指揮官の休日 No.303 スティルトンとクラレット
2022/09/16 (Fri) 06:30
XXXX 様
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指揮官の休日
――コーヒーで始まり、ドライマティーニで締めくくる心豊かな一日――
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危機管理に挑む経営者の皆様に贈るメールマガジンです。
当社コラム「指揮官の決断」の更新のお知らせ、当社セミナー情報はもちろん、危機管理の参考となる図書、是非参加をお薦めする他社主催のセミナーなどの情報をお届けして参ります。
あわせて、常時厳しい緊張状態を強いられている経営者の皆様にちょっと一息ついて頂けるような話題を選んでお送りします。「コーヒーで始まり、ドライマティーニで締めくくる心豊かな一日」というサブタイトルも、日頃すさまじいストレスにさらされながらも頑張っている経営者の皆様に、たまにはそんな日がありますようにという想いを込めています。
途中からお読みの方は、お時間のあるときに是非バックナンバーをお読みください。
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https://q.bmv.jp/bm/p/bn/list.php?i=aegismm&no=all
専門コラム「指揮官の決断」は、第311回 マガーク効果 を掲載いたしました。
欧米でマスク着用を義務化したところ暴動が起きるということがありました。私たち日本人とマスクについての考え方が異なるようですが、これは単なる慣れや毎年冬に風邪が流行るという問題以前に考えなければならない心理学的要因があるかもしれません。
詳しくはこちらをお読みください。
https://aegis-cms.co.jp/2781
No.303 スティルトンとクラレット
学生時代、筆者は外洋レース艇のクルーとして奴隷生活を送っていました。筆者が乗り組んでいたのは江の島を母港とするヨットで、週末はほとんど整備や練習のために江の島に行っていました。
当時3隻のヨットで「湘南マフィア」というシンジケートを作っていて、そのうちの一隻が油壷を母港としており、そのオーナーが石原慎太郎さんでした。
そちらの船のクルーは平日にも出てきており、大学を4年で卒業するのは珍しいことでした。
筆者も学生クルーとして平日に呼び出されることが多いことに鑑み、二年生からは講義の履修登録に際し、土曜日の授業は取らず、水曜日と金曜日も極力登録しないなどの工夫をしていました。その代わり、他の平日は朝一番から夕方遅くまでギッシリの登録でした。
そのようにして、平日は油壷の船の整備などに助っ人に行くことがよくありました。油壷の船の学生クルーたちとも仲が良く、行けばよく一緒に飲んだりしたものでした。
ある日、油壷のハーバーのビジター用のバースに見慣れぬ船がおり、外国人の老夫婦が乗っていることが分かりました。
油壷のハーバーは静かでとてもいいところですが、難点は交通の便が悪い上に付近に買い物に行くスーパーなどがないことでした。
そこで筆者は英会話の練習にもなると考え、この老夫婦のサポートを申し出ました。油壷にはよく来るから、来たら車でスーパーに連れて行ってあげると言うと大変喜んでくれたのです。
ご主人は元米空軍中佐で、リタイア後に英国人の夫人とともに太平洋巡行のクルージングに出発し、3年ほどかけて南太平洋を回ってきたということでした。
その後、約2か月余り、彼らがハワイへ向けて出港するまで、船の整備とは関係ないときでも油壷まで出かけて整備を手伝ったり買い物に付き合ったりしていました。
時には地元のスーパーだけではなく、横浜の山下公園の傍にあった明治屋や麻布のインターナショナルなどにも案内しました。
ある日、仲間の船の整備に呼び出されて行ったところ、連絡が悪くてキャビンハッチの鍵が閉まっていて中に入れず、デッキ上であたりを見回していたところ、そのご夫妻の奥様が筆者を見つけ、昼食を食べにおいでと誘ってくれました。
そこで出てきたのがチーズとワインと奥様が船の中で焼いたばかりのパンでした。
大学生だった筆者は生まれて初めてワインが美味い飲み物だということを知って驚き、そのチーズとの絶妙な組み合わせに感銘を受けたものでした。
その後、就職したらヨットを続けるのは無理だと考えた筆者は大学院に進学したものの、学者になっても大した学者にはなれないと見極めをつけて海上自衛隊に入隊しました。
幹部候補生学校で1年間の訓練を受けて任官し、遠洋航海に参加しました。
筆者が参加した遠洋航海は4年に一度行われる世界一周の航海で、途上、英国のポーツマスに入港しました。
入港後のある日、基地の外にあるパブに行ってみようと思い、知り合いもいなかったので一人で出かけました。
現在はどうなっているか知りませんが、筆者が若かったころの英国のパブは、その社会階級に応じて店が異なり、あるいは同じ店でも入り口が異なっていました。入港前にそのような事情については教育が行われており、ポーツマスでは士官はケンタッキーフライドチキンの店に入ってはならないと教わり、びっくりしたことを覚えています。
基地の近くにパブを見つけ、ちょっと観察していると、大きなパブで入り口がたしかに二つあり、それぞれを出入りする人たちもたしかに異なるようです。
筆者たち実習幹部は制服での上陸が義務付けられていたので、グレーカラーに紛れ込むこともできず、紳士が出入りしている方の入り口から入っていきました。
中にはバーテンダーと女性のウェイトレスがいたのですが、私の言うことは理解してくれるようなのですが、彼らが喋っていることがまったく理解できませんでした。
途方に暮れていると、傍にいた紳士が助けてくれて、何とかビールにありつけました。ポーツマスは英国の南部訛りがひどく、彼もロンドンから移ってきた頃には戸惑ったそうでした。
ビールで喉を潤した後、その次に何にしようかとメニューを見たのですが、何のことかさっぱり分からぬ文字で書いてあり、また途方に暮れてしまいました。
件の紳士がニコニコして「初めての君に注文は無理だ。おすすめを紹介してあげよう。」と言って、彼がいつも頼むメニューを注文してくれました。
そこで出てきたのがワインとチーズで、それは学生時代に初めてチーズとワインの絶妙な組み合わせに唸ったその味そのものでした。
その紳士に「私はこの組み合わせを何年か前に日本でヨットの上で食べたことがあります。英国人のご夫人にご馳走になりました。感動的な味でした。まさにこの組み合わせだったと思います。」と伝えると、その紳士は筆者がヨット乗りだったということに関心を持ち、それからしばらくはヨット談議で盛り上がりました。
別れ際、今後の参考にするために、どうやってオーダーすればこのチーズとワインにありつけるのかを尋ねると、” Stilton & claret“とだけ言って出て行ってしまいました。
英国には”Fish & chips” と言うとタラのフライとポテトフライという絶妙の組み合わせが出てくるメニューがありますが、それと同様” Stilton & claret“ とだけ言えばいいようです。
試しに、そのパブでもう少し食べたかったので、通りかかったウェイトレスに”Stilton & claret again.“ と声をかけると、彼女は大きくウインクをして” Ai, sir”と言いながら敬礼の真似をしてにっこりして去っていったのを覚えています。
後で知ったのですが、スティルトンというのは英国が誇るブルーチーズであり、クラレットというのはボルドー産の赤ワインだそうです。
一般に英国は料理が美味くないことで知られていますが、筆者は素朴なFish & chipsもStilton & claret もローストビーフも大好きで、どちらかというとソースにやたらと凝ったフレンチは好みではありません。
筆者がミシュランガイドやモンドセレクションなどに関心を持たないのは、料理というのは所詮個人の好みであり、TPOにもよって味わいが変わり、どのような経験を持つかによっても評価がまったく別れると信じているからですが、筆者にとってのStilton & claret は誰がなんと言おうとヨットの上で味わうか英国の下町のパブで味わうのが最高な組み合わせです。
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専門コラム「指揮官の決断」第311回 マガーク効果 掲載のお知らせ
コロナ禍が始まって以来、日本では少なくとも公共場所でマスクを着けていることは常識になりました。一方で、世界のニュースを見ていると米国やヨーロッパ各国でマスクを着けている人を見かけることがほとんどなくなりました。
私たち日本人はもともと冬になると風邪が流行るのでマスクにそれほど違和感がありませんし、コロナ禍以前でも、若い人たちが冬にマスクを着けているのは珍しくありませんでした。
風邪を引きたくないとか、マスクを着けている方が暖かいとか、いろいろ理由はあるのでしょうが、諸外国に比べてマスクに対する抵抗は少ないのかもしれません。
欧米ではマスク着用を義務化したドイツで暴動が起きるなど、マスクに対する抵抗感が私たちには理解できないほど大きいものがあります。
続きはこちらでお読みください。
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ご要望の多い教育訓練について、専門のスタッフを揃え、新たに教育訓練部門を開設いたしました。
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コンサルティングのご案内 当社では5種類のコンサルティングを行っています。
1 ACMS導入コンサルティング
イージスクライシスマネジメントシステムを導入するためのコンサルティングです。
全6回のコンサルティングで導入できるようパッケージ化されたシステムの導入支援を行います。
当社開催の戦略セミナーをあらかじめ受講し、コンサルティングの内容等にご理解を頂くことが前提
となっております。
2 スポットコンサルティング
何が問題で、どうコンサルティングを受ければいいのかわからない、自社にシステムを導入できるの
かどうかわからない、などのご相談はスポットコンサルティングをご利用ください。
3 プレコンサルティング
当社のコンサルティングの考え方をWeb等で理解されて導入を決めている方、一刻も早く導入をしたい
と考えている方には、このプレコンサルティングをお薦めします。
導入コンサルティングの第1回で行う内容を含んでおり、コンサルティングの概要及び必要な準備作業等
について、関係者全員が揃って受講できるため、理解を共有でき、導入が容易になります。
プレコンサルティングに引き続き導入コンサルティングを契約される際には、プレコンサルティング料金
は全額返金させていただきますので、費用が無駄になりません。
4 テーラード・コンサルティング
危機管理組織はすでに構築しているが指揮所演習について指導してもらいたい、中間管理層に活気がな
いので彼らに強力なリーダーとなってもらいたい、プロトコールに自信を持てるようになりたい、などのご
要望には、個別に対応させて頂きます。
5 指揮所演習コンサルティング
トップと主要スタッフだけで行うことのできるようにコンパクトに設計された図上演習です。
危機管理の先頭に立つスタッフを育てるために最適な手法として注目されています。
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図上演習コンサルティングのご案内
多数のご要望にお応えするため、図上演習に特化したコンサルティングを開始いたしました。
企業や公共放送機関での指導実績豊かなコンサルタントが各企業の実態に合わせた図上演習の運営
要領を確立します。
弊社では、図上演習を独自に企画・運営できるようになることを目標としたコンサルティングを行
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ある日、油壷のハーバーのビジター用のバースに見慣れぬ船がおり、外国人の老夫婦が乗っていることが分かりました。
油壷のハーバーは静かでとてもいいところですが、難点は交通の便が悪い上に付近に買い物に行くスーパーなどがないことでした。
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ご主人は元米空軍中佐で、リタイア後に英国人の夫人とともに太平洋巡行のクルージングに出発し、3年ほどかけて南太平洋を回ってきたということでした。
その後、約2か月余り、彼らがハワイへ向けて出港するまで、船の整備とは関係ないときでも油壷まで出かけて整備を手伝ったり買い物に付き合ったりしていました。
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そこで出てきたのがチーズとワインと奥様が船の中で焼いたばかりのパンでした。
大学生だった筆者は生まれて初めてワインが美味い飲み物だということを知って驚き、そのチーズとの絶妙な組み合わせに感銘を受けたものでした。
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筆者が参加した遠洋航海は4年に一度行われる世界一周の航海で、途上、英国のポーツマスに入港しました。
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現在はどうなっているか知りませんが、筆者が若かったころの英国のパブは、その社会階級に応じて店が異なり、あるいは同じ店でも入り口が異なっていました。入港前にそのような事情については教育が行われており、ポーツマスでは士官はケンタッキーフライドチキンの店に入ってはならないと教わり、びっくりしたことを覚えています。
基地の近くにパブを見つけ、ちょっと観察していると、大きなパブで入り口がたしかに二つあり、それぞれを出入りする人たちもたしかに異なるようです。
筆者たち実習幹部は制服での上陸が義務付けられていたので、グレーカラーに紛れ込むこともできず、紳士が出入りしている方の入り口から入っていきました。
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途方に暮れていると、傍にいた紳士が助けてくれて、何とかビールにありつけました。ポーツマスは英国の南部訛りがひどく、彼もロンドンから移ってきた頃には戸惑ったそうでした。
ビールで喉を潤した後、その次に何にしようかとメニューを見たのですが、何のことかさっぱり分からぬ文字で書いてあり、また途方に暮れてしまいました。
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その紳士に「私はこの組み合わせを何年か前に日本でヨットの上で食べたことがあります。英国人のご夫人にご馳走になりました。感動的な味でした。まさにこの組み合わせだったと思います。」と伝えると、その紳士は筆者がヨット乗りだったということに関心を持ち、それからしばらくはヨット談議で盛り上がりました。
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