指揮官の休日 No.356 テロは許されない?
2023/09/22 (Fri) 06:30
XXXX 様
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指揮官の休日
――コーヒーで始まり、ドライマティーニで締めくくる心豊かな一日――
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危機管理に挑む経営者の皆様に贈るメールマガジンです。
当社コラム「指揮官の決断」の更新のお知らせ、当社セミナー情報はもちろん、危機管理の参考となる図書、是非参加をお薦めする他社主催のセミナーなどの情報をお届けして参ります。
あわせて、常時厳しい緊張状態を強いられている経営者の皆様にちょっと一息ついて頂けるような話題を選んでお送りします。「コーヒーで始まり、ドライマティーニで締めくくる心豊かな一日」というサブタイトルも、日頃すさまじいストレスにさらされながらも頑張っている経営者の皆様に、たまにはそんな日がありますようにという想いを込めています。
途中からお読みの方は、お時間のあるときに是非バックナンバーをお読みください。
ワンクリックでバックナンバーを読んで頂けます。
https://q.bmv.jp/bm/p/bn/list.php?i=aegismm&no=all
専門コラム「指揮官の決断」は、第364回 情報取り扱いの特殊性 を掲載いたしました。
情報を正しく扱うということは実は極めて難しいことです。レベルの下がったメディアには荷が重すぎるかもしれません。
詳しくはこちらをお読みください。
https://aegis-cms.co.jp/3105
No.356 テロは許されない?
昨年、東京首都大学教授の宮台真司氏がキャンパス内で刺されるという衝撃的な事件が起きました。
この事件を取り上げるメディアの評論家たちの論調は、一定の同じ価値観を共有しているようです。
それは、この事件が言論に対するテロであり、民主主義を否定するものであり、絶対に許されないというものです。
筆者が大嫌いなものを三つ挙げよと言われると、必ず上がるのが政治家とメディアの評論家・コメンテーターであり、最後の一つはその時によって変わることがあるのですが、上位二つは揺るぎがありません。
だからと言うわけではないのですが、この言論に対するテロは、民主主義を否定するものであり絶対に許されないという主張は、どこか変だと思われませんか?
筆者には違和感だらけです。
テロとはテロリズムの略ですが、それは政治的な目的を達成するために暴力及び暴力による脅迫を用いることです。
そのテロに対して、言論に対するテロは民主主義を否定するものであり許されないと言論界にいる評論家たちが口を揃えるのが違和感の根源なのです。
筆者に言わせれば「お前ら何様のつもりだ。」ということです。
民主主義が至高の価値だというのは、現時点では他のいろいろなシステムよりは良さそうだということにすぎないというのが筆者の見解ですが、それはさておき、その至高の価値を支えているのは言論だけではありません。
警察官や消防官は、民主主義などというイデオロギーよりも遥かに大切なはずの人の命を守っています。言論人に対するテロは許されないという文脈から、警察官や消防官に対するテロはまだいいという考えが導き出されるとは考えませんが、言論があたかも特別だと言わんばかりの彼らの主張には共感できません。
むしろ、筆者が気にしているは、言論の暴力性です。
学生時代にある講義の指定図書で読んだブルワー・リットンの戯曲『リシュリュー』のなかに、有名な言い回しがあります。
”The pen is mightier than the sword.”
この言葉は「言論は劒より強し」と訳されて有名です。
この言葉が原作の戯曲の中で使われる場面の意味合いは、現代の使われ方と若干異なるのですが、現在では、報道機関などの言論・情報の伝達は、直接的な暴力よりも人々に対する影響力が大きいという文脈の中で使われています。
そうなんです。
現在は物理的な力の行使は刑法によって規制されていますが、言論に関しては極端な名誉棄損などがない限り、何の規制も行われません。
これが大きな歪を生み、誹謗中傷の結果、自殺に追い込まれる人も現れています。
そのような誹謗中傷は無名の個人が匿名で行うものであり、言論人がマスメディア上で行う言論とは性質が異なるという声も聞こえてきそうです。
それでは言論人がメディアで行う言論は、民主主義の維持発展に寄与しているのでしょうか。
弊社は公式ウェブサイト上で、中央大学の目加田設子教授が、福島原発から放出される処理水に関して、放出決定に至る検討や議論の経過をまったく知らず、そしておそらく放射性廃棄物というものがどういうものであるのかの基礎的な知識もまったくないまま、「説明もほとんどないというのはあまりにも乱暴である。」というコメントを発したことを批判しています。これは匿名の誹謗中傷ではないので、相手方も実名で批判しています。
また、最近はサンデーモーニングに出演していた松原耕二氏が「「普通の原発が海に流しているものと処理水はまったく違う水なわけですよね。普通の原発が流すものはトリチウムだけが入ってる。 今の処理水はですね、燃料デブリに直接当たってるので、トリチウムだけじゃなくてセシウムとかストロンチウムとかいろんな放射性物質が入ってるわけです」と発言し、政府はそちらに国民の眼が向かないように「トリチウム、トリチウム」というように持って行っているように見えるという発言をしています。
この発言はジャーナリストらしくない発言です。
たしかに福島原発から排出される処理水は普通の原子力発電所から排出される2次冷却水とは異なり、デブリに直接接しています。
しかし、「トリチウムだけではなく、セシウムとかストロンチウムとかいろんな放射性物質が入っているわけです。」という発言はジャーナリストにあるまじき発言です。
ジャーナリストなら、「いろんな物質」ではなく、「〇〇が入っていて危険なんです。」と取材して発言すべきです。専門家ではないから、誰か権威者に取材するのは当然でしょう。
しかし、そんなこともせず、「いろんな物質が入っている。」程度の発言で、不安を煽ろうとするのは、最近のメディアの常套手段であり、民主主義を守っている言論活動とは到底言い難いものです。
福島原発処理水の放出の準備をするために用いられる多核種除去設備(通称ALPS)は汚染水に含まれる62種類の放射性物質(核種)を、環境へ放出する場合の国の基準以下の濃度に低減する浄化能力を持っており、それができなトリチウムなどのために国の基準の42分の1、飲料水の基準の7分の1にまで希釈して排出するのですが、確かにトリチウムだけではなく、様々な物質が含まれています。しかし、それらは測定可能な数値の下限を下回っている濃度であるため、危険でもなんでもないことが分かっており、そこがIAEAが評価しているところです。
松原氏の発言は日本に対する嫌がらせをしたい中国と同じ性格にしか見えません。
上記のお二人の発言だけでも、これまで国や東電、福島県の関係者たちが何百回も重ねてきた検討を一言で無為なものにし、わざわざIAEAからやってきたスタッフたちの調査も無駄にしてしまいかねないものです。
筆者は、言論に対するテロは許容されるなどと主張するつもりはまったくありません。ただ、言論人気取りの評論家が「言論に対するテロは民主主義を否定するものであって絶対に許されない。」などと自らを絶対的存在であるかのように述べることに違和感を感じています。
テロなどは何に対しても許されるものではなく、言論だけが特別なのではありません。
一方で、言論に関しては、特別な保護が与えられていることをいいことに、自分たちの言論がいかなる影響を及ぼすのかに全く頓着せず、無責任に言いたい放題な言論人が多すぎることに、大きな問題を感じています。
弊社のコラムでは、問題を発見するたびに、意図的に実名を挙げて批判を繰り返しています。当方も匿名ではなく、社名で公式サイトで発言しているのであって、その自由は保証されると考えますし、無責任な言論人には責任を取らせるべきと考えているからです。
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専門コラム「指揮官の決断」第364回 テロは許されない? 掲載のお知らせ
危機管理における情報については、当コラムで何度も取り上げてきました。
情報の重要性について、それを否定するものではないが、情報がないと判断できない指揮官は情報があっても判断ができないということは、これまで繰り返しお伝えしてきたかと考えます。
危機管理上の事態においては、現場から上がってくる情報は、断片的で、前後の脈絡がなく、しかもバイアスがかかっているのが普通であって、その危機管理に挑む指揮官は、そのような情報をもとに情勢を判断しなければならず、しかも最初の一手を間違ってはならないのです。最初の一手を打ち間違うと、その対応をしながら次々に変化していく情勢に対応していかなければならず、意思決定が徐々に遅くなり、また、その質も低下していきます。逆に、最初の一手を正しく打つと、変化に対応するのに余裕が生まれ、質が向上していくとともに先手を打つこともできるようになっていきます。
続きはこちらでお読みください。
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『事業大躍進に挑む経営者のための「クライシスマネジメント」』
林 祐 著
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ご要望の多い教育訓練について、専門のスタッフを揃え、新たに教育訓練部門を開設いたしました。
内容について順次ご紹介して参りますが、弊社Webをご覧頂ければ概要をご理解頂けます。
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コンサルティングのご案内 当社では5種類のコンサルティングを行っています。
1 ACMS導入コンサルティング
イージスクライシスマネジメントシステムを導入するためのコンサルティングです。
全6回のコンサルティングで導入できるようパッケージ化されたシステムの導入支援を行います。
当社開催の戦略セミナーをあらかじめ受講し、コンサルティングの内容等にご理解を頂くことが前提
となっております。
2 スポットコンサルティング
何が問題で、どうコンサルティングを受ければいいのかわからない、自社にシステムを導入できるの
かどうかわからない、などのご相談はスポットコンサルティングをご利用ください。
3 プレコンサルティング
当社のコンサルティングの考え方をWeb等で理解されて導入を決めている方、一刻も早く導入をしたい
と考えている方には、このプレコンサルティングをお薦めします。
導入コンサルティングの第1回で行う内容を含んでおり、コンサルティングの概要及び必要な準備作業等
について、関係者全員が揃って受講できるため、理解を共有でき、導入が容易になります。
プレコンサルティングに引き続き導入コンサルティングを契約される際には、プレコンサルティング料金
は全額返金させていただきますので、費用が無駄になりません。
4 テーラード・コンサルティング
危機管理組織はすでに構築しているが指揮所演習について指導してもらいたい、中間管理層に活気がな
いので彼らに強力なリーダーとなってもらいたい、プロトコールに自信を持てるようになりたい、などのご
要望には、個別に対応させて頂きます。
5 指揮所演習コンサルティング
トップと主要スタッフだけで行うことのできるようにコンパクトに設計された図上演習です。
危機管理の先頭に立つスタッフを育てるために最適な手法として注目されています。
お気軽にご相談ください。
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図上演習コンサルティングのご案内
多数のご要望にお応えするため、図上演習に特化したコンサルティングを開始いたしました。
企業や公共放送機関での指導実績豊かなコンサルタントが各企業の実態に合わせた図上演習の運営
要領を確立します。
弊社では、図上演習を独自に企画・運営できるようになることを目標としたコンサルティングを行
っています。
毎回、図上演習の度にコンサルタントを呼ぶのではなく、自社のみで計画できる実力をつけて頂き
ます。
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それは、この事件が言論に対するテロであり、民主主義を否定するものであり、絶対に許されないというものです。
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テロとはテロリズムの略ですが、それは政治的な目的を達成するために暴力及び暴力による脅迫を用いることです。
そのテロに対して、言論に対するテロは民主主義を否定するものであり許されないと言論界にいる評論家たちが口を揃えるのが違和感の根源なのです。
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警察官や消防官は、民主主義などというイデオロギーよりも遥かに大切なはずの人の命を守っています。言論人に対するテロは許されないという文脈から、警察官や消防官に対するテロはまだいいという考えが導き出されるとは考えませんが、言論があたかも特別だと言わんばかりの彼らの主張には共感できません。
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それでは言論人がメディアで行う言論は、民主主義の維持発展に寄与しているのでしょうか。
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また、最近はサンデーモーニングに出演していた松原耕二氏が「「普通の原発が海に流しているものと処理水はまったく違う水なわけですよね。普通の原発が流すものはトリチウムだけが入ってる。 今の処理水はですね、燃料デブリに直接当たってるので、トリチウムだけじゃなくてセシウムとかストロンチウムとかいろんな放射性物質が入ってるわけです」と発言し、政府はそちらに国民の眼が向かないように「トリチウム、トリチウム」というように持って行っているように見えるという発言をしています。
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