指揮官の休日 No.267 夜空のトランペット
2022/01/09 (Sun) 07:40
XXXX 様
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指揮官の休日
――コーヒーで始まり、ドライマティーニで締めくくる心豊かな一日――
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危機管理に挑む経営者の皆様に贈るメールマガジンです。
当社コラム「指揮官の決断」の更新のお知らせ、当社セミナー情報はもちろん、危機管理の参考となる図書、是非参加をお薦めする他社主催のセミナーなどの情報をお届けして参ります。
あわせて、常時厳しい緊張状態を強いられている経営者の皆様にちょっと一息ついて頂けるような話題を選んでお送りします。「コーヒーで始まり、ドライマティーニで締めくくる心豊かな一日」というサブタイトルも、日頃すさまじいストレスにさらされながらも頑張っている経営者の皆様に、たまにはそんな日がありますようにという想いを込めています。
途中からお読みの方は、お時間のあるときに是非バックナンバーをお読みください。
ワンクリックでバックナンバーを読んで頂けます。
https://q.bmv.jp/bm/p/bn/list.php?i=aegismm&no=all
専門コラム「指揮官の決断」は、第275回 危機管理とは何をするマネジメントなのか を掲載いたしました。
そもそも危機管理という言葉自体が自己撞着に陥っていますよね。管理できないから危機なんですから。
それでは危機管理とは何か、初心に帰って基礎からじっくりと開設していきます。
詳しくはこちらをお読みください。
https://aegis-cms.co.jp/2590
No.267 夜空のトランペット
年の瀬も押し迫った頃、無病息災を祈りに行くとコロナに感染するから来るな、だけど賽銭はクレジットカードで払えなどとのたまう神社なんかに誰が行くか、と悪態をついていたところ、天罰は覿面で、10年ぶりに椎間板症を発症してしまいました。
この椎間板症の発端は、かつて海上自衛隊のある部隊でラグビー部の監督をしていた時に、よせばいいのにスクラムに入るなどの無茶をした時に脊椎に圧力がかかったことだと思うのですが、実際に痛みとして発症したのはそれからかなり経ってからでした。
この症状の根本的解決には手術が必要なのですが、医師によればそのうちに痛みに身体が慣れるとのことでしたので、しばらく我慢していたら本当に治ってしまいました。
さらに退官後、二度目の発症を経験したのですが、この時は痛みに慣れるのに10か月を要しました。
そして今回3回目です。
今回の痛みはこれまでの経験にないもので、その日は真剣に今後は車いすか少なくとも杖の生活になると思ったほどでした。
しかし、痛みには慣れなければならないことをこれまでの経験で知っていましたので、翌日は無理をして歩いていました。すると、段々に痛みが和らぎ、大晦日には日常生活にはほとんど影響のないレベルに回復してしまいました。
ということで、今回も神仏のお世話にならずに治してしまったので、相変わらず神社仏閣へは歴史の勉強に行くことはあっても、〇〇祈願に行くことは当分なさそうです。
さて、昨年末にお約束したとおり、知っていても何の役にも立たない、どうでもいい話をお届けするというこのメールマガジンの本領発揮で年明けを飾りつつあります。
しかし、このままだとせっかく新しい年を気持ちよく迎えている皆様の気分を害したままで週末を迎えることになりますので、少々お口直しをさせて頂きます。
私は父がやはり海上自衛官で極めて転勤が多く、小学校を6回転校して7つの学校に通うという小学生時代を過ごしました。
これでは落ち着いて勉強できないだろうからということで全寮制の中学・高校に入学しました。
今考えるとかなり贅沢な学校で、掃除は自分たちの部屋と教室しかやらず、共用場所は清掃担当の職員がやってくれていましたし、洗濯もランドリーバッグに入れて洗濯室に放り込んでおくと、授業が終わって帰ってくる頃にはアイロンがけが終わったものが部屋に戻っているという具合でした。
食事も食堂に行くと自分たちの部屋のテーブルに料理が運ばれており、私たちは自分の部屋の分だけ皿に取り分けたりするだけで、調味料とか足りないものがある場合にはテーブルにある民族人形の形をした鈴を鳴らすと並んで待機しているウェイトレスが駆け寄ってくるという具合でした。生徒たちは余計なことを考えずに、勉強やスポーツに専念しなさいというエリート教育だったようです。
エリート教育と言えば、大学院を修了して入隊した海上自衛隊で入校した幹部候補生学校は典型的なエリート養成学校でしたが、そこで私たちが受けた教育はまったく質の異なるもので、寮生活には慣れていると高を括っていた私にとっては天国と地獄の違いがありました。
とにかく、私が入学した全寮制の中・高等学校はかなり贅沢な学校であったことは間違いなく、まだ日本で海外への修学旅行などどこもやっていない昭和40年代初頭にすでに飛行機を1機チャーターして米国研修を行っていたことからもそれが分かります。
その全寮制の学校の寮は、部屋の入り口から入ったところに談話用のソファーと珈琲テーブルが置いてあり、その横には大きなスピーカーボックスが設置されていてBGMが流されていました。
よく覚えているのはビージーズの「マサチューセッツ」やビートルズの「イエスタディ」などですが、その中の一曲にニニ・ロッソの「夜空のトランペット」がありました。
メロディラインのきれいな曲だなと思って聴いてはいたのですが、何せBGMなので、ディスクジョッキーもおらず、誰の何という曲なのか分からないまま聴いていました。
その頃、私の両親は父の仕事の関係で広島県の江田島に住んでいました。
この江田島には海上自衛隊の幹部候補生学校があるのですが、その他に第1術科学校という学校が置かれ、ここでは航海・運用・射撃・通信などおよそ海上自衛隊の艦艇勤務に必要な様々な専門の教育が行われていました。父はその学校の教育部長で、学校の広い敷地の中にあった官舎に住んでいましたので、休暇があるとその官舎へ帰ることになります。
夏休みに帰省した際、ある日の夕方に犬の散歩で広い学校の敷地を歩いていると、海沿いの岸壁に吊るされた幹部候補生学校の訓練用のカッター(救命艇などに使われたボート)の陰からトランペットの音が響いてきました。しかも寮のBGMで流されていた同じ曲です。
夏の夕方、誰もいない広い学校の敷地の江田島湾に面して松の木が並ぶ岸壁に響く一本のトランペット。それは決して上手ではなかったはずですが、当時の私には寮の居室のBGMで聴くトランペットとまったく同じ音色に聴こえました。
多分、第1術科学校の学生で高校で吹奏楽部などにいた者が夕方の自由時間に吹いていたのだと思います。
その曲がニニ・ロッソの「夜空のトランペット」という曲であることを知ったのは、それから数年後に銀座のヤマハのレコード売り場で視聴させてもらったときでした。
今でもこの曲を聴くと中学一年生の夏休みのある日の夕方を鮮やかに思い出します。
その時飼っていた犬はフォックステリアというヤンチャな猟犬でしたが、なぜかその夕方だけはおとなしかったのを覚えています。
夕焼けに染まった海や赤レンガの校舎がとても美しく、そこに流れるトランペットが中学生に鮮烈な印象を与えたことは間違いありません。
その時知らなかったのは、その十数年後、同じ江田島の海と赤レンガの校舎が私にとっての修練の場となること、トランペットが聞こえていたところに吊り下げられているカッターが私たちにとっての奴隷船になることでした。
ということで、私にとって「江田島」という地名は単なる島の名前ではなく、いろいろな想いを噴出させる特別な意味を持っています。
例によって、この曲をYoutubeで紹介しているURLを貼り付けておきます。
とてもきれいな曲ですので、お口直しにお聴きになって週末をお迎えください。
https://www.youtube.com/watch?v=rGPkOhCtSpg
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専門コラム「指揮官の決断」第275回 危機管理とは何をするマネジメントなのか 掲載のご案内
新しい年の第1回目の専門コラムです。
今回から初心に帰って「危機管理」とは何かというところから掘り起こしていきたいと考えています。
このテーマについては当コラムですでに何度も触れてきていますが、最初からお読みなっている方々ばかりではありませんし、それぞれに微妙に説明の足らないところなどもあります。
また、危機管理という言葉をこのコロナ禍で初めて意識された方々も多いかと存じます。そのような方々には、この社会にはびこる誤った危機管理の概念に毒されてしまう前に、正しく危機管理の概念を理解して頂く必要があると考えています。
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『事業大躍進に挑む経営者のための「クライシスマネジメント」』
林 祐 著
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ご要望の多い教育訓練について、専門のスタッフを揃え、新たに教育訓練部門を開設いたしました。
内容について順次ご紹介して参りますが、弊社Webをご覧頂ければ概要をご理解頂けます。
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コンサルティングのご案内 当社では5種類のコンサルティングを行っています。
1 ACMS導入コンサルティング
イージスクライシスマネジメントシステムを導入するためのコンサルティングです。
全6回のコンサルティングで導入できるようパッケージ化されたシステムの導入支援を行います。
当社開催の戦略セミナーをあらかじめ受講し、コンサルティングの内容等にご理解を頂くことが前提
となっております。
2 スポットコンサルティング
何が問題で、どうコンサルティングを受ければいいのかわからない、自社にシステムを導入できるの
かどうかわからない、などのご相談はスポットコンサルティングをご利用ください。
3 プレコンサルティング
当社のコンサルティングの考え方をWeb等で理解されて導入を決めている方、一刻も早く導入をしたい
と考えている方には、このプレコンサルティングをお薦めします。
導入コンサルティングの第1回で行う内容を含んでおり、コンサルティングの概要及び必要な準備作業等
について、関係者全員が揃って受講できるため、理解を共有でき、導入が容易になります。
プレコンサルティングに引き続き導入コンサルティングを契約される際には、プレコンサルティング料金
は全額返金させていただきますので、費用が無駄になりません。
4 テーラード・コンサルティング
危機管理組織はすでに構築しているが指揮所演習について指導してもらいたい、中間管理層に活気がな
いので彼らに強力なリーダーとなってもらいたい、プロトコールに自信を持てるようになりたい、などのご
要望には、個別に対応させて頂きます。
5 指揮所演習コンサルティング
トップと主要スタッフだけで行うことのできるようにコンパクトに設計された図上演習です。
危機管理の先頭に立つスタッフを育てるために最適な手法として注目されています。
お気軽にご相談ください。
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図上演習コンサルティングのご案内
多数のご要望にお応えするため、図上演習に特化したコンサルティングを開始いたしました。
企業や公共放送機関での指導実績豊かなコンサルタントが各企業の実態に合わせた図上演習の運営
要領を確立します。
弊社では、図上演習を独自に企画・運営できるようになることを目標としたコンサルティングを行
っています。
毎回、図上演習の度にコンサルタントを呼ぶのではなく、自社のみで計画できる実力をつけて頂き
ます。
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