指揮官の休日 No.298 ヨットのシーズン???
2022/08/12 (Fri) 06:30
XXXX 様
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指揮官の休日
――コーヒーで始まり、ドライマティーニで締めくくる心豊かな一日――
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危機管理に挑む経営者の皆様に贈るメールマガジンです。
当社コラム「指揮官の決断」の更新のお知らせ、当社セミナー情報はもちろん、危機管理の参考となる図書、是非参加をお薦めする他社主催のセミナーなどの情報をお届けして参ります。
あわせて、常時厳しい緊張状態を強いられている経営者の皆様にちょっと一息ついて頂けるような話題を選んでお送りします。「コーヒーで始まり、ドライマティーニで締めくくる心豊かな一日」というサブタイトルも、日頃すさまじいストレスにさらされながらも頑張っている経営者の皆様に、たまにはそんな日がありますようにという想いを込めています。
途中からお読みの方は、お時間のあるときに是非バックナンバーをお読みください。
ワンクリックでバックナンバーを読んで頂けます。
https://q.bmv.jp/bm/p/bn/list.php?i=aegismm&no=all
専門コラム「指揮官の決断」は、第306回 自分の言葉で語れるか を掲載いたしました。
「最も強い言葉で非難します。」という言葉に対する違和感について語っています。
https://aegis-cms.co.jp/2759
No.298 ヨットのシーズン???
筆者は物心つくまえに、海上自衛官であった父が、防衛大学校で中隊指導官として勤務していた頃に防衛大学校のヨット部が使っていたヨットに乗せられるという経験をして以来、ヨットが身近にあり、大学時代には江ノ島を母港とする外洋レース艇で鍛えてもらうという恵まれた環境で育ってきました。
したがって、ヨットは生活の一部でもあり、そのことに違和感を抱いたことがなく、むしろヨットのない生活や人生は考えたことがないという方が正確かもしれません。
ただ困るのは、世間にヨットというモノに対するとんでもない誤解がはびこっていることです。
これは私たち日本人が基本的には海が嫌いで、海洋民族としてのマインドを持ち合わせていないことに理由があるのですが(こう書くと、主として海上自衛隊の先輩方からいつもお叱りを受けるのですが、筆者の主張は変わりません。私たち日本人は海が嫌いです。)、そのために、ヨット乗りに対する故のない差別、偏見がこの社会には渦巻いています。
例えば、筆者は小さいながら外洋を走ることが出来るヨットを持っています。そのため、筆者を大富豪だと思っている方がいます。
そもそもこれが誤解であり、偏見であり、ヨット乗りに対する差別です。
筆者は外洋を走ることが出来る最も小さいクラスのヨットを海上自衛隊で勤務していた頃から持っていました。海上自衛官はただの国家公務員で、その給与は「防衛省職員給与法」に定められてネットでも見ることができますから、一度見て頂きたいのですが、びっくりするほど低額に設定されています。
海幕防衛課勤務の頃は月曜日に出勤して金曜日に帰宅するというような勤務を2年間続けましたが、オーバータイム分の手当ては1円たりとも支給されませんでした。予算編成が近くなって週末も仕事をしていても休日出勤手当なども1円もありません。
また、先に申し上げた通り、筆者の父も海上自衛官でした。つまり、筆者は裕福な家庭の生まれではありません。
それでも何とかヨットを維持していました。ほとんどハーバーに行く機会もないのに、係留費だけは払い続けたのです。この陰には筆者の唯一の趣味に理解を示してくれた我が家の司令長官の涙ぐましい努力があったことは間違いないのですが、それでもただの海上自衛官にも維持できたのです。
ヨットは確かに新品を買うとびっくりするほど高価ですが、中古艇を探すとこれもびっくりするほど安いものが出てきます。
因みに長さ7.5m程度の外洋を走る最小サイズのヨットは、現在中古艇で100万円くらいでいいものを買うことが出来るようです。
筆者はゴルフをやりません。パチンコも競馬もやりません。スナックに出かけてカラオケをがなり、ウィスキーが入っているかどうか疑いたくなるような薄いどろんこ水を飲んで3000円とか5000円とか払う趣味もありません。(酒はヨットの上か自宅で飲むことにしています。)つまり、他に小遣いを使わないのです。
さらに、メンテナンスは基本的に自分でやります。ニスを塗ったり、上架して船底に付いた牡蠣殻を削ぎ落し、ペイントを塗り直したりする作業も自分でやることにしています。
かつて、カリフォルニアで米国企業のCEOとして勤務していたことがありますが、サンディエゴのヨットハーバーで、汚れたジーンズにTシャツを着て、ペイント缶をぶら下げて歩いている男たちの中に、早々たる企業の経営者たちが何人もいることを知っています。
彼らはその作業を楽しんでいるのです。自分でやって安上がりに抑えようというのではないのです。
筆者も愛艇にニスを塗る作業は大好きです。結果がはっきりと見えるからです。
そうやって、メンテナンスを自分で行い、破れたセールを自分で縫い、ポルシェなどに乗らず、国産車を10年以上10万キロ以上乗っていたりすれば、ヨットは維持することが出来ます。
しかし、世間の人たちはそうは見てくれません。ヨットを持っているなどと言ったが最後、ほぼ犯罪者扱いです。
とにかく、この国ではヨットは誤解される乗り物なのですが、その誤解の中で一番多いのが、ヨットの一番のシーズンが夏だという誤解です。
「夏ですねぇ。ヨットには行かれていますか?」とお尋ねになる方がとても多いのです。
実は筆者は夏はヨットにはあまり行きません。
筆者の船は空調が装備されているような豪艇ではないので、夏の間はキャビンの中は在室困難です。ハーバー内のヨット上には居る場所がありません。
エンジンをかけてハーバーから出ても、夏は風が吹かないのでヨットは走りません。海の上にプカリと浮いて、頭上からは太陽が照り付けてきます。アイスボックスにビールを何本放り込んであっても間に合いません。特に最近は、ヨットの上でも航行中に酒を飲んではならないという法律に変わっているらしく、少なくとも艇長は飲むことが出来ません。
つまり、ヨットは夏に乗るものではないのです。
では、ヨットのベストシーズンはいつでしょうか。
筆者が慣れ親しんだ湘南や伊豆七島あたりの海域で申し上げると、それは「冬」です。
氷点下に下がることはあまりないので、寒いと言っても知れています。防寒着を着ていれば問題ありません。安定した腰の強い風が吹きますから、迫力あるセーリングが楽しめます。
キャビンの中に入れば寒さはしのげますし、熱いコーヒーやウィスキーを熱い湯で割ったグロッグがとても美味いです。
春は凄い風がいきなり吹くことがあって、恐ろしい思いをすることがあります。秋は、天気に恵まれればとてもいいのですが、その天気の読みが難しいという難点があります。
ということで、筆者も夏はヨットにお誘いすることはありません。そもそもハーバーに寄り付かないからです。
秋になると、天気が良ければニス塗など整備作業にかかります。天気の良い秋の日にサンドペーパーをかけ、珈琲を淹れて仕事のはかどり具合を確認したり、付近の船を眺めながら飲んだり、上陸してフードコートに薄汚い作業服のまま食事をしに行って、付近の買い物客の顰蹙を買ったりしています。
そしていよいよ待望の冬になると、しっかりと準備をして出航するのですが、さすがに腰の強い風が吹いていますから、セーリングもちょっと真剣にならざるを得ません。
風上に向かって走るとかなりヒールします(船が傾くんです。)し、波を切って走るので、結構揺れます。ということは船に弱い方や初めての方は船酔いしやすくなります。
ということで、冬も筆者が自分の船にお誘いすることはありません。
つまり、筆者の船に招待される人はほとんどいないというのが実情なのです。ヨットを全くご存じない方はこのようなヨット乗りの実態をご理解頂きたいと思います。
けっして大富豪の贅沢な遊びではありません。メンテナンスを楽しむマインドがあり、自然とともにあることの意味を理解できるならば、誰にでも持つことが出来ます。
ヨットは必ずしも単独オーナーである必要すらありません。製造業の中小企業の工員さんたちが5人でお金を出し合って走らせているヨットを知っていますが、家族が弁当を作って一緒に乗りに来たり、女性社員がたくさんやってきて、傍で見ていても楽しそうです。
そういうヨットの世界を覗き見したいとお考えの方なら、筆者の船にご招待します。実態は極めて質素、かつ素朴な趣味であることをご理解頂けると信じています。
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弊社は危機管理専門のコンサルティングファームとして、クライアントの組織の中に危機管理の枠組みを作り、さらに危機管理上の事態の生起に際し、トップの周りに素早く参集して盤石な危機管理体制を作ることのできるスタッフの養成について助言をさせて頂いています。
この際、重視しているのは、論理的な意思決定、トップを中心として一丸となるリーダーシップ、そしてゆるぎない信頼を勝ち取るためのプロトコールの三本柱です。
そして、そのために「理念」を高々と掲げることの重要性を強調しています。
ここで、極めて重要なことは、その理念をトップが自分の言葉で語ることができるかどうかということです。
つまり、理念が借りものであってはならないということです。自分の言葉で語られない理念は、なにか空虚で、はっきりと言って、どこか「嘘くさい」感じがします。
なぜ弊社がそのように理念に拘るかと言えば、誤りのない意思決定をするためには、何度も何度も理念に立ち返って考える必要があるからです。
続きはこちらでお読みください。
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『事業大躍進に挑む経営者のための「クライシスマネジメント」』
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教育訓練の受託を開始いたしました。
ご要望の多い教育訓練について、専門のスタッフを揃え、新たに教育訓練部門を開設いたしました。
内容について順次ご紹介して参りますが、弊社Webをご覧頂ければ概要をご理解頂けます。
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コンサルティングのご案内 当社では5種類のコンサルティングを行っています。
1 ACMS導入コンサルティング
イージスクライシスマネジメントシステムを導入するためのコンサルティングです。
全6回のコンサルティングで導入できるようパッケージ化されたシステムの導入支援を行います。
当社開催の戦略セミナーをあらかじめ受講し、コンサルティングの内容等にご理解を頂くことが前提
となっております。
2 スポットコンサルティング
何が問題で、どうコンサルティングを受ければいいのかわからない、自社にシステムを導入できるの
かどうかわからない、などのご相談はスポットコンサルティングをご利用ください。
3 プレコンサルティング
当社のコンサルティングの考え方をWeb等で理解されて導入を決めている方、一刻も早く導入をしたい
と考えている方には、このプレコンサルティングをお薦めします。
導入コンサルティングの第1回で行う内容を含んでおり、コンサルティングの概要及び必要な準備作業等
について、関係者全員が揃って受講できるため、理解を共有でき、導入が容易になります。
プレコンサルティングに引き続き導入コンサルティングを契約される際には、プレコンサルティング料金
は全額返金させていただきますので、費用が無駄になりません。
4 テーラード・コンサルティング
危機管理組織はすでに構築しているが指揮所演習について指導してもらいたい、中間管理層に活気がな
いので彼らに強力なリーダーとなってもらいたい、プロトコールに自信を持てるようになりたい、などのご
要望には、個別に対応させて頂きます。
5 指揮所演習コンサルティング
トップと主要スタッフだけで行うことのできるようにコンパクトに設計された図上演習です。
危機管理の先頭に立つスタッフを育てるために最適な手法として注目されています。
お気軽にご相談ください。
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図上演習コンサルティングのご案内
多数のご要望にお応えするため、図上演習に特化したコンサルティングを開始いたしました。
企業や公共放送機関での指導実績豊かなコンサルタントが各企業の実態に合わせた図上演習の運営
要領を確立します。
弊社では、図上演習を独自に企画・運営できるようになることを目標としたコンサルティングを行
っています。
毎回、図上演習の度にコンサルタントを呼ぶのではなく、自社のみで計画できる実力をつけて頂き
ます。
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No.298 ヨットのシーズン???
筆者は物心つくまえに、海上自衛官であった父が、防衛大学校で中隊指導官として勤務していた頃に防衛大学校のヨット部が使っていたヨットに乗せられるという経験をして以来、ヨットが身近にあり、大学時代には江ノ島を母港とする外洋レース艇で鍛えてもらうという恵まれた環境で育ってきました。
したがって、ヨットは生活の一部でもあり、そのことに違和感を抱いたことがなく、むしろヨットのない生活や人生は考えたことがないという方が正確かもしれません。
ただ困るのは、世間にヨットというモノに対するとんでもない誤解がはびこっていることです。
これは私たち日本人が基本的には海が嫌いで、海洋民族としてのマインドを持ち合わせていないことに理由があるのですが(こう書くと、主として海上自衛隊の先輩方からいつもお叱りを受けるのですが、筆者の主張は変わりません。私たち日本人は海が嫌いです。)、そのために、ヨット乗りに対する故のない差別、偏見がこの社会には渦巻いています。
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そもそもこれが誤解であり、偏見であり、ヨット乗りに対する差別です。
筆者は外洋を走ることが出来る最も小さいクラスのヨットを海上自衛隊で勤務していた頃から持っていました。海上自衛官はただの国家公務員で、その給与は「防衛省職員給与法」に定められてネットでも見ることができますから、一度見て頂きたいのですが、びっくりするほど低額に設定されています。
海幕防衛課勤務の頃は月曜日に出勤して金曜日に帰宅するというような勤務を2年間続けましたが、オーバータイム分の手当ては1円たりとも支給されませんでした。予算編成が近くなって週末も仕事をしていても休日出勤手当なども1円もありません。
また、先に申し上げた通り、筆者の父も海上自衛官でした。つまり、筆者は裕福な家庭の生まれではありません。
それでも何とかヨットを維持していました。ほとんどハーバーに行く機会もないのに、係留費だけは払い続けたのです。この陰には筆者の唯一の趣味に理解を示してくれた我が家の司令長官の涙ぐましい努力があったことは間違いないのですが、それでもただの海上自衛官にも維持できたのです。
ヨットは確かに新品を買うとびっくりするほど高価ですが、中古艇を探すとこれもびっくりするほど安いものが出てきます。
因みに長さ7.5m程度の外洋を走る最小サイズのヨットは、現在中古艇で100万円くらいでいいものを買うことが出来るようです。
筆者はゴルフをやりません。パチンコも競馬もやりません。スナックに出かけてカラオケをがなり、ウィスキーが入っているかどうか疑いたくなるような薄いどろんこ水を飲んで3000円とか5000円とか払う趣味もありません。(酒はヨットの上か自宅で飲むことにしています。)つまり、他に小遣いを使わないのです。
さらに、メンテナンスは基本的に自分でやります。ニスを塗ったり、上架して船底に付いた牡蠣殻を削ぎ落し、ペイントを塗り直したりする作業も自分でやることにしています。
かつて、カリフォルニアで米国企業のCEOとして勤務していたことがありますが、サンディエゴのヨットハーバーで、汚れたジーンズにTシャツを着て、ペイント缶をぶら下げて歩いている男たちの中に、早々たる企業の経営者たちが何人もいることを知っています。
彼らはその作業を楽しんでいるのです。自分でやって安上がりに抑えようというのではないのです。
筆者も愛艇にニスを塗る作業は大好きです。結果がはっきりと見えるからです。
そうやって、メンテナンスを自分で行い、破れたセールを自分で縫い、ポルシェなどに乗らず、国産車を10年以上10万キロ以上乗っていたりすれば、ヨットは維持することが出来ます。
しかし、世間の人たちはそうは見てくれません。ヨットを持っているなどと言ったが最後、ほぼ犯罪者扱いです。
とにかく、この国ではヨットは誤解される乗り物なのですが、その誤解の中で一番多いのが、ヨットの一番のシーズンが夏だという誤解です。
「夏ですねぇ。ヨットには行かれていますか?」とお尋ねになる方がとても多いのです。
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つまり、ヨットは夏に乗るものではないのです。
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春は凄い風がいきなり吹くことがあって、恐ろしい思いをすることがあります。秋は、天気に恵まれればとてもいいのですが、その天気の読みが難しいという難点があります。
ということで、筆者も夏はヨットにお誘いすることはありません。そもそもハーバーに寄り付かないからです。
秋になると、天気が良ければニス塗など整備作業にかかります。天気の良い秋の日にサンドペーパーをかけ、珈琲を淹れて仕事のはかどり具合を確認したり、付近の船を眺めながら飲んだり、上陸してフードコートに薄汚い作業服のまま食事をしに行って、付近の買い物客の顰蹙を買ったりしています。
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