政治的側面から生じた事件の二つの側面があるからです。
以下は本文をお読みください。
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弊社出版物のご紹介
『事業大躍進に挑む経営者のための「クライシスマネジメント」』
林 祐 著
セルバ出版
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教育訓練の受託を開始いたしました。
ご要望の多い教育訓練について、専門のスタッフを揃え、新たに教育訓練部門を開設いたしました。
内容について順次ご紹介して参りますが、弊社Webをご覧頂ければ概要をご理解頂けます。
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コンサルティングのご案内 当社では5種類のコンサルティングを行っています。
1 ACMS導入コンサルティング
イージスクライシスマネジメントシステムを導入するためのコンサルティングです。
全6回のコンサルティングで導入できるようパッケージ化されたシステムの導入支援を行います。
当社開催の戦略セミナーをあらかじめ受講し、コンサルティングの内容等にご理解を頂くことが前提
となっております。
2 スポットコンサルティング
何が問題で、どうコンサルティングを受ければいいのかわからない、自社にシステムを導入できるの
かどうかわからない、などのご相談はスポットコンサルティングをご利用ください。
3 プレコンサルティング
当社のコンサルティングの考え方をWeb等で理解されて導入を決めている方、一刻も早く導入をしたい
と考えている方には、このプレコンサルティングをお薦めします。
導入コンサルティングの第1回で行う内容を含んでおり、コンサルティングの概要及び必要な準備作業等
について、関係者全員が揃って受講できるため、理解を共有でき、導入が容易になります。
プレコンサルティングに引き続き導入コンサルティングを契約される際には、プレコンサルティング料金
は全額返金させていただきますので、費用が無駄になりません。
4 テーラード・コンサルティング
危機管理組織はすでに構築しているが指揮所演習について指導してもらいたい、中間管理層に活気がな
いので彼らに強力なリーダーとなってもらいたい、プロトコールに自信を持てるようになりたい、などのご
要望には、個別に対応させて頂きます。
5 指揮所演習コンサルティング
トップと主要スタッフだけで行うことのできるようにコンパクトに設計された図上演習です。
危機管理の先頭に立つスタッフを育てるために最適な手法として注目されています。
お気軽にご相談ください。
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図上演習コンサルティングのご案内
多数のご要望にお応えするため、図上演習に特化したコンサルティングを開始いたしました。
企業や公共放送機関での指導実績豊かなコンサルタントが各企業の実態に合わせた図上演習の運営
要領を確立します。
弊社では、図上演習を独自に企画・運営できるようになることを目標としたコンサルティングを行
っています。
毎回、図上演習の度にコンサルタントを呼ぶのではなく、自社のみで計画できる実力をつけて頂き
ます。
詳しくはこちらをご覧ください。
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No.443 入港ぜんざい
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この入港ぜんざいというのは、艦艇が長期の航海から母港に戻る前夜、乗員を労うために夜食に出される伝統的なぜんざいです。
ぜんざいと汁粉の違いは説明するまでもないですが、海上自衛隊で供されるのは汁粉ではなく、ぜんざいです。
この伝統は帝国海軍から続いており、無事の入港を「良きかな(善哉)と入港をかけたのが語源」だと教わりました。
佐世保では、海軍さんの入港ぜんざいとして、ご当地グルメとして売られているようです。
筆者は1990年代半ばに保での艦隊勤務の経験がありますが、その頃にはそんなものはありませんでした。
また、海上自衛隊の艦艇部隊は、筆者が入隊した頃には夜8時頃、巡検終了後に、夜食が供されていました。この夜食は、軽い麺類だったりすることが多いのですが、時々、ピラフなどが出てきたこともありました。
航海中は、深夜に当直に付くこともあり、夕食と朝食の間が長いので、この夜食はありがたかったのですが、極端な運動不足と相まって体重増加の原因となり、1990年代半ばに廃止され、握り飯やサンドウィッチなどが深夜直につくもののために準備される程度になっていました。
夜食がなくなったので、入港ぜんざいもなくなったと思っていたら、若い現役幹部から、長期航海から戻って、入港の前日に食べたことがあると聞かされて、現在もまだその習慣が生き残っていることを知った次第です。
帝国海軍ができた頃、まだ貴重だった砂糖を使った甘い餅や白玉を入れて作っていたそうです。
その若い幹部は、佐世保で艦隊勤務をしていたことがあるということで、佐世保の街では鯛焼きを入れたぜんざいを売っている店もあるそうです。
筆者が呉で、造修補給所長という配置にいたとき、その配置は呉地方隊の給食指導官でもあり、呉地方隊隊員の栄養を管理しなければならず、また、呉を母港とする艦艇部隊の給食指導官も兼務していたので、それらの船で出される食事の標準献立を作る責任も負っていました。
標準献立というのは、そのとおりに作れば、各艦に割り当てられた糧食費を有効に使い、かつ、栄養もバランスがとれたものになるという献立の見本のようなものです。
これは造修補給所の栄養士が毎月作り、基本的にはそれによって造修補給所が食材等の調達を行っています。
ただ、各艦ごとに好みがあるので、各艦ごとに給食委員会というのが開かれ、乗員の好みやその先の航海予定などを見て、各艦ごとのメニューが決められていき、標準献立が少し各艦の事情に合わせたものになっていきます。筆者は、極力、その給食委員会に出席するようにしていました。
歴代造修補給所長で各艦の給食委員会に出席した者はいなかったそうですが、筆者は出かけて行って、各艦の昼食を御馳走になり、各艦ごとの調理員の技量を見ようとしていたのです。
ある艦で、昼食の時間を大きく外れた時間に給食委員会が開かれ、その時は食事をしてくるつもりはなかったのですが、その艦の調理員長が、「今、最近乗ってきた若い調理員にぜんざいの作り方を教えています」と言って、その時作っていたぜんざいを出してくれたことがありました。
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たしかに、黒砂糖は造修補給所の補給品にあることはあるのですが、あまり使っているという印象はありませんでした。
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筆者は全寮制の中学・高校を卒業しています。
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柔道部の顧問の先生が、沖縄出身で、正月の鏡開きの際、鏡餅でぜんざいを作るのですが、その砂糖が黒砂糖だったのです。
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その想い出が強烈に蘇り、懐かしさと相まって、思わず絶句していました。
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その船は傍から見ていても士気が高く、年度優秀艦を毎年取っているような船でした。
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