指揮官の休日 No.390 オールドシードッグのお詫びと訂正
2024/07/19 (Fri) 06:58
XXXX 様
-------------------------------------------------------------------
指揮官の休日
――コーヒーで始まり、ドライマティーニで締めくくる心豊かな一日――
-------------------------------------------------------------------
危機管理に挑む経営者の皆様に贈るメールマガジンです。
当社コラム「指揮官の決断」の更新のお知らせ、当社セミナー情報はもちろん、危機管理の参考となる図書、是非参加をお薦めする他社主催のセミナーなどの情報をお届けして参ります。
あわせて、常時厳しい緊張状態を強いられている経営者の皆様にちょっと一息ついて頂けるような話題を選んでお送りします。「コーヒーで始まり、ドライマティーニで締めくくる心豊かな一日」というサブタイトルも、日頃すさまじいストレスにさらされながらも頑張っている経営者の皆様に、たまにはそんな日がありますようにという想いを込めています。
途中からお読みの方は、お時間のあるときに是非バックナンバーをお読みください。
ワンクリックでバックナンバーを読んで頂けます。
https://q.bmv.jp/bm/p/bn/list.php?i=aegismm&no=all
専門コラム「指揮官の決断」は、第400回 規律の弛緩 を掲載いたしました。
軍事組織にあってはならない事態を憂慮しています。
専門コラム400号の節目にこのような記事を書かねばならないことが残念です。
詳しくは、こちらをお読みください。
https://aegis-cms.co.jp/3336
No.390 オールドシードッグのお詫びと訂正
イージス窟主人も60代後半になってさらに歳を重ね、いよいよ70代に王手をかける事態となりました。
本人はそれほど年寄りになった自覚はないのですが、しかし、よく考えると様々な面で老化が目立ち、抗うことができない仕儀となっていることも事実です。
例えば、体力です。幸い体力測定などというものを強制される仕事からは10数年前に抜けましたが、逆にそれゆえに体力の維持に関心を失い、どれほど体力が衰えているかも分からない状態です。海上自衛隊を退官したのは55歳の時でしたが、退官の前日まで、毎日50メートルプールをバタフライで反対側まで泳ぎ、自由形で呼吸を整えながら帰ってくるということを15回繰り返していました。つまり、毎日、1500mをクロールとバタフライで泳いでいたことになります。今、そんなことをしたら、25mプールでも途中で溺れそうです。
事務処理能力も確実に落ちています。壮年時、マルチタスクは筆者の得意技でしたが、現在では、何か作業をしていても、今何をやっているのか分からなくなることもしばしばです。
よくコラムやメールマガジンを400回も書いてきたなと自分ながら感心する次第です。
その中でとてつもなく顕著に現れているのが「潮気」が失せたことです。
海上自衛隊の制服を着ていた時にはまだ緊張感をもって勤務していたので、若干なりとも潮気を残していました。
退官後、自分のヨットにニスを塗るだけが趣味となってしまいましたが、最近はそれすら危うくなるほど日常業務に押しつぶされています。
コロナ禍の始まる直前でしたが、横浜に浮かべている自分の船に出かけ、時々エンジンをかけないとバッテリーが上がってしまうので、一人でエンジンで出航したことがありました。
港外に出たところで、フェンダーをぶら下げたままであることを思い出し、オートパイロットに舵を任せて前甲板に出て、フェンダーの取り込み作業を行っていた時、何と、船酔いをしたのです。
波はありましたが、それほど時化ていたわけではなく、何といっても東京湾内です。そんなところで船酔いするなど思ってもいなかったのでショックでした。
ちなみに、筆者は学生時代の外洋レース艇の奴隷クルーだった時は壮絶な船酔いをしていました。船には基本的には強くないようです。
ただ、海上自衛隊に入隊し、幹部候補生として乗った乗艦実習以来、船酔いを経験したことがありません。たしかに、出航した日は、頭がポーッとすることがありましたが、気持ちが悪くなったり、吐いたりしたことはありません。
それが、吐くまでのことはなかったものの、明らかな船酔いの症状を経験したのです。
それ以来、夜寝ていてもヨットで時化にあって船酔いする夢を見て、本当に気持ちが悪くなることがたびたびありました。完全に潮気を失っている証拠でしょう。
船の揺れに体を合わせることができず、手すりを伝ってラッタルを上り下りする始末です。若いころは、これを駆け下りて上官に怒られたりしたこともしばしばありました。
今回の表題の「オールドシードッグ」とは、そのような老いぼれ船乗りを指す言葉ですが、実は英語では、「年取った厄介者」というニュアンスもあるようです。
自分がそんな存在になるなんて想像もしていませんでしたが、現実には抗えないようです。
先日、筆者は弊社ウェブに掲載中の専門コラム第396回「生兵法は大怪我のもと」の中で、とんでもない過ちをしでかしました。
海上自衛隊の同期というのはありがたいもので、そのコラムを読んで、さりげなく忠告してくれたのです。
彼は筆者のように在米連絡官とか内局出向の挙句、海幕で様々な政策立案やロジスティックスなどを担当するなどということをせず、船に乗り続け、ある時思い立って研究者の道を歩くことにして大学院に進み、海上自衛隊幹部学校で教鞭をとるなどという自衛隊生活を送ってきていましたが、艦隊勤務は筆者よりも長く、その分だけ船での苦労も積み重ねてきています。
筆者が犯した過ちとは、コラムの中で関門海峡でくらまが事故を起こした際に、同海域に適用される法律を誤ったことです。
筆者は「海上交通安全法」と述べたのですが、この法律が適用される海域は、海技試験の頻出問題であり、東京湾では浦賀水道航路、中ノ瀬航路、伊勢湾の伊良湖水道航路、瀬戸内海の宇高東・西航路、備讃瀬戸北、南、東航路、水島航路であり、関門海峡は同法律が適用さるかどうかのひっかけ問題としてよく出題される航路でした。
頻出問題であったので、そこは注意をするようにと後輩にも指導し、民間では小型船舶操縦士のインストラクターをしていた時にも指導していたことなのですが、自分がその罠に陥ってしまいました。
正確には、北九州港と下関港との輻輳する港内を通る海峡として、適用される法律は港則法でした。ただし、ここの港則法はおそろしく面倒で、詳しく説明していると頭痛がしてきますので、ここでは割愛させていただきます。とにかく、ここを通る船乗りは、恐ろしく複雑な規則を理解し、それに沿った信号を掲げながら、最速10ノットにもなる潮流と戦わねばなりません。
その潮流も6時間ごとに反転するというめったにない航海の難所です。
筆者などが大阪から佐世保などへ向かう際には、友が島を抜けて太平洋に出て、大隅半島を回り込んで佐世保へ向かう航路を選びます。渦潮があったり、本四架橋があちこちにかかっていて小さな船がたくさん走って面倒な瀬戸内海を避け、かつ関門海峡を通らなくて済むからです。ただ、早く到着したい船は関門海峡を抜けていきます。そういう航海計画を立てている船を見ると、「プロは違うなぁ」と思ったりします。
筆者は基本的にはヨット乗りなので、関門海峡の早鞆の瀬戸などで10ノットの潮流があるなどと聞いたとたんに嫌になります。普通のクルーザーでは、10ノットの逆流を受けたら、どれほどスロットルを開けても対抗できません。押し戻されてしまいます。
いずれにせよ、筆者が肝心なところで間違いを犯したことは事実ですので、ここでお詫びし、訂正をさせて頂きます。
専門コラムの方は、その個所の訂正を行っておきますが、その稿の論旨は、関門海峡は海上衝突予防法が適用される海域ではなく、田岡氏の解説は間違いというものだったので、主張の基本的な過ちはありません。
-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
専門コラム「指揮官の決断」第400回 規律の弛緩
防衛省は7月12日、服務規律違反や不正があったとして218人の懲戒処分を行いました。その中で最も多くの処分者を出した海上自衛隊は、酒井海上幕僚長が引責辞任することとなりました。
事務次官が処分の対象となったのは、200人以上の処分者を出した防衛省全体の責任を背負ったものであり、他の内部部局職員の3人は課長級以上のパワーハラスメントであるということですが、役人がどう処分されようと当コラムで特に取り上げる問題ではありません。
ただ、海上自衛隊において、秘密の扱いの不適切と潜水手当の不正受給、不正飲食で多くの処分者を出していることについては、当コラムでも注目すべき事案です。
軍事組織ではあってはならない事態だからです。
https://aegis-cms.co.jp/3336
-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
メールマガジンのバックナンバーは弊社Facebookページからもお読みいただけます。
Facebookページ 「指揮官の決断/休日」 https://www.facebook.com/aegis.cm
Facebookページでは、当メールマガジンでは見ることのできない写真もご覧頂くこ
とが出来ます。
是非Facebookページをご訪問ください。
Twitterでも時々、折に触れて気が付いたことを呟いています。
https://twitter.com/CaptainHayashi です。
---------------------------------------------------------------------------------------
弊社出版物のご紹介
『事業大躍進に挑む経営者のための「クライシスマネジメント」』
林 祐 著
セルバ出版
お求めの方は、こちらからどうぞ。
https://aegis-cms.co.jp/book1
---------------------------------------------------------------------------------------
Facebookページを公開しています。
メールマガジン及び専門コラムのバックナンバーをお読みいただけます。
Facebookページ「指揮官の決断/休日」
https://www.facebook.com/aegis.cm
----------------------------------------------------------------------------------------
教育訓練の受託を開始いたしました。
ご要望の多い教育訓練について、専門のスタッフを揃え、新たに教育訓練部門を開設いたしました。
内容について順次ご紹介して参りますが、弊社Webをご覧頂ければ概要をご理解頂けます。
こちらをどうぞ
https://aegis-cms.co.jp
----------------------------------------------------------------------------------------
コンサルティングのご案内 当社では5種類のコンサルティングを行っています。
1 ACMS導入コンサルティング
イージスクライシスマネジメントシステムを導入するためのコンサルティングです。
全6回のコンサルティングで導入できるようパッケージ化されたシステムの導入支援を行います。
当社開催の戦略セミナーをあらかじめ受講し、コンサルティングの内容等にご理解を頂くことが前提
となっております。
2 スポットコンサルティング
何が問題で、どうコンサルティングを受ければいいのかわからない、自社にシステムを導入できるの
かどうかわからない、などのご相談はスポットコンサルティングをご利用ください。
3 プレコンサルティング
当社のコンサルティングの考え方をWeb等で理解されて導入を決めている方、一刻も早く導入をしたい
と考えている方には、このプレコンサルティングをお薦めします。
導入コンサルティングの第1回で行う内容を含んでおり、コンサルティングの概要及び必要な準備作業等
について、関係者全員が揃って受講できるため、理解を共有でき、導入が容易になります。
プレコンサルティングに引き続き導入コンサルティングを契約される際には、プレコンサルティング料金
は全額返金させていただきますので、費用が無駄になりません。
4 テーラード・コンサルティング
危機管理組織はすでに構築しているが指揮所演習について指導してもらいたい、中間管理層に活気がな
いので彼らに強力なリーダーとなってもらいたい、プロトコールに自信を持てるようになりたい、などのご
要望には、個別に対応させて頂きます。
5 指揮所演習コンサルティング
トップと主要スタッフだけで行うことのできるようにコンパクトに設計された図上演習です。
危機管理の先頭に立つスタッフを育てるために最適な手法として注目されています。
お気軽にご相談ください。
----------------------------------------------------------------------------------------
図上演習コンサルティングのご案内
多数のご要望にお応えするため、図上演習に特化したコンサルティングを開始いたしました。
企業や公共放送機関での指導実績豊かなコンサルタントが各企業の実態に合わせた図上演習の運営
要領を確立します。
弊社では、図上演習を独自に企画・運営できるようになることを目標としたコンサルティングを行
っています。
毎回、図上演習の度にコンサルタントを呼ぶのではなく、自社のみで計画できる実力をつけて頂き
ます。
詳しくはこちらをご覧ください。
http://aegis-cms.co.jp/cpx
----------------------------------------------------------------------------------------
バックナンバーを公開しています。
こちらからご覧ください。https://q.bmv.jp/bm/p/bn/list.php?i=aegismm&no=all
メールアドレスの変更はこちらからお手続きください。
http://aetis-cms.co.jp/mailmag
メールマガジンがご不要の場合はこちらから解除をして頂くことができます。
http://q.bmd.jp/bm/p/f/s.php?id=aegismm&mail=uhayashi%40jcom.zaq.ne.jp&no=2
----------------------------------------------------------------------------------------
メールマガジン「指揮官の休日」
発行人:株式会社イージスクライシスマネジメント
代表取締役 林 祐
email: yhayashi@aegis-cms.co.jp
Web : http://aegis-cms.co.jp
----------------------------------------------------------------------------
-------------------------------------------------------------------
指揮官の休日
――コーヒーで始まり、ドライマティーニで締めくくる心豊かな一日――
-------------------------------------------------------------------
危機管理に挑む経営者の皆様に贈るメールマガジンです。
当社コラム「指揮官の決断」の更新のお知らせ、当社セミナー情報はもちろん、危機管理の参考となる図書、是非参加をお薦めする他社主催のセミナーなどの情報をお届けして参ります。
あわせて、常時厳しい緊張状態を強いられている経営者の皆様にちょっと一息ついて頂けるような話題を選んでお送りします。「コーヒーで始まり、ドライマティーニで締めくくる心豊かな一日」というサブタイトルも、日頃すさまじいストレスにさらされながらも頑張っている経営者の皆様に、たまにはそんな日がありますようにという想いを込めています。
途中からお読みの方は、お時間のあるときに是非バックナンバーをお読みください。
ワンクリックでバックナンバーを読んで頂けます。
https://q.bmv.jp/bm/p/bn/list.php?i=aegismm&no=all
専門コラム「指揮官の決断」は、第400回 規律の弛緩 を掲載いたしました。
軍事組織にあってはならない事態を憂慮しています。
専門コラム400号の節目にこのような記事を書かねばならないことが残念です。
詳しくは、こちらをお読みください。
https://aegis-cms.co.jp/3336
No.390 オールドシードッグのお詫びと訂正
イージス窟主人も60代後半になってさらに歳を重ね、いよいよ70代に王手をかける事態となりました。
本人はそれほど年寄りになった自覚はないのですが、しかし、よく考えると様々な面で老化が目立ち、抗うことができない仕儀となっていることも事実です。
例えば、体力です。幸い体力測定などというものを強制される仕事からは10数年前に抜けましたが、逆にそれゆえに体力の維持に関心を失い、どれほど体力が衰えているかも分からない状態です。海上自衛隊を退官したのは55歳の時でしたが、退官の前日まで、毎日50メートルプールをバタフライで反対側まで泳ぎ、自由形で呼吸を整えながら帰ってくるということを15回繰り返していました。つまり、毎日、1500mをクロールとバタフライで泳いでいたことになります。今、そんなことをしたら、25mプールでも途中で溺れそうです。
事務処理能力も確実に落ちています。壮年時、マルチタスクは筆者の得意技でしたが、現在では、何か作業をしていても、今何をやっているのか分からなくなることもしばしばです。
よくコラムやメールマガジンを400回も書いてきたなと自分ながら感心する次第です。
その中でとてつもなく顕著に現れているのが「潮気」が失せたことです。
海上自衛隊の制服を着ていた時にはまだ緊張感をもって勤務していたので、若干なりとも潮気を残していました。
退官後、自分のヨットにニスを塗るだけが趣味となってしまいましたが、最近はそれすら危うくなるほど日常業務に押しつぶされています。
コロナ禍の始まる直前でしたが、横浜に浮かべている自分の船に出かけ、時々エンジンをかけないとバッテリーが上がってしまうので、一人でエンジンで出航したことがありました。
港外に出たところで、フェンダーをぶら下げたままであることを思い出し、オートパイロットに舵を任せて前甲板に出て、フェンダーの取り込み作業を行っていた時、何と、船酔いをしたのです。
波はありましたが、それほど時化ていたわけではなく、何といっても東京湾内です。そんなところで船酔いするなど思ってもいなかったのでショックでした。
ちなみに、筆者は学生時代の外洋レース艇の奴隷クルーだった時は壮絶な船酔いをしていました。船には基本的には強くないようです。
ただ、海上自衛隊に入隊し、幹部候補生として乗った乗艦実習以来、船酔いを経験したことがありません。たしかに、出航した日は、頭がポーッとすることがありましたが、気持ちが悪くなったり、吐いたりしたことはありません。
それが、吐くまでのことはなかったものの、明らかな船酔いの症状を経験したのです。
それ以来、夜寝ていてもヨットで時化にあって船酔いする夢を見て、本当に気持ちが悪くなることがたびたびありました。完全に潮気を失っている証拠でしょう。
船の揺れに体を合わせることができず、手すりを伝ってラッタルを上り下りする始末です。若いころは、これを駆け下りて上官に怒られたりしたこともしばしばありました。
今回の表題の「オールドシードッグ」とは、そのような老いぼれ船乗りを指す言葉ですが、実は英語では、「年取った厄介者」というニュアンスもあるようです。
自分がそんな存在になるなんて想像もしていませんでしたが、現実には抗えないようです。
先日、筆者は弊社ウェブに掲載中の専門コラム第396回「生兵法は大怪我のもと」の中で、とんでもない過ちをしでかしました。
海上自衛隊の同期というのはありがたいもので、そのコラムを読んで、さりげなく忠告してくれたのです。
彼は筆者のように在米連絡官とか内局出向の挙句、海幕で様々な政策立案やロジスティックスなどを担当するなどということをせず、船に乗り続け、ある時思い立って研究者の道を歩くことにして大学院に進み、海上自衛隊幹部学校で教鞭をとるなどという自衛隊生活を送ってきていましたが、艦隊勤務は筆者よりも長く、その分だけ船での苦労も積み重ねてきています。
筆者が犯した過ちとは、コラムの中で関門海峡でくらまが事故を起こした際に、同海域に適用される法律を誤ったことです。
筆者は「海上交通安全法」と述べたのですが、この法律が適用される海域は、海技試験の頻出問題であり、東京湾では浦賀水道航路、中ノ瀬航路、伊勢湾の伊良湖水道航路、瀬戸内海の宇高東・西航路、備讃瀬戸北、南、東航路、水島航路であり、関門海峡は同法律が適用さるかどうかのひっかけ問題としてよく出題される航路でした。
頻出問題であったので、そこは注意をするようにと後輩にも指導し、民間では小型船舶操縦士のインストラクターをしていた時にも指導していたことなのですが、自分がその罠に陥ってしまいました。
正確には、北九州港と下関港との輻輳する港内を通る海峡として、適用される法律は港則法でした。ただし、ここの港則法はおそろしく面倒で、詳しく説明していると頭痛がしてきますので、ここでは割愛させていただきます。とにかく、ここを通る船乗りは、恐ろしく複雑な規則を理解し、それに沿った信号を掲げながら、最速10ノットにもなる潮流と戦わねばなりません。
その潮流も6時間ごとに反転するというめったにない航海の難所です。
筆者などが大阪から佐世保などへ向かう際には、友が島を抜けて太平洋に出て、大隅半島を回り込んで佐世保へ向かう航路を選びます。渦潮があったり、本四架橋があちこちにかかっていて小さな船がたくさん走って面倒な瀬戸内海を避け、かつ関門海峡を通らなくて済むからです。ただ、早く到着したい船は関門海峡を抜けていきます。そういう航海計画を立てている船を見ると、「プロは違うなぁ」と思ったりします。
筆者は基本的にはヨット乗りなので、関門海峡の早鞆の瀬戸などで10ノットの潮流があるなどと聞いたとたんに嫌になります。普通のクルーザーでは、10ノットの逆流を受けたら、どれほどスロットルを開けても対抗できません。押し戻されてしまいます。
いずれにせよ、筆者が肝心なところで間違いを犯したことは事実ですので、ここでお詫びし、訂正をさせて頂きます。
専門コラムの方は、その個所の訂正を行っておきますが、その稿の論旨は、関門海峡は海上衝突予防法が適用される海域ではなく、田岡氏の解説は間違いというものだったので、主張の基本的な過ちはありません。
-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
専門コラム「指揮官の決断」第400回 規律の弛緩
防衛省は7月12日、服務規律違反や不正があったとして218人の懲戒処分を行いました。その中で最も多くの処分者を出した海上自衛隊は、酒井海上幕僚長が引責辞任することとなりました。
事務次官が処分の対象となったのは、200人以上の処分者を出した防衛省全体の責任を背負ったものであり、他の内部部局職員の3人は課長級以上のパワーハラスメントであるということですが、役人がどう処分されようと当コラムで特に取り上げる問題ではありません。
ただ、海上自衛隊において、秘密の扱いの不適切と潜水手当の不正受給、不正飲食で多くの処分者を出していることについては、当コラムでも注目すべき事案です。
軍事組織ではあってはならない事態だからです。
https://aegis-cms.co.jp/3336
-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
メールマガジンのバックナンバーは弊社Facebookページからもお読みいただけます。
Facebookページ 「指揮官の決断/休日」 https://www.facebook.com/aegis.cm
Facebookページでは、当メールマガジンでは見ることのできない写真もご覧頂くこ
とが出来ます。
是非Facebookページをご訪問ください。
Twitterでも時々、折に触れて気が付いたことを呟いています。
https://twitter.com/CaptainHayashi です。
---------------------------------------------------------------------------------------
弊社出版物のご紹介
『事業大躍進に挑む経営者のための「クライシスマネジメント」』
林 祐 著
セルバ出版
お求めの方は、こちらからどうぞ。
https://aegis-cms.co.jp/book1
---------------------------------------------------------------------------------------
Facebookページを公開しています。
メールマガジン及び専門コラムのバックナンバーをお読みいただけます。
Facebookページ「指揮官の決断/休日」
https://www.facebook.com/aegis.cm
----------------------------------------------------------------------------------------
教育訓練の受託を開始いたしました。
ご要望の多い教育訓練について、専門のスタッフを揃え、新たに教育訓練部門を開設いたしました。
内容について順次ご紹介して参りますが、弊社Webをご覧頂ければ概要をご理解頂けます。
こちらをどうぞ
https://aegis-cms.co.jp
----------------------------------------------------------------------------------------
コンサルティングのご案内 当社では5種類のコンサルティングを行っています。
1 ACMS導入コンサルティング
イージスクライシスマネジメントシステムを導入するためのコンサルティングです。
全6回のコンサルティングで導入できるようパッケージ化されたシステムの導入支援を行います。
当社開催の戦略セミナーをあらかじめ受講し、コンサルティングの内容等にご理解を頂くことが前提
となっております。
2 スポットコンサルティング
何が問題で、どうコンサルティングを受ければいいのかわからない、自社にシステムを導入できるの
かどうかわからない、などのご相談はスポットコンサルティングをご利用ください。
3 プレコンサルティング
当社のコンサルティングの考え方をWeb等で理解されて導入を決めている方、一刻も早く導入をしたい
と考えている方には、このプレコンサルティングをお薦めします。
導入コンサルティングの第1回で行う内容を含んでおり、コンサルティングの概要及び必要な準備作業等
について、関係者全員が揃って受講できるため、理解を共有でき、導入が容易になります。
プレコンサルティングに引き続き導入コンサルティングを契約される際には、プレコンサルティング料金
は全額返金させていただきますので、費用が無駄になりません。
4 テーラード・コンサルティング
危機管理組織はすでに構築しているが指揮所演習について指導してもらいたい、中間管理層に活気がな
いので彼らに強力なリーダーとなってもらいたい、プロトコールに自信を持てるようになりたい、などのご
要望には、個別に対応させて頂きます。
5 指揮所演習コンサルティング
トップと主要スタッフだけで行うことのできるようにコンパクトに設計された図上演習です。
危機管理の先頭に立つスタッフを育てるために最適な手法として注目されています。
お気軽にご相談ください。
----------------------------------------------------------------------------------------
図上演習コンサルティングのご案内
多数のご要望にお応えするため、図上演習に特化したコンサルティングを開始いたしました。
企業や公共放送機関での指導実績豊かなコンサルタントが各企業の実態に合わせた図上演習の運営
要領を確立します。
弊社では、図上演習を独自に企画・運営できるようになることを目標としたコンサルティングを行
っています。
毎回、図上演習の度にコンサルタントを呼ぶのではなく、自社のみで計画できる実力をつけて頂き
ます。
詳しくはこちらをご覧ください。
http://aegis-cms.co.jp/cpx
----------------------------------------------------------------------------------------
バックナンバーを公開しています。
こちらからご覧ください。https://q.bmv.jp/bm/p/bn/list.php?i=aegismm&no=all
メールアドレスの変更はこちらからお手続きください。
http://aetis-cms.co.jp/mailmag
メールマガジンがご不要の場合はこちらから解除をして頂くことができます。
http://q.bmd.jp/bm/p/f/s.php?id=aegismm&mail=uhayashi%40jcom.zaq.ne.jp&no=2
----------------------------------------------------------------------------------------
メールマガジン「指揮官の休日」
発行人:株式会社イージスクライシスマネジメント
代表取締役 林 祐
email: yhayashi@aegis-cms.co.jp
Web : http://aegis-cms.co.jp
----------------------------------------------------------------------------