指揮官の休日 No.232 半ドン
2021/05/07 (Fri) 06:30
XXXX 様
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指揮官の休日
――コーヒーで始まり、ドライマティーニで締めくくる心豊かな一日――
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危機管理に挑む経営者の皆様に贈るメールマガジンです。
当社コラム「指揮官の決断」の更新のお知らせ、当社セミナー情報はもちろん、危機管理の参考となる図書、是非参加をお薦めする他社主催のセミナーなどの情報をお届けして参ります。
あわせて、常時厳しい緊張状態を強いられている経営者の皆様にちょっと一息ついて頂けるような話題を選んでお送りします。「コーヒーで始まり、ドライマティーニで締めくくる心豊かな一日」というサブタイトルも、日頃すさまじいストレスにさらされながらも頑張っている経営者の皆様に、たまにはそんな日がありますようにという想いを込めています。
途中からお読みの方は、お時間のあるときに是非バックナンバーをお読みください。
ワンクリックでバックナンバーを読んで頂けます。
https://q.bmv.jp/bm/p/bn/list.php?i=aegismm&no=all
専門コラム「指揮官の決断」は、第240回 王様はハダカだという勇気 を掲載いたしました。
テレビが致死率をどう計算するのかも知らない専門家たちを動員して不安を煽っていますが、その結果として作り出された社会の「空気」によって、ついに禁酒法が施行され、灯火管制が布かれました。
この国の経済と文化が破壊されようとしています。これが「危機」であり、陽性判定者数の増加は社会的免疫の観点からはむしろ喜ぶべきことなのに、誰もそれを指摘しません。まともに数字を読むことのできる人なら気付くはずの事実から目をそらし続けています。看過してはならない事態です。
是非このコラムをお読み頂き、正しい判断をしていただきたいと願っています。
https://aegis-cms.co.jp/2368
No.232 半ドン
本日のタイトルの意味が分かるかどうかで、ある年代以上または以下かの推定ができます。
私の息子の世代はもう理解できません。そもそも彼らは電話の「ダイアルを回す。」ということが理解できない世代です。
さて、当メールマガジン読者の皆様はある程度の年齢以上の方が多いかと拝察いたしますが、しかしこの「半ドン」という意味が分からない年代の方もいらっしゃるかとも思いますので、ちょっとだけ解説しておきます。
昭和の時代、日本は週休二日ではありませんでした。国や地方自治体、学校や多くの会社では日曜日が休みで、土曜日は午前中だけ出勤していました。つまり週休1.5日だったのです。
この制度を何故「半ドン」と呼ぶかについては諸説あります。
有力な説を二つご紹介しましょう。
明治から大正にかけて、皇居の警備に当たっていた陸軍の近衛師団が北の丸公園で毎日正午に空砲を撃っていました。その「ドン」という響きが市民に親しまれていたのですが、土曜日はその「ドン」が聞こえると半日で仕事が終わるので「半ドン」となったというのが一つの説です。
もう一つはオランダ語で休日を表すドンターク(Zondag)の半日分という説です。
筆者はどちらもありかと思っていますが、いずれにせよ、昭和の時代、日本の多くのビジネスマンは土曜日はお昼まで仕事をしていたのです。
一方キリスト教国は日曜日が神様の定めた安息日で仕事をしない習慣がありましたが、代わりに日曜日には教会に行かなければなりません。そこでまったくプライベートな休日を楽しむために土曜日がお休みとなったのはかなり昔からのようです。
日本では1965年に松下幸之助氏が週休二日制を導入し始めたそうですが、一般に普及してきたのは1980年代になってからです。
筆者が海上自衛隊に入隊したのは1982年ですが、その頃は国家公務員はまだ週休二日制になっていませんでした。
1990年代の半ばになって、ようやく国家公務員の週休二日制が始まりましたが、当初は完全に週休二日ではなく、指定休養日制度と言って隔週週休二日でした。つまり、土曜日が休みの日と午前中出勤しなければならない土曜日が交互にあり、半数の職員が出勤していました。
私はこの制度を海幕の防衛課勤務で初めて経験しました。海幕に着任する前の配置では2年間で17日しか休みがないという異常な勤務でしたので、海幕では日曜日だけでも休めるというので狂喜乱舞していたのです。海幕防衛課というところは海上幕僚監部の中で最もきつい勤務を強いられるセクションであり、月曜日に出勤して金曜日に帰宅するなどというのが普通に行われるオフィスでした。
海上自衛隊としての最終的な意思決定を担っているので、国会会期中は防衛省への質問で海上自衛隊関連のものがあるとその大臣答弁資料を作成しなければならず、また予算要求中には財務省(当時は大蔵省)の主査からの質問にはいつでも答えられるようにスタンバイしていなければならなかったため、夜も帰宅できないのです。
ただ、それでも指定休養日の土曜日はのんびりしていました。
平日は全国の部隊からの問い合わせなどにも対応しなければならず、電話がひっきりなしに鳴るのですが、この指定休養日には海幕も部隊も半数しか出勤していないため、電話をしても相手が不在のことが多いのであまり電話をかけることをしないのです。
財務省の主査もさすがに土曜日は休んでいる人が多いので質問もあまりありません。
多忙を極めていた防衛課のスタッフにとっては、溜まっている仕事を一挙に片付けるチャンスです。電話がないのをいいことに、溜まっていた仕事を一気に仕上げていきます。
そして平日はビジネスマンで溢れてなかなか入れないレストランのランチをゆっくりと取り、午後は銀座をぶらついたり、東京や新宿の本屋やレコード屋に行ったりしてのんびりと過ごしてから帰宅していました。
奥さんを呼び出して夕食まで銀座などを歩き回っている比較的若い幹部もいました。
地方の部隊勤務では、この土曜日の午後に習い事をしている者もよく見かけました。大人のための楽器の教室などができ始めたのもこの頃です。
私は指定休養日制度の頃に艦隊勤務に戻ったことがないので、艦隊ではどのようにその土曜日を過ごしていたのか承知していませんが、停泊中の艦艇はのんびりとしていたのではないかと思っています。
話をさらに前に戻します。
私は全寮制の中学・高校で生活をしていましたが、その頃は土曜日は「半ドン」でした。
しかし、ここでも土曜日は他の平日とは違う過ごし方になっていました。
土曜日には外泊が許可される土曜日とそうではない土曜日がありました。
許可されない土曜日の午後には寮で何らかの行事が計画されていました。そして、夕食時、普段は寮内服という定められた服装をしているのですが、土曜日の夕食時は私服の着用が許可されていました。
私たち男子生徒で着替える奴は見たことがありませんが、女子生徒は一斉に着替えて夕食に出てきていました。
この時に発見した真実は、「可愛い子は寮内服だろうが私服だろうが可愛い。」ということでした。
特に何かが計画されていない土曜日は外泊が許可されるので家が近い生徒は自宅へ戻っていきます。私は両親が遠隔地にいたため週末には帰宅できず、寮に残っていました。
土曜日はクラブ活動の練習が長く、こってりと絞られて寮に戻ってくるのですが、外泊する連中が出て行った後の寮の部屋で、シャワーを浴びてのんびりとベッドにひっくり返り、好きな本を読みながらラジオを聴くのが楽しみでした。
当時TBSラジオで若山源蔵さんが渋い声を聞かせる音楽番組がありました。「全米トップ40」という番組で、私がクラブ活動を終えて帰ってきたころにはトップ15くらいになっており、毎週米国で流行っている曲を聴いていました。
そして、ガランとした食堂で夕食を取り、食後はいつもと違って自習時間などがないので、同じく帰省していない同級生などと話をしたりして夜を過ごし、早めに就寝するというのがこの頃の土曜日でした。
とにかく、昔の土曜日と言うのはなんとなくのんびりとしていて良かったなと懐かしく想い出したりしています。
この一年、コロナ禍でテレワークが進み、働き方改革が一挙に進んだかもしれません。朝から夕方まで定時に働くのではなく、それぞれが自分のライフスタイルに合わせてその責任を果たしていくという無駄のない働き方ができるようになるのかもしれないと期待も持っています。
そして、週休2.5日が実現できると、有意義に使える半日を獲得できるのではないかと思っています。これが週休3日になってしまうと、朝から休日モードでダラダラとしてしまいがちですが、0.5日の休日というのは、朝は普通に出勤するのでメリハリがあり、なかなかいいものだと思いますよ。
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コロナ禍は要は風邪だと主張する専門家は数多くいます。私もどのようなデータを見てもちょっときつい風邪、または新型インフルエンザ程度の感染病以上には見えません。
しかしこのような議論を不安を煽って視聴率を稼ぎたいテレビはあらゆる専門家を動員して封殺しています。
曰く、日本の致死率は東南アジアで断トツに高いとか、致死率は3%を超えており、インフルエンザの30倍近い致死率となっているとかの議論でした。
今年2月上旬、死者が6000人となったときにも同様の議論をテレビで観ることがありました。専門家が指摘するのは、致死率は下がったというものの、依然として1.5%であり、これを風邪と同様に扱うなどとんでもないということでした。。
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ご要望の多い教育訓練について、専門のスタッフを揃え、新たに教育訓練部門を開設いたしました。
内容について順次ご紹介して参りますが、弊社Webをご覧頂ければ概要をご理解頂けます。
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コンサルティングのご案内 当社では5種類のコンサルティングを行っています。
1 ACMS導入コンサルティング
イージスクライシスマネジメントシステムを導入するためのコンサルティングです。
全6回のコンサルティングで導入できるようパッケージ化されたシステムの導入支援を行います。
当社開催の戦略セミナーをあらかじめ受講し、コンサルティングの内容等にご理解を頂くことが前提
となっております。
2 スポットコンサルティング
何が問題で、どうコンサルティングを受ければいいのかわからない、自社にシステムを導入できるの
かどうかわからない、などのご相談はスポットコンサルティングをご利用ください。
3 プレコンサルティング
当社のコンサルティングの考え方をWeb等で理解されて導入を決めている方、一刻も早く導入をしたい
と考えている方には、このプレコンサルティングをお薦めします。
導入コンサルティングの第1回で行う内容を含んでおり、コンサルティングの概要及び必要な準備作業等
について、関係者全員が揃って受講できるため、理解を共有でき、導入が容易になります。
プレコンサルティングに引き続き導入コンサルティングを契約される際には、プレコンサルティング料金
は全額返金させていただきますので、費用が無駄になりません。
4 テーラード・コンサルティング
危機管理組織はすでに構築しているが指揮所演習について指導してもらいたい、中間管理層に活気がな
いので彼らに強力なリーダーとなってもらいたい、プロトコールに自信を持てるようになりたい、などのご
要望には、個別に対応させて頂きます。
5 指揮所演習コンサルティング
トップと主要スタッフだけで行うことのできるようにコンパクトに設計された図上演習です。
危機管理の先頭に立つスタッフを育てるために最適な手法として注目されています。
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図上演習コンサルティングのご案内
多数のご要望にお応えするため、図上演習に特化したコンサルティングを開始いたしました。
企業や公共放送機関での指導実績豊かなコンサルタントが各企業の実態に合わせた図上演習の運営
要領を確立します。
弊社では、図上演習を独自に企画・運営できるようになることを目標としたコンサルティングを行
っています。
毎回、図上演習の度にコンサルタントを呼ぶのではなく、自社のみで計画できる実力をつけて頂き
ます。
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No.232 半ドン
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昭和の時代、日本は週休二日ではありませんでした。国や地方自治体、学校や多くの会社では日曜日が休みで、土曜日は午前中だけ出勤していました。つまり週休1.5日だったのです。
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一方キリスト教国は日曜日が神様の定めた安息日で仕事をしない習慣がありましたが、代わりに日曜日には教会に行かなければなりません。そこでまったくプライベートな休日を楽しむために土曜日がお休みとなったのはかなり昔からのようです。
日本では1965年に松下幸之助氏が週休二日制を導入し始めたそうですが、一般に普及してきたのは1980年代になってからです。
筆者が海上自衛隊に入隊したのは1982年ですが、その頃は国家公務員はまだ週休二日制になっていませんでした。
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海上自衛隊としての最終的な意思決定を担っているので、国会会期中は防衛省への質問で海上自衛隊関連のものがあるとその大臣答弁資料を作成しなければならず、また予算要求中には財務省(当時は大蔵省)の主査からの質問にはいつでも答えられるようにスタンバイしていなければならなかったため、夜も帰宅できないのです。
ただ、それでも指定休養日の土曜日はのんびりしていました。
平日は全国の部隊からの問い合わせなどにも対応しなければならず、電話がひっきりなしに鳴るのですが、この指定休養日には海幕も部隊も半数しか出勤していないため、電話をしても相手が不在のことが多いのであまり電話をかけることをしないのです。
財務省の主査もさすがに土曜日は休んでいる人が多いので質問もあまりありません。
多忙を極めていた防衛課のスタッフにとっては、溜まっている仕事を一挙に片付けるチャンスです。電話がないのをいいことに、溜まっていた仕事を一気に仕上げていきます。
そして平日はビジネスマンで溢れてなかなか入れないレストランのランチをゆっくりと取り、午後は銀座をぶらついたり、東京や新宿の本屋やレコード屋に行ったりしてのんびりと過ごしてから帰宅していました。
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私は指定休養日制度の頃に艦隊勤務に戻ったことがないので、艦隊ではどのようにその土曜日を過ごしていたのか承知していませんが、停泊中の艦艇はのんびりとしていたのではないかと思っています。
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しかし、ここでも土曜日は他の平日とは違う過ごし方になっていました。
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曰く、日本の致死率は東南アジアで断トツに高いとか、致死率は3%を超えており、インフルエンザの30倍近い致死率となっているとかの議論でした。
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