指揮官の休日 No.157 方言について
2019/11/29 (Fri) 06:30
XXXX 様
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指揮官の休日
――コーヒーで始まり、ドライマティーニで締めくくる心豊かな一日――
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危機管理に挑む経営者の皆様に贈るメールマガジンです。
当社コラム「指揮官の決断」の更新のお知らせ、当社セミナー情報はもちろん、危機管理の参考となる図書、是非参加2をお薦めする他社主催のセミナーなどの情報をお届けして参ります。
あわせて、常時厳しい緊張状態を強いられている経営者の皆様にちょっと一息ついて頂けるような話題を選んでお送りします。「コーヒーで始まり、ドライマティーニで締めくくる心豊かな一日」というサブタイトルも、日頃すさまじいストレスにさらされながらも頑張っている経営者の皆様に、たまにはそんな日がありますようにという想いを込めています。
途中からお読みの方は、お時間のあるときに是非バックナンバーをお読みください。
ワンクリックでバックナンバーを読んで頂けます。
https://q.bmv.jp/bm/p/bn/list.php?i=aegismm&no=all
専門コラム「指揮官の決断」は、第165回 リーダーシップ論は難しい を掲載いたしました。
組織論の一分野でありながら不毛な成果しか挙げることのできていないリーダーシップ論の問題を考えています。
詳しくは、https://aegis-cms.co.jp/1815 をご覧ください。
No.157 方言について
日本にいくつの方言があるのかは知りませんが、地域ごとに独特の言葉やアクセントが残っていて、いろいろな所でそれらを聞くのは楽しいものです。
もとは同じだった言語が、地域を異にして長い年月を経ると、独特のものに変わっていくのでしょうが、言葉は生き物ですので、ラジオやテレビの出現によって物理的な距離はあまり関係がなくなり、令和の現代にいたってはイントネーションの違いはあるものの、昭和の時代に比べると全国の均一化が図られて、方言で話しかけられて理解できないということがあまりなくなりました。
太平洋戦争中、通話が傍受されていることを意識した日本の外務省が津軽弁と薩摩弁で会話をして盗聴を防いだなどという話が伝わっていますが、確かに東北各地のローカルな言葉と鹿児島や沖縄の言葉は、地元の方が情け容赦なくしゃべると私たち関東出身の者には分かりにくいかもしれませんが、それらの方々も他地域の者にはそれなりに考慮した話し方をしてくれますので、いろいろな所に旅行しても困ることはありません、
最近は高校時代に日本に留学してくる欧米の若い人が多く、鮮やかな山形弁などを話す金髪の大学生などに会ってびっくりすることもあります。
私たちの家族は25年ほど前に米国に2年間ほど住んでいたことがあります。私が米海軍への連絡官勤務を命ぜられ、ペンシルバニア州の中央にある海軍基地に駐在することになったためです
息子はまだ3歳でした。米国の生活に早く慣れるために幼稚園に通わせようと思い、いい幼稚園を紹介してほしいと頼むと、海軍士官の子供ならここだと言われるのが教会に付属する幼稚園で、午前中に3時間くらいしか預かってくれません。
ところが基地で働く従業員の子供を預かる大きな託児所のような組織があり、そこでは日本の幼稚園で行っているような教育が行われているのを知りました。
同僚の士官たちの子供はそこには行かないのですが、シビリアンの職員はそこに子供を預けて出勤してくる者も少なくありませんでした。
私たちは、教会のようにある一定の社会階層の子弟だけが通ってくる幼稚園よりも、人種の坩堝であるこちらの方がアメリカ社会の実情を肌で理解できていいだろうと考えました。さらに、朝早くから夜まで、従業員の勤務時間に合わせて預かってくれるので、より長く地元の子供たちと触れ合うことができることもあって、こちらに息子を通わせることにしました。
そこで彼がしゃべることができるようになった英語は、多分、ペンシルバニア・ダッチ・イングリッシュと呼ばれる独特のドイツ訛りの強い英語だったはずです。
私は地元の人々と話をしていて、その訛りが結構強いことを感じていたので、帰国後、彼を帰国子女のための英会話能力を落とさないための英語塾に通わせることはしませんでした。
一度リセットしておかないと後で困るだろうと考えたからです。
ちなみに、米国には標準語という概念がありません。
日本ではNHKのアナウンサーがニュースを読むときの日本語が標準語なのでしょうが、米国ではCNNもどこの州の局が担当するかによってアクセントやイントネーションがバラバラです。
ニューヨークとワシントンでは同じ東海岸にあってもまったく訛りが違います。
日本で米国語として売られている教材は、カリフォルニア州の北部、サンフランシスコあたりで教育のある社会階層の人々が話しているアクセントとイントネーションだと言われています。
我が家の司令長官は完璧なバイリンガルです。
彼女とは横須賀の小学校の同級生だったのですが、結婚してしばらくして彼女が実家と電話しているのを聞いて仰天しました。完璧に鹿児島県人なのです。
彼女は鹿児島県に住んだことはありませんし、生まれたのは京都府です。
ただ、彼女の両親が鹿児島県出身なので、彼女の家では薩摩弁が標準語だったそうです。
彼女は横須賀の小学校に長くいて、その後、横浜に移って中学・高校を卒業しました。大学は浜トラの元祖と言われる女子大です。したがって、彼女が家の外で話す言葉は主として横須賀や横浜の方言となっています。(~じゃんって奴です。)
私は横須賀の小学校で彼女と同じクラスに1年半くらいいたのですが、クラスで彼女は横須賀の言葉をしゃべっており、鹿児島弁はまったく聞いたことがありませんでした。イントネーションもまったく関東風だったのです。
彼女に聞くと、自分が鹿児島のイントネーションでしゃべっていたということに全く気付いていませんでした。天然のバイリンガルなのです。
私の言葉はどちらかというと南関東出身者の言葉であり、やはり横須賀や横浜の方言が混ざっているかと思います。
しかし、私は広島弁を使うことができます。
小学生時代に父親の転勤のために、2回、通算2年にわたり呉と江田島の小学校に通っていたことがあるためです。小学生はいとも簡単に地元の言葉に同化できます。
中学で横浜にあった全寮制の学校に入りましたが、そこにいた広島県から来た生徒と広島弁でしゃべってバレませんでした。(広島市内じゃなくてどこか田舎の方だろうとは言われましたが。)
この広島弁が役に立ったことが一度だけあります。
海上自衛隊に在籍していたころの話ですが、出張で神戸に行ったことがあります。
神戸の造船所に修理で入っていた潜水艦の艦長と一緒に飲みに出かけました。後輩の彼は少林寺拳法5段の猛者でした。
彼の馴染みの店だというとても小さな居酒屋で飲んでいたのですが、いきなり若い女性が「おばちゃん、助けて!」と言って駆け込んできて、私たちが座っていたカウンターの椅子の後ろをすり抜けて奥へ逃げ込んだのです。
椅子の後ろはかろうじて人が通れるかどうかという幅しかありませんでした。
すぐ後から、大学生くらいの若い男が二人入ってきて、店の奥へ行こうとしたので、すぐ手前にいた私は椅子ごと後ろの壁に寄りかかって彼らをブロックしました。
若い男は怒って「オヤジ、どけ!」と怒鳴ります。
そこで私は思い切り声を喉に溜め、わざと低いだみ声で彼にささやきました。
「ワシとやる言うんか。よぉ言うた。ええ度胸じゃ。」
竹内力さんが100%入り込んでいます。
私の広島弁は、仁義なき戦いの発祥の地、呉で鍛えられたものです。菅原の文兄貴も入っていたかもしれません。
私の横では少林寺5段がにらみを利かせています。
若い男たちは何も言わずに出ていきました。
よく聞くと、その若い女性は居酒屋のご主人の甥っ子のガールフレンドで、店でアルバイトをしたこともあるとのことでした。
神戸でも広島弁は一目置かれるのかと思いました。
ねっ、久しぶりにどうでもいい話に戻ったでしょ?
本領発揮です。
次号をお楽しみに!
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第165回 リーダーシップ論は難しい
当コラムは危機管理の専門コラムですが、議論の展開を組織論に軸足をおいて行っていますので、ある程度組織論の概念や用語に関して共通認識を持っていただいた方がいいかと考えております。
先に官僚制の概念について若干ご紹介いたしましたが、今後ともそれら組織論上の概念について少しずつご紹介してまいります。
今回はリーダーシップ論についてちょっとだけ触れてみたいと思います。
リーダーシップ論というカテゴリーは極めて難しい問題をいくつか内包しています。
まず、リーダーシップ論という学問領域がどう展開してきたのかを概観します。
リーダーシップ論は「優れたリーダーとはどのようなリーダーなのか」という議論として始まりました。
ところがこの議論は様々な研究が行われてきたにもかかわらず現在では停滞してしまっています。
続きはこちらからお読みください。
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『事業大躍進に挑む経営者のための「クライシスマネジメント」』
林 祐 著
セルバ出版
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教育訓練の受託を開始いたしました。
ご要望の多い教育訓練について、専門のスタッフを揃え、新たに教育訓練部門を開設いたしました。
内容について順次ご紹介して参りますが、弊社Webをご覧頂ければ概要をご理解頂けます。
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コンサルティングのご案内 当社では5種類のコンサルティングを行っています。
1 ACMS導入コンサルティング
イージスクライシスマネジメントシステムを導入するためのコンサルティングです。
全6回のコンサルティングで導入できるようパッケージ化されたシステムの導入支援を行います。
当社開催の戦略セミナーをあらかじめ受講し、コンサルティングの内容等にご理解を頂くことが前提
となっております。
2 スポットコンサルティング
何が問題で、どうコンサルティングを受ければいいのかわからない、自社にシステムを導入できるの
かどうかわからない、などのご相談はスポットコンサルティングをご利用ください。
3 プレコンサルティング
当社のコンサルティングの考え方をWeb等で理解されて導入を決めている方、一刻も早く導入をしたい
と考えている方には、このプレコンサルティングをお薦めします。
導入コンサルティングの第1回で行う内容を含んでおり、コンサルティングの概要及び必要な準備作業等
について、関係者全員が揃って受講できるため、理解を共有でき、導入が容易になります。
プレコンサルティングに引き続き導入コンサルティングを契約される際には、プレコンサルティング料金
は全額返金させていただきますので、費用が無駄になりません。
4 テーラード・コンサルティング
危機管理組織はすでに構築しているが指揮所演習について指導してもらいたい、中間管理層に活気がな
いので彼らに強力なリーダーとなってもらいたい、プロトコールに自信を持てるようになりたい、などのご
要望には、個別に対応させて頂きます。
5 指揮所演習コンサルティング
トップと主要スタッフだけで行うことのできるようにコンパクトに設計された図上演習です。
危機管理の先頭に立つスタッフを育てるために最適な手法として注目されています。
お気軽にご相談ください。
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図上演習コンサルティングのご案内
多数のご要望にお応えするため、図上演習に特化したコンサルティングを開始いたしました。
企業や公共放送機関での指導実績豊かなコンサルタントが各企業の実態に合わせた図上演習の運営
要領を確立します。
弊社では、図上演習を独自に企画・運営できるようになることを目標としたコンサルティングを行
っています。
毎回、図上演習の度にコンサルタントを呼ぶのではなく、自社のみで計画できる実力をつけて頂き
ます。
詳しくはこちらをご覧ください。
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彼女は鹿児島県に住んだことはありませんし、生まれたのは京都府です。
ただ、彼女の両親が鹿児島県出身なので、彼女の家では薩摩弁が標準語だったそうです。
彼女は横須賀の小学校に長くいて、その後、横浜に移って中学・高校を卒業しました。大学は浜トラの元祖と言われる女子大です。したがって、彼女が家の外で話す言葉は主として横須賀や横浜の方言となっています。(~じゃんって奴です。)
私は横須賀の小学校で彼女と同じクラスに1年半くらいいたのですが、クラスで彼女は横須賀の言葉をしゃべっており、鹿児島弁はまったく聞いたことがありませんでした。イントネーションもまったく関東風だったのです。
彼女に聞くと、自分が鹿児島のイントネーションでしゃべっていたということに全く気付いていませんでした。天然のバイリンガルなのです。
私の言葉はどちらかというと南関東出身者の言葉であり、やはり横須賀や横浜の方言が混ざっているかと思います。
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