指揮官の休日 No.377 海を巡る3大和製ポップス
2024/02/16 (Fri) 06:30
XXXX 様
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指揮官の休日
――コーヒーで始まり、ドライマティーニで締めくくる心豊かな一日――
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危機管理に挑む経営者の皆様に贈るメールマガジンです。
当社コラム「指揮官の決断」の更新のお知らせ、当社セミナー情報はもちろん、危機管理の参考となる図書、是非参加をお薦めする他社主催のセミナーなどの情報をお届けして参ります。
あわせて、常時厳しい緊張状態を強いられている経営者の皆様にちょっと一息ついて頂けるような話題を選んでお送りします。「コーヒーで始まり、ドライマティーニで締めくくる心豊かな一日」というサブタイトルも、日頃すさまじいストレスにさらされながらも頑張っている経営者の皆様に、たまにはそんな日がありますようにという想いを込めています。
途中からお読みの方は、お時間のあるときに是非バックナンバーをお読みください。
ワンクリックでバックナンバーを読んで頂けます。
https://q.bmv.jp/bm/p/bn/list.php?i=aegismm&no=all
専門コラム「指揮官の決断」は、第385回 危機管理の本質 を掲載いたしました。
危機管理基礎の議論に立ち戻ります。そもそも危機管理とは何かということから考えています。
https://aegis-cms.co.jp/3253
No.377 海を巡る三大和製ポップス
今年は当初から海に拘った配信を続けています。
本来、知っていても知らなくてもどうでもいい話を載せて、呆れてサッサと専門コラムに跳んで頂くことを旨とするメールマガジンですが、何度もお断りしているように、ウクライナでは血みどろの戦いが続いており、中東でも無垢の子供たちが毎日犠牲になるテロに対する報復攻撃が続き、さらには元旦に能登半島を襲った地震・津波により、亡くなった方も多く、被災して自宅に戻れない不自由な生活を強いられている方々も多い中、能天気な話もしていられないという情勢にあります。
そこで、どうでもいい下らない話はしばらく置いておいて、ちょっと皆様の教養を深めるお手伝いをさせて頂いています。といっても、一般教養、いわゆるリベラルアーツについて語るなどと大それたことを考えているわけではなく、幼いころから親しんできた「海」について語っている次第です。
これも当メールマガジンで何度も申し上げていますが、日本は島国ではあっても海洋国ではなく、私たち日本人は海洋民族ではありません。
こう述べるたびに、筆者は先輩方から御叱りを受けるのですが、その主張を変えようとは思っていません。
はっきり申し上げますが、日本人は海が嫌いです。
かつて商社に勤めていた頃、ゴルフの誘いを断って自分の船にニスを塗っていると変人扱いされましたし、日曜日ごとにバカ高いコースに出て、昼にはビールを飲んで午後のスコアが総崩れになり、風呂に入って焼き肉や寿司を食べて麻雀をして帰るという連中から、ヨットを持っているというだけで贅沢趣味扱いされたりしていました。
バブルがはじけた後、ヨット乗りなどはほとんど絶滅危惧種扱いで、ハーバーもガラ空きの状態が続きました。コロナ禍でアウトドアが見直され、キャンプがブームとなり、お金持ちは海に関心を持ったようですが、売れるのはびっくりするほど高価なモータークルーザーばかりで、ヨットには手を出していないようです。
それはそうでしょ。モーターボートなんざ、入港の時の着岸さえできれば、あとは誰でも操船できますし、その着岸も現在の船はスラスターが装備されているので、船が横に動いてしっかりと岸壁につけてくれますから、訓練すれば猿だってやってのけるでしょう。(やらせたことがないので、確証はありませんが。)
一方のヨットはそれなりの訓練を受けないと乗れないですからね。
要するに、私たち日本人にはオーシャンマインドなどというものは無縁であり、本当は海が嫌いなのですが、自分は「海」が好きであると勘違いしている人は山ほどいます。(洒落ではありません。)
私たち日本人が海を嫌いなのは、体質的に植物的な私たち日本人が船酔いが激しく、欧米の動物的な連中に比べてハンディを負っているからかもしれません。
日本の船で初めて太平洋を渡ったのは咸臨丸でしたが、艦長の勝海舟以下日本人の乗組員は航海中は船酔いでほとんど役に立たず、雇ったオランダ人水夫の手によってたどり着いたというのが事実です。
かつては世界に冠たる海軍を作り、戦後は造船が経済復興の大きな原動力の一翼を担いましたが、それは食べていくための活動であり、文化ではありません。
芸術に代表される文化は、食べていくための活動ではありません。
私たちの日本にはその「海」の文化がないのです。
したがって、海を巡るクラシック音楽にもポピュラー音楽にもエッセイにも日本人の作品は登場しませんでした。
しかし、日本にも海を歌った素晴らしいものがあるということを知って頂きたいというのが今回のテーマです。
これから三曲を選んで紹介させていただきます。、
ベストスリーをNo.3から発表します。筆者の独断と偏見ですが、船乗りやヨット乗りの方々なら「そうだよね。」ときっと言って頂けると確信しています。
第三位 加山雄三さんの「海、その愛」です。
これほど大胆に海への想いを歌った曲を知りません。
この曲を初めて聴いたときのことを今でもはっきりと覚えています。
毎年7月の終わりに開催されていた鳥羽から油壷に向けて走るレースに出場するため、鳥羽に向けて回航している時でした。
真夜中の遠州灘で、初めて一人で当直を任され、レース艇の舵を握っていた時でした。遠くに天竜川の河口にある灯台の灯火を視認して現在位置を確認している時に、ラジオから流れてきたのがこの曲でした。初めての夜航海の当直で一人のコックピットで流れてきたこの曲の印象は忘れようにも忘れられるものではありません。
https://www.youtube.com/watch?v=Wkg3NqVyxII
第二位 同じく加山雄三さんの「光進丸」です。
作詞は松本隆さんです。はっぴいえんどのドラマーとして知ってはいましたが、この曲の詞を書いたことを知ってビックリしました。出航前のヨット乗りや船乗りの心情がよく描かれています。
船乗りがどんなに陸に思いを残していても、一度岸壁を離れるとマインドが切り替わってしまうところをよく捉えているなと感心しました。これは船乗りには納得して頂ける独特の感情です。
https://www.youtube.com/watch?v=WWcXT4LaFUg
第一位 やはり加山雄三さんの歌で、「俺は海の子」です。
この曲はコンサートで歌われることもあまりないのですが、ヨット乗りは好んで歌う曲です。学生時代、油壷の石原慎太郎さんのヨット「コンテッサ6世」に整備の助っ人に出かけ、学生だけで夜の宴会をやっていると必ずみんなで歌っていた曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=-Gv_DLQBkhc
結局、三曲とも加山さんの歌になりました。
順位のつけ方について、一般の方々は「?」かと思いますが、ヨット乗りの皆さんなら共感頂けるはずです。
筆者は加山さんについては様々な思い出があります。
学生時代にいろいろなことを学んだ外洋レース艇が江の島を母港としており、すぐそばに加山さんのまだ小さかった光進丸がいました。
当時の江の島はブイ係留だったので、船への乗り降りはテンダー(小舟)を使わざるを得ず、平日に船の整備をしていて、光進丸にやってきた加山さんをテンダーで送り迎えしたこともありました。
その後、海上自衛官となり、横浜の伝統あるヨットクラブのメンバーになったところ、大きくなった光進丸のクルーと仲良くなり、加山さんのライブに呼んでもらったこともあります。
一般にはあまり知られていないのですが、新橋駅のすぐ近くのケネディハウスというライブハウスをワイルドワンズの加瀬邦彦さんが経営していて、その経営が苦しいのを見かねた加山さんが、焼き鳥3本の出演料で毎月ライブを行っていました。小さなライブハウスで目の前でハイパーランチャーズをバックに加山さんの歌を聴くことができるので、その入場券はほとんど手に入れることができなかったのですが、光進丸クルーが手配してくれました。お礼に「しらせ」からもらった南極の氷を楽屋に持って行って挨拶したりしたこともありました。我が家の司令長官などは握手をしてもらって舞い上がっていました。
また、同じくそのクルーが手配してくれたので、高輪プリンスホテル飛天の間で行われた50周年記念コンサートにも行きました。コンサートの後にセンディングラインに立った加山さんご夫妻に挨拶することもできたのですが、直接お目にかかったのはそれが最後で、もうステージには立たないということで、ちょっと残念な思いもあります。
でも、学生時代から間近にその姿を見てきて、いろいろな歌で思い出を作ってくれた加山さんには感謝しています。
愛艇光進丸が火災で沈んでしまったのが彼にとってどれだけ打撃だったかは想像を絶するものがありますが、それでもラストコンサートを「若大将」という呼び名のまま満足のいく形で締めくくられ、それはそれで良かったかと思います。
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専門コラム「指揮官の決断」第385回 危機管理の本質 掲載のお知らせ
以前から当コラムでは危機管理の基本が理解できる体系化を何度も目指してきました。基礎講座のようなコラムも何度か書いてきましたが、コロナ禍が起きたりして、現実の危機管理の問題が大きくなり、原理原則を説いている場合ではないという状況に陥ってその企てが頓挫してきています。
今年はしっかりとそのような編集方針で書いていこうと考えていた元旦に能登半島が激震に襲われ、翌日には羽田で大型旅客機がマスコミのカメラの目の前で燃え堕ちるという事件が起こり、 またまた原理原則の話をしている場合ではないという仕儀に至ってしまいました。
しかしながら、当コラムの本来の使命として、皆様に危機管理を正しく理解して頂くために、なんど挫折してもくじけず、危機管理とは何かを語っていく必要があるという認識は揺らいでいませんので、今回はその本質論に立ち戻ろうと思っています。
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Twitterでも時々、折に触れて気が付いたことを呟いています。
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弊社出版物のご紹介
『事業大躍進に挑む経営者のための「クライシスマネジメント」』
林 祐 著
セルバ出版
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教育訓練の受託を開始いたしました。
ご要望の多い教育訓練について、専門のスタッフを揃え、新たに教育訓練部門を開設いたしました。
内容について順次ご紹介して参りますが、弊社Webをご覧頂ければ概要をご理解頂けます。
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コンサルティングのご案内 当社では5種類のコンサルティングを行っています。
1 ACMS導入コンサルティング
イージスクライシスマネジメントシステムを導入するためのコンサルティングです。
全6回のコンサルティングで導入できるようパッケージ化されたシステムの導入支援を行います。
当社開催の戦略セミナーをあらかじめ受講し、コンサルティングの内容等にご理解を頂くことが前提
となっております。
2 スポットコンサルティング
何が問題で、どうコンサルティングを受ければいいのかわからない、自社にシステムを導入できるの
かどうかわからない、などのご相談はスポットコンサルティングをご利用ください。
3 プレコンサルティング
当社のコンサルティングの考え方をWeb等で理解されて導入を決めている方、一刻も早く導入をしたい
と考えている方には、このプレコンサルティングをお薦めします。
導入コンサルティングの第1回で行う内容を含んでおり、コンサルティングの概要及び必要な準備作業等
について、関係者全員が揃って受講できるため、理解を共有でき、導入が容易になります。
プレコンサルティングに引き続き導入コンサルティングを契約される際には、プレコンサルティング料金
は全額返金させていただきますので、費用が無駄になりません。
4 テーラード・コンサルティング
危機管理組織はすでに構築しているが指揮所演習について指導してもらいたい、中間管理層に活気がな
いので彼らに強力なリーダーとなってもらいたい、プロトコールに自信を持てるようになりたい、などのご
要望には、個別に対応させて頂きます。
5 指揮所演習コンサルティング
トップと主要スタッフだけで行うことのできるようにコンパクトに設計された図上演習です。
危機管理の先頭に立つスタッフを育てるために最適な手法として注目されています。
お気軽にご相談ください。
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図上演習コンサルティングのご案内
多数のご要望にお応えするため、図上演習に特化したコンサルティングを開始いたしました。
企業や公共放送機関での指導実績豊かなコンサルタントが各企業の実態に合わせた図上演習の運営
要領を確立します。
弊社では、図上演習を独自に企画・運営できるようになることを目標としたコンサルティングを行
っています。
毎回、図上演習の度にコンサルタントを呼ぶのではなく、自社のみで計画できる実力をつけて頂き
ます。
詳しくはこちらをご覧ください。
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バブルがはじけた後、ヨット乗りなどはほとんど絶滅危惧種扱いで、ハーバーもガラ空きの状態が続きました。コロナ禍でアウトドアが見直され、キャンプがブームとなり、お金持ちは海に関心を持ったようですが、売れるのはびっくりするほど高価なモータークルーザーばかりで、ヨットには手を出していないようです。
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第一位 やはり加山雄三さんの歌で、「俺は海の子」です。
この曲はコンサートで歌われることもあまりないのですが、ヨット乗りは好んで歌う曲です。学生時代、油壷の石原慎太郎さんのヨット「コンテッサ6世」に整備の助っ人に出かけ、学生だけで夜の宴会をやっていると必ずみんなで歌っていた曲です。
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一般にはあまり知られていないのですが、新橋駅のすぐ近くのケネディハウスというライブハウスをワイルドワンズの加瀬邦彦さんが経営していて、その経営が苦しいのを見かねた加山さんが、焼き鳥3本の出演料で毎月ライブを行っていました。小さなライブハウスで目の前でハイパーランチャーズをバックに加山さんの歌を聴くことができるので、その入場券はほとんど手に入れることができなかったのですが、光進丸クルーが手配してくれました。お礼に「しらせ」からもらった南極の氷を楽屋に持って行って挨拶したりしたこともありました。我が家の司令長官などは握手をしてもらって舞い上がっていました。
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でも、学生時代から間近にその姿を見てきて、いろいろな歌で思い出を作ってくれた加山さんには感謝しています。
愛艇光進丸が火災で沈んでしまったのが彼にとってどれだけ打撃だったかは想像を絶するものがありますが、それでもラストコンサートを「若大将」という呼び名のまま満足のいく形で締めくくられ、それはそれで良かったかと思います。
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今年はしっかりとそのような編集方針で書いていこうと考えていた元旦に能登半島が激震に襲われ、翌日には羽田で大型旅客機がマスコミのカメラの目の前で燃え堕ちるという事件が起こり、 またまた原理原則の話をしている場合ではないという仕儀に至ってしまいました。
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