指揮官の休日 No.168 激闘! 厳冬の房総半島沖100km 北太平洋真冬の洋上決戦!!
2020/02/14 (Fri) 06:30
XXXX 様
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指揮官の休日
――コーヒーで始まり、ドライマティーニで締めくくる心豊かな一日――
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当社コラム「指揮官の決断」の更新のお知らせ、当社セミナー情報はもちろん、危機管理の参考となる図書、是非参加2をお薦めする他社主催のセミナーなどの情報をお届けして参ります。
あわせて、常時厳しい緊張状態を強いられている経営者の皆様にちょっと一息ついて頂けるような話題を選んでお送りします。「コーヒーで始まり、ドライマティーニで締めくくる心豊かな一日」というサブタイトルも、日頃すさまじいストレスにさらされながらも頑張っている経営者の皆様に、たまにはそんな日がありますようにという想いを込めています。
途中からお読みの方は、お時間のあるときに是非バックナンバーをお読みください。
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専門コラム「指揮官の決断」は、第176回 今、そこにある危機 を掲載いたしました。
収束の気配を見せない新型コロナウィルスによる感染症です。専門外の事項について知ったかぶりをするつもりはありませんので、あくまでも私の知見の及ぶ範囲でちょっとした解説を行っています。
詳しくは、https://aegis-cms.co.jp/1888 をご覧ください。
No.168 激闘! 厳冬の房総半島沖100km 北太平洋真冬の洋上決戦!!
1987年2月 私は海上自衛隊の第1護衛隊群所属の最新鋭(当時)護衛艦しらゆきのミサイル射撃担当の砲術士として張り切っていました。
護衛艦隊が海上幕僚長検閲を受閲することになり、第1護衛隊群の8隻がその受閲部隊として術科競技を房総半島沖で行うことになったのです。
海上幕僚長検閲というのは、海上幕僚長が特定の部隊を指定して、その部隊の士気、練度などを確認する行事であり、訓練を見たり、船の整備状況を確認したり、乗員の規律を見たりとおよそありとあらゆる角度から部隊を点検し、精強性や即応性を確認するものです。
海上幕僚長を横須賀で出迎え、直ちに全乗員が各艦の甲板上に整列する中を海上幕僚長及びその随員が一人一人の顔を見ながら点検して歩き、必要に応じて様々な諮問をしていきます。そのような儀式を通じて、部隊の日頃の教育訓練の状況や隊員の規律などを確認していくのです。
それらが終わり、各艦の艦内の点検が行われ、様々な書類の整備状況などが点検されます。数日かけてそれらが終わるといよいよ出航です。
房総半島の沖合100kmくらいの所に通称C(チャーリー)海面と呼ばれるエリアがあります。実弾射撃などの訓練を行う海面で、そこまで進出して水上射撃、対空射撃、対潜捜索、戦闘被害を受けつつ船の速力を保ち、武器に電力を供給し続ける戦闘運転応急、防火・防水、落水者の救助など様々な種目の競技が行われます。
私は砲術士としてミサイル射撃を担当していたのですが、この競技の際は実際のミサイル発射は行わず、目標を探知してミサイルの射撃指揮用レーダーに目標情報を移管し、射撃計算をさせるまでの時間を競う競技が行われる予定だったので、その持ち場は武器整備長に任せ、私は甲板上の運用作業に関わる競技を担当することとしていました。
私の担当となったのは艦橋の航海指揮官としての操艦技量を競う「反転入列訓練」と「サンドレット投てき訓練」の二種目でした。
「反転入列」というのは、縦列で航行中に大きな舵をとって自分の後ろを走っている船の後ろに回り込んで前後の関係を入れ変える時間を競うというものです。
縦列で12ノットで航行中に、面舵なり取り舵なりを一杯に取り、18ノットに増速して後ろの船と反航し、その後ろに回り込んで後方700ヤードの位置にピタリとつけるまでの時間を競うのですが、私はこれらの操艦訓練が好きで、かつ得意でした。学生時代に外洋レースで鍛えられていたおかげで、風や潮の影響を常に意識しながら、それらを利用するコツを知っていたのかもしれません。
問題は「サンドレット投てき」でした。
サンドレットとは、細いロープの先端に重りをつけ、それをグルグル振り回して勢いをつけて岸壁や隣の船に投げ込む道具です。何に使うかと言えば、船と船の間にロープや給油用のホースを渡したりする際、まず細いロープを渡して引き込み、徐々に太いロープを送りこんでいくという作業が必要となるため、最初に正確にその道糸となる細いロープを投げ込むことができなければならないのです.
船が岸壁に横付けする際も、いきなり太い係船ロープを渡すことができないので、まず船から岸壁に細いロープを投げ、そのロープに舫い綱を付けて送り出すという作業をしています。
もともとはロープの先端に鉛の塊を付け、船の真下に下ろして水深を測ったり、鉛にくっついてくるものから底質を推定したりするのに使っていたものです。
このサンドレットを使った競技とは、二隻の船が30mの距離で平行に走りながら、一方の船の舳先からサンドレットを他船のデッキ上に投げ込み、そのロープを回収するまでの時間を競うというものです。
私が乗り組んでいた「しらゆき」という船は、当時最新鋭だった「ゆき」型護衛艦の二番艦として優秀な乗員を集めていました。皆、頭はいいのですが、どうもこの類の甲板上の運用作業が苦手でした。運用というのは、ロープを扱ったり、短艇の上げ下ろしをやったりする、いわゆる船乗りがデッキ上で行う作業一般を指しています。
私は前年の3月に着任するなりその問題を感じ取りました。着任した時、候補生学校の同期である前任の砲術士と舷門ですれ違ったのですが、「この船は運用がダメだからね。」というのが唯一の前任者からの申し継ぎでした。
訓練の資料を読み返すと、様々の術科訓練でいい成績を残しているのに、甲板上の運用作業など体を使う術科の成績が良くないのです。
しかし、ヨット乗りの私が着任した以上、運用作業で他艦に負けるわけにはいかないと考えました。
どうすれば運用術科において第1護衛隊群最下位の本艦をトップに持ちあげられるか。
考えに考えた挙句、徹底的にこのサンドレット投てきの能力を鍛えることにしました。
この競技は通常、第1分隊と呼ばれるミサイルや主砲、魚雷などの攻撃武器を扱う分隊員でチームを作ります。
護衛艦には攻撃武器やデッキ上での作業を担当する砲雷科員で編成される第1分隊、通信や航海、レーダー情報を扱う航海・船務科員で編成される第2分隊、機関科の第3分隊、経理・補給や調理を専門とする第4分隊、ヘリコプターの整備員からなる第5分隊という5つの分隊があり、出入港や洋上での作業において甲板上で作業をするのが第1分隊の連中だからです。
しかし私は競技で勝つことを第一に考えたため、それに頓着しませんでした。
停泊中のある日、私は総員を集め、サンドレットを投げさせてみました。
もちろん1分隊の乗員以外の乗員は投げるのは初めてでしたが、皆どんなことをやっているのかは知っていたので、見よう見まねで投げていました。
しかし、私と第1分隊先任海曹の二人で見ていると、素質のある者とそうでない者がある程度分かりました。
その結果、機関科ボイラー員や調理員の中からも選手を選び出しました。
そして、20人の選手団を編成し、猛訓練を始めたのです。
この私の方針は私が分隊士を勤める第1分隊を奮起させました。本来、自分たちの責任範囲である甲板上の競技を、飯炊きと缶焚きに取られたのです。分隊の古手の海曹から若手に対して檄が飛びました。
時々選考会を開いて、選手の入れ替えを図りました。第1分隊が奮起した結果、選手のほとんどを第1分隊員で占めるようにはなりましたが、それでも最後まで選手として残った機関科員と調理員が1名ずついました。
競技では二人がペアとなります。
実際に艦首から身を乗り出してサンドレットを投げる投てき手と、長いロープが絡まずに相手艦に届くように籠の中にさばいて収め、選手と一緒に艦首まで行ってサポートする助手の二人です。
そして10人の選手が投げ、投げ終わったサンドレットを回収して元に戻って来るまでの時間と相手艦にサンドレットが正確に届いた本数を競います。それを並んで走る船の左右を入れ変え、左右両舷に向かって行います。
選ばれた20名はその日から猛訓練を開始しました。
航海中は船の訓練の合間を縫って「サンドレット投てき訓練を行う。関係者集合 前甲板」という号令が日に最低2回は流れます。
停泊中は昼休みの後半に外側の舷を使って訓練を行います。
休日も私は出勤し、当直員の中に選手を見つけては訓練をやっていました。
その年、私が乗り組んだ護衛艦しらゆきは米国での環太平洋合同軍事訓練(RIMPAC)に参加する第2護衛隊群に派出され、一時的に第1護衛隊群から離れ、米国派遣訓練に参加しました。
太平洋を渡るしらゆき艦上では、連日、選手の訓練が続けられました。
サンディエゴに入港中も訓練は続き、RIMPACが終わってパールハーバーに入港しても続きました。
ハワイから横須賀の復路では一日3回の訓練が行われ、そのすべてに私は現場指揮官として立ち会いました。私と選手たちが狂ったように訓練を続けているのを見て、船全体が応援してくれていました。選手が練習に出るために、同じ配置の他の乗員が当直を交代してくれたり、私が当直の航海指揮官として艦橋で操艦している時には他の航海指揮官が上がってきてくれました。
艦首に立って投てきを行うのが危険なくらいの荒天の場合には、投てきは行わないものの、二人のペアで姿勢を低くしながら艦首まで行って帰ってくることを繰り返しました。
海上幕僚長検閲が行われる前に、私が訓練した護衛艦しらゆきは圧倒的な練習量をこなしていたことになります。他の船の数十倍の練習量を誇っていたはずです。
そして海上幕僚長検閲が始まりました。
2月の北太平洋は大時化で、様々な競技が中止となりました。
そして検閲の最終日、いよいよサンドレット投てき競技の実施予定日です。
計画ではサンドレット投てき競技を終えて針路を横須賀に向けて帰投の予定でした。
ところが朝からの荒天でなかなか競技を開始できません。
司令部はC海面のあちらこちらを走り回ってなんとか波の静かな海面を見つけようと必死でした。ヘリコプターを飛ばして海面状況の偵察も行いました。
そして、散々探し回ってあきらめようとしていたとき、わずかに方向によっては波が少し静かになる海面を司令部が見つけたのです。
さっそく競技が開始されました。
しかし、現場海面は甲板上にいる私でさえ、「これは・・・」と思う時化です。
並んで走る僚艦を見ると気分が悪くなるくらいのピッチングとローリングを繰り返しています。よくあんな船の中で人が生きてるなと思うくらいの揺れなのですが、向こうからこちらを見れば同じように揺れているはずです。
先に競技を開始した各艦の状況が次々に無線で知らされてきます。どの船も時化で苦戦しているようです。
そしてついに私たちしらゆきと僚艦はるゆきの間で競技が行われる番となりました。
先攻はしらゆきです。
はるゆきの右後方から接近し、30mの距離を離して真横に並びます。これは艦橋で航海長たちが我々選手のために最も作業がしやすいように必死で操艦してくれているのです。
準備が整って、司令部の審判の合図で競技開始。
しらゆきの選手たちは、ゾッとするようなピッチングの中、何事もないような平気な顔をして艦首まで小走りに走り、艦首の作業台に飛び上がって体を固定するや否やサンドレットをグルグル回し、3回ほど回すと無造作に左側を走るはるゆきの上甲板にサンドレットを投げ込みます。次から次へアッという間に10人が投げ終わり、総員が投てき成功です。
次にはるゆきが投てきする番なのですが、はるゆきの選手たちはへっぴり腰でほとんど這うような姿勢で艦首にたどり着き、なかなか投げることができません。かろうじて投げてもこちらに届かずに海に落下してしまったりという始末です。
はるゆきの10人が終わり、今度は左右を入れ変えます。
しらゆきが基準艦となり、針路速力を一定にして走るのに対してはるゆきが右後ろから近づいてきます。
しかし、なかなかしらゆきの真横にピタリと付けることができません。
何とか正横の占位位置につけて競技を始めても、選手たちがなかなか艦首にたどり着けないでいます。
一方、しらゆきの選手たちは、船が揺れているのに気が付いていないような顔をして無造作に艦首へ進んで投げ込んで戻ってきます。
しらゆきの最後の選手の投てきが終わり、両艦の間に渡されていた両艦の間の距離を測るための基準ロープが外されると、それぞれが舵を大きく相反対の方向に切って増速し、陣形に戻ります。
私は選手たちに異常がないことを確認すると報告のために艦橋に駆け上がったのですが、ちょうどその時、海上幕僚長から短距離の隊内系のFAXで「ただ今のしらゆきの作業、見事なり」というメッセージが届き、艦内に放送されました。
左右合わせて20投をすべて成功させ、所要時間は圧倒的に短く、要するにダントツの圧勝であることが分かりました。
季節は2月、酷寒の北太平洋上です。私は競技の開始から終了まで前甲板の76ミリ速射砲の前に立って波しぶきを浴び続けていたので、ほぼ全身の感覚が麻痺していましたが、艦長の指示で選手たちのために風呂が沸かされており、皆で歓声をあげて飛び込みました。
その競技を最後に第1護衛隊群はC海面を離れ、横須賀に向かいました。
入港後、選手たちを集め、横須賀中央駅前の大きな居酒屋で祝勝会を行ったのは言うまでもありません。艦長や士官室、 司令部などからお祝いのボトルなどが次から次に届くので、「飲み放題なんかにするんじゃなかった!」と後悔したのを覚えています。
この時、投てき競技に使用したサンドレットの重りの部分は、競技規則に違反していないことを確認するために、その場でロープを切って司令部に送ってありました。
その競技が終わって1か月後、私は転勤のためしらゆきを退艦しました。
乗組みの幹部自衛官の転出は乗員が総員で見送ってくれます。
舷側に一列に並んで敬礼で送ってくれている200名の乗員の前を答礼しながら一人一人に声を掛けながら歩いて行き、舷門で艦長に敬礼し、タラップを降りようとすると、舷門にいた当直の海曹がなにやらモジモジして何か言いたそうな顔をしているのに気が付きました。
サンドレットの選手だった男です。
「何だ?」と訊くと、びっくりしたことに彼はポケットから、司令部に送ったサンドレットの頭部を取り出したのです。司令部にいた彼の同期に頼んで持ち出してきたのだそうです。
それを彼から手渡された瞬間、自分でも不思議なのですが涙腺が崩壊してしまい、景色が見えなくなってしまいました。
何とか船を下り、岸壁に立って船の乗員に向き直ると、当直士官の「帽触れ!」の号令により全員が帽子を振って見送りをしてくれます。
私も負けずに帽子を振り、最後に艦長に敬礼をすると回れ右をして次の任地に向かって歩きはじめました。
荷物とサンドレットの頭部を持ち、目を真っ赤にして歩いている私の姿は多分こっけいだったと思います。
当時、私はしらゆきほどサンドレットの練習量を重ねた船は存在しないと思っていました。その時点でサンドレット投てきに関しては世界中のどの海軍と戦っても負けないと信じており、海上幕僚長検閲くらいで他艦に負けるなどとは毛頭考えていませんでした。
去年、ラグビーワールドカップの日本代表を見ていて、私は彼らが素晴らしい成績を残すであろうことを確信していました。彼らは自分たちを信じて闘っていました。
30年前の私たちもそうでした。
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1987年2月 私は海上自衛隊の第1護衛隊群所属の最新鋭(当時)護衛艦しらゆきのミサイル射撃担当の砲術士として張り切っていました。
護衛艦隊が海上幕僚長検閲を受閲することになり、第1護衛隊群の8隻がその受閲部隊として術科競技を房総半島沖で行うことになったのです。
海上幕僚長検閲というのは、海上幕僚長が特定の部隊を指定して、その部隊の士気、練度などを確認する行事であり、訓練を見たり、船の整備状況を確認したり、乗員の規律を見たりとおよそありとあらゆる角度から部隊を点検し、精強性や即応性を確認するものです。
海上幕僚長を横須賀で出迎え、直ちに全乗員が各艦の甲板上に整列する中を海上幕僚長及びその随員が一人一人の顔を見ながら点検して歩き、必要に応じて様々な諮問をしていきます。そのような儀式を通じて、部隊の日頃の教育訓練の状況や隊員の規律などを確認していくのです。
それらが終わり、各艦の艦内の点検が行われ、様々な書類の整備状況などが点検されます。数日かけてそれらが終わるといよいよ出航です。
房総半島の沖合100kmくらいの所に通称C(チャーリー)海面と呼ばれるエリアがあります。実弾射撃などの訓練を行う海面で、そこまで進出して水上射撃、対空射撃、対潜捜索、戦闘被害を受けつつ船の速力を保ち、武器に電力を供給し続ける戦闘運転応急、防火・防水、落水者の救助など様々な種目の競技が行われます。
私は砲術士としてミサイル射撃を担当していたのですが、この競技の際は実際のミサイル発射は行わず、目標を探知してミサイルの射撃指揮用レーダーに目標情報を移管し、射撃計算をさせるまでの時間を競う競技が行われる予定だったので、その持ち場は武器整備長に任せ、私は甲板上の運用作業に関わる競技を担当することとしていました。
私の担当となったのは艦橋の航海指揮官としての操艦技量を競う「反転入列訓練」と「サンドレット投てき訓練」の二種目でした。
「反転入列」というのは、縦列で航行中に大きな舵をとって自分の後ろを走っている船の後ろに回り込んで前後の関係を入れ変える時間を競うというものです。
縦列で12ノットで航行中に、面舵なり取り舵なりを一杯に取り、18ノットに増速して後ろの船と反航し、その後ろに回り込んで後方700ヤードの位置にピタリとつけるまでの時間を競うのですが、私はこれらの操艦訓練が好きで、かつ得意でした。学生時代に外洋レースで鍛えられていたおかげで、風や潮の影響を常に意識しながら、それらを利用するコツを知っていたのかもしれません。
問題は「サンドレット投てき」でした。
サンドレットとは、細いロープの先端に重りをつけ、それをグルグル振り回して勢いをつけて岸壁や隣の船に投げ込む道具です。何に使うかと言えば、船と船の間にロープや給油用のホースを渡したりする際、まず細いロープを渡して引き込み、徐々に太いロープを送りこんでいくという作業が必要となるため、最初に正確にその道糸となる細いロープを投げ込むことができなければならないのです.
船が岸壁に横付けする際も、いきなり太い係船ロープを渡すことができないので、まず船から岸壁に細いロープを投げ、そのロープに舫い綱を付けて送り出すという作業をしています。
もともとはロープの先端に鉛の塊を付け、船の真下に下ろして水深を測ったり、鉛にくっついてくるものから底質を推定したりするのに使っていたものです。
このサンドレットを使った競技とは、二隻の船が30mの距離で平行に走りながら、一方の船の舳先からサンドレットを他船のデッキ上に投げ込み、そのロープを回収するまでの時間を競うというものです。
私が乗り組んでいた「しらゆき」という船は、当時最新鋭だった「ゆき」型護衛艦の二番艦として優秀な乗員を集めていました。皆、頭はいいのですが、どうもこの類の甲板上の運用作業が苦手でした。運用というのは、ロープを扱ったり、短艇の上げ下ろしをやったりする、いわゆる船乗りがデッキ上で行う作業一般を指しています。
私は前年の3月に着任するなりその問題を感じ取りました。着任した時、候補生学校の同期である前任の砲術士と舷門ですれ違ったのですが、「この船は運用がダメだからね。」というのが唯一の前任者からの申し継ぎでした。
訓練の資料を読み返すと、様々の術科訓練でいい成績を残しているのに、甲板上の運用作業など体を使う術科の成績が良くないのです。
しかし、ヨット乗りの私が着任した以上、運用作業で他艦に負けるわけにはいかないと考えました。
どうすれば運用術科において第1護衛隊群最下位の本艦をトップに持ちあげられるか。
考えに考えた挙句、徹底的にこのサンドレット投てきの能力を鍛えることにしました。
この競技は通常、第1分隊と呼ばれるミサイルや主砲、魚雷などの攻撃武器を扱う分隊員でチームを作ります。
護衛艦には攻撃武器やデッキ上での作業を担当する砲雷科員で編成される第1分隊、通信や航海、レーダー情報を扱う航海・船務科員で編成される第2分隊、機関科の第3分隊、経理・補給や調理を専門とする第4分隊、ヘリコプターの整備員からなる第5分隊という5つの分隊があり、出入港や洋上での作業において甲板上で作業をするのが第1分隊の連中だからです。
しかし私は競技で勝つことを第一に考えたため、それに頓着しませんでした。
停泊中のある日、私は総員を集め、サンドレットを投げさせてみました。
もちろん1分隊の乗員以外の乗員は投げるのは初めてでしたが、皆どんなことをやっているのかは知っていたので、見よう見まねで投げていました。
しかし、私と第1分隊先任海曹の二人で見ていると、素質のある者とそうでない者がある程度分かりました。
その結果、機関科ボイラー員や調理員の中からも選手を選び出しました。
そして、20人の選手団を編成し、猛訓練を始めたのです。
この私の方針は私が分隊士を勤める第1分隊を奮起させました。本来、自分たちの責任範囲である甲板上の競技を、飯炊きと缶焚きに取られたのです。分隊の古手の海曹から若手に対して檄が飛びました。
時々選考会を開いて、選手の入れ替えを図りました。第1分隊が奮起した結果、選手のほとんどを第1分隊員で占めるようにはなりましたが、それでも最後まで選手として残った機関科員と調理員が1名ずついました。
競技では二人がペアとなります。
実際に艦首から身を乗り出してサンドレットを投げる投てき手と、長いロープが絡まずに相手艦に届くように籠の中にさばいて収め、選手と一緒に艦首まで行ってサポートする助手の二人です。
そして10人の選手が投げ、投げ終わったサンドレットを回収して元に戻って来るまでの時間と相手艦にサンドレットが正確に届いた本数を競います。それを並んで走る船の左右を入れ変え、左右両舷に向かって行います。
選ばれた20名はその日から猛訓練を開始しました。
航海中は船の訓練の合間を縫って「サンドレット投てき訓練を行う。関係者集合 前甲板」という号令が日に最低2回は流れます。
停泊中は昼休みの後半に外側の舷を使って訓練を行います。
休日も私は出勤し、当直員の中に選手を見つけては訓練をやっていました。
その年、私が乗り組んだ護衛艦しらゆきは米国での環太平洋合同軍事訓練(RIMPAC)に参加する第2護衛隊群に派出され、一時的に第1護衛隊群から離れ、米国派遣訓練に参加しました。
太平洋を渡るしらゆき艦上では、連日、選手の訓練が続けられました。
サンディエゴに入港中も訓練は続き、RIMPACが終わってパールハーバーに入港しても続きました。
ハワイから横須賀の復路では一日3回の訓練が行われ、そのすべてに私は現場指揮官として立ち会いました。私と選手たちが狂ったように訓練を続けているのを見て、船全体が応援してくれていました。選手が練習に出るために、同じ配置の他の乗員が当直を交代してくれたり、私が当直の航海指揮官として艦橋で操艦している時には他の航海指揮官が上がってきてくれました。
艦首に立って投てきを行うのが危険なくらいの荒天の場合には、投てきは行わないものの、二人のペアで姿勢を低くしながら艦首まで行って帰ってくることを繰り返しました。
海上幕僚長検閲が行われる前に、私が訓練した護衛艦しらゆきは圧倒的な練習量をこなしていたことになります。他の船の数十倍の練習量を誇っていたはずです。
そして海上幕僚長検閲が始まりました。
2月の北太平洋は大時化で、様々な競技が中止となりました。
そして検閲の最終日、いよいよサンドレット投てき競技の実施予定日です。
計画ではサンドレット投てき競技を終えて針路を横須賀に向けて帰投の予定でした。
ところが朝からの荒天でなかなか競技を開始できません。
司令部はC海面のあちらこちらを走り回ってなんとか波の静かな海面を見つけようと必死でした。ヘリコプターを飛ばして海面状況の偵察も行いました。
そして、散々探し回ってあきらめようとしていたとき、わずかに方向によっては波が少し静かになる海面を司令部が見つけたのです。
さっそく競技が開始されました。
しかし、現場海面は甲板上にいる私でさえ、「これは・・・」と思う時化です。
並んで走る僚艦を見ると気分が悪くなるくらいのピッチングとローリングを繰り返しています。よくあんな船の中で人が生きてるなと思うくらいの揺れなのですが、向こうからこちらを見れば同じように揺れているはずです。
先に競技を開始した各艦の状況が次々に無線で知らされてきます。どの船も時化で苦戦しているようです。
そしてついに私たちしらゆきと僚艦はるゆきの間で競技が行われる番となりました。
先攻はしらゆきです。
はるゆきの右後方から接近し、30mの距離を離して真横に並びます。これは艦橋で航海長たちが我々選手のために最も作業がしやすいように必死で操艦してくれているのです。
準備が整って、司令部の審判の合図で競技開始。
しらゆきの選手たちは、ゾッとするようなピッチングの中、何事もないような平気な顔をして艦首まで小走りに走り、艦首の作業台に飛び上がって体を固定するや否やサンドレットをグルグル回し、3回ほど回すと無造作に左側を走るはるゆきの上甲板にサンドレットを投げ込みます。次から次へアッという間に10人が投げ終わり、総員が投てき成功です。
次にはるゆきが投てきする番なのですが、はるゆきの選手たちはへっぴり腰でほとんど這うような姿勢で艦首にたどり着き、なかなか投げることができません。かろうじて投げてもこちらに届かずに海に落下してしまったりという始末です。
はるゆきの10人が終わり、今度は左右を入れ変えます。
しらゆきが基準艦となり、針路速力を一定にして走るのに対してはるゆきが右後ろから近づいてきます。
しかし、なかなかしらゆきの真横にピタリと付けることができません。
何とか正横の占位位置につけて競技を始めても、選手たちがなかなか艦首にたどり着けないでいます。
一方、しらゆきの選手たちは、船が揺れているのに気が付いていないような顔をして無造作に艦首へ進んで投げ込んで戻ってきます。
しらゆきの最後の選手の投てきが終わり、両艦の間に渡されていた両艦の間の距離を測るための基準ロープが外されると、それぞれが舵を大きく相反対の方向に切って増速し、陣形に戻ります。
私は選手たちに異常がないことを確認すると報告のために艦橋に駆け上がったのですが、ちょうどその時、海上幕僚長から短距離の隊内系のFAXで「ただ今のしらゆきの作業、見事なり」というメッセージが届き、艦内に放送されました。
左右合わせて20投をすべて成功させ、所要時間は圧倒的に短く、要するにダントツの圧勝であることが分かりました。
季節は2月、酷寒の北太平洋上です。私は競技の開始から終了まで前甲板の76ミリ速射砲の前に立って波しぶきを浴び続けていたので、ほぼ全身の感覚が麻痺していましたが、艦長の指示で選手たちのために風呂が沸かされており、皆で歓声をあげて飛び込みました。
その競技を最後に第1護衛隊群はC海面を離れ、横須賀に向かいました。
入港後、選手たちを集め、横須賀中央駅前の大きな居酒屋で祝勝会を行ったのは言うまでもありません。艦長や士官室、 司令部などからお祝いのボトルなどが次から次に届くので、「飲み放題なんかにするんじゃなかった!」と後悔したのを覚えています。
この時、投てき競技に使用したサンドレットの重りの部分は、競技規則に違反していないことを確認するために、その場でロープを切って司令部に送ってありました。
その競技が終わって1か月後、私は転勤のためしらゆきを退艦しました。
乗組みの幹部自衛官の転出は乗員が総員で見送ってくれます。
舷側に一列に並んで敬礼で送ってくれている200名の乗員の前を答礼しながら一人一人に声を掛けながら歩いて行き、舷門で艦長に敬礼し、タラップを降りようとすると、舷門にいた当直の海曹がなにやらモジモジして何か言いたそうな顔をしているのに気が付きました。
サンドレットの選手だった男です。
「何だ?」と訊くと、びっくりしたことに彼はポケットから、司令部に送ったサンドレットの頭部を取り出したのです。司令部にいた彼の同期に頼んで持ち出してきたのだそうです。
それを彼から手渡された瞬間、自分でも不思議なのですが涙腺が崩壊してしまい、景色が見えなくなってしまいました。
何とか船を下り、岸壁に立って船の乗員に向き直ると、当直士官の「帽触れ!」の号令により全員が帽子を振って見送りをしてくれます。
私も負けずに帽子を振り、最後に艦長に敬礼をすると回れ右をして次の任地に向かって歩きはじめました。
荷物とサンドレットの頭部を持ち、目を真っ赤にして歩いている私の姿は多分こっけいだったと思います。
当時、私はしらゆきほどサンドレットの練習量を重ねた船は存在しないと思っていました。その時点でサンドレット投てきに関しては世界中のどの海軍と戦っても負けないと信じており、海上幕僚長検閲くらいで他艦に負けるなどとは毛頭考えていませんでした。
去年、ラグビーワールドカップの日本代表を見ていて、私は彼らが素晴らしい成績を残すであろうことを確信していました。彼らは自分たちを信じて闘っていました。
30年前の私たちもそうでした。
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