指揮官の休日 No.256 Blue Peter
2021/10/22 (Fri) 06:30
XXXX 様
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指揮官の休日
――コーヒーで始まり、ドライマティーニで締めくくる心豊かな一日――
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危機管理に挑む経営者の皆様に贈るメールマガジンです。
当社コラム「指揮官の決断」の更新のお知らせ、当社セミナー情報はもちろん、危機管理の参考となる図書、是非参加をお薦めする他社主催のセミナーなどの情報をお届けして参ります。
あわせて、常時厳しい緊張状態を強いられている経営者の皆様にちょっと一息ついて頂けるような話題を選んでお送りします。「コーヒーで始まり、ドライマティーニで締めくくる心豊かな一日」というサブタイトルも、日頃すさまじいストレスにさらされながらも頑張っている経営者の皆様に、たまにはそんな日がありますようにという想いを込めています。
途中からお読みの方は、お時間のあるときに是非バックナンバーをお読みください。
ワンクリックでバックナンバーを読んで頂けます。
https://q.bmv.jp/bm/p/bn/list.php?i=aegismm&no=all
専門コラム「指揮官の決断」は、第264回 説明責任 を掲載いたしました。
国会などの論戦でよく聞く言葉ですが、その責任とはどういう責任であり、しっかりと果たされているのでしょうか?
詳しくはこちらをお読みください。
https://aegis-cms.co.jp/2530
No.256 Blue Peter
前回に引き続き英語の話です。
今回は海事英語に戻ります。
この"Blue Peter "という英熟語は、相当な英語の達人でもまず理解されていません。そもそも英語を母国語とする人々でも理解する人がどれくらいいるのか分かりません。しかし、英会話などろくに出来なくても船乗りは皆知っています。
今回はそんな英熟語の話です。
船乗りでなくとも多くの方々は船が様々な信号法を持っていることをご存じです。
昔はキーで長短の音の組み合わせを作って電波に乗せるモールス信号による電信が行われていました。現在では実用信としてはこのモールス符号による通信は行われていません。
しかし、発光信号による通信は行われており、そこにはモールス符号が用いられています。
これは光だけではなく赤外線によっても行われます。
また手旗による通信も行われます。
ただし、筆者の知る限り、この手旗や発光による通信が実際にできるのは軍隊だけでしょう。
空港では無線での通信が出来なくなっている航空機に対して発光信号を用いて着陸の許可を出したりしますが、パイロットたちがモールス信号を読み取れるかというとそうでもありません。
しかし船乗りはマストに掲揚する旗による信号は現在でも盛んに使用しています。
今回の表題である”Bulue Peter"もそのような信号の一つです。
船舶はマストにアルファベットの旗を掲げることにより通信を行います。その方式を旗りゅう信号と呼びます。
アルファベットや数字その他の旗が国際的に取り決められており、国際信号書に記載されています。
そのアルファベットや数字の組み合わせに様々な意味を持たせ、船舶同士あるいは灯台や港湾当局などとの通信を行うのです。
例えば、アルファベットのUとWの組み合わせを掲揚すると「安全なる航海を祈る」という意味になります。
それらは国際信号書に記載され、およそ船舶が使うであろうほとんどの意思表明が行えるようになっています。具体的には「医療支援が欲しい。」とか「舵が故障しているので本船んの進路を避けて欲しい。」などです。
海軍では商船とは異なる通信を行うことが多いので独自の信号書を持っています。例えば、NATO海軍はATP1-vol.2という信号書を共通に用いており、「順番号順序に縦列を成形せよ。」「敵潜水艦の最後に判明している方位は●●●度である。」などです。海上自衛隊もこの信号書を採用していますので、米・英・豪などのNATO海軍との通信に困ることはありません。
この信号は旗だけではなく無線によりヴォイスでも使用されます。海軍ならではの用語として「BZ」(只今の作業、見事なり。)などの信号も準備されており、海軍軍人は会話でもよくこの「ブラボー・ズール」という言葉を使います。
実用信で見たことはありませんが、ATP1Vol.2には「艦内飲酒を許可する。」などという信号も記載されています。
商船が使う国際信号に話を戻します。
アルファベットの旗は一枚でも意味を持っています。
例えば「A」は「潜水士が潜水作業を行っている。」という意味であり、「B」は燃料などの危険物を取り扱い中であることを示しています。横浜港の外側の検疫錨地には黄色の「Y」の旗を掲げた船が泊っていることがあります。これは海外から到着した船が検疫を要求しているものです。現在ではあらかじめメールで到着予定や病人の発生状況などが通知されていますので実際にこの検疫旗を掲げる船はあまりなくなりましたが、昭和の時代にはたくさんいたものです。
そのアルファベット一文字の旗りゅう信号の中で「P」旗が今回ご紹介する「Blue Peter」です。
アルファベットの旗はそれぞれに読み方があります。A、B、Cを「エー、ビー、シー」と読むのではなく、「アルファ、ブラボー、チャーリー」と読んでいきます。「P」は本来は「パパ」なのですが、これを愛称で「ピーター」と呼ぶことがあります。
そして「P」旗はブルー地の中央に白の四角がデザインされた旗なので「ブルーピーター」と呼ばれています。
この「P]旗の意味するところは国際信号書によれば「本船は24時間以内に出航する。乗組員は帰船し持ち場に就け」という意味です。
昭和の時代、まだ本牧ふ頭に接岸している外国船の船員が欧米人であった頃、彼らの船にこの「P」旗が掲げられているのをよく見たことがあります。
昭和30年代、本牧のシーメンズクラブは欧米人の船乗りの憩いの場で、入り口のクロークにコートやバッグを預けて中に入ると、いきなりビリヤード台やピンボールマシンが何台も並んでおり、そこを抜けるとウェイティングバーがあるという、当時日本では見たことのない光景が広がっていました。
筆者は母が病弱で入院を繰り返していたため、元々神戸商船学校出身の船乗りであった父に連れられてこのシーメンズクラブに行くのが楽しみでした。当時、ハンバーガーなどというものはここでしか食べることはできませんでしたし、異国から来た船乗りたちは子供を見ると家庭を思い出すのかよく可愛がってくれました。
最近、私の一昨年までのホームポートであった横浜ベイサイドマリーナの桟橋を歩いていたら、小さなネイビーブルーの船体に鮮やかな白の筆記体で「Blue Peter」と船名が書かれたヨットがありました。コックピットには私より遥か年配のオーナーが座って珈琲を飲みながら本を読んでいました。
その船名を見ている私に気付いたオーナーが私の方に顔を向けたので、ちょっと会釈をして「船に戻って配置に就いていらっしゃるんですね?」と声をかけました。
すると彼はニッコリして「いつも戻ってきているんだけど、一向に出港しないから船底が牡蠣だらけになって、本当に出れなくなっちゃった。」と答えてくれました。
歳を重ねたヨット乗りは船にいるだけでも一日を過ごすことが出来ます。ニス塗りだけが楽しみと言う人もいます。
「いっそのこと、牡蠣いかだにして、それを肴に飲んだらどうですか?」と返すと、「あんたもきついことを言うね。でも、それをやる時には呼んでやるよ。バースはどこかね?」と訊いてきました。「その時は思い切りドライなシャンパンを持ってきますね。」と答えて別れてきました。
まもなくこのハーバーに船を再び浮かべる予定なので、このオーナーとはいい仲間になれそうです。
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当社Webサイトに、専門コラム「指揮官の決断」をアップしております。是非、ご覧ください
専門コラム「指揮官の決断」第264回 説明責任 掲載のご案内
国会の論戦の中で説明責任を求める声をよく聞きます。
これはaccountability を訳したものであり、アカウンタビリティというくらいですから元々は会計用語です。つまり政府機関が納税者に対して公金の使用用途についてしっかりと説明することを要求する概念でした。
それが株式会社において出資者に資産の用途について説明することにも拡大されてきたものです。
さらに現在においては金銭等の資産の使用用途に留まらず、行った行為や権限行使の合理的理由の説明についても拡大されてきています。
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『事業大躍進に挑む経営者のための「クライシスマネジメント」』
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教育訓練の受託を開始いたしました。
ご要望の多い教育訓練について、専門のスタッフを揃え、新たに教育訓練部門を開設いたしました。
内容について順次ご紹介して参りますが、弊社Webをご覧頂ければ概要をご理解頂けます。
こちらをどうぞ
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コンサルティングのご案内 当社では5種類のコンサルティングを行っています。
1 ACMS導入コンサルティング
イージスクライシスマネジメントシステムを導入するためのコンサルティングです。
全6回のコンサルティングで導入できるようパッケージ化されたシステムの導入支援を行います。
当社開催の戦略セミナーをあらかじめ受講し、コンサルティングの内容等にご理解を頂くことが前提
となっております。
2 スポットコンサルティング
何が問題で、どうコンサルティングを受ければいいのかわからない、自社にシステムを導入できるの
かどうかわからない、などのご相談はスポットコンサルティングをご利用ください。
3 プレコンサルティング
当社のコンサルティングの考え方をWeb等で理解されて導入を決めている方、一刻も早く導入をしたい
と考えている方には、このプレコンサルティングをお薦めします。
導入コンサルティングの第1回で行う内容を含んでおり、コンサルティングの概要及び必要な準備作業等
について、関係者全員が揃って受講できるため、理解を共有でき、導入が容易になります。
プレコンサルティングに引き続き導入コンサルティングを契約される際には、プレコンサルティング料金
は全額返金させていただきますので、費用が無駄になりません。
4 テーラード・コンサルティング
危機管理組織はすでに構築しているが指揮所演習について指導してもらいたい、中間管理層に活気がな
いので彼らに強力なリーダーとなってもらいたい、プロトコールに自信を持てるようになりたい、などのご
要望には、個別に対応させて頂きます。
5 指揮所演習コンサルティング
トップと主要スタッフだけで行うことのできるようにコンパクトに設計された図上演習です。
危機管理の先頭に立つスタッフを育てるために最適な手法として注目されています。
お気軽にご相談ください。
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図上演習コンサルティングのご案内
多数のご要望にお応えするため、図上演習に特化したコンサルティングを開始いたしました。
企業や公共放送機関での指導実績豊かなコンサルタントが各企業の実態に合わせた図上演習の運営
要領を確立します。
弊社では、図上演習を独自に企画・運営できるようになることを目標としたコンサルティングを行
っています。
毎回、図上演習の度にコンサルタントを呼ぶのではなく、自社のみで計画できる実力をつけて頂き
ます。
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船舶はマストにアルファベットの旗を掲げることにより通信を行います。その方式を旗りゅう信号と呼びます。
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例えば「A」は「潜水士が潜水作業を行っている。」という意味であり、「B」は燃料などの危険物を取り扱い中であることを示しています。横浜港の外側の検疫錨地には黄色の「Y」の旗を掲げた船が泊っていることがあります。これは海外から到着した船が検疫を要求しているものです。現在ではあらかじめメールで到着予定や病人の発生状況などが通知されていますので実際にこの検疫旗を掲げる船はあまりなくなりましたが、昭和の時代にはたくさんいたものです。
そのアルファベット一文字の旗りゅう信号の中で「P」旗が今回ご紹介する「Blue Peter」です。
アルファベットの旗はそれぞれに読み方があります。A、B、Cを「エー、ビー、シー」と読むのではなく、「アルファ、ブラボー、チャーリー」と読んでいきます。「P」は本来は「パパ」なのですが、これを愛称で「ピーター」と呼ぶことがあります。
そして「P」旗はブルー地の中央に白の四角がデザインされた旗なので「ブルーピーター」と呼ばれています。
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