指揮官の休日 No.133 " shaken , not stirred "
2019/06/14 (Fri) 06:30
XXXX 様
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指揮官の休日
――コーヒーで始まり、ドライマティーニで締めくくる心豊かな一日――
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危機管理に挑む経営者の皆様に贈るメールマガジンです。
当社コラム「指揮官の決断」の更新のお知らせ、当社セミナー情報はもちろん、危機管理の参考となる図書、是非参加をお薦めする他社主催のセミナーなどの情報をお届けして参ります。
あわせて、常時厳しい緊張状態を強いられている経営者の皆様にちょっと一息ついて頂けるような話題を選んでお送りします。「コーヒーで始まり、ドライマティーニで締めくくる心豊かな一日」というサブタイトルも、日頃すさまじいストレスにさらされながらも頑張っている経営者の皆様に、たまにはそんな日がありますようにという想いを込めています。
途中からお読みの方は、お時間のあるときに是非バックナンバーをお読みください。
ワンクリックでバックナンバーを読んで頂けます。
https://q.bmv.jp/bm/p/bn/list.php?i=aegismm&no=all
専門コラム「指揮官の決断」は、No.141 民主主義の危機 を掲載いたしました。
崩壊しつつある我が国の民主主義とその価値について語っています。
詳しくは、https://aegis-cms.co.jp/1526
をご覧ください。
No.133 " shaken , not stirred "
毎回どうでもいい内容をお届けしている当メールマガジンですが、今回も何の為にもならないどうでもいい話です。
当メールマガジンのサブタイトルが「コーヒーで始まり、ドライマティーニで締めくくる心豊かな一日」となっているのでもお分かりのように、コーヒーとドライマティーニについての蘊蓄は度々登場いたします。覚悟してお読みください。
さて、今回の話題は直球勝負のドライマティーニの話ではありません。
若い方はご存じないかもしれませんが、今回の表題は英語国民の中では恐ろしく有名な映画中のセリフで、今や英語の中の一つの言い回しにすらなっている言葉です。
イアン・フレミングの原作を映画化した007シリーズの中で、このセリフはほとんど毎回といっていいくらい繰り返されます。
何を言っているのかといえば、マティーニの作り方で、バーテンダーに「ステアせずシェイクして」と注文しているのです。
ドライマティーニを作る際、キリリと冷やすために氷を使うのですが、氷が解けて酒が薄まるのを避けるためシェーカーに酒と氷を入れてシェイクするのではなく、ビーカーに丸く形を整えた氷と酒をいれてかき回すのが普通です。
しかしジェームズ・ボンドはあえてシェイクするように要求しているのです。それはステアの方が確かにマドラーでかき回すだけなので空気が入らないので味が変わりにくいのですが、ボンドはそれよりも徹底的に冷たくなるシェイクを選んでいるのでしょう。何せボンドは舌が焼けるほど熱いコーヒーと舌がしびれるほど冷えた酒が好きなのですから。
ジェームズ・ボンドが好んだのは実はドライマティーニではなくウォッカ・マティーニです。それもジンとウォッカを合わせて使うマティーニであり、イアン・フレミングはこのカクテルに「ヴェスパー」という名称を与えています。
なぜ「ヴェスパー」という名称なのかについて書き始めると長くなりますのでここでは触れませんが、要するに私が好んで飲むドライ・マティーニとは若干異なる味わいです。
ジン独特の松脂臭さが失われ、ウォッカが入るためよりキリリとした味になるのは間違いないのですが、ちょっときつい感じになるのはやむをえません。
私はどちらかと言えばドライ・マティーニの方が好きですが、ジンを完全にウォッカと入れ替えたウォッカ・マティーニも悪くないと思っています。ところが、このジェームズ・ボンド好みのジンとウォッカの両方を使うマティーニは中途半端であまり好きではありません。興味のある方はお試しになるのも悪くはないかもしれません。
ちなみに私たちヨット乗りの中にはセーリング中にこのドライマティーニを楽しむ者が意外にたくさんいます。
マティーニ用のカクテルグラスの形状は重ねて保管ができないので小さなヨットではプラスティックの小さなコップを使うことが多いのですが、ハーバー内で停泊中にはコックピットに折り畳みの丸テーブルを出して、テーブルクロスを掛け、本物のカクテルグラスでドライマティーニを楽しんでいる船もあります。
そして作り方ですが、シェイクもステアもしないのです。
ペットボトルにジンとベルモットを好みの割合で入れ、アイスボックスに放り込むだけです。
シェイクもステアもしませんが、ペットボトルごとアイスボックスで冷やされ、船が揺れるのでジンとベルモットが分子レベルで結合してくれます。もちろんピメントの入っていないオリーブは必須です。
気のせいだとは思いますが、刺々しさのないまろやかなドライマティーニになるようです。
20年近く前、青森県の航空基地で小さな部隊の指揮官として単身赴任で勤務していたころ、ほとんど毎週末出かけていたキャンプのある日、山の中で偶然に三沢基地にいる米海軍部隊の連中と同じところにテントを張ったことがありました。
その米海軍の連中の先任者が当時の私と同じ階級の中佐だったこともあり、2グループで一緒に食事を作って楽しんでいたのですが、私がとっておきのドライマティーニを飲ませてやるといってアイスボックスからペットボトルを取り出したら、相手の海軍中佐がお前はヨット乗りか?と聞いてきたので、米国でもヨット乗りはペットボトルでドライマティーニを作っていることが分かった次第です。
ちなみにこの米海軍中佐は大尉の時に空母に乗り組んでおり、1986年の環太平洋合同軍事訓練に参加していました。私も同じ階級の1等海尉で護衛艦のミサイル射撃担当としてその訓練に参加し、しかもその空母を潜水艦の脅威から守る直衛としてサンディエゴからハワイに至る海域で1週間作戦行動をとっていたことがあります。私は当直時には航海指揮官として艦橋で勤務していたので、広い太平洋上ですぐ近くにいた者同士が、15年後に東北の山の中でグラスを交わすというおそろしいくらいの偶然だったことが分かり、強烈な印象を残した一夜でした。確かに地球は大きいけど世界は狭いなぁと思いました。
なお、表題の”shaken, not stirred” という言葉は、まともなバーでは乱発しない方がよろしいかと思います。バーテンダーなら誰でも知っているので、「また得意げな奴が現れた。」と思われるだけです。
私は一度だけ使ったことがあります。
遠洋航海で英国のポーツマスに入港した折のこと。艦上レセプションで知り合った英国士官に基地のすぐ外のバーに連れていかれ、バーテンダーに何するかを尋ねられたとき、私は通じるかどうか自信がなかったのですが、「ヴェスパー」を注文しました。
するとそのバーテンダーは片目をつぶって” Shake or stir ?” と尋ねてきたのです。
私は直感的に彼が期待しているであろう答えをしました。” Shaken, not stirred “
バーテンダーはニヤリとして” Of course” と頷き、見たこともないような大きなカクテルグラスに舌が凍えるくらい冷たいウォッカマティーニを入れて出してくれました。
酒に強くない私はこのグラスを2杯飲んで足にきて、船にかろうじて戻ることができたのをつい昨日のように覚えています。
今回は本メールマガジンの本来の趣旨に立ち戻り、どうでもいい話でした。次回以降も極力どうでもいい話となるようテーマを選んでまいります。
当メールマガジンを原則的に金曜日に配信しているのは週末に入るためのメンタルの準備をしていただくためであり、どうでもいい話を続けているのは、当メールマガジンで更新をお知らせしている専門コラム「指揮官の決断」が辛口の内容が多いためです。その意をくんで、これからもどうでもいい話ばかり綴られていく「指揮官の休日」にお付き合いください。
ただし、当メールマガジンで更新をご紹介している専門コラム「指揮官の決断」は、危機管理を専門としない方向けに様々なトピックについて危機管理の眼で見るとこうなりますという話題をお伝えしております。
こちらはどうでもいい話ではありませんので、このメールマガジンなどは読み飛ばして頂いて結構ですので、コラムだけはちょっと真剣に読んでいただけると嬉しいです。
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是非Facebookページをご訪問ください。
Twitterでも時々、折に触れて気が付いたことを呟いています。
https://twitter.com/CaptainHayashi です。
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当社Webサイトに、専門コラム「指揮官の決断」をアップしております。是非、ご覧ください
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専門コラム「指揮官の決断」掲載のご案内
No.141 民主主義の危機
当コラムは危機管理を中心とする専門コラムであり、かつ、筆者が評論家ではなく危機管理のコンサルタントなので、あまり一般的に世の中の話題について論評することは避けたいと考えているところです。まして私は政治も政治家も大嫌いなので政治についてコメントするくらいならマムシに頬ずりした方がいいくらいに思っているのですが、しかし、わが国民主主義の危機ですので、危機管理のコンサルタントとしてコラムに取り上げようと思っています。
さて、何をでしょうか?
先に北方領土に関し「解決するには戦争するしかない。」と発言して物議をかもした丸山穂高議員に対する糾弾決議が全会一致で可決されました。
私はこの議員の主張に対し全く賛成はできません。領土を取り戻すための戦争をするなどというのは愚の骨頂であり、バカバカしくて議論する気にもなりません。
詳しくはこちらからどうぞ。
https://aegis-cms.co.jp/1526
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『事業大躍進に挑む経営者のための「クライシスマネジメント」』
林 祐 著
セルバ出版
お求めの方は、こちらからどうぞ。
https://aegis-cms.co.jp/book1
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Facebookページを公開しています。
メールマガジン及び専門コラムのバックナンバーをお読みいただけます。
Facebookページ「指揮官の決断/休日」
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教育訓練の受託を開始いたしました。
ご要望の多い教育訓練について、専門のスタッフを揃え、新たに教育訓練部門を開設いたしました。
内容について順次ご紹介して参りますが、弊社Webをご覧頂ければ概要をご理解頂けます。
こちらをどうぞ
https://aegis-cms.co.jp
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コンサルティングのご案内 当社では5種類のコンサルティングを行っています。
1 ACMS導入コンサルティング
イージスクライシスマネジメントシステムを導入するためのコンサルティングです。
全6回のコンサルティングで導入できるようパッケージ化されたシステムの導入支援を行います。
当社開催の戦略セミナーをあらかじめ受講し、コンサルティングの内容等にご理解を頂くことが前提
となっております。
2 スポットコンサルティング
何が問題で、どうコンサルティングを受ければいいのかわからない、自社にシステムを導入できるの
かどうかわからない、などのご相談はスポットコンサルティングをご利用ください。
3 プレコンサルティング
当社のコンサルティングの考え方をWeb等で理解されて導入を決めている方、一刻も早く導入をしたい
と考えている方には、このプレコンサルティングをお薦めします。
導入コンサルティングの第1回で行う内容を含んでおり、コンサルティングの概要及び必要な準備作業等
について、関係者全員が揃って受講できるため、理解を共有でき、導入が容易になります。
プレコンサルティングに引き続き導入コンサルティングを契約される際には、プレコンサルティング料金
は全額返金させていただきますので、費用が無駄になりません。
4 テーラード・コンサルティング
危機管理組織はすでに構築しているが指揮所演習について指導してもらいたい、中間管理層に活気がな
いので彼らに強力なリーダーとなってもらいたい、プロトコールに自信を持てるようになりたい、などのご
要望には、個別に対応させて頂きます。
5 指揮所演習コンサルティング
トップと主要スタッフだけで行うことのできるようにコンパクトに設計された図上演習です。
危機管理の先頭に立つスタッフを育てるために最適な手法として注目されています。
お気軽にご相談ください。
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図上演習コンサルティングのご案内
多数のご要望にお応えするため、図上演習に特化したコンサルティングを開始いたしました。
企業や公共放送機関での指導実績豊かなコンサルタントが各企業の実態に合わせた図上演習の運営
要領を確立します。
弊社では、図上演習を独自に企画・運営できるようになることを目標としたコンサルティングを行
っています。
毎回、図上演習の度にコンサルタントを呼ぶのではなく、自社のみで計画できる実力をつけて頂き
ます。
詳しくはこちらをご覧ください。
http://aegis-cms.co.jp/cpx
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発行人:株式会社イージスクライシスマネジメント
代表取締役 林 祐
email: yhayashi@aegis-cms.co.jp
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ドライマティーニを作る際、キリリと冷やすために氷を使うのですが、氷が解けて酒が薄まるのを避けるためシェーカーに酒と氷を入れてシェイクするのではなく、ビーカーに丸く形を整えた氷と酒をいれてかき回すのが普通です。
しかしジェームズ・ボンドはあえてシェイクするように要求しているのです。それはステアの方が確かにマドラーでかき回すだけなので空気が入らないので味が変わりにくいのですが、ボンドはそれよりも徹底的に冷たくなるシェイクを選んでいるのでしょう。何せボンドは舌が焼けるほど熱いコーヒーと舌がしびれるほど冷えた酒が好きなのですから。
ジェームズ・ボンドが好んだのは実はドライマティーニではなくウォッカ・マティーニです。それもジンとウォッカを合わせて使うマティーニであり、イアン・フレミングはこのカクテルに「ヴェスパー」という名称を与えています。
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ジン独特の松脂臭さが失われ、ウォッカが入るためよりキリリとした味になるのは間違いないのですが、ちょっときつい感じになるのはやむをえません。
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そして作り方ですが、シェイクもステアもしないのです。
ペットボトルにジンとベルモットを好みの割合で入れ、アイスボックスに放り込むだけです。
シェイクもステアもしませんが、ペットボトルごとアイスボックスで冷やされ、船が揺れるのでジンとベルモットが分子レベルで結合してくれます。もちろんピメントの入っていないオリーブは必須です。
気のせいだとは思いますが、刺々しさのないまろやかなドライマティーニになるようです。
20年近く前、青森県の航空基地で小さな部隊の指揮官として単身赴任で勤務していたころ、ほとんど毎週末出かけていたキャンプのある日、山の中で偶然に三沢基地にいる米海軍部隊の連中と同じところにテントを張ったことがありました。
その米海軍の連中の先任者が当時の私と同じ階級の中佐だったこともあり、2グループで一緒に食事を作って楽しんでいたのですが、私がとっておきのドライマティーニを飲ませてやるといってアイスボックスからペットボトルを取り出したら、相手の海軍中佐がお前はヨット乗りか?と聞いてきたので、米国でもヨット乗りはペットボトルでドライマティーニを作っていることが分かった次第です。
ちなみにこの米海軍中佐は大尉の時に空母に乗り組んでおり、1986年の環太平洋合同軍事訓練に参加していました。私も同じ階級の1等海尉で護衛艦のミサイル射撃担当としてその訓練に参加し、しかもその空母を潜水艦の脅威から守る直衛としてサンディエゴからハワイに至る海域で1週間作戦行動をとっていたことがあります。私は当直時には航海指揮官として艦橋で勤務していたので、広い太平洋上ですぐ近くにいた者同士が、15年後に東北の山の中でグラスを交わすというおそろしいくらいの偶然だったことが分かり、強烈な印象を残した一夜でした。確かに地球は大きいけど世界は狭いなぁと思いました。
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私は一度だけ使ったことがあります。
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するとそのバーテンダーは片目をつぶって” Shake or stir ?” と尋ねてきたのです。
私は直感的に彼が期待しているであろう答えをしました。” Shaken, not stirred “
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