指揮官の休日 No.198 Keep calm and carry on
2020/09/11 (Fri) 06:30
XXXX 様
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指揮官の休日
――コーヒーで始まり、ドライマティーニで締めくくる心豊かな一日――
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危機管理に挑む経営者の皆様に贈るメールマガジンです。
当社コラム「指揮官の決断」の更新のお知らせ、当社セミナー情報はもちろん、危機管理の参考となる図書、是非参加をお薦めする他社主催のセミナーなどの情報をお届けして参ります。
あわせて、常時厳しい緊張状態を強いられている経営者の皆様にちょっと一息ついて頂けるような話題を選んでお送りします。「コーヒーで始まり、ドライマティーニで締めくくる心豊かな一日」というサブタイトルも、日頃すさまじいストレスにさらされながらも頑張っている経営者の皆様に、たまにはそんな日がありますようにという想いを込めています。
途中からお読みの方は、お時間のあるときに是非バックナンバーをお読みください。
ワンクリックでバックナンバーを読んで頂けます。
https://q.bmv.jp/bm/p/bn/list.php?i=aegismm&no=all
専門コラム「指揮官の決断」は、第206回 メディアの終焉 を掲載いたしました。
視聴率稼ぎに必死なテレビと記者・編集者の能力が低すぎてまともな記事が書けない新聞について語っています。
https://aegis-cms.co.jp/2132?_thumbnail_id=2150
No.198 Keep calm and carry on
国が変わると国民性が変わるのが当然で、それを茶化したジョークもたくさんあります。
有名なのは大きな客船の遭難に関するものです。
降ろすことのできた救命ボートの数が少なくて、元気な男性の船客には飛び込んでもらいたいと思った船長が各国の船客を説得に回ります。
アメリカ人の船客には「飛び込むとヒーローになれますよ。」英国人には「紳士は飛び込むものです。」イタリア人には「女性にもてますよ。」ドイツ人には「規則では飛び込むことになっています。」日本人には「みんな飛び込みましたよ。」韓国人には「日本人は飛び込む準備をしていますよ。」
これであっさりみんな飛び込んでしまったというのですが、各国の特徴をよくとらえているようで笑ってしまいます。
我が家には司令長官が君臨しています。これも洋の東西を問わず同じだと気付いたのはかなり前のことでしたが、いろいろな国の海軍士官に訊いて回ったときの答え方がそれぞれの国らしく笑ってしまいました。
まずアメリカ海軍の連中に訊きました。「日本では司令官の女房は司令長官と呼ばれるんだけど君らのところはどうなの?」米軍の連中の反応は傑作でした。「サムライの国でもそうか、俺たちだけだと思ってた。」
カナダ海軍の士官は「そうだよ、うちのカミさんはえらい。」
オーストラリアは口数少なく「当然だ。」
ニュージーランドはニコニコして「おっかない司令長官ではないけど、最終的な決定権を持つという意味ではそうだね。」
韓国海軍は恥ずかしそうに「君のところでもそうなのか。少なくともうちはそうだ。」
ロシア海軍は「西側でもそうなのか。」と驚きを隠しませんでした。
そして英国海軍は「俺たちは国王だって女性だぜ。」と言うにとどまりました。
釣り人を巡るジョークもお国柄を表すものがあります。
釣りをしている人の横に置いてあるバケツをのぞき込んで「釣れてるかい?」と訊くと、米国人なら、2~3匹の小さい魚しかなくても、大騒ぎをしてそれが釣れた時にどのようなファイトをしたかを語るそうです。
それが英国人だと「少しはね。」と答えるそうです。
オーストラリア人はバケツになにも入っていないのに「まぁな。」と言うのでどういうことかと思ったら、近くに停めた車に積んである大きなアイスボックスに入りきらない大物が尻尾をのぞかせていたりするんだそうです。
たしかに私がこれまで付き合ってきた欧米人(ほとんどは海軍士官ですが。)たちはそのような連中でした。
ところで、今回の表題 Keep calm and carry on ですが、ちょっと気になっていた言い回しでした。
この言い回しを初めて聴いたのは2005年7月7日にロンドンの地下鉄が3か所で同時に爆破テロに襲われた時でした。
当時英国首相であったブレア首相が緊急会見を開いたのをBBCの中継で観ていたのですが、極めて落ち着き払い、これまでと同じ生活を淡々と続けることこそ、テロリストへの報復であるとして、国民に冷静な対応を求めました。その時にブレア首相が述べたのがこの” Keep calm and carry on”でした。
そして、それを裏付け、テロリストへ見せつけるがごとく、地下鉄は翌日から通常の営業を再開し、市民も淡々と日常生活を再開したのです。
英国人というのは凄いなと改めて思わされたのを鮮明に覚えています。
視聴率稼ぎのテレビが作り出した「コロナ怖いウイルス」に脳を侵されて委縮している私たちとはずいぶん異なる対応です。
それが逆に災いしてコロナ騒ぎでは英国は4万人の死亡者を出していますが、この原因は今後公衆衛生学的な検証を待つ必要があるでしょう。
いずれにせよ、ちょっとくらいのことでバタバタするのはみっともないという英国人のプライドがあるのかもしれません。
ところが、最近、第2次大戦中のロンドンを舞台とするある映画を観ていたら、船の中で珈琲を飲んでいるシーンがあり、そのマグカップにこの” Keep calm and carry on “ と書いてあるのを発見しました。
さっそく調べてみると、このフレーズは戦時中に英国情報省が作ったプロパガンダだったのだそうです。日本でも「欲しがりません、勝つまでは」などという標語があったようですが、「静かに耐えよ」というこの英国の標語は確かに英国的だと思います。
このメールマガジンでは、エリザベス女王がコロナ禍にある英国国民に向けてビデオスピーチを行い、その最後を” We’ll meet again “という言葉で結んだことをご紹介しました。(メールマガジン「指揮官の休日」No.184 We’ll meet again” https://q.bmv.jp/bm/p/bn/list.php?i=aegismm&no=all&m=220 )
これも戦時中に英国国民が愛唱した曲のタイトルであったこともご紹介しましたが、これらのフレーズは「ステイ・ホーム」とかよりも、人々に勇気や希望を与える言い回しかなという印象を持ちます。
ステイ・ホームも分かりやすくていいのですが、もうちょっとメンタルな部分に触れてくるような標語を作れないものかなどと思います。
危機管理上の事態に襲われた場合、その対応に国民性が現れることも事実です。
東日本大震災の際の東北の被災者の方々をはじめとする日本社会の対応は世界から称賛を浴びました。自分も被災者であるにもかかわらず避難所で食べ物を譲り合う人々、パニックを起こさず冷静に行動する人々など、私たち日本人の忍耐強さ、公共心の高さなどはほぼ奇跡だという扱いでした。
この度のコロナ禍においても、私たちの社会は強制力を伴わない自粛要請だけで乗り切っています。
ただ、この国のテレビの悪質な視聴率稼ぎのために、私たちの社会が「コロナ怖いウイルス」に脳を侵され、過度に自粛しなければならないという「空気」が醸成され、そのために「自粛警察」なるものまでが生まれてしまったことは少し考えなければならないでしょう。
この問題は当メールマガジンのように基本的にどうでもいい話題を扱うことを旨としているメディアには荷が重すぎますので専門コラムに譲ることにしますが、いずれにせよ、このような際に国民性が如実に表れることは事実でしょう。
戦後75年間、平和を享受してきた私たちのメンタルが、血で血を争う凄まじい国際社会の現実に直面した場合に耐えられるのか、その際、どのように私たちが振舞うのか、危機管理の専門家としては興味のあるテーマです。
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Facebookページでは、当メールマガジンでは見ることのできない写真もご覧頂くこ
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Twitterでも時々、折に触れて気が付いたことを呟いています。
https://twitter.com/CaptainHayashi です。
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ください
専門コラム「指揮官の決断」第206回 メディアの終焉 掲載のご案内
当コラムではテレビというメディアの情報操作について度々言及してきています。彼
らの情報操作がこの国の「空気」を誤らせ、視聴者を委縮させ、この騒ぎを拡大してき
たことに批判をしてきました。
一方、もし彼らが意図的な情報操作や虚偽の報道などしていないと主張するのであれ
ば、それはそれで大変なことです。
視聴率獲得のために、真実ではないと承知しているにもかかわらず自分たちの主張を
裏付けるのに都合のいいデータや場面だけを使用しましたと言うのであれば、それはよ
くありがちなことであり、激しい視聴率競争を戦い抜くのに必要なことなのかもしれま
せん。
ただ、ここで申し上げることができるのは、新型コロナの騒動はこれで終息するとい
うことです。
https://aegis-cms.co.jp/2150
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お勧めのコラム
このコーナーに時々登場する吉澤由美子さんのコラムです。
今回は吉澤さんは社員にどうすれば愛社精神を持たせることができるかという難題につ
いて語っています。
リーダーシップの在り方は、経営者の性格や会社の置かれた状況などによってもいろい
ろと考えなければならない問題ですが、
吉澤さんの主張は、一つの在り方を明確に示しています。経営者がどのような性格の人で
あっても実践できる具体的な方法を
提示されていますので、お悩みの経営者の方は是非ご一読ください。
脱!お願い営業への道」
企業のブランド力アップに欠かせない!社員に愛社精神を持ってもらうには?
http://www.hc-bm.com/column/6194.html
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弊社出版物のご紹介
『事業大躍進に挑む経営者のための「クライシスマネジメント」』
林 祐 著
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ご要望の多い教育訓練について、専門のスタッフを揃え、新たに教育訓練部門を開設いたしました。
内容について順次ご紹介して参りますが、弊社Webをご覧頂ければ概要をご理解頂けます。
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コンサルティングのご案内 当社では5種類のコンサルティングを行っています。
1 ACMS導入コンサルティング
イージスクライシスマネジメントシステムを導入するためのコンサルティングです。
全6回のコンサルティングで導入できるようパッケージ化されたシステムの導入支援を行います。
当社開催の戦略セミナーをあらかじめ受講し、コンサルティングの内容等にご理解を頂くことが前提
となっております。
2 スポットコンサルティング
何が問題で、どうコンサルティングを受ければいいのかわからない、自社にシステムを導入できるの
かどうかわからない、などのご相談はスポットコンサルティングをご利用ください。
3 プレコンサルティング
当社のコンサルティングの考え方をWeb等で理解されて導入を決めている方、一刻も早く導入をしたい
と考えている方には、このプレコンサルティングをお薦めします。
導入コンサルティングの第1回で行う内容を含んでおり、コンサルティングの概要及び必要な準備作業等
について、関係者全員が揃って受講できるため、理解を共有でき、導入が容易になります。
プレコンサルティングに引き続き導入コンサルティングを契約される際には、プレコンサルティング料金
は全額返金させていただきますので、費用が無駄になりません。
4 テーラード・コンサルティング
危機管理組織はすでに構築しているが指揮所演習について指導してもらいたい、中間管理層に活気がな
いので彼らに強力なリーダーとなってもらいたい、プロトコールに自信を持てるようになりたい、などのご
要望には、個別に対応させて頂きます。
5 指揮所演習コンサルティング
トップと主要スタッフだけで行うことのできるようにコンパクトに設計された図上演習です。
危機管理の先頭に立つスタッフを育てるために最適な手法として注目されています。
お気軽にご相談ください。
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図上演習コンサルティングのご案内
多数のご要望にお応えするため、図上演習に特化したコンサルティングを開始いたしました。
企業や公共放送機関での指導実績豊かなコンサルタントが各企業の実態に合わせた図上演習の運営
要領を確立します。
弊社では、図上演習を独自に企画・運営できるようになることを目標としたコンサルティングを行
っています。
毎回、図上演習の度にコンサルタントを呼ぶのではなく、自社のみで計画できる実力をつけて頂き
ます。
詳しくはこちらをご覧ください。
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オーストラリア人はバケツになにも入っていないのに「まぁな。」と言うのでどういうことかと思ったら、近くに停めた車に積んである大きなアイスボックスに入りきらない大物が尻尾をのぞかせていたりするんだそうです。
たしかに私がこれまで付き合ってきた欧米人(ほとんどは海軍士官ですが。)たちはそのような連中でした。
ところで、今回の表題 Keep calm and carry on ですが、ちょっと気になっていた言い回しでした。
この言い回しを初めて聴いたのは2005年7月7日にロンドンの地下鉄が3か所で同時に爆破テロに襲われた時でした。
当時英国首相であったブレア首相が緊急会見を開いたのをBBCの中継で観ていたのですが、極めて落ち着き払い、これまでと同じ生活を淡々と続けることこそ、テロリストへの報復であるとして、国民に冷静な対応を求めました。その時にブレア首相が述べたのがこの” Keep calm and carry on”でした。
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英国人というのは凄いなと改めて思わされたのを鮮明に覚えています。
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