指揮官の休日 No.367 弥山
2023/12/08 (Fri) 06:30
XXXX 様
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指揮官の休日
――コーヒーで始まり、ドライマティーニで締めくくる心豊かな一日――
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危機管理に挑む経営者の皆様に贈るメールマガジンです。
当社コラム「指揮官の決断」の更新のお知らせ、当社セミナー情報はもちろん、危機管理の参考となる図書、是非参加をお薦めする他社主催のセミナーなどの情報をお届けして参ります。
あわせて、常時厳しい緊張状態を強いられている経営者の皆様にちょっと一息ついて頂けるような話題を選んでお送りします。「コーヒーで始まり、ドライマティーニで締めくくる心豊かな一日」というサブタイトルも、日頃すさまじいストレスにさらされながらも頑張っている経営者の皆様に、たまにはそんな日がありますようにという想いを込めています。
途中からお読みの方は、お時間のあるときに是非バックナンバーをお読みください。
ワンクリックでバックナンバーを読んで頂けます。
https://q.bmv.jp/bm/p/bn/list.php?i=aegismm&no=all
専門コラム「指揮官の決断」は、第375回 図上演習の薦め ビジネスへの応用 その2 を掲載いたしました。
図上演習に関する解説を続けています。
https://aegis-cms.co.jp/3181
No.368 弥山
弥山と言って、一言で「あれか」とお分かりいただける方はあまりいらっしゃらないと拝察いたします。
弥山というのは山の名前で、広島県宮島にある標高535mの山です。古くから信仰の対象とされてきた霊山です。
近くには海上自衛隊幹部候補生学校がある江田島があります。
実は宮島という名称は正式な名前ではなく、通称にすぎません。正式には厳島(いつくしま)と呼びます。(どうでもいいことだけ書き並べる当メールマガジンにしては、ちょっとためになったでしょ?)
今から82年前の今日、12月8日は日本がアメリカをはじめとする連合国と戦争を始めた日であり、海軍の機動部隊がハワイ真珠湾に在泊していた米海軍太平洋艦隊の艦艇に襲い掛かり、大きな戦果を挙げたました。
戦果は大きかったのですが、作戦目的である米国をして日本と戦う意欲を失わせるということには失敗し、” Remember Pearl Harbor “という合言葉のもとに奮起させてしまった日です。
つまり、この作戦は目的を達することができず失敗した作戦なのですが、これを組織論の専門家が成功した作戦に分類したので呆れ果てて、それを批判する記事を専門コラムに載せたことがあります。ビジネスマン必読の書と言われる『失敗の本質』です。
作戦の成果はともかくとして、完全な奇襲攻撃に成功して大きな戦果を挙げたことは間違いなく、この日のために先人たちがいかなる訓練に耐えてきたかを偲べということで、幹部候補生学校ではこの日に弥山登山競技を行っていました。20数名で編成された分隊対抗の競技で、各分隊が全員でこの弥山に駆け上がり、そのタイムを競うのです。
分隊対抗なので手を抜くわけにはいきません。各分隊には弥山係という係の候補生がいて、彼が分隊の弥山登山競技の勝敗に責任を負うのです。
弥山登山競技の日が近づいてくると、弥山係の候補生が訓練計画を練り始めます。
候補生学校の裏には古鷹山という標高394mの山があり、そこに走って登ることから始めます。平日のクラブ活動に充てられる時間でその山に駆け上がったり、すぐ近くにある江田島神社の数百段ある階段を走って上がったりを繰り返します。
そして日曜日(筆者が候補生の頃は土曜日はまだ休日ではありませんでした。)になると、皆でフェリーで宮島に渡ります。
分隊ごとに頼んである食事ができる土産物屋のような店が島には何軒もあります。各分隊はそれぞれの店に行き、そこで着替えて弥山登山に向かいます。
標準的には午前中に2回駆け上がり、そのお店で昼食を食べ、一休みした後にもう1回駆け上がって江田島に戻ってくるという訓練です。筆者の昼食はいつも宮島名物のあなご丼でした。
候補生学校全体が参加しますから、練習に来ている候補生も筆者たちのように防衛大学校や一般大学卒業で最初から幹部自衛官になるクラスだけではなく、部内から選抜されて候補生になるクラスなどもあり、数百人が毎週訓練に訪れることになります。
そのような自主トレを1ヵ月ほど繰り返し、12月8日の本番を迎えます。
朝早く、スポーツウェアに雨衣を被っただけの寒い服装で、上陸用舟艇に載せられて立ったまま江田島から宮島に向かいます。皆無口です。
島に着くと、準備体操が行われ、分隊ごとにスタートしていきます。
紅葉真っ盛りの季節なので観光客も多いのですが、海軍兵学校からの伝統競技なので、島のあちこちに海上自衛隊幹部候補生学校の登山競技が行われますのでご注意くださいという張り紙を張ってくれているので、筆者が走った時には観光客とぶつかるようなことはありませんでした。
麓には鹿がたくさんいて、「ご苦労さん」という眼で見送ってくれます。
必死になって頂上まで駆け上がると、そこには主のような猿が鎮座していて、ちゃんとあいさつしないと歯をむき出して怒ります。
頂上で分隊名を名乗って時間を記録してもらうと競技は終わりです。
登ってきた道とは異なる登山道を下っていきます。
そこで初めて紅葉が凄いことになっていることに気が付き、汗が冷えてきてやたら寒くなってきます。
麓まで降りてくると、岸壁で教官たちがドラム缶のような大きな容器に豚汁を作って待っていてくれました。熱い豚汁で温まり、自主練習中にお世話になった茶屋に顔を出して礼を述べたりして帰りの舟艇に乗り込んで江田島に戻ります。来る時とは違って、皆ホッとしたのか、饒舌になっています。
候補生学校では一年を通じて、いろいろな鍛錬行事が行われます。
入隊教育が終わった5月以降は短艇競技があります。カッターを漕いでタイムを競う競技です。その後には8マイル(約15km)の遠泳訓練です。朝8時ころに海に入り、午後4時くらいまで泳ぎ続けなければなりません。その遠泳訓練の翌々日には分隊対抗の水泳競技がプールで行われます。それぞれの訓練の前には事前訓練が1ヵ月ほど行われます。
水泳競技が終わると夏休みなのですが、休みを終わって帰隊すると始まるのが陸戦訓練です。候補生学校近くの陸戦訓練場で基礎的な訓練が行われるのですが、まだ残暑の厳しい時のほふく前進は本当にきつく、陸上自衛隊に行かなくて良かったとつくづく思ったものでした。
その陸戦訓練の総仕上げに、広島県内にある陸上自衛隊の原村訓練場に出かけて、本格的な陸戦訓練が行われます。3日間、2個中隊に分かれての攻防が続き、4日目には30kmほどの徒歩行軍で学校へ戻るという訓練です。
それが終わると始まるのが弥山登山競技の事前訓練なのですが、本番の弥山訓練が終わると、さすがに候補生学校も冬支度が始まり、年末年始休暇までは大きな訓練は行われません。しかしながら、この間に構内点検などが行われ、鍛錬行事でないものの、候補生たちは精神的にも鍛えられ続けます。
冬休みが終わると、厳冬訓練が始まり、その後には長距離の短艇競技があり、今思い出しても、あの頃は若かったんだなぁとつくづく思います。
12月8日というのは、筆者たちにとってはそのような思い出の詰まった日でもあります。
最近の幹部候補生学校は、必ずしも12月8日ではないようですが、弥山登山競技の伝統は続いているようです。
いまだにあなご丼を食べると、候補生の頃の弥山登山競技を思い出します。
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専門コラム「指揮官の決断」第375回 図上演習の薦め ビジネスへの応用 その2
掲載のお知らせ
前回、当コラムでは図上演習はビジネスの世界においてどのように使うことができるかという話題に触れました。
会社の創立記念行事の計画ができたところで、図上演習を行い、その計画の問題点を発見していたため、実際の創立記念行事において生起したトラブルに見事対応できた事例です。
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とが出来ます。
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Twitterでも時々、折に触れて気が付いたことを呟いています。
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弊社出版物のご紹介
『事業大躍進に挑む経営者のための「クライシスマネジメント」』
林 祐 著
セルバ出版
お求めの方は、こちらからどうぞ。
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教育訓練の受託を開始いたしました。
ご要望の多い教育訓練について、専門のスタッフを揃え、新たに教育訓練部門を開設いたしました。
内容について順次ご紹介して参りますが、弊社Webをご覧頂ければ概要をご理解頂けます。
こちらをどうぞ
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コンサルティングのご案内 当社では5種類のコンサルティングを行っています。
1 ACMS導入コンサルティング
イージスクライシスマネジメントシステムを導入するためのコンサルティングです。
全6回のコンサルティングで導入できるようパッケージ化されたシステムの導入支援を行います。
当社開催の戦略セミナーをあらかじめ受講し、コンサルティングの内容等にご理解を頂くことが前提
となっております。
2 スポットコンサルティング
何が問題で、どうコンサルティングを受ければいいのかわからない、自社にシステムを導入できるの
かどうかわからない、などのご相談はスポットコンサルティングをご利用ください。
3 プレコンサルティング
当社のコンサルティングの考え方をWeb等で理解されて導入を決めている方、一刻も早く導入をしたい
と考えている方には、このプレコンサルティングをお薦めします。
導入コンサルティングの第1回で行う内容を含んでおり、コンサルティングの概要及び必要な準備作業等
について、関係者全員が揃って受講できるため、理解を共有でき、導入が容易になります。
プレコンサルティングに引き続き導入コンサルティングを契約される際には、プレコンサルティング料金
は全額返金させていただきますので、費用が無駄になりません。
4 テーラード・コンサルティング
危機管理組織はすでに構築しているが指揮所演習について指導してもらいたい、中間管理層に活気がな
いので彼らに強力なリーダーとなってもらいたい、プロトコールに自信を持てるようになりたい、などのご
要望には、個別に対応させて頂きます。
5 指揮所演習コンサルティング
トップと主要スタッフだけで行うことのできるようにコンパクトに設計された図上演習です。
危機管理の先頭に立つスタッフを育てるために最適な手法として注目されています。
お気軽にご相談ください。
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図上演習コンサルティングのご案内
多数のご要望にお応えするため、図上演習に特化したコンサルティングを開始いたしました。
企業や公共放送機関での指導実績豊かなコンサルタントが各企業の実態に合わせた図上演習の運営
要領を確立します。
弊社では、図上演習を独自に企画・運営できるようになることを目標としたコンサルティングを行
っています。
毎回、図上演習の度にコンサルタントを呼ぶのではなく、自社のみで計画できる実力をつけて頂き
ます。
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No.368 弥山
弥山と言って、一言で「あれか」とお分かりいただける方はあまりいらっしゃらないと拝察いたします。
弥山というのは山の名前で、広島県宮島にある標高535mの山です。古くから信仰の対象とされてきた霊山です。
近くには海上自衛隊幹部候補生学校がある江田島があります。
実は宮島という名称は正式な名前ではなく、通称にすぎません。正式には厳島(いつくしま)と呼びます。(どうでもいいことだけ書き並べる当メールマガジンにしては、ちょっとためになったでしょ?)
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つまり、この作戦は目的を達することができず失敗した作戦なのですが、これを組織論の専門家が成功した作戦に分類したので呆れ果てて、それを批判する記事を専門コラムに載せたことがあります。ビジネスマン必読の書と言われる『失敗の本質』です。
作戦の成果はともかくとして、完全な奇襲攻撃に成功して大きな戦果を挙げたことは間違いなく、この日のために先人たちがいかなる訓練に耐えてきたかを偲べということで、幹部候補生学校ではこの日に弥山登山競技を行っていました。20数名で編成された分隊対抗の競技で、各分隊が全員でこの弥山に駆け上がり、そのタイムを競うのです。
分隊対抗なので手を抜くわけにはいきません。各分隊には弥山係という係の候補生がいて、彼が分隊の弥山登山競技の勝敗に責任を負うのです。
弥山登山競技の日が近づいてくると、弥山係の候補生が訓練計画を練り始めます。
候補生学校の裏には古鷹山という標高394mの山があり、そこに走って登ることから始めます。平日のクラブ活動に充てられる時間でその山に駆け上がったり、すぐ近くにある江田島神社の数百段ある階段を走って上がったりを繰り返します。
そして日曜日(筆者が候補生の頃は土曜日はまだ休日ではありませんでした。)になると、皆でフェリーで宮島に渡ります。
分隊ごとに頼んである食事ができる土産物屋のような店が島には何軒もあります。各分隊はそれぞれの店に行き、そこで着替えて弥山登山に向かいます。
標準的には午前中に2回駆け上がり、そのお店で昼食を食べ、一休みした後にもう1回駆け上がって江田島に戻ってくるという訓練です。筆者の昼食はいつも宮島名物のあなご丼でした。
候補生学校全体が参加しますから、練習に来ている候補生も筆者たちのように防衛大学校や一般大学卒業で最初から幹部自衛官になるクラスだけではなく、部内から選抜されて候補生になるクラスなどもあり、数百人が毎週訓練に訪れることになります。
そのような自主トレを1ヵ月ほど繰り返し、12月8日の本番を迎えます。
朝早く、スポーツウェアに雨衣を被っただけの寒い服装で、上陸用舟艇に載せられて立ったまま江田島から宮島に向かいます。皆無口です。
島に着くと、準備体操が行われ、分隊ごとにスタートしていきます。
紅葉真っ盛りの季節なので観光客も多いのですが、海軍兵学校からの伝統競技なので、島のあちこちに海上自衛隊幹部候補生学校の登山競技が行われますのでご注意くださいという張り紙を張ってくれているので、筆者が走った時には観光客とぶつかるようなことはありませんでした。
麓には鹿がたくさんいて、「ご苦労さん」という眼で見送ってくれます。
必死になって頂上まで駆け上がると、そこには主のような猿が鎮座していて、ちゃんとあいさつしないと歯をむき出して怒ります。
頂上で分隊名を名乗って時間を記録してもらうと競技は終わりです。
登ってきた道とは異なる登山道を下っていきます。
そこで初めて紅葉が凄いことになっていることに気が付き、汗が冷えてきてやたら寒くなってきます。
麓まで降りてくると、岸壁で教官たちがドラム缶のような大きな容器に豚汁を作って待っていてくれました。熱い豚汁で温まり、自主練習中にお世話になった茶屋に顔を出して礼を述べたりして帰りの舟艇に乗り込んで江田島に戻ります。来る時とは違って、皆ホッとしたのか、饒舌になっています。
候補生学校では一年を通じて、いろいろな鍛錬行事が行われます。
入隊教育が終わった5月以降は短艇競技があります。カッターを漕いでタイムを競う競技です。その後には8マイル(約15km)の遠泳訓練です。朝8時ころに海に入り、午後4時くらいまで泳ぎ続けなければなりません。その遠泳訓練の翌々日には分隊対抗の水泳競技がプールで行われます。それぞれの訓練の前には事前訓練が1ヵ月ほど行われます。
水泳競技が終わると夏休みなのですが、休みを終わって帰隊すると始まるのが陸戦訓練です。候補生学校近くの陸戦訓練場で基礎的な訓練が行われるのですが、まだ残暑の厳しい時のほふく前進は本当にきつく、陸上自衛隊に行かなくて良かったとつくづく思ったものでした。
その陸戦訓練の総仕上げに、広島県内にある陸上自衛隊の原村訓練場に出かけて、本格的な陸戦訓練が行われます。3日間、2個中隊に分かれての攻防が続き、4日目には30kmほどの徒歩行軍で学校へ戻るという訓練です。
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