指揮官の休日 No.283 ドキュメント 癌病棟
2022/04/29 (Fri) 07:22
XXXX 様
本日配信いたしましたメールマガジンのタイトルが間違っておりました。
お詫びし訂正させていただきます。
-------------------------------------------------------------------
指揮官の休日
――コーヒーで始まり、ドライマティーニで締めくくる心豊かな一日――
-------------------------------------------------------------------
危機管理に挑む経営者の皆様に贈るメールマガジンです。
当社コラム「指揮官の決断」の更新のお知らせ、当社セミナー情報はもちろん、危機管理の参考となる図書、是非参加をお薦めする他社主催のセミナーなどの情報をお届けして参ります。
あわせて、常時厳しい緊張状態を強いられている経営者の皆様にちょっと一息ついて頂けるような話題を選んでお送りします。「コーヒーで始まり、ドライマティーニで締めくくる心豊かな一日」というサブタイトルも、日頃すさまじいストレスにさらされながらも頑張っている経営者の皆様に、たまにはそんな日がありますようにという想いを込めています。
途中からお読みの方は、お時間のあるときに是非バックナンバーをお読みください。
ワンクリックでバックナンバーを読んで頂けます。
https://q.bmv.jp/bm/p/bn/list.php?i=aegismm&no=all
専門コラム「指揮官の決断」は、第291回 観光船遭難 を掲載いたしました。
悲惨な事故が起こってしまいましたが、要は海の素人の会社と船長が引き起こした起こるべくして起きた事故のようです。道路上の交通事故に比べると若干分かりにくいので、現時点で推測できる点について解説しています。
興味をお持ちの方はこちらからお読みください。
https://aegis-cms.co.jp/2683
No.283 ドキュメント 癌病棟
前回のメールマガジンは、国立がん研究センター入院中の病床で綴って配信したものでしたが、実は配信した当日に退院してきてしまっていました。
したがって、当初考えていたよりも簡単に事が進んでしまったのですが、しかしよく考えると、国立がん研究センターに入院して手術を受けるという経験はそう多くの方が出来ることでもないようなので、どういうことであったのかを報告させて頂こうかと思っています。
まず入院当日ですが、手術の前日の午前10時半までに来院するように指示がありました。
指定された時間より早めの午前10時に病院に到着すると、そのまま入院病棟に行くように指示があり、エレベーターで15階まで上がり、指定された病棟のナースセンターに顔を出すと病室に案内されました。
事前に病室を選べと言われていました。
一人だと寂しいと思ったのですが、たくさん入っている部屋でも各ベッドはカーテンで仕切られていて隣と話などはできないと言われたので、それならカーテンで囲まれない個室がいいと考えて個室を選んでおきました。
個室はさすがに入院費用が高くつくので、A~Dまでの4段階あるうちのDを選びました。それでも一日3万5千円程度かかります。Aの部屋だと一日十数万円かかります。
とてもではありませんが、私のような庶民が入る部屋ではありません。
ちなみにA~Cはフロアも異なりますので、多分、一般の入院患者や見舞いの人々が行けないような部屋になっているのではないかと思います。政治家とか芸能人のような人たちのための病室かもしれません。
とにかく個室でベッドと珈琲テーブルと一人掛けのソファがあり、シャワーとトイレも専用のものが付いています。要するにちょっと広めのビジネスホテル並みではあります。
15階からの眺めは悪くありません。
眼下に浜離宮が見え、ちょっと視線を上げるとレインボーブリッジ、さらに上げると羽田にアプローチする旅客機がよく見えます。
昼になると昼食と称するものが運ばれてきました。コメのとぎ汁のような重湯、何か分からない果物の薄いジュース、何かの出汁だけのスープだけです。
その後はお茶か水しか飲んではならないそうです。
夜、下剤を飲まされました。1リットルの下剤を1時間かけて飲み、その後で水かお茶を500ミリリットル飲むのだそうです。
3回くらいトイレに行ったのは覚えていますが、夜景を眺めているうちに眠ってしまっていました。
翌朝、また下剤の投与がありました。同じく1リットルの下剤を飲み、水を飲みます。
何回かトイレに行っているうちに11時近くになり、オペを始めるから手術室へ来るようにと言われました。
私は当然、手術着に着替えてストレッチャーに乗せられていくものと思っていましたが、着替えをしたら病棟付きの看護師がやってきて、足先を締め付けるためのストッキングをはかされ、手術が終わった後に着る着替えを持たされ、歩いて別棟にある手術室まで一人で行くように言われました。
仕方なく、エレベーターで3階まで降りて、別棟への渡り廊下を歩いて手術室へ向かいました。
到着すると待ち構えていた看護師によって手術室に引きずり込まれ、そのまま手術台に乗せられてしまいました。
目の前にモニターがあったので、どのような手術なのか見てやろうと思っていたのですが、打たれた注射が効いて、いつの間にか眠ってしまい、気が付くと手術が終わっていました。約30分程度だったようです。
主治医から「予定通り問題なく終わりましたよ。」と言われ、礼を言う間もなく手術台ごと運び出され、そのまま病室に戻されてしまいました。
手術は開腹でも腹腔鏡でもなく、内視鏡によって行われたため、腹筋を切ることが無かったので、痛くも痒くもなく、通常の内視鏡検査を受けた後のような感じでした。
部屋に戻ると、左腕に点滴、胸には心電図のセンサー、右指先にはオキシメーターが取り付けられ、鼻にはカニューラが酸素を送っています。身動きできず、しかし麻酔の後遺症かぼんやりしていて何となく眠く、ウトウトとしながら夕方まで過ごしました。
最初にトイレに行ったら流さずに看護師を呼べと言われていたのですが、下剤を飲んだだけで、何も食べていないのでトイレなどに行くわけもなく、夕方以降はソファに座って、PCに向かい、メールマガジンなどを書いていました。
この間、ほぼ2時間おきに血圧と体温が測られました。
翌朝、朝6時に採血が行われたのですが、その結果が主治医に報告され、その先生が病室に現れると、「経過が良いようですから、退院を一日早めましょう。」と言われ、翌朝の退院が決まりました。
その結果、午前中に点滴が外され、昼食には全粥と煮魚が出てきました。二日ぶりに食べる食物で、粥がこれほど美味しいものとは知らなかったと思ったほどでした。
その後は、入院に備えて普段読めずにいた本などを持ってきていたので、それらを読んだり、あるいは眼下に広がる景色をぼんやりと眺めたりしているうちに夜になりました。
夜景は夜景でそれなりのものが広がるので、それらを楽しみながら本を読んだり、ネットサーフィンをしたりという普段まず滅多にできないのんびりとした時間の過ごし方をしているうちに寝付いてしまったようです。
翌朝は朝の血圧や体温測定の後、慌ただしく退院準備が始まりました。全粥の朝食を食べると、9時までに準備を終えなければならず、シャワーを浴びたりPCや電話の充電用のアダプタを外したりする作業をしているうちに事務職員が現れ、手術で切り取った検体の病理検査が終わっていないので、入院及び手術の費用が決まらないため、今回は支払いをせずに帰ってくれ、ということでした。
ここで気が付いたのが、まだ病名が確定していなかったということでした。
がんセンターに入院すると癌と決まるわけではないということです。
これが大誤算で、下手をするとがん保険がおりてこないということです。さらに、主治医の先生のご配慮により退院が一日繰り上げられ、その結果、5日入院すると支払われる入院保険ももらえなくなるということになりました。
入院中、会社のスタッフの女性たちから、退院したらまた休みが取れなくなるので今のうちにゆっくりと休んでおいてくださいという、お見舞いなのか脅しなのか分からないメールが送られてきていたので、退院を予定より一日前倒ししようと言われた時に彼女たちの顔が浮かび、思わず「いえ、もう一日いさせてください。」と言うところだったのですが、ここでも保険がおりてこないという計算違いが生じました。
次回受診予定の6月に病理検査の結果を教えてくれるということなのですが、ひょっとしてがん保険金がもらえないということになると、キッチンのリフォームを企んでいる我が家の司令長官の計略に影響を生じかねません。
とにかく、予定より一日早く退院してきたのですが、退院後の生活はどうかというと、1週間ほど激辛の物は食べないように、酒も禁止、激しい運動も控えるようにという指示が出されただけで、他に制限はありませんでした。
これは血流が良くなって傷口が開くことがないようにということだそうです。
退院した翌日から二泊三日で温泉に出かけ(保険が下りないかもしれないので、贅沢をしないようにして普段住んでいる鎌倉から熱海にある家に移っただけですが。)、風呂に入ったりビデオを観たりして過ごし、最終日に箱根に寄り道して、よく行くレストランでそれまで心掛けていたカーボンダイエットを無視してパスタやピッツァを食べまくってきた結果、入院前よりも体重が1キロ増えるという結果になり、二日間点滴だけで何も食べないという苦しい思いをした成果が台無しになってしまいました。
以上が今回の騒動の顛末です。相変わらずどうでもいい内容ですので、サッサと読み飛ばしてコラムへ飛んで頂ければ幸いです。
-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
専門コラム「指揮官の決断」第291回 観光船遭難 掲載のお知らせ
ゴールデンウィークを前にして知床で悲惨な海難事故が発生してしまいました。
この事故は特に危機管理上の問題として取り上げるようなものではありません。
事故の詳細がまだ分かっていないので原因等について言及はできませんし、インタビューに答えている関係者等の証言を鵜呑みにするわけにもいきませんが、しかし当時の天気図など客観的なデータを見ても、運航管理をすべき会社も船長もド素人としか思えない態勢で、起こるべくして起こった事故という感が否めません。
起こった事態は悲惨の極みではありますが、危機管理上の問題として本質は何かと考えれば、素人が引き起こした無謀な運航の末の遭難という一言に尽きるかと考えます
続きはこちらでお読みください。
https://aegis-cms.co.jp/2683
-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
メールマガジンのバックナンバーは弊社Facebookページからもお読みいただけます。
Facebookページ 「指揮官の決断/休日」 https://www.facebook.com/aegis.cm
Facebookページでは、当メールマガジンでは見ることのできない写真もご覧頂くこ
とが出来ます。
是非Facebookページをご訪問ください。
Twitterでも時々、折に触れて気が付いたことを呟いています。
https://twitter.com/CaptainHayashi です。
---------------------------------------------------------------------------------------
弊社出版物のご紹介
『事業大躍進に挑む経営者のための「クライシスマネジメント」』
林 祐 著
セルバ出版
お求めの方は、こちらからどうぞ。
https://aegis-cms.co.jp/book1
---------------------------------------------------------------------------------------
Facebookページを公開しています。
メールマガジン及び専門コラムのバックナンバーをお読みいただけます。
Facebookページ「指揮官の決断/休日」
https://www.facebook.com/aegis.cm
----------------------------------------------------------------------------------------
教育訓練の受託を開始いたしました。
ご要望の多い教育訓練について、専門のスタッフを揃え、新たに教育訓練部門を開設いたしました。
内容について順次ご紹介して参りますが、弊社Webをご覧頂ければ概要をご理解頂けます。
こちらをどうぞ
https://aegis-cms.co.jp
----------------------------------------------------------------------------------------
コンサルティングのご案内 当社では5種類のコンサルティングを行っています。
1 ACMS導入コンサルティング
イージスクライシスマネジメントシステムを導入するためのコンサルティングです。
全6回のコンサルティングで導入できるようパッケージ化されたシステムの導入支援を行います。
当社開催の戦略セミナーをあらかじめ受講し、コンサルティングの内容等にご理解を頂くことが前提
となっております。
2 スポットコンサルティング
何が問題で、どうコンサルティングを受ければいいのかわからない、自社にシステムを導入できるの
かどうかわからない、などのご相談はスポットコンサルティングをご利用ください。
3 プレコンサルティング
当社のコンサルティングの考え方をWeb等で理解されて導入を決めている方、一刻も早く導入をしたい
と考えている方には、このプレコンサルティングをお薦めします。
導入コンサルティングの第1回で行う内容を含んでおり、コンサルティングの概要及び必要な準備作業等
について、関係者全員が揃って受講できるため、理解を共有でき、導入が容易になります。
プレコンサルティングに引き続き導入コンサルティングを契約される際には、プレコンサルティング料金
は全額返金させていただきますので、費用が無駄になりません。
4 テーラード・コンサルティング
危機管理組織はすでに構築しているが指揮所演習について指導してもらいたい、中間管理層に活気がな
いので彼らに強力なリーダーとなってもらいたい、プロトコールに自信を持てるようになりたい、などのご
要望には、個別に対応させて頂きます。
5 指揮所演習コンサルティング
トップと主要スタッフだけで行うことのできるようにコンパクトに設計された図上演習です。
危機管理の先頭に立つスタッフを育てるために最適な手法として注目されています。
お気軽にご相談ください。
----------------------------------------------------------------------------------------
図上演習コンサルティングのご案内
多数のご要望にお応えするため、図上演習に特化したコンサルティングを開始いたしました。
企業や公共放送機関での指導実績豊かなコンサルタントが各企業の実態に合わせた図上演習の運営
要領を確立します。
弊社では、図上演習を独自に企画・運営できるようになることを目標としたコンサルティングを行
っています。
毎回、図上演習の度にコンサルタントを呼ぶのではなく、自社のみで計画できる実力をつけて頂き
ます。
詳しくはこちらをご覧ください。
http://aegis-cms.co.jp/cpx
----------------------------------------------------------------------------------------
バックナンバーを公開しています。
こちらからご覧ください。https://q.bmv.jp/bm/p/bn/list.php?i=aegismm&no=all
メールアドレスの変更はこちらからお手続きください。
http://aetis-cms.co.jp/mailmag
メールマガジンがご不要の場合はこちらから解除をして頂くことができます。
http://q.bmd.jp/bm/p/f/s.php?id=aegismm&mail=uhayashi%40jcom.zaq.ne.jp&no=2
----------------------------------------------------------------------------------------
メールマガジン「指揮官の休日」
発行人:株式会社イージスクライシスマネジメント
代表取締役 林 祐
email: yhayashi@aegis-cms.co.jp
Web : http://aegis-cms.co.jp
----------------------------------------------------------------------------
本日配信いたしましたメールマガジンのタイトルが間違っておりました。
お詫びし訂正させていただきます。
-------------------------------------------------------------------
指揮官の休日
――コーヒーで始まり、ドライマティーニで締めくくる心豊かな一日――
-------------------------------------------------------------------
危機管理に挑む経営者の皆様に贈るメールマガジンです。
当社コラム「指揮官の決断」の更新のお知らせ、当社セミナー情報はもちろん、危機管理の参考となる図書、是非参加をお薦めする他社主催のセミナーなどの情報をお届けして参ります。
あわせて、常時厳しい緊張状態を強いられている経営者の皆様にちょっと一息ついて頂けるような話題を選んでお送りします。「コーヒーで始まり、ドライマティーニで締めくくる心豊かな一日」というサブタイトルも、日頃すさまじいストレスにさらされながらも頑張っている経営者の皆様に、たまにはそんな日がありますようにという想いを込めています。
途中からお読みの方は、お時間のあるときに是非バックナンバーをお読みください。
ワンクリックでバックナンバーを読んで頂けます。
https://q.bmv.jp/bm/p/bn/list.php?i=aegismm&no=all
専門コラム「指揮官の決断」は、第291回 観光船遭難 を掲載いたしました。
悲惨な事故が起こってしまいましたが、要は海の素人の会社と船長が引き起こした起こるべくして起きた事故のようです。道路上の交通事故に比べると若干分かりにくいので、現時点で推測できる点について解説しています。
興味をお持ちの方はこちらからお読みください。
https://aegis-cms.co.jp/2683
No.283 ドキュメント 癌病棟
前回のメールマガジンは、国立がん研究センター入院中の病床で綴って配信したものでしたが、実は配信した当日に退院してきてしまっていました。
したがって、当初考えていたよりも簡単に事が進んでしまったのですが、しかしよく考えると、国立がん研究センターに入院して手術を受けるという経験はそう多くの方が出来ることでもないようなので、どういうことであったのかを報告させて頂こうかと思っています。
まず入院当日ですが、手術の前日の午前10時半までに来院するように指示がありました。
指定された時間より早めの午前10時に病院に到着すると、そのまま入院病棟に行くように指示があり、エレベーターで15階まで上がり、指定された病棟のナースセンターに顔を出すと病室に案内されました。
事前に病室を選べと言われていました。
一人だと寂しいと思ったのですが、たくさん入っている部屋でも各ベッドはカーテンで仕切られていて隣と話などはできないと言われたので、それならカーテンで囲まれない個室がいいと考えて個室を選んでおきました。
個室はさすがに入院費用が高くつくので、A~Dまでの4段階あるうちのDを選びました。それでも一日3万5千円程度かかります。Aの部屋だと一日十数万円かかります。
とてもではありませんが、私のような庶民が入る部屋ではありません。
ちなみにA~Cはフロアも異なりますので、多分、一般の入院患者や見舞いの人々が行けないような部屋になっているのではないかと思います。政治家とか芸能人のような人たちのための病室かもしれません。
とにかく個室でベッドと珈琲テーブルと一人掛けのソファがあり、シャワーとトイレも専用のものが付いています。要するにちょっと広めのビジネスホテル並みではあります。
15階からの眺めは悪くありません。
眼下に浜離宮が見え、ちょっと視線を上げるとレインボーブリッジ、さらに上げると羽田にアプローチする旅客機がよく見えます。
昼になると昼食と称するものが運ばれてきました。コメのとぎ汁のような重湯、何か分からない果物の薄いジュース、何かの出汁だけのスープだけです。
その後はお茶か水しか飲んではならないそうです。
夜、下剤を飲まされました。1リットルの下剤を1時間かけて飲み、その後で水かお茶を500ミリリットル飲むのだそうです。
3回くらいトイレに行ったのは覚えていますが、夜景を眺めているうちに眠ってしまっていました。
翌朝、また下剤の投与がありました。同じく1リットルの下剤を飲み、水を飲みます。
何回かトイレに行っているうちに11時近くになり、オペを始めるから手術室へ来るようにと言われました。
私は当然、手術着に着替えてストレッチャーに乗せられていくものと思っていましたが、着替えをしたら病棟付きの看護師がやってきて、足先を締め付けるためのストッキングをはかされ、手術が終わった後に着る着替えを持たされ、歩いて別棟にある手術室まで一人で行くように言われました。
仕方なく、エレベーターで3階まで降りて、別棟への渡り廊下を歩いて手術室へ向かいました。
到着すると待ち構えていた看護師によって手術室に引きずり込まれ、そのまま手術台に乗せられてしまいました。
目の前にモニターがあったので、どのような手術なのか見てやろうと思っていたのですが、打たれた注射が効いて、いつの間にか眠ってしまい、気が付くと手術が終わっていました。約30分程度だったようです。
主治医から「予定通り問題なく終わりましたよ。」と言われ、礼を言う間もなく手術台ごと運び出され、そのまま病室に戻されてしまいました。
手術は開腹でも腹腔鏡でもなく、内視鏡によって行われたため、腹筋を切ることが無かったので、痛くも痒くもなく、通常の内視鏡検査を受けた後のような感じでした。
部屋に戻ると、左腕に点滴、胸には心電図のセンサー、右指先にはオキシメーターが取り付けられ、鼻にはカニューラが酸素を送っています。身動きできず、しかし麻酔の後遺症かぼんやりしていて何となく眠く、ウトウトとしながら夕方まで過ごしました。
最初にトイレに行ったら流さずに看護師を呼べと言われていたのですが、下剤を飲んだだけで、何も食べていないのでトイレなどに行くわけもなく、夕方以降はソファに座って、PCに向かい、メールマガジンなどを書いていました。
この間、ほぼ2時間おきに血圧と体温が測られました。
翌朝、朝6時に採血が行われたのですが、その結果が主治医に報告され、その先生が病室に現れると、「経過が良いようですから、退院を一日早めましょう。」と言われ、翌朝の退院が決まりました。
その結果、午前中に点滴が外され、昼食には全粥と煮魚が出てきました。二日ぶりに食べる食物で、粥がこれほど美味しいものとは知らなかったと思ったほどでした。
その後は、入院に備えて普段読めずにいた本などを持ってきていたので、それらを読んだり、あるいは眼下に広がる景色をぼんやりと眺めたりしているうちに夜になりました。
夜景は夜景でそれなりのものが広がるので、それらを楽しみながら本を読んだり、ネットサーフィンをしたりという普段まず滅多にできないのんびりとした時間の過ごし方をしているうちに寝付いてしまったようです。
翌朝は朝の血圧や体温測定の後、慌ただしく退院準備が始まりました。全粥の朝食を食べると、9時までに準備を終えなければならず、シャワーを浴びたりPCや電話の充電用のアダプタを外したりする作業をしているうちに事務職員が現れ、手術で切り取った検体の病理検査が終わっていないので、入院及び手術の費用が決まらないため、今回は支払いをせずに帰ってくれ、ということでした。
ここで気が付いたのが、まだ病名が確定していなかったということでした。
がんセンターに入院すると癌と決まるわけではないということです。
これが大誤算で、下手をするとがん保険がおりてこないということです。さらに、主治医の先生のご配慮により退院が一日繰り上げられ、その結果、5日入院すると支払われる入院保険ももらえなくなるということになりました。
入院中、会社のスタッフの女性たちから、退院したらまた休みが取れなくなるので今のうちにゆっくりと休んでおいてくださいという、お見舞いなのか脅しなのか分からないメールが送られてきていたので、退院を予定より一日前倒ししようと言われた時に彼女たちの顔が浮かび、思わず「いえ、もう一日いさせてください。」と言うところだったのですが、ここでも保険がおりてこないという計算違いが生じました。
次回受診予定の6月に病理検査の結果を教えてくれるということなのですが、ひょっとしてがん保険金がもらえないということになると、キッチンのリフォームを企んでいる我が家の司令長官の計略に影響を生じかねません。
とにかく、予定より一日早く退院してきたのですが、退院後の生活はどうかというと、1週間ほど激辛の物は食べないように、酒も禁止、激しい運動も控えるようにという指示が出されただけで、他に制限はありませんでした。
これは血流が良くなって傷口が開くことがないようにということだそうです。
退院した翌日から二泊三日で温泉に出かけ(保険が下りないかもしれないので、贅沢をしないようにして普段住んでいる鎌倉から熱海にある家に移っただけですが。)、風呂に入ったりビデオを観たりして過ごし、最終日に箱根に寄り道して、よく行くレストランでそれまで心掛けていたカーボンダイエットを無視してパスタやピッツァを食べまくってきた結果、入院前よりも体重が1キロ増えるという結果になり、二日間点滴だけで何も食べないという苦しい思いをした成果が台無しになってしまいました。
以上が今回の騒動の顛末です。相変わらずどうでもいい内容ですので、サッサと読み飛ばしてコラムへ飛んで頂ければ幸いです。
-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
専門コラム「指揮官の決断」第291回 観光船遭難 掲載のお知らせ
ゴールデンウィークを前にして知床で悲惨な海難事故が発生してしまいました。
この事故は特に危機管理上の問題として取り上げるようなものではありません。
事故の詳細がまだ分かっていないので原因等について言及はできませんし、インタビューに答えている関係者等の証言を鵜呑みにするわけにもいきませんが、しかし当時の天気図など客観的なデータを見ても、運航管理をすべき会社も船長もド素人としか思えない態勢で、起こるべくして起こった事故という感が否めません。
起こった事態は悲惨の極みではありますが、危機管理上の問題として本質は何かと考えれば、素人が引き起こした無謀な運航の末の遭難という一言に尽きるかと考えます
続きはこちらでお読みください。
https://aegis-cms.co.jp/2683
-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
メールマガジンのバックナンバーは弊社Facebookページからもお読みいただけます。
Facebookページ 「指揮官の決断/休日」 https://www.facebook.com/aegis.cm
Facebookページでは、当メールマガジンでは見ることのできない写真もご覧頂くこ
とが出来ます。
是非Facebookページをご訪問ください。
Twitterでも時々、折に触れて気が付いたことを呟いています。
https://twitter.com/CaptainHayashi です。
---------------------------------------------------------------------------------------
弊社出版物のご紹介
『事業大躍進に挑む経営者のための「クライシスマネジメント」』
林 祐 著
セルバ出版
お求めの方は、こちらからどうぞ。
https://aegis-cms.co.jp/book1
---------------------------------------------------------------------------------------
Facebookページを公開しています。
メールマガジン及び専門コラムのバックナンバーをお読みいただけます。
Facebookページ「指揮官の決断/休日」
https://www.facebook.com/aegis.cm
----------------------------------------------------------------------------------------
教育訓練の受託を開始いたしました。
ご要望の多い教育訓練について、専門のスタッフを揃え、新たに教育訓練部門を開設いたしました。
内容について順次ご紹介して参りますが、弊社Webをご覧頂ければ概要をご理解頂けます。
こちらをどうぞ
https://aegis-cms.co.jp
----------------------------------------------------------------------------------------
コンサルティングのご案内 当社では5種類のコンサルティングを行っています。
1 ACMS導入コンサルティング
イージスクライシスマネジメントシステムを導入するためのコンサルティングです。
全6回のコンサルティングで導入できるようパッケージ化されたシステムの導入支援を行います。
当社開催の戦略セミナーをあらかじめ受講し、コンサルティングの内容等にご理解を頂くことが前提
となっております。
2 スポットコンサルティング
何が問題で、どうコンサルティングを受ければいいのかわからない、自社にシステムを導入できるの
かどうかわからない、などのご相談はスポットコンサルティングをご利用ください。
3 プレコンサルティング
当社のコンサルティングの考え方をWeb等で理解されて導入を決めている方、一刻も早く導入をしたい
と考えている方には、このプレコンサルティングをお薦めします。
導入コンサルティングの第1回で行う内容を含んでおり、コンサルティングの概要及び必要な準備作業等
について、関係者全員が揃って受講できるため、理解を共有でき、導入が容易になります。
プレコンサルティングに引き続き導入コンサルティングを契約される際には、プレコンサルティング料金
は全額返金させていただきますので、費用が無駄になりません。
4 テーラード・コンサルティング
危機管理組織はすでに構築しているが指揮所演習について指導してもらいたい、中間管理層に活気がな
いので彼らに強力なリーダーとなってもらいたい、プロトコールに自信を持てるようになりたい、などのご
要望には、個別に対応させて頂きます。
5 指揮所演習コンサルティング
トップと主要スタッフだけで行うことのできるようにコンパクトに設計された図上演習です。
危機管理の先頭に立つスタッフを育てるために最適な手法として注目されています。
お気軽にご相談ください。
----------------------------------------------------------------------------------------
図上演習コンサルティングのご案内
多数のご要望にお応えするため、図上演習に特化したコンサルティングを開始いたしました。
企業や公共放送機関での指導実績豊かなコンサルタントが各企業の実態に合わせた図上演習の運営
要領を確立します。
弊社では、図上演習を独自に企画・運営できるようになることを目標としたコンサルティングを行
っています。
毎回、図上演習の度にコンサルタントを呼ぶのではなく、自社のみで計画できる実力をつけて頂き
ます。
詳しくはこちらをご覧ください。
http://aegis-cms.co.jp/cpx
----------------------------------------------------------------------------------------
バックナンバーを公開しています。
こちらからご覧ください。https://q.bmv.jp/bm/p/bn/list.php?i=aegismm&no=all
メールアドレスの変更はこちらからお手続きください。
http://aetis-cms.co.jp/mailmag
メールマガジンがご不要の場合はこちらから解除をして頂くことができます。
http://q.bmd.jp/bm/p/f/s.php?id=aegismm&mail=uhayashi%40jcom.zaq.ne.jp&no=2
----------------------------------------------------------------------------------------
メールマガジン「指揮官の休日」
発行人:株式会社イージスクライシスマネジメント
代表取締役 林 祐
email: yhayashi@aegis-cms.co.jp
Web : http://aegis-cms.co.jp
----------------------------------------------------------------------------