指揮官の休日 No.347 Youtuber
2023/07/21 (Fri) 06:30
XXXX 様
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指揮官の休日
――コーヒーで始まり、ドライマティーニで締めくくる心豊かな一日――
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危機管理に挑む経営者の皆様に贈るメールマガジンです。
当社コラム「指揮官の決断」の更新のお知らせ、当社セミナー情報はもちろん、危機管理の参考となる図書、是非参加をお薦めする他社主催のセミナーなどの情報をお届けして参ります。
あわせて、常時厳しい緊張状態を強いられている経営者の皆様にちょっと一息ついて頂けるような話題を選んでお送りします。「コーヒーで始まり、ドライマティーニで締めくくる心豊かな一日」というサブタイトルも、日頃すさまじいストレスにさらされながらも頑張っている経営者の皆様に、たまにはそんな日がありますようにという想いを込めています。
途中からお読みの方は、お時間のあるときに是非バックナンバーをお読みください。
ワンクリックでバックナンバーを読んで頂けます。
https://q.bmv.jp/bm/p/bn/list.php?i=aegismm&no=all
専門コラム「指揮官の決断」は、第355回 ブルータス、お前もか その2を掲載いたしました。
最近、ちょっと残念に思っていることの続きです。
何を残念がっているのか、こちらからお読みください。
https://aegis-cms.co.jp/3057
No.347 Youtuber
小学生が将来就きたい職業のトップがYoutuberとなったと聞いたのは何年か前のことです。
確かに、Youtubeという存在は私たちのような芸能関係でも報道関係でもない一般人が世の中に自分の意見や思い、特技などを示すことができ、視聴者数もそれなりに多いので、多くの人々に安価に伝えることができる手段としてはとても優れているかと思います。
ひょっとするとクーベルタンの印刷術以来のものかもしれません。
ただ、Youtuberでお金持ちになるのはそろそろ難しい時代に突入しつつあるかもしれません。誰でも簡単にYoutubeで動画をアップできるので、登録者数を集めるのはそれなりに大変になっているでしょうからね。
何を隠そう、実は筆者もYoutuberの端くれです。
母校の非常勤講師として半期14回の講義を行ったことがあります。コロナ禍の始まった年で、当然のことながら講義はオンラインとなりました。
学務部からはリアルタイムオンラインで行うか、あるいは動画をアップしておいてオンデマンドとするかの選択を迫られました。
筆者の講義は火曜日の午後3時からの100分間でした。
リアルタイムオンラインでの講義は楽です。通常の講義をカメラに向かって行うだけであり、PCのスクリーン上には参加している学生の顔が映し出されるので、適宜質問もできますし、話の流れによっては雑談もできます。
ところが筆者は考えました。
度重なる緊急事態宣言のため学生は大学に出てくることもできず、アルバイトもままならず、就活だって大変な思いをしているはずです。
それを毎週火曜日の午後3時からPCの前に100分間座っていろというのは酷ではないか。
そこで筆者はオンデマンドを選び、週末でも2週間分まとめてでもいいから観て、リアクションペーパーを送ってもらうようにしました。試験は行うつもりがなかったので、成績は毎回の講義の最後に課題を出し、それをリアクションペーパーで提出してくれればいいということにしました。
ところが、大学のシステムがショボすぎて、20MBまでのファルしかアップできませんでした。100分の動画はどうやっても数百MBとなります。そのショボさに気付いたのが イントロダクションの講義をアップしなければならない日の3日前でした。
ところが大学にいくら電話しても、コロナ禍により出勤体制を変えているとのことで、どこに電話しても誰も出てくれず、途方に暮れてしまいました。後で聞いたら、職員間では連絡ができるような電話番号が別にあるのだそうですが、非常勤講師には教えてもらっていませんでした。
しかたなく、急きょYoutubeのアカウントを取得し、Youtubeに動画をアップして、学生にはそのURLを示して講義を観てもらうことにしました。
ということで、筆者もYoutuberの仲間入りをしたのですが、そのURLは大学の講義用の動画なので公開せず、学生にだけ開示していたので、登録した100人の学生しか観ていません。それでもYoutuberには違いないですからね。
さて、それではどうやってYoutube動画を作るかという話ですが、これが結構タフでした。
講義は弊社との契約ではなく、筆者が上智大学のOBであることから個人的に依頼されたものですので、自分で動画を作らなければなりません。
息子の手を借りるという手もないわけではありませんが、オヤジの沽券にかかわります。
この際、動画の編集などの手法を徹底的に学ぶということも考えましたが、たまたま別のプロジェクトに巻き込まれたばかりであり、かつ、ビデオで講義をするなどということを考えていませんでしたので、Youtube動画を撮ることになると決めたのが講義開始直前だったので、落ち着いて編集技法などを学んでいる余裕がありませんでした。
また動画そのものもどうやって構成するかを考えなければなりませんでした。
例えば、自分がビデオに登場するのかどうか、登場しても顔を出していないYoutuberはたくさんいます。
自分が登場する際には、自分の立ち位置はどうするか、ホワイトボードを使うのか、フリップを使うのか、あるいは大型のモニターを使うのかも決めなければならず、それに応じて準備すべきものが異なります。
モニターを使うのであれば、PowerPointなどであらかじめ画面を作っておかなければなりません。
原稿をどうするかも考えなければなりません。淀みなく講義を進めるためには原稿は不可欠です。ただし、100分の講義14回分の原稿を書くのは、著書を一冊書くのと同じ労力が必要です。
いろいろと悩んだ結果、講義はPowerPontの画面で行うこととし、講義中に筆者自身は顔出しをしないことにしました。大きな画面を見て欲しかったからですが、講師として顔を見せないのでは学生諸君に失礼だと思いましたので、イントロダクションとクロージングだけは顔見世をしました。
原稿もあえて作らず、講義の内容のみをPowerPointの台本欄にメモとして書き付け、話し言葉で録音することにしました。そのほうが、ライブの講義を聴いている感じがするかと考えたからです。
PowerPointの準備はPCさえあればどこでもできます。プレゼンテーションのファイルが準備できたら、いよいよ録音です。
やってみるとこれが意外に問題が多いことに気付きました。
電話が鳴ったり、外の雑音が入りやすいオフィスは使えません。
自宅の書斎も意外に問題があることが分かりました。宅配便などが来るたびにチャイムが鳴るんです。
夜遅くになると宅配便は来ないのですが、逆に救急車のサイレンがよく聞こえます。
いろいろ試した末に一つの方法に行きつきました。
幸い、筆者は熱海の山の中に管理している家があります。恐ろしく不便なところなので、逆に言うと周りに人がおらず、ノイズが入りません。
近くに病院もなく、住んでいる人もあまりいないので救急車も走り回りません。
そこで2週間に一度熱海に出かけ、毎回2回分の講義の動画を作ってくることにしました。
昼間は野鳥の鳴き声が聞こえますが、夕方以降は本当に静かになります。
そこで2回分の収録を行っていました。
ある時、午前零時を回ったところで、何度か収録しなおしている時に、電話がかかってきたことがあります。
携帯電話は音がならないようにしていたのですが、固定電話のジャックを抜くのを失念していたのです。
自宅の固定電話と違い、この電話番号を登録してあるのは、付近一帯を管理している管理会社、ケーブルテレビ、電力会社、水道局くらいなので、まず電話がかかってくるということがありません。
不思議に思いながら出てみると、間違い電話でした。午前零時過ぎの間違い電話ですよ!ふざけるな!と思いません?
いろいろな試行錯誤を繰り返しながらの新米Youtuberでした。
作っている時はそれなりに一生懸命やっていたのですが、2年経って見直してみると反省すべきところばかりで、学生諸君に申し訳ないという思いでいっぱいです。
現在、この時の14回分の講義を再収録して体系的な危機管理入門用の教材とする計画を立てています。出来上がったら弊社ウェブサイトで報告申し上げますので、皆さん観てくださいね。
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専門コラム「指揮官の決断」第355回 ブルータス、お前もか その2 掲載のお知らせ
簡単に前稿を振り返ります。
元陸上自衛隊東部方面総監を勤めた経験をお持ちの渡部元陸将の危機管理の考え方について、がっかりしたのが表題のもとになっています。
渡部元陸将の危機管理の考え方を要約すると、危機はいつどこで発生するかわからないので、危機に備えておくためには、常にリスクを想定し、対応策を準備しておく必要がある。そして、危機が発生したときには、迅速かつ適切に対応することが重要であるというものであり、ある報道番組の中で「危機管理の要諦は最悪の事態を想定して備えること。」と述べています。
前稿で弊社は、渡部元陸将は危機と危険を区別しておらず、かつ、最悪の事態を想定して備えることが重要と述べているが、想定外の事態への対応について検討されていないと批判しています。
弊社の主張するところは、煎じ詰めると、想定外への対応こそが危機管理(クライシスマネジメント)であり、想定した事態への対応はリスクマネジメントであるということです。
また、前稿で筆者は、渡部元陸将の考え方は、陸上自衛隊特有の考え方が基礎になっていると述べています。
続きはこちらでお読みください。
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弊社出版物のご紹介
『事業大躍進に挑む経営者のための「クライシスマネジメント」』
林 祐 著
セルバ出版
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教育訓練の受託を開始いたしました。
ご要望の多い教育訓練について、専門のスタッフを揃え、新たに教育訓練部門を開設いたしました。
内容について順次ご紹介して参りますが、弊社Webをご覧頂ければ概要をご理解頂けます。
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コンサルティングのご案内 当社では5種類のコンサルティングを行っています。
1 ACMS導入コンサルティング
イージスクライシスマネジメントシステムを導入するためのコンサルティングです。
全6回のコンサルティングで導入できるようパッケージ化されたシステムの導入支援を行います。
当社開催の戦略セミナーをあらかじめ受講し、コンサルティングの内容等にご理解を頂くことが前提
となっております。
2 スポットコンサルティング
何が問題で、どうコンサルティングを受ければいいのかわからない、自社にシステムを導入できるの
かどうかわからない、などのご相談はスポットコンサルティングをご利用ください。
3 プレコンサルティング
当社のコンサルティングの考え方をWeb等で理解されて導入を決めている方、一刻も早く導入をしたい
と考えている方には、このプレコンサルティングをお薦めします。
導入コンサルティングの第1回で行う内容を含んでおり、コンサルティングの概要及び必要な準備作業等
について、関係者全員が揃って受講できるため、理解を共有でき、導入が容易になります。
プレコンサルティングに引き続き導入コンサルティングを契約される際には、プレコンサルティング料金
は全額返金させていただきますので、費用が無駄になりません。
4 テーラード・コンサルティング
危機管理組織はすでに構築しているが指揮所演習について指導してもらいたい、中間管理層に活気がな
いので彼らに強力なリーダーとなってもらいたい、プロトコールに自信を持てるようになりたい、などのご
要望には、個別に対応させて頂きます。
5 指揮所演習コンサルティング
トップと主要スタッフだけで行うことのできるようにコンパクトに設計された図上演習です。
危機管理の先頭に立つスタッフを育てるために最適な手法として注目されています。
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図上演習コンサルティングのご案内
多数のご要望にお応えするため、図上演習に特化したコンサルティングを開始いたしました。
企業や公共放送機関での指導実績豊かなコンサルタントが各企業の実態に合わせた図上演習の運営
要領を確立します。
弊社では、図上演習を独自に企画・運営できるようになることを目標としたコンサルティングを行
っています。
毎回、図上演習の度にコンサルタントを呼ぶのではなく、自社のみで計画できる実力をつけて頂き
ます。
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No.347 Youtuber
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ひょっとするとクーベルタンの印刷術以来のものかもしれません。
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筆者の講義は火曜日の午後3時からの100分間でした。
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ところが、大学のシステムがショボすぎて、20MBまでのファルしかアップできませんでした。100分の動画はどうやっても数百MBとなります。そのショボさに気付いたのが イントロダクションの講義をアップしなければならない日の3日前でした。
ところが大学にいくら電話しても、コロナ禍により出勤体制を変えているとのことで、どこに電話しても誰も出てくれず、途方に暮れてしまいました。後で聞いたら、職員間では連絡ができるような電話番号が別にあるのだそうですが、非常勤講師には教えてもらっていませんでした。
しかたなく、急きょYoutubeのアカウントを取得し、Youtubeに動画をアップして、学生にはそのURLを示して講義を観てもらうことにしました。
ということで、筆者もYoutuberの仲間入りをしたのですが、そのURLは大学の講義用の動画なので公開せず、学生にだけ開示していたので、登録した100人の学生しか観ていません。それでもYoutuberには違いないですからね。
さて、それではどうやってYoutube動画を作るかという話ですが、これが結構タフでした。
講義は弊社との契約ではなく、筆者が上智大学のOBであることから個人的に依頼されたものですので、自分で動画を作らなければなりません。
息子の手を借りるという手もないわけではありませんが、オヤジの沽券にかかわります。
この際、動画の編集などの手法を徹底的に学ぶということも考えましたが、たまたま別のプロジェクトに巻き込まれたばかりであり、かつ、ビデオで講義をするなどということを考えていませんでしたので、Youtube動画を撮ることになると決めたのが講義開始直前だったので、落ち着いて編集技法などを学んでいる余裕がありませんでした。
また動画そのものもどうやって構成するかを考えなければなりませんでした。
例えば、自分がビデオに登場するのかどうか、登場しても顔を出していないYoutuberはたくさんいます。
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モニターを使うのであれば、PowerPointなどであらかじめ画面を作っておかなければなりません。
原稿をどうするかも考えなければなりません。淀みなく講義を進めるためには原稿は不可欠です。ただし、100分の講義14回分の原稿を書くのは、著書を一冊書くのと同じ労力が必要です。
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原稿もあえて作らず、講義の内容のみをPowerPointの台本欄にメモとして書き付け、話し言葉で録音することにしました。そのほうが、ライブの講義を聴いている感じがするかと考えたからです。
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渡部元陸将の危機管理の考え方を要約すると、危機はいつどこで発生するかわからないので、危機に備えておくためには、常にリスクを想定し、対応策を準備しておく必要がある。そして、危機が発生したときには、迅速かつ適切に対応することが重要であるというものであり、ある報道番組の中で「危機管理の要諦は最悪の事態を想定して備えること。」と述べています。
前稿で弊社は、渡部元陸将は危機と危険を区別しておらず、かつ、最悪の事態を想定して備えることが重要と述べているが、想定外の事態への対応について検討されていないと批判しています。
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