メールマガジン「指揮官の休日」 No.434 ノーベル経済学賞
2025/12/05 (Fri) 06:30
XXXX 様
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指揮官の休日
――コーヒーで始まり、ドライマティーニで締めくくる心豊かな一日――
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危機管理に挑む経営者の皆様に贈るメールマガジンです。
当社コラム「指揮官の決断」の更新のお知らせ、当社セミナー情報はもちろん、危機管理の参考となる図書、是非参加をお薦めする他社主催のセミナーなどの情報をお届けして参ります。
あわせて、常時厳しい緊張状態を強いられている経営者の皆様にちょっと一息ついて頂けるような話題を選んでお送りします。「コーヒーで始まり、ドライマティーニで締めくくる心豊かな一日」というサブタイトルも、日頃すさまじいストレスにさらされながらも頑張っている経営者の皆様に、たまにはそんな日がありますようにという想いを込めています。
途中からお読みの方は、お時間のあるときに是非バックナンバーをお読みください。
ワンクリックでバックナンバーを読んで頂けます。
https://q.bmv.jp/bm/p/bn/list.php?i=aegismm&no=all
専門コラム「指揮官の決断」は、第451 安全保障に関する議論を避ける理由 を掲載いたしました。
危機管理専門の当コラムが、安全保障という大きな危機管理問題を避けている理由について語っています
https://aegis-cms.co.jp/3630
No.434 ノーベル経済学賞
知っていても知らなくても何の問題もない事柄のみを扱うということを本旨とする当メールマガジンですが、今回取り上げるテーマも同様です。
時間の無駄ですので、余程暇を持て余している方々以外は、当メールマガジン末に記載しているURLから専門コラムに跳んで、そちらをお読みください。
さて、今回、なぜこの「ノーベル経済学賞」を当メールマガジンで取り上げるかと言えば、実はそんな賞は存在しないからです。
「ちょっと待て」と多くの方が言うでしょう。
経済学でモデル構築されてきた「合理的経済人」モデルを木っ端みじんにしたプロスペクト理論で有名なダニエル・カーネマンはノーベル経済学賞を取ったではないか・・・という声が聞こえそうです。
ところがですよ、毎年10月に行われるノーベル財団によるノーベル賞受賞者の発表を聞いていると分かります。
毎年10月最初の月曜日から生理学・医学賞、物理学賞、化学賞、文学賞、平和賞、経済学賞の順に発表されていくのですが、この発表を聞いていると、生理学賞から平和賞までは「ノーベル○〇賞」と発表されるのに、最後だけ「ノーベル」が付かず、 単に「経済学賞」と発表されるのです。
ノーベル賞はアルフレッド・ノーベルの遺産を貢献のあった人々に賞金として分け与えるという趣旨で制定されているのですが、彼の遺言に「経済学賞」というのがなかったのです。つまり、経済学賞はアルフレッド・ノーベル自身が制定したものではなく、スウェーデン国立銀行が働きかけたところで設立されたものです。賞金もノーベルの遺産から拠出されているのではなく、スウェーデン国立銀行から拠出され、受賞者はスウェーデン王立アカデミーによって選考されています。
ただし、受賞者はノーベル財団により認定され、授賞式などは他の部門と合同で実施され、賞金額も同様であり、メダルも同じデザインが採用されているそうです。
ただ、ノーベル財団は、経済学賞はノーベル賞ではない、という態度を貫いており、発表も他部門は「ノーベル〇〇賞」と呼ばれるのに、経済学賞のみは単に「経済学賞」と呼ばれるか、あるいは正式名称である「アルフレッド・ノーベル記念経済学スウェーデン国立銀行賞」という言い方をしています。
実は、筆者はこの経済学賞に関してはそれなりの方々が選ばれているのかと思っています。特にダニエル・カーネマンのプロスペクト理論を始めて読んだ時には、「これはこれまでの経済学者は困ったことになるぞ。」と思ったものでした。なにせ、伝統的に合理的経済人を仮説として採用してきた精緻な理論体系が崩れ去るのですから、凄まじいことになるだろうなという予感があったことは間違いありません。筆者は大学院は経済学研究科に籍を置いていましたが、研究していたのは人間行動だったので、合理的経済人仮説よりも、プロスペクト理論の方がしっくりきていたのです。
ただ、私が疑問なのは、ノーベル文学賞の受賞者たちです。
2016年のノーベル文学賞がボブ・ディランに授与されたことはまだ記憶に新しいものです。
ボブ・ディランは勿論偉大なミュージシャンですが、文学賞という観点からは、サイモンとガーファーファンクルだろうと思います。ただ、アート・ガーファンクルがマリファナ所持で逮捕されたことがあるので、世界的な賞の受賞にはいかがなものかという価値判断があるのかもしれません。
もっと理解不能なのは、1994年の大江健三郎の受賞です。
受賞理由が「詩的な力によって、生と神話が凝縮した想像世界をつくり出し、現代人の苦境を描き出した」ということで、彼の文学は難解であることに定評があります。
筆者は、大学生だったころの彼の評論を読んだことがあります。
当時、筆者は中学生だったと記憶しています。
全寮制の中学・高校にいた筆者は、両親が遠隔地にいたため週末は好きな映画を観て過ごしていました。毎回ロードショーに行く小遣いを持っていなかったので、当時300円払うと3本の映画を観ることのできる「名画座」によく行きました。
映画の間に、様々なCMや予告編などが流されるのですが、当時はニュース映画もよく流されていました。
その中で、北朝鮮に戻った青年を取材したものがありました。金日成主席と国家のために、これから励んでいくという決意を述べているシーンが様々な角度で映されました。
その名画座から戻ってしばらくたった日だと思いますが、ある雑誌にある大学生の手記が掲載されました。
“北朝鮮に帰国した青年が金日成首相と握手している写真があった。(中略)ぼくはそこに希望にみちて自分およぴ自分の民族の未来にかかわった生きかたを始めようとしている青年をはっきり見た。逆に、日本よりも徹底的に弱い条件で米軍駐留を与儀なくされている南朝鮮の青年が熱情をこめてこの北朝鮮送還阻止のデモをおこなっている写真もあった。 ぼくはこの青年たちの内部における希望の屈折のしめっぽさについてまた深い感慨をいだかずにはいられない。”
この記事を読むと、彼と筆者が同じニュース映画を観ていたことは疑いありませんでした。筆者は、あきれ返って、その手記をメモしたものです。
筆者はこのようなニュースを平気で流してくる北朝鮮という国を信用していませんでした。どこからどう見ても、今でいう「やらせ」動画だからです。
まだ朝日新聞が北朝鮮を「地上の楽園」と読んでいたころの話です。
さらに後日、同じ人物が毎日新聞に「防衛大学生は自分達 の世代の日本人の弱みで、恥辱である。自分としては防衛大学の志願者が皆無になるよ うに働きかけたい。」という手記を載せていることも知りました。
そしてその人物の名前、「大江健三郎」がしっかりと筆者にインプットされました。
後日、北朝鮮について述べた記事に関し、「若気の至りで、浅はかであった。」と述べていることを知りましたが、筆者は「ちょっと待て!」と思いました。
同じニュース映画を観て、中学生だった筆者がそのニュースの欺瞞性を感じていたのに、すでに大学生だった大江が「若気の至りで、浅はかだった。」というのは、どういうことでしょうか。
筆者に言わせれば、大学生にもなってあの動画の欺瞞性が分からない「〇✕」だということです。
つまり、彼は単なる左翼小児病児であり、基本的には頭の良くない男なのでしょう。
彼を評して、戦後日本の民主主義を代表する知識人と言われることがありますが、彼の民主主義は、きわめて皮相な民主主義であり、そのオツムは知識人とは到底言えないレベルの低さです。
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専門コラム「指揮官の決断」更新のご案内
第451回 安全保障に関する議論を避ける理由 を掲載いたしました。
前回の当コラムで、当コラムが安全保障に関する議論を避けている理由について申し上げました。
危機管理の専門コラムとして、安全保障上の議論は危機管理とは密接な関係にあるものの、安全保障上の問題は、必ずしも危機管理の真剣な議論ではなく、素人相手の幼稚な議論になりかねず、専門的な議論ができないという問題があり、当コラムとして話題にするのを避けてきた理由もそこにあります。
これが前政権の話であれば、真剣な安全保障上の議論をする必要はありませんでした。国益を真剣に考える政権ではなかったからです。
ただ、現政権に変わり、国益に関する議論が真剣になってくると、当コラムとしても無視できない状況が生まれてきます。
その例が、高市首相の台湾有事に関する国会答弁を巡って起きた騒動です。
以下は本文をお読みください。
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『事業大躍進に挑む経営者のための「クライシスマネジメント」』
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教育訓練の受託を開始いたしました。
ご要望の多い教育訓練について、専門のスタッフを揃え、新たに教育訓練部門を開設いたしました。
内容について順次ご紹介して参りますが、弊社Webをご覧頂ければ概要をご理解頂けます。
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コンサルティングのご案内 当社では5種類のコンサルティングを行っています。
1 ACMS導入コンサルティング
イージスクライシスマネジメントシステムを導入するためのコンサルティングです。
全6回のコンサルティングで導入できるようパッケージ化されたシステムの導入支援を行います。
当社開催の戦略セミナーをあらかじめ受講し、コンサルティングの内容等にご理解を頂くことが前提
となっております。
2 スポットコンサルティング
何が問題で、どうコンサルティングを受ければいいのかわからない、自社にシステムを導入できるの
かどうかわからない、などのご相談はスポットコンサルティングをご利用ください。
3 プレコンサルティング
当社のコンサルティングの考え方をWeb等で理解されて導入を決めている方、一刻も早く導入をしたい
と考えている方には、このプレコンサルティングをお薦めします。
導入コンサルティングの第1回で行う内容を含んでおり、コンサルティングの概要及び必要な準備作業等
について、関係者全員が揃って受講できるため、理解を共有でき、導入が容易になります。
プレコンサルティングに引き続き導入コンサルティングを契約される際には、プレコンサルティング料金
は全額返金させていただきますので、費用が無駄になりません。
4 テーラード・コンサルティング
危機管理組織はすでに構築しているが指揮所演習について指導してもらいたい、中間管理層に活気がな
いので彼らに強力なリーダーとなってもらいたい、プロトコールに自信を持てるようになりたい、などのご
要望には、個別に対応させて頂きます。
5 指揮所演習コンサルティング
トップと主要スタッフだけで行うことのできるようにコンパクトに設計された図上演習です。
危機管理の先頭に立つスタッフを育てるために最適な手法として注目されています。
お気軽にご相談ください。
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図上演習コンサルティングのご案内
多数のご要望にお応えするため、図上演習に特化したコンサルティングを開始いたしました。
企業や公共放送機関での指導実績豊かなコンサルタントが各企業の実態に合わせた図上演習の運営
要領を確立します。
弊社では、図上演習を独自に企画・運営できるようになることを目標としたコンサルティングを行
っています。
毎回、図上演習の度にコンサルタントを呼ぶのではなく、自社のみで計画できる実力をつけて頂き
ます。
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No.434 ノーベル経済学賞
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ところがですよ、毎年10月に行われるノーベル財団によるノーベル賞受賞者の発表を聞いていると分かります。
毎年10月最初の月曜日から生理学・医学賞、物理学賞、化学賞、文学賞、平和賞、経済学賞の順に発表されていくのですが、この発表を聞いていると、生理学賞から平和賞までは「ノーベル○〇賞」と発表されるのに、最後だけ「ノーベル」が付かず、 単に「経済学賞」と発表されるのです。
ノーベル賞はアルフレッド・ノーベルの遺産を貢献のあった人々に賞金として分け与えるという趣旨で制定されているのですが、彼の遺言に「経済学賞」というのがなかったのです。つまり、経済学賞はアルフレッド・ノーベル自身が制定したものではなく、スウェーデン国立銀行が働きかけたところで設立されたものです。賞金もノーベルの遺産から拠出されているのではなく、スウェーデン国立銀行から拠出され、受賞者はスウェーデン王立アカデミーによって選考されています。
ただし、受賞者はノーベル財団により認定され、授賞式などは他の部門と合同で実施され、賞金額も同様であり、メダルも同じデザインが採用されているそうです。
ただ、ノーベル財団は、経済学賞はノーベル賞ではない、という態度を貫いており、発表も他部門は「ノーベル〇〇賞」と呼ばれるのに、経済学賞のみは単に「経済学賞」と呼ばれるか、あるいは正式名称である「アルフレッド・ノーベル記念経済学スウェーデン国立銀行賞」という言い方をしています。
実は、筆者はこの経済学賞に関してはそれなりの方々が選ばれているのかと思っています。特にダニエル・カーネマンのプロスペクト理論を始めて読んだ時には、「これはこれまでの経済学者は困ったことになるぞ。」と思ったものでした。なにせ、伝統的に合理的経済人を仮説として採用してきた精緻な理論体系が崩れ去るのですから、凄まじいことになるだろうなという予感があったことは間違いありません。筆者は大学院は経済学研究科に籍を置いていましたが、研究していたのは人間行動だったので、合理的経済人仮説よりも、プロスペクト理論の方がしっくりきていたのです。
ただ、私が疑問なのは、ノーベル文学賞の受賞者たちです。
2016年のノーベル文学賞がボブ・ディランに授与されたことはまだ記憶に新しいものです。
ボブ・ディランは勿論偉大なミュージシャンですが、文学賞という観点からは、サイモンとガーファーファンクルだろうと思います。ただ、アート・ガーファンクルがマリファナ所持で逮捕されたことがあるので、世界的な賞の受賞にはいかがなものかという価値判断があるのかもしれません。
もっと理解不能なのは、1994年の大江健三郎の受賞です。
受賞理由が「詩的な力によって、生と神話が凝縮した想像世界をつくり出し、現代人の苦境を描き出した」ということで、彼の文学は難解であることに定評があります。
筆者は、大学生だったころの彼の評論を読んだことがあります。
当時、筆者は中学生だったと記憶しています。
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“北朝鮮に帰国した青年が金日成首相と握手している写真があった。(中略)ぼくはそこに希望にみちて自分およぴ自分の民族の未来にかかわった生きかたを始めようとしている青年をはっきり見た。逆に、日本よりも徹底的に弱い条件で米軍駐留を与儀なくされている南朝鮮の青年が熱情をこめてこの北朝鮮送還阻止のデモをおこなっている写真もあった。 ぼくはこの青年たちの内部における希望の屈折のしめっぽさについてまた深い感慨をいだかずにはいられない。”
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