指揮官の休日 No.194 ニブリックってなぁに?
2020/08/14 (Fri) 06:30
XXXX 様
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指揮官の休日
――コーヒーで始まり、ドライマティーニで締めくくる心豊かな一日――
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危機管理に挑む経営者の皆様に贈るメールマガジンです。
当社コラム「指揮官の決断」の更新のお知らせ、当社セミナー情報はもちろん、危機管理の参考となる図書、是非参加をお薦めする他社主催のセミナーなどの情報をお届けして参ります。
あわせて、常時厳しい緊張状態を強いられている経営者の皆様にちょっと一息ついて頂けるような話題を選んでお送りします。「コーヒーで始まり、ドライマティーニで締めくくる心豊かな一日」というサブタイトルも、日頃すさまじいストレスにさらされながらも頑張っている経営者の皆様に、たまにはそんな日がありますようにという想いを込めています。
途中からお読みの方は、お時間のあるときに是非バックナンバーをお読みください。
ワンクリックでバックナンバーを読んで頂けます。
https://q.bmv.jp/bm/p/bn/list.php?i=aegismm&no=all
専門コラム「指揮官の決断」は、第202回 『不都合な真実』 を掲載いたしました。
声高く何かを主張する蔭には不都合な真実が隠されていることがあります。私たちはその不都合な真実を見抜くとともに、自らの不都合な真実から眼を逸らさないようにしなければなりません。
詳しくはこちらからお読みください。
https://aegis-cms.co.jp/2128
No.194 ニブリックってなぁに?
さて、何でしょう?
私はスポーツ番組をテレビで観ることはあまりありません。
あまりないということは観ることもあるということで、3種類のスポーツだけに限られています。
水泳、柔道、そしてラグビーだけです。どれも自分がやっていたスポーツです。
スポーツは自分でやるもので観るものではないという割り切りがあります。
したがって、自分でやらないスポーツを観ることはありません。
野球も小学校でチームに入れられていましたが、中学以降はキャッチボール程度しかやったことはなく、相撲などまったく経験がないので観ることはありません。
ヨットはかなり念を入れて経験してきましたが、そもそもヨットの中継など日本ではまずオンエアされないので、やはり観ることはありません。
ゴルフは若い頃、2年間、米国で集中的にやったことがありますが、結局何が面白いのかさっぱりわからず、帰国してからは特別な時にしかやらなくなりました。
商社に入った頃、月に一度、社長と一緒にラウンドする日曜日というのがあったのですが、私はお誘いが無かったのを幸いに参加していませんでした。
なぜ誘われなかったのかというと、部長以上は参加するのか当然と考えられていたため、あえてお誘いのメールなどが配信されることが無かったというのが本当のところでした。
その頃持っていたヨットが、デッキがチークで、デッキ上の構造物がヒノキで造られているという凄まじい船で、メンテナンスが大変だったのです。ちょっとニス塗をさぼるとすぐにボロボロになるので、週末の天気がいい日はニス塗に忙しく、グリーンに出ている余裕などありませんでした。
加えて、そもそもゴルフというスポーツが好きではありません。人の好き好きはその人にしか分らないのでしょうが、ゴルフが好きな方がゴルフの何が好きなのか理解に苦しみます。
私は中学・高校では柔道部に所属し、大学では外洋レース艇で奴隷生活を送りました。海上自衛隊では、どこの部隊に行っても50メートルプールがありますし、毎年水泳能力の検定があるので、泳がねばなりませんでした。また、ラグビー部の監督要員がおらず、監督をさせられたことも何回もあります。自衛隊ではラグビーは航空自衛隊が強く、試合をやって勝った記憶はありません。
この頃のスポーツはただ体を鍛えるためにやっていたように思います。
30代くらいの頃からスポーツへの姿勢が少し変わり、体力測定や水泳能力検定のために一生懸命走ったり、鉄棒にぶら下がったり、あるいは泳いだりはしましたが、これは職業柄しかたないことと割り切っていました。
ちなみに、私が最後の体力測定と水泳能力検定を受けたのは55歳、退官の1か月前でした。その歳で50メールの競泳や3000メートル走、懸垂などで成績を記録されるというのはかなりきついのですが、やはりそれも職業上の要求でした。
一方、体を鍛えるためのスポーツではなく、楽しむためのスポーツも始めました。テニスなどです。
ところがゴルフは楽しめないのです。楽しむためのスポーツであれば、プレーしている間にストレスが解消されるはずです。ヨットもレースではなく、その辺を気ままに走るだけなら快適です。
私にとってゴルフほどストレスの溜まるスポーツはありません。多分、本格的にやったことがないので本当のところは分かりませんが、オリンピック競技でいえばライフル射撃もそうかもしれません。
射撃はスポーツとしてではなく仕事で、技量保持のために毎年規定の弾数を撃たねばならないのですが、私はこれがあまり好きではありませんでした。ショットガンのように腰だめで撃っていい銃ならともかく、ライフルも拳銃もかなり正確に狙って撃たねばならず、それがストレスなのです。
ゴルフも同様で、私にとってはストレスなのです。
何故好きではないのかと問われて、ストレスが溜まるからだと答えると、皆さん不思議そうな顔をされます。自然の中を歩きまわってストレスなんかなくなりますよ、と言ってくれた商社の同僚の部長がいました。彼は私がゴルフの経験がないのだと思っていたようです。
実は、若い頃、海上自衛隊の連絡官として2年間、米国に駐在していたことがありますが、この間、この基地のオフィサーズクラブのメンバーでゴルフのトーナメントをやっていました。6人でチームを作り、毎週水曜日の午後3時から4人が出場し、半年かけて争うのです。
基地の中に9ホールのコースがあり、No.1は私たちの住んでいた官舎から3分くらいのところでした。私はイギリス・オーストラリアから派遣されてきていた大尉・少佐クラスの連中とチームを組んでプレーしていました。
このトーナメントはそれなりに楽しくプレーできました。ゴルフそのものが面白かったのではなく、一緒に回る連中との会話が楽しかったのでしょう。
私はこの連絡官勤務時代にゴルフを覚えたのですが、これが嫌いになった原因かもしれません。
帰国して横須賀の米軍の連中に誘われることは時々ありました。厚木基地にあるコースや座間の陸軍基地のコースなどに行くのですが、この場合はペンシルバニアでプレーしているのとあまり変わらないので違和感がないのですが、米軍ではないゴルフに参加すると凄まじい違和感があるのです。
商社マン時代の社長と一緒のゴルフがその典型なのですが、週末の朝6時とかにどこかに集まって、2時間もかかるゴルフ場へ行き、前は詰まり、後ろからは追われるプレーで9ホール回るとクラブハウスで昼食。ビールなどを飲んで午後9ホールを回り、帰りには寿司屋に寄ったり焼肉を食べてきたり。帰宅は夜遅くなります。
米国のゴルフはスルーで、詰まってもいないので、10時頃から始めて1時くらいには上がってこれます。
ペンシルバニアの基地内のトーナメントでは偶数ホールにはアイスボックスがおいてあり、ビールを飲んではプレーするということを繰り返し、No.10がクラブハウスで、そこで集計しながら最後の1本を飲み、用事のある者はオフィスにもどり、あるいは帰宅します。残った者は、クラブハウスから1分もかからないところにあるオフィサーズクラブのバーへ移動すると、水曜日はハッピーアワーになっています。結局家に戻る頃にはビールでヘロヘロなのですが、オフィサーズクラブから歩いても5分くらいで官舎に戻れるので問題はありません。
そのような生活の中でのゴルフに慣れてしまったので、日本での一日が潰れるゴルフにうんざりなのです。
またゴルフ場にいても自然の中にいる気がしません。小さな飛行機で低い高度を飛ぶとよく分かりますが、ゴルフ場は自然を切り崩して造られており、上から見ると不自然極まりないのです。
ということで、私はゴルフは若い頃に集中的にやっていたことはありますが、その後、グリーンに出ることはなくなりました。近年も厚木基地でプレーしてみたいとおっしゃる方がいるとお連れすることはありますが、自分ではプレーしません。カートのドライバーに専念しています。
しかし、驚くなかれ、私は仕事でゴルフと関わっていたことがあります。
カリフォルニアで米国法人のCEOとして仕事をしていたことがありますが、その時扱っていたのが、自動車用の精密部品とゴルフのシャフトでした。
ゴルフのシャフトをクラブメーカーに売り込むのですが、幸いなことに米国には接待ゴルフという習慣がなく、そもそも相手もゴルフグッズ関係者ですから、彼らと一緒にプレーしなければならないということもありませんでした。
女子プロのカーリー・ウェブさんと契約していて、彼女のウェアにロゴを入れたりしていたので、CEOとしては四半期に一回彼女と一緒にプレーできることになっていたのですが、私はいつも彼女を昼食に招待して、社員一同と会食をしてもらっていました。
面倒なのは日本から親会社の役員たちが米国出張に来ると、必ずといっていいほど帰りはサンディエゴからという日程としてゴルフをしたがることです。
私はこれが面倒なので、わざわざその日に日帰りのメキシコ出張を作り、ゴルフはシャフト担当の社員に任せていました。
それでも、クラブメーカーには自分でも出かけ、次期モデルへの採用を売り込んだり、そのメーカーのテスターやフィッターたちと会食をして、次のトレンドはどうなるのかなどの情報収集をしていました。フロリダで行われる全米規模の展示会にブースを出して呼び込みをしたこともあります。
つまり、私はゴルフにはプロとして関わっていたことがあるということです。
そこで、今週のタイトルです。
ゴルフがお好きな方でもこれを知らない方は珍しくないのですが、二ブリックとは9番アイアンのことです。
皆様方がご存じのクラブの名称は「○番ウッド」とか「○番アイアン」だと思います。
しかし、すべてのクラブに別の名称が与えられています。
順次ご紹介します。
まずウッドです。
1番はドライバーです。これは有名ですね。
2番はブラッシーと呼びます。
3番はスプーンです。これも比較的よく使われます。
4番はバッフィー、5番はクリークと呼ばれます。
次にアイアンです。
1番はドライビング・アイアン、2番はミッド・アイアン、3番はミッド・マーシー
4番はマッシー・アイアン、5番はマッシー。6番がスペード・マッシー、7番はマッシー・ニブリック、8番がピッチング・ニブリック、そして9番がニブリックです。
それぞれ何故そのように呼ばれるようになったのかという由来があるのですが、それを書き綴っていると一冊の本になってしまいますので、もし、将来、気が向いて出版することがあったらお知らせしますので、そちらでお読みください。英国史をゴルフの切り口で語る本になるかもしれません。
ちなみに、私がコースを回る時のクラブには皆さんビックリされます。パターやピッチングは持って行くのですが、ウッドは3番だけ、アイアンは奇数しか持って行かないのでキャディーバッグがやけに軽いんです。
ゴルフでメシを喰っていたこともあるんですけどね。
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是非Facebookページをご訪問ください。
Twitterでも時々、折に触れて気が付いたことを呟いています。
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今回の表題『不都合な真実』は2006年にアメリカで制作されたドキュメンタリー映画です。クリントン政権で副大統領であったアル・ゴア氏が主演し、地球温暖化に対する警鐘を鳴らすスライド講演を彼が行い、またその生い立ちを遡るビデオを取り交ぜる構成で、アカデミー賞を受賞し、彼もノーベル平和賞を授与されました。
地球温暖化の問題は極めて複雑で、本当に温暖化しているのかどうかすらまだよく分かっていません。
詳しくはこちらからお読みください。
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お勧めのコラム
コロナ禍は依然として終息の気配を見せていませんが、多くの企業がその対応のためにテレワークを採用しています。
そのテレワークで問題となるのがコミュニケーションが不足がちになることです。
株式会社ココティアコンサルティングの高橋雅美代表はメンタルヘルスに通暁した臨床心理士の資格を持つコンサルタントですが、
同社のウェブサイトで、その問題を追及し、解決策を提示しています。
テレワークを導入された経営者の方は是非ご一読ください。
「社員が辞めない会社づくりを焦る社長が陥りやすい大間違い https://cocotia.co.jp/column/climate/activemental167 」
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弊社出版物のご紹介
『事業大躍進に挑む経営者のための「クライシスマネジメント」』
林 祐 著
セルバ出版
お求めの方は、こちらからどうぞ。
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教育訓練の受託を開始いたしました。
ご要望の多い教育訓練について、専門のスタッフを揃え、新たに教育訓練部門を開設いたしました。
内容について順次ご紹介して参りますが、弊社Webをご覧頂ければ概要をご理解頂けます。
こちらをどうぞ
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コンサルティングのご案内 当社では5種類のコンサルティングを行っています。
1 ACMS導入コンサルティング
イージスクライシスマネジメントシステムを導入するためのコンサルティングです。
全6回のコンサルティングで導入できるようパッケージ化されたシステムの導入支援を行います。
当社開催の戦略セミナーをあらかじめ受講し、コンサルティングの内容等にご理解を頂くことが前提
となっております。
2 スポットコンサルティング
何が問題で、どうコンサルティングを受ければいいのかわからない、自社にシステムを導入できるの
かどうかわからない、などのご相談はスポットコンサルティングをご利用ください。
3 プレコンサルティング
当社のコンサルティングの考え方をWeb等で理解されて導入を決めている方、一刻も早く導入をしたい
と考えている方には、このプレコンサルティングをお薦めします。
導入コンサルティングの第1回で行う内容を含んでおり、コンサルティングの概要及び必要な準備作業等
について、関係者全員が揃って受講できるため、理解を共有でき、導入が容易になります。
プレコンサルティングに引き続き導入コンサルティングを契約される際には、プレコンサルティング料金
は全額返金させていただきますので、費用が無駄になりません。
4 テーラード・コンサルティング
危機管理組織はすでに構築しているが指揮所演習について指導してもらいたい、中間管理層に活気がな
いので彼らに強力なリーダーとなってもらいたい、プロトコールに自信を持てるようになりたい、などのご
要望には、個別に対応させて頂きます。
5 指揮所演習コンサルティング
トップと主要スタッフだけで行うことのできるようにコンパクトに設計された図上演習です。
危機管理の先頭に立つスタッフを育てるために最適な手法として注目されています。
お気軽にご相談ください。
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図上演習コンサルティングのご案内
多数のご要望にお応えするため、図上演習に特化したコンサルティングを開始いたしました。
企業や公共放送機関での指導実績豊かなコンサルタントが各企業の実態に合わせた図上演習の運営
要領を確立します。
弊社では、図上演習を独自に企画・運営できるようになることを目標としたコンサルティングを行
っています。
毎回、図上演習の度にコンサルタントを呼ぶのではなく、自社のみで計画できる実力をつけて頂き
ます。
詳しくはこちらをご覧ください。
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No.194 ニブリックってなぁに?
さて、何でしょう?
私はスポーツ番組をテレビで観ることはあまりありません。
あまりないということは観ることもあるということで、3種類のスポーツだけに限られています。
水泳、柔道、そしてラグビーだけです。どれも自分がやっていたスポーツです。
スポーツは自分でやるもので観るものではないという割り切りがあります。
したがって、自分でやらないスポーツを観ることはありません。
野球も小学校でチームに入れられていましたが、中学以降はキャッチボール程度しかやったことはなく、相撲などまったく経験がないので観ることはありません。
ヨットはかなり念を入れて経験してきましたが、そもそもヨットの中継など日本ではまずオンエアされないので、やはり観ることはありません。
ゴルフは若い頃、2年間、米国で集中的にやったことがありますが、結局何が面白いのかさっぱりわからず、帰国してからは特別な時にしかやらなくなりました。
商社に入った頃、月に一度、社長と一緒にラウンドする日曜日というのがあったのですが、私はお誘いが無かったのを幸いに参加していませんでした。
なぜ誘われなかったのかというと、部長以上は参加するのか当然と考えられていたため、あえてお誘いのメールなどが配信されることが無かったというのが本当のところでした。
その頃持っていたヨットが、デッキがチークで、デッキ上の構造物がヒノキで造られているという凄まじい船で、メンテナンスが大変だったのです。ちょっとニス塗をさぼるとすぐにボロボロになるので、週末の天気がいい日はニス塗に忙しく、グリーンに出ている余裕などありませんでした。
加えて、そもそもゴルフというスポーツが好きではありません。人の好き好きはその人にしか分らないのでしょうが、ゴルフが好きな方がゴルフの何が好きなのか理解に苦しみます。
私は中学・高校では柔道部に所属し、大学では外洋レース艇で奴隷生活を送りました。海上自衛隊では、どこの部隊に行っても50メートルプールがありますし、毎年水泳能力の検定があるので、泳がねばなりませんでした。また、ラグビー部の監督要員がおらず、監督をさせられたことも何回もあります。自衛隊ではラグビーは航空自衛隊が強く、試合をやって勝った記憶はありません。
この頃のスポーツはただ体を鍛えるためにやっていたように思います。
30代くらいの頃からスポーツへの姿勢が少し変わり、体力測定や水泳能力検定のために一生懸命走ったり、鉄棒にぶら下がったり、あるいは泳いだりはしましたが、これは職業柄しかたないことと割り切っていました。
ちなみに、私が最後の体力測定と水泳能力検定を受けたのは55歳、退官の1か月前でした。その歳で50メールの競泳や3000メートル走、懸垂などで成績を記録されるというのはかなりきついのですが、やはりそれも職業上の要求でした。
一方、体を鍛えるためのスポーツではなく、楽しむためのスポーツも始めました。テニスなどです。
ところがゴルフは楽しめないのです。楽しむためのスポーツであれば、プレーしている間にストレスが解消されるはずです。ヨットもレースではなく、その辺を気ままに走るだけなら快適です。
私にとってゴルフほどストレスの溜まるスポーツはありません。多分、本格的にやったことがないので本当のところは分かりませんが、オリンピック競技でいえばライフル射撃もそうかもしれません。
射撃はスポーツとしてではなく仕事で、技量保持のために毎年規定の弾数を撃たねばならないのですが、私はこれがあまり好きではありませんでした。ショットガンのように腰だめで撃っていい銃ならともかく、ライフルも拳銃もかなり正確に狙って撃たねばならず、それがストレスなのです。
ゴルフも同様で、私にとってはストレスなのです。
何故好きではないのかと問われて、ストレスが溜まるからだと答えると、皆さん不思議そうな顔をされます。自然の中を歩きまわってストレスなんかなくなりますよ、と言ってくれた商社の同僚の部長がいました。彼は私がゴルフの経験がないのだと思っていたようです。
実は、若い頃、海上自衛隊の連絡官として2年間、米国に駐在していたことがありますが、この間、この基地のオフィサーズクラブのメンバーでゴルフのトーナメントをやっていました。6人でチームを作り、毎週水曜日の午後3時から4人が出場し、半年かけて争うのです。
基地の中に9ホールのコースがあり、No.1は私たちの住んでいた官舎から3分くらいのところでした。私はイギリス・オーストラリアから派遣されてきていた大尉・少佐クラスの連中とチームを組んでプレーしていました。
このトーナメントはそれなりに楽しくプレーできました。ゴルフそのものが面白かったのではなく、一緒に回る連中との会話が楽しかったのでしょう。
私はこの連絡官勤務時代にゴルフを覚えたのですが、これが嫌いになった原因かもしれません。
帰国して横須賀の米軍の連中に誘われることは時々ありました。厚木基地にあるコースや座間の陸軍基地のコースなどに行くのですが、この場合はペンシルバニアでプレーしているのとあまり変わらないので違和感がないのですが、米軍ではないゴルフに参加すると凄まじい違和感があるのです。
商社マン時代の社長と一緒のゴルフがその典型なのですが、週末の朝6時とかにどこかに集まって、2時間もかかるゴルフ場へ行き、前は詰まり、後ろからは追われるプレーで9ホール回るとクラブハウスで昼食。ビールなどを飲んで午後9ホールを回り、帰りには寿司屋に寄ったり焼肉を食べてきたり。帰宅は夜遅くなります。
米国のゴルフはスルーで、詰まってもいないので、10時頃から始めて1時くらいには上がってこれます。
ペンシルバニアの基地内のトーナメントでは偶数ホールにはアイスボックスがおいてあり、ビールを飲んではプレーするということを繰り返し、No.10がクラブハウスで、そこで集計しながら最後の1本を飲み、用事のある者はオフィスにもどり、あるいは帰宅します。残った者は、クラブハウスから1分もかからないところにあるオフィサーズクラブのバーへ移動すると、水曜日はハッピーアワーになっています。結局家に戻る頃にはビールでヘロヘロなのですが、オフィサーズクラブから歩いても5分くらいで官舎に戻れるので問題はありません。
そのような生活の中でのゴルフに慣れてしまったので、日本での一日が潰れるゴルフにうんざりなのです。
またゴルフ場にいても自然の中にいる気がしません。小さな飛行機で低い高度を飛ぶとよく分かりますが、ゴルフ場は自然を切り崩して造られており、上から見ると不自然極まりないのです。
ということで、私はゴルフは若い頃に集中的にやっていたことはありますが、その後、グリーンに出ることはなくなりました。近年も厚木基地でプレーしてみたいとおっしゃる方がいるとお連れすることはありますが、自分ではプレーしません。カートのドライバーに専念しています。
しかし、驚くなかれ、私は仕事でゴルフと関わっていたことがあります。
カリフォルニアで米国法人のCEOとして仕事をしていたことがありますが、その時扱っていたのが、自動車用の精密部品とゴルフのシャフトでした。
ゴルフのシャフトをクラブメーカーに売り込むのですが、幸いなことに米国には接待ゴルフという習慣がなく、そもそも相手もゴルフグッズ関係者ですから、彼らと一緒にプレーしなければならないということもありませんでした。
女子プロのカーリー・ウェブさんと契約していて、彼女のウェアにロゴを入れたりしていたので、CEOとしては四半期に一回彼女と一緒にプレーできることになっていたのですが、私はいつも彼女を昼食に招待して、社員一同と会食をしてもらっていました。
面倒なのは日本から親会社の役員たちが米国出張に来ると、必ずといっていいほど帰りはサンディエゴからという日程としてゴルフをしたがることです。
私はこれが面倒なので、わざわざその日に日帰りのメキシコ出張を作り、ゴルフはシャフト担当の社員に任せていました。
それでも、クラブメーカーには自分でも出かけ、次期モデルへの採用を売り込んだり、そのメーカーのテスターやフィッターたちと会食をして、次のトレンドはどうなるのかなどの情報収集をしていました。フロリダで行われる全米規模の展示会にブースを出して呼び込みをしたこともあります。
つまり、私はゴルフにはプロとして関わっていたことがあるということです。
そこで、今週のタイトルです。
ゴルフがお好きな方でもこれを知らない方は珍しくないのですが、二ブリックとは9番アイアンのことです。
皆様方がご存じのクラブの名称は「○番ウッド」とか「○番アイアン」だと思います。
しかし、すべてのクラブに別の名称が与えられています。
順次ご紹介します。
まずウッドです。
1番はドライバーです。これは有名ですね。
2番はブラッシーと呼びます。
3番はスプーンです。これも比較的よく使われます。
4番はバッフィー、5番はクリークと呼ばれます。
次にアイアンです。
1番はドライビング・アイアン、2番はミッド・アイアン、3番はミッド・マーシー
4番はマッシー・アイアン、5番はマッシー。6番がスペード・マッシー、7番はマッシー・ニブリック、8番がピッチング・ニブリック、そして9番がニブリックです。
それぞれ何故そのように呼ばれるようになったのかという由来があるのですが、それを書き綴っていると一冊の本になってしまいますので、もし、将来、気が向いて出版することがあったらお知らせしますので、そちらでお読みください。英国史をゴルフの切り口で語る本になるかもしれません。
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林 祐 著
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について、関係者全員が揃って受講できるため、理解を共有でき、導入が容易になります。
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要領を確立します。
弊社では、図上演習を独自に企画・運営できるようになることを目標としたコンサルティングを行
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