メールマガジン「指揮官の休日」 No.455 カレーは金曜日
2026/10/02 (Fri) 06:30
XXXX 様
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指揮官の休日
――コーヒーで始まり、ドライマティーニで締めくくる心豊かな一日――
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危機管理に挑む経営者の皆様に贈るメールマガジンです。
当社コラム「指揮官の決断」の更新のお知らせ、当社セミナー情報はもちろん、危機管理の参考となる図書、是非参加をお薦めする他社主催のセミナーなどの情報をお届けして参ります。
あわせて、常時厳しい緊張状態を強いられている経営者の皆様にちょっと一息ついて頂けるような話題を選んでお送りします。「コーヒーで始まり、ドライマティーニで締めくくる心豊かな一日」というサブタイトルも、日頃すさまじいストレスにさらされながらも頑張っている経営者の皆様に、たまにはそんな日がありますようにという想いを込めています。
途中からお読みの方は、お時間のあるときに是非バックナンバーをお読みください。
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https://q.bmv.jp/bm/p/bn/list.php?i=aegismm&no=all
専門コラム「指揮官の決断」第478回 米中首脳会談 を掲載いたしました。
当コラムにしては、珍しく国際政治の時事問題を取り上げています。
https://aegis-cms.co.jp/3794
No.455 カレーは金曜日
海上自衛隊が金曜日の昼食にカレーライスを供しているのは、かなり有名で、艦艇基地の地元では、「海軍カレー」や護衛艦ごとのカレーのレトルトパックが売られています。
このメールマガジンでも、この海上自衛隊でのカレーについての記事を配信したこともありますが、最近読者になられた方も多いので、この話題を再度取りあげます。
海上自衛隊が金曜日にカレーライスを供していることは、テレビ番組でも度々取り上げられますが、理由を聞かれるたびに艦長や案内をしている担当者は、「航海が長くなっても、曜日の感覚を無くさないためです」と答えています。
たしかに、そのような効果があることは間違いありません。
長い航海では、カレーが出てくると、「おっ、もう一週間経ったか」「あと何回食べたら帰れるかな」などと考えることはあります。
しかし、何故、金曜日なのでしょうか?
そこには実務的な理由があります。
艦内での調理に使う食材は、停泊中に積み込みます。かなりの量が岸壁に運ばれてきて、それを全員でリレー方式で艦内に積み込んでいきます。
多くの乗員が戻ってきている月曜日に積み込むことが多くなります。
月曜日に倉庫や冷蔵庫に運び入れますので、できるだけそれらを空けておきたいと思うのは当然です。
倉庫や冷蔵庫には様々な食材の使い残しが残っています。
カレーなら、いろいろな食材を一緒に料理することができますし、また、いろいろ入っている方が美味しくもなります。
そこで、金曜日の昼食にカレーが出るようになりました。何故、夕食ではないのか、というと、金曜日の夕食は艦内で食べずに上陸して飲みに行く乗員が多いからです。
それが理由で金曜日の昼食がカレーライスになりました。
筆者が入隊した頃は、週休二日ではなく、土曜日の午前中は船に戻って勤務していました。そこで当時は土曜日の昼食がカレーライスでした。
筆者は、ある地方隊で教育部隊の指揮官を務めたことがあります。
新入隊員を集めて4カ月教育して、部隊に送るのですが、つい一週間前まで高校や大学にいた若い人たちを、自衛官らしく見えるように教育訓練しなければならないので、結構大変な任務でした。
敬礼の仕方、ライフルを見たこともない連中への射撃訓練、手旗信号、水泳訓練など教えなければならないことは山盛りで、かつ、不撓不屈の気力・体力も錬成しなければなりません。
その部隊でも、金曜日の昼食にはカレーライスが出されます。
あるとき、学生たちがどう食事をしているのかを見に行ったことがあります。
皆、カレーライスが好物で楽しみにしています。
そして、金曜日は一週間の教育・訓練が締めくくられ、土曜日には外出も許可されるので、昼食はのんびりした雰囲気が漂っています。
見ていると、ある学生は、プレートに山盛りしたご飯の上に、カレーをどっぷりとかけてテーブルに着き、美味そうに食べ始めました。
筆者も同じ食堂で食べていたのですが、彼は、筆者がまだサラダを食べている間にお代わりを取りに立ち上がり、さらにもう一回取りに行きました。つまり、山盛りのカレーライスを3杯食べたのです。
翌週、教官が集まる会議が開かれ、教官たちからの要望が出されました。
彼らによると、金曜日の午後は講義にならないそうです。皆居眠りをするんだそうです。
それはそうでしょう。一週間、気力体力の限界に挑戦させられ、金曜日の昼食に腹一杯のカレーライスを食べたんです。無理もありません。
筆者は言い放ちました。「講義中に居眠りするのは、諸君の話が詰まらないからだ。面白い話しだったら、誰も居眠りなんかしない」
ただ、無味乾燥な講義をしなければならない教官もいますので、その意見を全く無視するわけにもいかず、筆者はカリキュラムを変更し、金曜日の午後は、クラブ活動に切り替えました。
それは筆者が取り入れた新しい教科で、クラブ活動と言っても運動部だけでなく、模型や釣りなど、 趣味に渡る分野の研究もできる活動としました。将来的に、様々なことに関心を持つ人材になって欲しかったからです。
結局、その活動の時間にして、金曜日の午後の退屈な講義はなくなり、居眠りの問題は解消しましたが、金曜日のカレーの恐ろしさを感じた次第でした。
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専門コラム「指揮官の決断」更新のご案内
第478回 米中首脳会談 を掲載いたしました。
今回のコラムのタイトルを見て、驚かれた方も多いかと存じます。
これまで、当コラムは政治問題には踏み込むことがほとんどなかったからです。
時事問題をまったく避けてきたわけではありません。
ただ、筆者が元海上自衛官でありながら、軍事・安全保障問題にはあまり触れず、むしろ新型コロナウィルスなどの医学問題に積極的な発言を繰り返してきたからです。
以下は本文をお読みください。
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弊社出版物のご紹介
『事業大躍進に挑む経営者のための「クライシスマネジメント」』
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教育訓練の受託を開始いたしました。
ご要望の多い教育訓練について、専門のスタッフを揃え、新たに教育訓練部門を開設いたしました。
内容について順次ご紹介して参りますが、弊社Webをご覧頂ければ概要をご理解頂けます。
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コンサルティングのご案内 当社では5種類のコンサルティングを行っています。
1 ACMS導入コンサルティング
イージスクライシスマネジメントシステムを導入するためのコンサルティングです。
全6回のコンサルティングで導入できるようパッケージ化されたシステムの導入支援を行います。
当社開催の戦略セミナーをあらかじめ受講し、コンサルティングの内容等にご理解を頂くことが前提
となっております。
2 スポットコンサルティング
何が問題で、どうコンサルティングを受ければいいのかわからない、自社にシステムを導入できるの
かどうかわからない、などのご相談はスポットコンサルティングをご利用ください。
3 プレコンサルティング
当社のコンサルティングの考え方をWeb等で理解されて導入を決めている方、一刻も早く導入をしたい
と考えている方には、このプレコンサルティングをお薦めします。
導入コンサルティングの第1回で行う内容を含んでおり、コンサルティングの概要及び必要な準備作業等
について、関係者全員が揃って受講できるため、理解を共有でき、導入が容易になります。
プレコンサルティングに引き続き導入コンサルティングを契約される際には、プレコンサルティング料金
は全額返金させていただきますので、費用が無駄になりません。
4 テーラード・コンサルティング
危機管理組織はすでに構築しているが指揮所演習について指導してもらいたい、中間管理層に活気がな
いので彼らに強力なリーダーとなってもらいたい、プロトコールに自信を持てるようになりたい、などのご
要望には、個別に対応させて頂きます。
5 指揮所演習コンサルティング
トップと主要スタッフだけで行うことのできるようにコンパクトに設計された図上演習です。
危機管理の先頭に立つスタッフを育てるために最適な手法として注目されています。
お気軽にご相談ください。
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図上演習コンサルティングのご案内
多数のご要望にお応えするため、図上演習に特化したコンサルティングを開始いたしました。
企業や公共放送機関での指導実績豊かなコンサルタントが各企業の実態に合わせた図上演習の運営
要領を確立します。
弊社では、図上演習を独自に企画・運営できるようになることを目標としたコンサルティングを行
っています。
毎回、図上演習の度にコンサルタントを呼ぶのではなく、自社のみで計画できる実力をつけて頂き
ます。
詳しくはこちらをご覧ください。
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No.455 カレーは金曜日
海上自衛隊が金曜日の昼食にカレーライスを供しているのは、かなり有名で、艦艇基地の地元では、「海軍カレー」や護衛艦ごとのカレーのレトルトパックが売られています。
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海上自衛隊が金曜日にカレーライスを供していることは、テレビ番組でも度々取り上げられますが、理由を聞かれるたびに艦長や案内をしている担当者は、「航海が長くなっても、曜日の感覚を無くさないためです」と答えています。
たしかに、そのような効果があることは間違いありません。
長い航海では、カレーが出てくると、「おっ、もう一週間経ったか」「あと何回食べたら帰れるかな」などと考えることはあります。
しかし、何故、金曜日なのでしょうか?
そこには実務的な理由があります。
艦内での調理に使う食材は、停泊中に積み込みます。かなりの量が岸壁に運ばれてきて、それを全員でリレー方式で艦内に積み込んでいきます。
多くの乗員が戻ってきている月曜日に積み込むことが多くなります。
月曜日に倉庫や冷蔵庫に運び入れますので、できるだけそれらを空けておきたいと思うのは当然です。
倉庫や冷蔵庫には様々な食材の使い残しが残っています。
カレーなら、いろいろな食材を一緒に料理することができますし、また、いろいろ入っている方が美味しくもなります。
そこで、金曜日の昼食にカレーが出るようになりました。何故、夕食ではないのか、というと、金曜日の夕食は艦内で食べずに上陸して飲みに行く乗員が多いからです。
それが理由で金曜日の昼食がカレーライスになりました。
筆者が入隊した頃は、週休二日ではなく、土曜日の午前中は船に戻って勤務していました。そこで当時は土曜日の昼食がカレーライスでした。
筆者は、ある地方隊で教育部隊の指揮官を務めたことがあります。
新入隊員を集めて4カ月教育して、部隊に送るのですが、つい一週間前まで高校や大学にいた若い人たちを、自衛官らしく見えるように教育訓練しなければならないので、結構大変な任務でした。
敬礼の仕方、ライフルを見たこともない連中への射撃訓練、手旗信号、水泳訓練など教えなければならないことは山盛りで、かつ、不撓不屈の気力・体力も錬成しなければなりません。
その部隊でも、金曜日の昼食にはカレーライスが出されます。
あるとき、学生たちがどう食事をしているのかを見に行ったことがあります。
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そして、金曜日は一週間の教育・訓練が締めくくられ、土曜日には外出も許可されるので、昼食はのんびりした雰囲気が漂っています。
見ていると、ある学生は、プレートに山盛りしたご飯の上に、カレーをどっぷりとかけてテーブルに着き、美味そうに食べ始めました。
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ただ、無味乾燥な講義をしなければならない教官もいますので、その意見を全く無視するわけにもいかず、筆者はカリキュラムを変更し、金曜日の午後は、クラブ活動に切り替えました。
それは筆者が取り入れた新しい教科で、クラブ活動と言っても運動部だけでなく、模型や釣りなど、 趣味に渡る分野の研究もできる活動としました。将来的に、様々なことに関心を持つ人材になって欲しかったからです。
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