指揮官の休日 No.258 えーい、頭が高い 控えおろう!
2021/11/05 (Fri) 06:30
XXXX 様
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指揮官の休日
――コーヒーで始まり、ドライマティーニで締めくくる心豊かな一日――
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危機管理に挑む経営者の皆様に贈るメールマガジンです。
当社コラム「指揮官の決断」の更新のお知らせ、当社セミナー情報はもちろん、危機管理の参考となる図書、是非参加をお薦めする他社主催のセミナーなどの情報をお届けして参ります。
あわせて、常時厳しい緊張状態を強いられている経営者の皆様にちょっと一息ついて頂けるような話題を選んでお送りします。「コーヒーで始まり、ドライマティーニで締めくくる心豊かな一日」というサブタイトルも、日頃すさまじいストレスにさらされながらも頑張っている経営者の皆様に、たまにはそんな日がありますようにという想いを込めています。
途中からお読みの方は、お時間のあるときに是非バックナンバーをお読みください。
ワンクリックでバックナンバーを読んで頂けます。
https://q.bmv.jp/bm/p/bn/list.php?i=aegismm&no=all
専門コラム「指揮官の決断」は、第266回 シチュエーション・パズル を掲載いたしました。
ものの考え方の大切さについて考えています。
詳しくはこちらをお読みください。
https://aegis-cms.co.jp/2539
No.258 えーい、頭が高い 控えおろう!
衆議院選挙が終わりました。
筆者にしてはあり得ないことに、ある立候補者の応援をしたのでしたが、かなり善戦をしたにもかかわらず最後の瞬間に惜しくも敗れてしまいました。
それもあり、また、自民党が単独過半数を占めるという勝ち方もしたこともあって、少しご機嫌が斜めです。
選挙が終わり、様々な報道を見ていて感じることがあります。
自分の立ち位置をまったく理解していない人たちがなんと多いことか。
日本は議会制民主主義という間接民主制を採用する民主主義国です。どこかの国のように全国人民代表大会や労働党大会などという一見民主的に見える手続きにより独裁者が君臨する国ではありません。
特に予算審議などの重要な案件による衆議院の優位が憲法上規定されており、その衆議院選挙が行われたということは、国民の民意が示されたということです。
投票率との関係で必ずしも国民の総意ではないと主張する学者もいますが、政治に関心がなく、投票に行かないという人が多いのも民意であり、それが民主主義です。
つまり、総選挙後に召集される国会で首班指名が行われ、その結果成立する第2次岸田内閣は国民の民意により成立する内閣です。選挙において自民党以外の候補者に投票した有権者も数多いのですが、その人たちも含めた国民の民意が選んだ内閣なのです。
それが日本国憲法が規定するわが国の民主主義です。自民党を選ばなかった人たちも、それが自分たちの民意であると考えることが必要です。自分は反対したんだから政府の方針には従わないということにはなりません。
そんな簡単なことは小学校の学級会でも教えられるはずです。多数決で決まったら、みんなで決まったとおりにやらなければならないということは小学生でも知っているはずです。
これがどういうことかを説明します。
かつて自民党が選挙で大敗し民主党内閣が誕生したことがありました。事業仕分けという政治ショーが行われ、治水のためのダム建設が中止に追い込まれ、その結果、一昨年、熊本地方を襲った豪雨で多くの人命が失われたのも民意の結果であり、民主党候補者に投票した人々はもちろん、民主党に投票しなかった人達やそもそも選挙に行かなかった人たちにも多くの人命が失われた責任があるということです。
また、この度第2次岸田内閣が成立し、健全財政主義の名のもとにプライマリーバランス黒字化目標を達成するために消費増税が行われるという正気の沙汰とは思えないような事態になっても、その責任は私たちにあります。
私たちが生きている社会は民主主義社会であり、お上の言うなりの専制社会ではないのですから、すべての責任はその代表者を国会に送った国民が負わなければならないのです。だからこそ、私たちには国政に物申す権利があり、それが選挙です。
ところが、その民主主義の本質を理解しない輩が跋扈しています。
新聞です。
筆者はマスコミには何の期待もしていないので新聞はテレビ欄を確認する程度にしか読まないのですが、たまに社説などに目を通すとうんざりすることがあります。
特に酷いのが読売新聞です。
選挙後の社説の標題を拾い読みします。
「自民単独過半数 緊張感持ち政権の安定を図れ」
読売新聞がよくやるのですが、この超上から目線の命令口調の社説にはうんざりです。
この点、朝日新聞の社説は次のとおりです。
「岸田政権、継続へ 真価問われる「丁寧な政治」」
朝日新聞の社説は論説委員の意見として頷くことができるのですが、読売新聞の社説は、「お前はいったい何様だ。」という思いにかられます。
良かろうが悪かろうが国民の民意によって選ばれた政府に向かって、上から目線で命令するなど論外です。
批判を怖れずあえて申し上げれば「瓦版屋風情が何を言うか。えーい、頭が高い、控えおろう!」です。
批判を怖れずにと申し上げたのには理由があります。
新聞などが偉そうにモノをいうのが筆者には気に入らないのです。
専門コラムでも取り上げましたが、共同通信の記者が英語が読めず、統計学の入門的知識も持ち合わせずに東京大学の研究者チームがGoToトラベル参加者のコロナ感染者が参加しなかった人の2倍いたことが統計学的に証明されたというデタラメを配信したところ、何のファクトチェックもせずにそのまま記事にしたのがこれらの新聞です。(専門コラム「指揮官の決断」第226回 危機管理における事実の理解の仕方 https://aegis-cms.co.jp/2264 )
また、読売新聞はコンプライアンスという言葉を使うたびに(法令順守)というカッコ書きの説明を入れるのですが、彼らはコンプライアンスの概念を全く理解していません。
法の網をすり抜けるのはコンプライアンス違反であり、遵守すべきは社会規範だからです。
元々コンプライアンスに法令という概念が含まれていないことすら知りません。(専門コラム「指揮官の決断」第172回 コンプライアンスとは・・・https://aegis-cms.co.jp/1862 )
新聞メディアは「独断専行」という言葉の意味も知らないらしく、「首相の独断専行」などという言葉を平気で使います。トップに「独断専行」はありません。(専門コラム「指揮官の決断」第67回 No.067 「独断専行」の意味 https://aegis-cms.co.jp/1030 )
それ程度の連中に偉そうに私たち国民の民意(筆者の想いとは異なりますが)により成立する政権に上から目線でものを言われるのがうんざりなのです。
政治家も民主主義の本質を理解していない人が多いようです。
立憲民主党の枝野代表は、同党が惨敗した結果を受けて「私の力不足」と振り返り、代表の地位を降りることになりました。つまり、同党のやってきたこと、掲げた政策などは正しいのであるが、それを選挙においてしっかりと伝えることが出来なかった自分の力量が不足していたということです。
そもそもの立憲民主党の主張やこれまでの行動等について反省すべき点がないのかどうかという論点がありません。
相変わらずPCR検査の徹底などという意味のない主張を掲げ、かつて民主党政権時代に建設を止めたダムがどのような災害をもたらしたかという問題には知らぬ顔をし、コロナ患者が激増して大変なことになるとしてオリンピック開催に反対した結果について説明もせず、自分たちは公約でやらないと言った消費増税を東日本大震災の復興財源に充てるという理由で3%から5%へ上げ、さらには復興特別税などと言う今になってもまだ支払わされている特別税なども設けておきながら、今回の選挙には消費減税を掲げるという執行部の二枚舌がどう評価されたのかを理解していません。
社会民主党の党首も現状を見る力がまったく無いようです。沖縄で1議席をかろうじて確保したことを喜んで、「沖縄の民意が示された。」と述べていましたが、沖縄で自民党は2議席を確保しています。それが沖縄の民意です。
選挙によって示される民意とは何か、そしてその民意に対する自分たちの立ち位置はどうなのかということを新聞も政治家も理解できないようなので、選挙結果とともにご機嫌斜めになっています。
まぁ、筆者の超個人的な事情をお話すれば、今年の春から引き受けた仕事が遣り甲斐は十分で、筆者が仕事で最も重要視する使命感も十分に満たされるのですが、しかしその重さで、筆者にしては人生初の不眠症を経験していました。これもご機嫌斜めの一要因かもしれません。さらには、一昨年の台風で愛艇のマストをへし折られて泣く泣く廃船としたことも関係するかもしれません。
しかし、最近、愛艇の後継を見つけたので、ご機嫌を直しつつあるところです。
現在、引き渡しを受ける条件になっている整備を行っている最中であり、新たに係留するために必要な様々な手続き中ですが、今月中には引き渡されるはずであり、それを楽しみにしています。前の船よりも随分と小さく可愛らしい船なのですが、乗り心地は良さそうで、必ずしも出港して走り回るだけが能の船ではなく、ニスを塗ったり珈琲を淹れたりするだけでも楽しむという年齢相応の枯れたヨットライフも楽しめそうです。
これが再就役するとご機嫌もすっかりと直るかと思っています。
ね、結局どうでもいい記事になったでしょ?
ちなみに、前内閣官房参与の高橋洋一氏はもっと凄いことを言っています。マスコミを「マスゴミ」と称したのも氏ですが、彼によると新聞記者というのは最下層の人たちなのだそうです。昔から瓦版屋は「ていへんだ、ていへんだ!」と言って街の人たちの関心を集めて瓦版を売っていました。高橋洋一氏に言わせると彼らは自分たちで「底辺だ、底辺だ」と言っているんだから、そうなんだろうということだそうです。
次回以降は、ちょっとはご機嫌を直して、またいつものどうでもいい、読んでも何の役にも立たない話題に戻ります。乞うご期待です。
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皆様にちょっとした問題を解いていただきます。
ある男がバーに入ってきて、バーテンダーに水を一杯注文しました。バーテンダーは銃を取り出し、男に狙いをつけ、撃鉄を起こしました。男は「ありがとう」と言って帰って行きました。なぜ男は礼を言ったのでしょうか?
詳しくはこちらをお読みください。
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コンサルティングのご案内 当社では5種類のコンサルティングを行っています。
1 ACMS導入コンサルティング
イージスクライシスマネジメントシステムを導入するためのコンサルティングです。
全6回のコンサルティングで導入できるようパッケージ化されたシステムの導入支援を行います。
当社開催の戦略セミナーをあらかじめ受講し、コンサルティングの内容等にご理解を頂くことが前提
となっております。
2 スポットコンサルティング
何が問題で、どうコンサルティングを受ければいいのかわからない、自社にシステムを導入できるの
かどうかわからない、などのご相談はスポットコンサルティングをご利用ください。
3 プレコンサルティング
当社のコンサルティングの考え方をWeb等で理解されて導入を決めている方、一刻も早く導入をしたい
と考えている方には、このプレコンサルティングをお薦めします。
導入コンサルティングの第1回で行う内容を含んでおり、コンサルティングの概要及び必要な準備作業等
について、関係者全員が揃って受講できるため、理解を共有でき、導入が容易になります。
プレコンサルティングに引き続き導入コンサルティングを契約される際には、プレコンサルティング料金
は全額返金させていただきますので、費用が無駄になりません。
4 テーラード・コンサルティング
危機管理組織はすでに構築しているが指揮所演習について指導してもらいたい、中間管理層に活気がな
いので彼らに強力なリーダーとなってもらいたい、プロトコールに自信を持てるようになりたい、などのご
要望には、個別に対応させて頂きます。
5 指揮所演習コンサルティング
トップと主要スタッフだけで行うことのできるようにコンパクトに設計された図上演習です。
危機管理の先頭に立つスタッフを育てるために最適な手法として注目されています。
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図上演習コンサルティングのご案内
多数のご要望にお応えするため、図上演習に特化したコンサルティングを開始いたしました。
企業や公共放送機関での指導実績豊かなコンサルタントが各企業の実態に合わせた図上演習の運営
要領を確立します。
弊社では、図上演習を独自に企画・運営できるようになることを目標としたコンサルティングを行
っています。
毎回、図上演習の度にコンサルタントを呼ぶのではなく、自社のみで計画できる実力をつけて頂き
ます。
詳しくはこちらをご覧ください。
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それもあり、また、自民党が単独過半数を占めるという勝ち方もしたこともあって、少しご機嫌が斜めです。
選挙が終わり、様々な報道を見ていて感じることがあります。
自分の立ち位置をまったく理解していない人たちがなんと多いことか。
日本は議会制民主主義という間接民主制を採用する民主主義国です。どこかの国のように全国人民代表大会や労働党大会などという一見民主的に見える手続きにより独裁者が君臨する国ではありません。
特に予算審議などの重要な案件による衆議院の優位が憲法上規定されており、その衆議院選挙が行われたということは、国民の民意が示されたということです。
投票率との関係で必ずしも国民の総意ではないと主張する学者もいますが、政治に関心がなく、投票に行かないという人が多いのも民意であり、それが民主主義です。
つまり、総選挙後に召集される国会で首班指名が行われ、その結果成立する第2次岸田内閣は国民の民意により成立する内閣です。選挙において自民党以外の候補者に投票した有権者も数多いのですが、その人たちも含めた国民の民意が選んだ内閣なのです。
それが日本国憲法が規定するわが国の民主主義です。自民党を選ばなかった人たちも、それが自分たちの民意であると考えることが必要です。自分は反対したんだから政府の方針には従わないということにはなりません。
そんな簡単なことは小学校の学級会でも教えられるはずです。多数決で決まったら、みんなで決まったとおりにやらなければならないということは小学生でも知っているはずです。
これがどういうことかを説明します。
かつて自民党が選挙で大敗し民主党内閣が誕生したことがありました。事業仕分けという政治ショーが行われ、治水のためのダム建設が中止に追い込まれ、その結果、一昨年、熊本地方を襲った豪雨で多くの人命が失われたのも民意の結果であり、民主党候補者に投票した人々はもちろん、民主党に投票しなかった人達やそもそも選挙に行かなかった人たちにも多くの人命が失われた責任があるということです。
また、この度第2次岸田内閣が成立し、健全財政主義の名のもとにプライマリーバランス黒字化目標を達成するために消費増税が行われるという正気の沙汰とは思えないような事態になっても、その責任は私たちにあります。
私たちが生きている社会は民主主義社会であり、お上の言うなりの専制社会ではないのですから、すべての責任はその代表者を国会に送った国民が負わなければならないのです。だからこそ、私たちには国政に物申す権利があり、それが選挙です。
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新聞です。
筆者はマスコミには何の期待もしていないので新聞はテレビ欄を確認する程度にしか読まないのですが、たまに社説などに目を通すとうんざりすることがあります。
特に酷いのが読売新聞です。
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「自民単独過半数 緊張感持ち政権の安定を図れ」
読売新聞がよくやるのですが、この超上から目線の命令口調の社説にはうんざりです。
この点、朝日新聞の社説は次のとおりです。
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批判を怖れずあえて申し上げれば「瓦版屋風情が何を言うか。えーい、頭が高い、控えおろう!」です。
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新聞などが偉そうにモノをいうのが筆者には気に入らないのです。
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また、読売新聞はコンプライアンスという言葉を使うたびに(法令順守)というカッコ書きの説明を入れるのですが、彼らはコンプライアンスの概念を全く理解していません。
法の網をすり抜けるのはコンプライアンス違反であり、遵守すべきは社会規範だからです。
元々コンプライアンスに法令という概念が含まれていないことすら知りません。(専門コラム「指揮官の決断」第172回 コンプライアンスとは・・・https://aegis-cms.co.jp/1862 )
新聞メディアは「独断専行」という言葉の意味も知らないらしく、「首相の独断専行」などという言葉を平気で使います。トップに「独断専行」はありません。(専門コラム「指揮官の決断」第67回 No.067 「独断専行」の意味 https://aegis-cms.co.jp/1030 )
それ程度の連中に偉そうに私たち国民の民意(筆者の想いとは異なりますが)により成立する政権に上から目線でものを言われるのがうんざりなのです。
政治家も民主主義の本質を理解していない人が多いようです。
立憲民主党の枝野代表は、同党が惨敗した結果を受けて「私の力不足」と振り返り、代表の地位を降りることになりました。つまり、同党のやってきたこと、掲げた政策などは正しいのであるが、それを選挙においてしっかりと伝えることが出来なかった自分の力量が不足していたということです。
そもそもの立憲民主党の主張やこれまでの行動等について反省すべき点がないのかどうかという論点がありません。
相変わらずPCR検査の徹底などという意味のない主張を掲げ、かつて民主党政権時代に建設を止めたダムがどのような災害をもたらしたかという問題には知らぬ顔をし、コロナ患者が激増して大変なことになるとしてオリンピック開催に反対した結果について説明もせず、自分たちは公約でやらないと言った消費増税を東日本大震災の復興財源に充てるという理由で3%から5%へ上げ、さらには復興特別税などと言う今になってもまだ支払わされている特別税なども設けておきながら、今回の選挙には消費減税を掲げるという執行部の二枚舌がどう評価されたのかを理解していません。
社会民主党の党首も現状を見る力がまったく無いようです。沖縄で1議席をかろうじて確保したことを喜んで、「沖縄の民意が示された。」と述べていましたが、沖縄で自民党は2議席を確保しています。それが沖縄の民意です。
選挙によって示される民意とは何か、そしてその民意に対する自分たちの立ち位置はどうなのかということを新聞も政治家も理解できないようなので、選挙結果とともにご機嫌斜めになっています。
まぁ、筆者の超個人的な事情をお話すれば、今年の春から引き受けた仕事が遣り甲斐は十分で、筆者が仕事で最も重要視する使命感も十分に満たされるのですが、しかしその重さで、筆者にしては人生初の不眠症を経験していました。これもご機嫌斜めの一要因かもしれません。さらには、一昨年の台風で愛艇のマストをへし折られて泣く泣く廃船としたことも関係するかもしれません。
しかし、最近、愛艇の後継を見つけたので、ご機嫌を直しつつあるところです。
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