指揮官の休日 No.334 多分、頭が悪いだけ
2023/04/21 (Fri) 06:30
XXXX 様
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指揮官の休日
――コーヒーで始まり、ドライマティーニで締めくくる心豊かな一日――
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危機管理に挑む経営者の皆様に贈るメールマガジンです。
当社コラム「指揮官の決断」の更新のお知らせ、当社セミナー情報はもちろん、危機管理の参考となる図書、是非参加をお薦めする他社主催のセミナーなどの情報をお届けして参ります。
あわせて、常時厳しい緊張状態を強いられている経営者の皆様にちょっと一息ついて頂けるような話題を選んでお送りします。「コーヒーで始まり、ドライマティーニで締めくくる心豊かな一日」というサブタイトルも、日頃すさまじいストレスにさらされながらも頑張っている経営者の皆様に、たまにはそんな日がありますようにという想いを込めています。
途中からお読みの方は、お時間のあるときに是非バックナンバーをお読みください。
ワンクリックでバックナンバーを読んで頂けます。
https://q.bmv.jp/bm/p/bn/list.php?i=aegismm&no=all
専門コラム「指揮官の決断」は、第342回 危機管理とは その5 を掲載いたしました。
私たちの社会において危機管理論の入門的議論に戻ります。危機管理の概念とリスクマネジメントの概念が混乱している実態について考えています。
https://aegis-cms.co.jp/2975
No.334 多分、頭が悪いだけ
前々回のメールマガジンで、テレビニュースの制作における問題を取り上げました。
最近の金価格の上昇についてとり上げた番組で、1年前に100万円を銀行に預けていたら+10円にしかならないのに、100万円分の金を買っていたら240万円になっていたという内容でした。
預金の場合を利子分について言及するのであれば、金については価格上昇分について言及すべきところを、金については現在の価格について言及しているのは、記者やディレクターが馬鹿なのか意図的に印象操作を加えようとしているのかのどちらかだというものです。
つまり、頭が悪いのか性格が悪いのかどちらかだろうと考えたのです。
しかし、この半月の報道を眺めていて、彼らは性格が悪いのではなく、単に頭が悪いだけなのだという結論に達しました。
4月6日、陸上自衛隊第8師団の師団長等が乗ったヘリコプターが消息を絶ち、その捜索が続いています。
現場が海上であったことから、事故機が海底に沈んでいるかもしれないということで、海上自衛隊は護衛艦及び哨戒機による海上の目視による捜索に加えて、海中の探査ができる掃海艇及び現場海面の水深が100メートルに達することから、飽和潜水ができるダイバーを活動させることが可能な潜水艦救難艦を現場に向かわせ、海中の捜索をしていました。
筆者はここ3年のコロナ禍報道により、マスメディアに愛想を尽かしているのであまりニュース等も観なくなったのですが、話が自衛隊の航空事故ですので、かつて制服を着ていたこと、自身も航空機の操縦経験があることなどから推移を見守っていました。
一連の報道の中で、やはり現場の記者のレベルの低さが露呈することが何度もあり、上記結論に達した次第です。
まず、事故があった翌日、捜索に当たっていた巡視艇が事故機のローターブレードとみられるもの及び非常口と書かれたドア状のものを発見し、デッキに乗せて戻ってきました。
この入港の様子を取材した記者のレポートに呆れました。
彼は巡視船の中部に置かれたブレードを指して、「ヘリコプターのプロペラのようなものが置かれています。」と中継したのです。
彼はNHKの記者です。私たちのような一般人ではありません。報道に携わるものが、現場に出かけて、「ヘリコプターのプロペラ」と呼ぶ神経が理解できません。
つまり、彼はヘリコプターにもプロペラが付いていると思っているのでしょう。
ヘリコプターのローターブレードと飛行機のプロペラでは形も役割もまったく違うことを彼は知らないのでしょう。
その程度のことは航空機関連の専門知識ではなく、社会的な常識の問題だと思うのですが、たしかに普段航空機などに全く関心がない方々にとっては、プロペラもブレードも同じかもしれません。とにかく空を飛ぶために回転するものだからです。
ただし、彼は私たち一般人ではありません。航空事故の現場に取材に行っているテレビの記者です。自分の取材する対象が何であるのかという基礎的な知識くらいはあらかじめ調べていくのがプロの仕事だと考えます。
急に取材に出て来て調べる時間がなかったのかもしれませんが、ヘリコプターの構造の簡単な説明はスマートホンでも調べることができます。
それすらやらずに現場に出て来ているのです。
さらに16日、海上自衛隊の潜水艦救難艦が飽和潜水による捜索を開始しました。
これを現場近くの岬から報じた別のNHKの記者が「私の後ろに見えているのが、その潜水艦救難艦です。」と述べ、カメラが後方の艦艇を映し出したのですが、それは潜水艦救難艦ではなく掃海艇でした。
筆者は元海上自衛官ですから潜水艦救難艦と掃海艇は見た瞬間に見分けることができるのは当然なので、一般の方が救難艦と掃海艇の見分けがつかなくても驚きませんが、取材に来ている記者が、自分が取材している対象が何なのか理解していないというのは恐るべきことです。
たしかに普段見慣れているものではないでしょう。しかし、彼は報道の現場にいるプロの記者です。
掃海艇と潜水艦救難艦は大きさも形状もまったく異なり、もし彼が真剣に取材していれば間違うことはありません。中継の様子から見ると、当該掃海艇は岬から4キロ程度先にいたように見えるのですが、その距離でもはっきりと違いが見て取れます。(ちなみに、自衛隊の制服を着たことのある者は距離をかなり正確に言い当てることができます。敵との間合いは彼らにとって極めて重要な要素であるからです。筆者は船に乗っていたので海上における距離の目視による測定はまず誤りません。飛行機の操縦をしている時に他の飛行機を見つけた時の目測は、船から見るのとかなり違って戸惑います。)
その記者は潜水艦救難艦も掃海艇も実際に取材していないのではないかと思われます。
もし、実際にどちらかの船を見ていれば、その場で彼の後方にいたのが、掃海艇であるとか潜水艦救難艦ではないということが分かったはずです。もし、取材していて見分けがつかなかったのであれば単なる「馬鹿」ですし、記者が取材をせずにテレビのカメラに向かって現場からの報道を行うとすれば、とてもではないですがプロとは言えません。
現場にいるディレクターも同様でしょう。
種別が分からないのなら「私の後ろに見えるのは、捜索に当たっている海上自衛隊の艦艇です。」と言えばいいだけのことであり、わざわざ潜水艦救難艦であるという誤った事実を報道する必要はありません。
筆者はNHKのドキュメンタリー番組制作に協力したことが何回かあり、若いディレクターやカメラマンの仕事を手伝った経験がありますが、彼らはしっかりした仕事をしており、特にカメラマンのプロ根性には舌を巻いたことがありました。専門の番組作りをしているNHKスタッフはさすがに高い能力を持っているなと感じましたが、コロナ禍や陸自ヘリ事故を取材する主として社会部の記者たちのプロ意識の低さ、取材対象に対する勉強不足には怒りを禁じえません。た
先のメールマガジンで筆者は報道に携わる記者のうちの社会部の記者について、その能力に疑問を呈しましたが、やはり彼らの能力は低すぎます。
NHKだろうが何だろうが、社会部の彼らは芸能人のゴシップを追いかける程度が身の丈であることを知るべきです。
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専門コラム「指揮官の決断」第342回 危機管理とは その5 掲載のお知らせ
1カ月ぶりに危機管理の入門的議論に戻ります。岸田首相の国旗に対する無関心さに呆れたりしていましたので話が横道にそれていました。(専門コラム「指揮官の決断」第340回 言いたくはないが国賊だろう https://aegis-cms.co.jp/2955 )
「危機管理とは その4」では、世間に誤解の多いリスクマネジメントとクライシスマネジメントの違いについて、実例を挙げて説明しました。(専門コラム「指揮官の決断」第337回 危機管理とは その4 https://aegis-cms.co.jp/2940 )
事前に何が起きるのかを想定して準備するのはリスクマネジメントであり、想定外の出来事が生起した場合に対応するのがクライシスマネジメントであるというのが基本的な考え方です。
なぜ、このような「そもそも」論を展開しなければならないかと言うと、この国ではクライシスマネジメントとリスクマネジメントの概念が区別されずに、リスクマネジメントが危機管理だと勘違いしている方が極めて多いからです。
続きはこちらでお読みください。
https://aegis-cms.co.jp/2975
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『事業大躍進に挑む経営者のための「クライシスマネジメント」』
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ご要望の多い教育訓練について、専門のスタッフを揃え、新たに教育訓練部門を開設いたしました。
内容について順次ご紹介して参りますが、弊社Webをご覧頂ければ概要をご理解頂けます。
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コンサルティングのご案内 当社では5種類のコンサルティングを行っています。
1 ACMS導入コンサルティング
イージスクライシスマネジメントシステムを導入するためのコンサルティングです。
全6回のコンサルティングで導入できるようパッケージ化されたシステムの導入支援を行います。
当社開催の戦略セミナーをあらかじめ受講し、コンサルティングの内容等にご理解を頂くことが前提
となっております。
2 スポットコンサルティング
何が問題で、どうコンサルティングを受ければいいのかわからない、自社にシステムを導入できるの
かどうかわからない、などのご相談はスポットコンサルティングをご利用ください。
3 プレコンサルティング
当社のコンサルティングの考え方をWeb等で理解されて導入を決めている方、一刻も早く導入をしたい
と考えている方には、このプレコンサルティングをお薦めします。
導入コンサルティングの第1回で行う内容を含んでおり、コンサルティングの概要及び必要な準備作業等
について、関係者全員が揃って受講できるため、理解を共有でき、導入が容易になります。
プレコンサルティングに引き続き導入コンサルティングを契約される際には、プレコンサルティング料金
は全額返金させていただきますので、費用が無駄になりません。
4 テーラード・コンサルティング
危機管理組織はすでに構築しているが指揮所演習について指導してもらいたい、中間管理層に活気がな
いので彼らに強力なリーダーとなってもらいたい、プロトコールに自信を持てるようになりたい、などのご
要望には、個別に対応させて頂きます。
5 指揮所演習コンサルティング
トップと主要スタッフだけで行うことのできるようにコンパクトに設計された図上演習です。
危機管理の先頭に立つスタッフを育てるために最適な手法として注目されています。
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図上演習コンサルティングのご案内
多数のご要望にお応えするため、図上演習に特化したコンサルティングを開始いたしました。
企業や公共放送機関での指導実績豊かなコンサルタントが各企業の実態に合わせた図上演習の運営
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弊社では、図上演習を独自に企画・運営できるようになることを目標としたコンサルティングを行
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現場が海上であったことから、事故機が海底に沈んでいるかもしれないということで、海上自衛隊は護衛艦及び哨戒機による海上の目視による捜索に加えて、海中の探査ができる掃海艇及び現場海面の水深が100メートルに達することから、飽和潜水ができるダイバーを活動させることが可能な潜水艦救難艦を現場に向かわせ、海中の捜索をしていました。
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彼はNHKの記者です。私たちのような一般人ではありません。報道に携わるものが、現場に出かけて、「ヘリコプターのプロペラ」と呼ぶ神経が理解できません。
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