メールマガジン「指揮官の休日」 No.445 ストップ詐欺被害、私は騙されない
2026/06/26 (Fri) 09:30
XXXX 様
-------------------------------------------------------------------
指揮官の休日
――コーヒーで始まり、ドライマティーニで締めくくる心豊かな一日――
-------------------------------------------------------------------
危機管理に挑む経営者の皆様に贈るメールマガジンです。
当社コラム「指揮官の決断」の更新のお知らせ、当社セミナー情報はもちろん、危機管理の参考となる図書、是非参加をお薦めする他社主催のセミナーなどの情報をお届けして参ります。
あわせて、常時厳しい緊張状態を強いられている経営者の皆様にちょっと一息ついて頂けるような話題を選んでお送りします。「コーヒーで始まり、ドライマティーニで締めくくる心豊かな一日」というサブタイトルも、日頃すさまじいストレスにさらされながらも頑張っている経営者の皆様に、たまにはそんな日がありますようにという想いを込めています。
途中からお読みの方は、お時間のあるときに是非バックナンバーをお読みください。
ワンクリックでバックナンバーを読んで頂けます。
https://q.bmv.jp/bm/p/bn/list.php?i=aegismm&no=all
専門コラム「指揮官の決断」第467回 自衛隊差別発言について その1 を掲載いたしました。
参議院予算委員会で行われた立憲民主党議員の発言について語っています。
https://aegis-cms.co.jp/3721
No.445 ストップ詐欺被害、私は騙されない
今回のタイトルは、NHKが夕方に流している短い番組のタイトルです。
詐欺師に襲われる方は、筆者の想像よりも遥かに多く、その被害額は毎年何千億円にもなるそうです。
しかし、番組で紹介されて、気を付けるように言われている事例では、「なんで、そんな詐欺にあうのだろう」と首をかしげざるを得ないような事例がたくさん出てきます。
多いのは、警察官を装う者に、銀行口座を教えたり、クレジットカードを渡して、その暗証番号まで教えたりするケースや、裁判所からの差し押さえ命令を持ってこられて、その執行を差し止めるためと称して現金をだまし取られたりという事例です。
筆者は、かつて国家公務員として30年ほど暮らしていました。制服自衛官でしたので、一般の方々を対象とする窓口業務の経験はありませんが、しかし、公務員の勤務を経験した方であれば、その窓口の経験の有無や国家、地方を問わず、この手の詐欺に騙されることはありません。
警察や裁判所が、個人の銀行口座やクレジットカードに関する事項を令状なしに触ることはないからです。
先日、逮捕状を持ってきた警察官を名乗る詐欺師の話が紹介されていましたが、さすがにこれは騙されるかもしれません。本物の逮捕状を見たことのある人などは、自分が逮捕されたことでもなければいないはずだからです。現行犯は逮捕状を見たことがないはずです。
それでも、筆者なら、その逮捕状をよく見せろと要求して、その真偽に気付くかと思っています。
国民の権利を奪うには、それなりの根拠と書式が必要であり、多分、それを見破ることができるはずと思っています。
実際に、かつて、筆者が在宅しているときに鎌倉警察署の生活安全課の警部と名乗る男から電話がありました。
神奈川県内で、クレジットカードの偽造をしている犯人が逮捕され、そこから押収されたカードの中に筆者名義のカードがあったという内容でした。
この男の話が極めて明快で、筆者は、詐欺師だとは思いつつ、何を狙っているのかを探り出そうとして話を続けていました。
ただ、手元に携帯電話が無かったので、同時に鎌倉警察署に確認して、当該警部が在籍するかどうかを確認することができませんでした。
結局、いくら話をしても、何を狙っているのか分からず、そのまま通話は終わってしまいましたが、すぐに鎌倉警察署に電話をして、当該警部の在籍の有無を確認したところ、やはりそういう警部は在籍していませんでした。筆者が疑ったのは、鎌倉警察署程度の規模であれば、生活安全課の課長が警部であり、担当ではないはずだと考えたからです。
鎌倉警察署に通話の内容について説明をしようとしたところ、そんな話はたくさんあるらしく、詳しい話はいいと言われてしまいました。
それとは別の機会ですが、筆者が車を停めて、玄関から入ろうとしている時に、警察官に呼び止められたことがあります。
相手は制服を着ておらず、首からネームタグをぶら下げており、それを見せて鎌倉警察署の者だが、はす向かいの家について教えて欲しいということでした。
筆者の自宅の前の道路のはす向かいの家は、老朽化により内部を大きく改装しなければならなくなったということで、当面、どうしていいかを決めかねて、近くに家を借りて住んでおられ、ご家族が時々メンテナンスに現れています。
庭の手入れなどは気を使っていて、雑草は刈られ、春には枝垂れ桜が咲いています。
そのような事情をつたえるべきかと一瞬思いましたが、こいつが警察官ではなかったらプライバシーに関することなので、うっかり言えないと考え、その場で、彼に断って鎌倉警察に電話をして確認を取りました。
その結果、確かに鎌倉警察署の警察官で、人が住んでいない家が犯罪に使われるのを防ぐための調査をしているということでした。
詐欺被害が蔓延してくると、警察官も仕事がしにくくなるかと思います。
筆者のように、「警察官」というだけで疑う者もいるので(筆者が警察官という言葉に敏感なのは、筆者の青春時代に遡る長い話が必要です)
いずれにせよ、警察官を名乗る詐欺にあわないためには、そのくらいの用心が必要かと思います。
筆者は国家公務員として制服を着て30年間過ごしていましたので、制服を見ても、国の機関と言われてもうろたえることはないのですが、一般の市民として過ごしてこられた方々にとっては、警察とか裁判所とかの名前が出てくると、怖ろしさが先に立ち、ひょっとすると信じてしまうかもしれません。
ただ、国の機関であれば(警察は厳密にいうと国の機関ではありませんが)、電話や突然やってきた職員によって何らかの指示をすることはありません。これだけを覚えておいていただきたいと存じます。
国の機関は、それが行政であろうが司法であろうが、かならず文書で動きます。それが「官僚制」です。官僚制の研究で名高いマックス・ウェーバーは、官僚制の特徴として文書で仕事をすることをあげています。これが論理必然とは思っていませんが、少なくとも日本の官僚機構は必ず文書で仕事をしています。
つまり、国の機関は電話で調整をすることはあっても、指示や命令を出すことはありません。例外は戦場における自衛隊や海上保安活動中の海上保安庁などは電話や無線を使うことが多々ありますが、民間の方に対してはありません。
したがって、担当者がいきなり現れて、何かを出せ、と要求されても、根拠となる令状等の書類を見せることを要求するか、あるいは派遣元に電話して確認すればいいということになります。
そういう意味で、NHKのこの番組は、公務員の経験のない方には役に立つ事例が紹介されているかもしれません。
しかし、そのNHK自身が詐欺を働いていたことがあります。
筆者が現役の自衛官の頃ですが、ある地方都市に単身赴任したことがあります。
筆者は元々テレビをあまり観ませんし、その時は、オフィスの筆者の執務室にテレビが置かれ、観たい番組はそこで観ることができたこと、あることを体系的に時間をかけて勉強しようと思っていたことなどから、テレビを持っていませんでした。
冷蔵庫、洗濯機、空調など、単身赴任を終えて帰ったら邪魔になるようなものはレンタルしていたのですが、その任地でのレンタル品にテレビを入れていなかったのです。
ところが赴任してすぐにNHKの担当者が官舎に毎日のように現れ、受信契約をするように迫るのです。
筆者はテレビを持っていませんでしたし、車も指揮官用の車があり、ドライバーもいたので公務なら自分で運転することはありませんでした。なので、カーナビで テレビを観ることもありませんでしたし、スマートフォンはまだ発売になっていませんでした。また持っていたPCもテレビの受信機能などはありませんでした。
しかし、それをいくら説明してもNHKの担当者は毎日やってきて、「これは法律で決められた国民の義務なんです」と言い張りました。
この担当者は国家公務員に対して法律論争を挑んできたのです。
たしかに、放送法第64条第1項には、NHK放送を受信できる設備を設置した者は、NHKと契約を締結する義務があり、総務大臣の認可を受けた日本放送協会放送受信規約第5条に基づき、受信料を支払う義務が生じると規定され、最高裁もこの法律の合憲性を認めています。
しかし、当時の筆者は、NHK放送を受信できる設備はラジオしか持っていませんでした。ラジオ放送のみの場合は受信料の対象ではありません。
仕事ではよく車に乗っていましたが、指揮官用の車とドライバーがいて、自分で運転することはありませんでした。宿舎の前の道路の横断歩道を渡ったところが、 私の部隊の正門だったので、送迎の車を断って、徒歩で通勤していました。単身赴任だったので、自家用車は家族のためにおいておき、したがって、カーナビで地上波デジタル放送を観ることもありませんでした。
つまり、筆者に対し、法で定められた国民の義務であると言うのはNHKの詐欺行為です。
結局、その地で筆者は受信料の支払いをしませんでしたが、未だに夕方に「ストップ詐欺被害、私は騙されない」という番組を観るたびに「自分はNHKには騙されなかったぞ」と思ったりしています。
-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
専門コラム「指揮官の決断」更新のご案内
第467回 自衛隊差別発言について その1 を掲載いたしました。
本当は触れたくない話題ですが、自衛隊のある後輩から、「先輩、この件についての先輩の御見解をお聞かせください」というメールを二回に渡ってもらい、また、自衛隊と関係のない、ビジネス上のお付き合いの方からも、「OBとして、どう考えるの?」と訊かれ、逃げるわけにいかないということで、今回嫌々ながら筆を執っています。
後輩のメールの裏には、筆者の先輩の影もチラついています。
「あいつなら、何て言うかな?」ということでしょう。
以下は本文をお読みください。
https://aegis-cms.co.jp/3721
-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
メールマガジンのバックナンバーは弊社Facebookページからもお読みいただけます。
Facebookページ 「指揮官の決断/休日」 https://www.facebook.com/aegis.cm
Facebookページでは、当メールマガジンでは見ることのできない写真もご覧頂くこ
とが出来ます。
是非Facebookページをご訪問ください。
Twitterでも時々、折に触れて気が付いたことを呟いています。
https://twitter.com/CaptainHayashi です。
---------------------------------------------------------------------------------------
弊社出版物のご紹介
『事業大躍進に挑む経営者のための「クライシスマネジメント」』
林 祐 著
セルバ出版
お求めの方は、こちらからどうぞ。
https://aegis-cms.co.jp/book1
---------------------------------------------------------------------------------------
Facebookページを公開しています。
メールマガジン及び専門コラムのバックナンバーをお読みいただけます。
Facebookページ「指揮官の決断/休日」
https://www.facebook.com/aegis.cm
----------------------------------------------------------------------------------------
教育訓練の受託を開始いたしました。
ご要望の多い教育訓練について、専門のスタッフを揃え、新たに教育訓練部門を開設いたしました。
内容について順次ご紹介して参りますが、弊社Webをご覧頂ければ概要をご理解頂けます。
こちらをどうぞ
https://aegis-cms.co.jp
----------------------------------------------------------------------------------------
コンサルティングのご案内 当社では5種類のコンサルティングを行っています。
1 ACMS導入コンサルティング
イージスクライシスマネジメントシステムを導入するためのコンサルティングです。
全6回のコンサルティングで導入できるようパッケージ化されたシステムの導入支援を行います。
当社開催の戦略セミナーをあらかじめ受講し、コンサルティングの内容等にご理解を頂くことが前提
となっております。
2 スポットコンサルティング
何が問題で、どうコンサルティングを受ければいいのかわからない、自社にシステムを導入できるの
かどうかわからない、などのご相談はスポットコンサルティングをご利用ください。
3 プレコンサルティング
当社のコンサルティングの考え方をWeb等で理解されて導入を決めている方、一刻も早く導入をしたい
と考えている方には、このプレコンサルティングをお薦めします。
導入コンサルティングの第1回で行う内容を含んでおり、コンサルティングの概要及び必要な準備作業等
について、関係者全員が揃って受講できるため、理解を共有でき、導入が容易になります。
プレコンサルティングに引き続き導入コンサルティングを契約される際には、プレコンサルティング料金
は全額返金させていただきますので、費用が無駄になりません。
4 テーラード・コンサルティング
危機管理組織はすでに構築しているが指揮所演習について指導してもらいたい、中間管理層に活気がな
いので彼らに強力なリーダーとなってもらいたい、プロトコールに自信を持てるようになりたい、などのご
要望には、個別に対応させて頂きます。
5 指揮所演習コンサルティング
トップと主要スタッフだけで行うことのできるようにコンパクトに設計された図上演習です。
危機管理の先頭に立つスタッフを育てるために最適な手法として注目されています。
お気軽にご相談ください。
----------------------------------------------------------------------------------------
図上演習コンサルティングのご案内
多数のご要望にお応えするため、図上演習に特化したコンサルティングを開始いたしました。
企業や公共放送機関での指導実績豊かなコンサルタントが各企業の実態に合わせた図上演習の運営
要領を確立します。
弊社では、図上演習を独自に企画・運営できるようになることを目標としたコンサルティングを行
っています。
毎回、図上演習の度にコンサルタントを呼ぶのではなく、自社のみで計画できる実力をつけて頂き
ます。
詳しくはこちらをご覧ください。
http://aegis-cms.co.jp/cpx
----------------------------------------------------------------------------------------
バックナンバーを公開しています。
こちらからご覧ください。https://q.bmv.jp/bm/p/bn/list.php?i=aegismm&no=all
メールアドレスの変更はこちらからお手続きください。
http://aetis-cms.co.jp/mailmag
メールマガジンがご不要の場合はこちらから解除をして頂くことができます。
http://q.bmd.jp/bm/p/f/s.php?id=aegismm&mail=uhayashi%40jcom.zaq.ne.jp&no=2
----------------------------------------------------------------------------------------
メールマガジン「指揮官の休日」
発行人:株式会社イージスクライシスマネジメント
代表取締役 林 祐
email: yhayashi@aegis-cms.co.jp
Web : http://aegis-cms.co.jp
----------------------------------------------------------------------------
-------------------------------------------------------------------
指揮官の休日
――コーヒーで始まり、ドライマティーニで締めくくる心豊かな一日――
-------------------------------------------------------------------
危機管理に挑む経営者の皆様に贈るメールマガジンです。
当社コラム「指揮官の決断」の更新のお知らせ、当社セミナー情報はもちろん、危機管理の参考となる図書、是非参加をお薦めする他社主催のセミナーなどの情報をお届けして参ります。
あわせて、常時厳しい緊張状態を強いられている経営者の皆様にちょっと一息ついて頂けるような話題を選んでお送りします。「コーヒーで始まり、ドライマティーニで締めくくる心豊かな一日」というサブタイトルも、日頃すさまじいストレスにさらされながらも頑張っている経営者の皆様に、たまにはそんな日がありますようにという想いを込めています。
途中からお読みの方は、お時間のあるときに是非バックナンバーをお読みください。
ワンクリックでバックナンバーを読んで頂けます。
https://q.bmv.jp/bm/p/bn/list.php?i=aegismm&no=all
専門コラム「指揮官の決断」第467回 自衛隊差別発言について その1 を掲載いたしました。
参議院予算委員会で行われた立憲民主党議員の発言について語っています。
https://aegis-cms.co.jp/3721
No.445 ストップ詐欺被害、私は騙されない
今回のタイトルは、NHKが夕方に流している短い番組のタイトルです。
詐欺師に襲われる方は、筆者の想像よりも遥かに多く、その被害額は毎年何千億円にもなるそうです。
しかし、番組で紹介されて、気を付けるように言われている事例では、「なんで、そんな詐欺にあうのだろう」と首をかしげざるを得ないような事例がたくさん出てきます。
多いのは、警察官を装う者に、銀行口座を教えたり、クレジットカードを渡して、その暗証番号まで教えたりするケースや、裁判所からの差し押さえ命令を持ってこられて、その執行を差し止めるためと称して現金をだまし取られたりという事例です。
筆者は、かつて国家公務員として30年ほど暮らしていました。制服自衛官でしたので、一般の方々を対象とする窓口業務の経験はありませんが、しかし、公務員の勤務を経験した方であれば、その窓口の経験の有無や国家、地方を問わず、この手の詐欺に騙されることはありません。
警察や裁判所が、個人の銀行口座やクレジットカードに関する事項を令状なしに触ることはないからです。
先日、逮捕状を持ってきた警察官を名乗る詐欺師の話が紹介されていましたが、さすがにこれは騙されるかもしれません。本物の逮捕状を見たことのある人などは、自分が逮捕されたことでもなければいないはずだからです。現行犯は逮捕状を見たことがないはずです。
それでも、筆者なら、その逮捕状をよく見せろと要求して、その真偽に気付くかと思っています。
国民の権利を奪うには、それなりの根拠と書式が必要であり、多分、それを見破ることができるはずと思っています。
実際に、かつて、筆者が在宅しているときに鎌倉警察署の生活安全課の警部と名乗る男から電話がありました。
神奈川県内で、クレジットカードの偽造をしている犯人が逮捕され、そこから押収されたカードの中に筆者名義のカードがあったという内容でした。
この男の話が極めて明快で、筆者は、詐欺師だとは思いつつ、何を狙っているのかを探り出そうとして話を続けていました。
ただ、手元に携帯電話が無かったので、同時に鎌倉警察署に確認して、当該警部が在籍するかどうかを確認することができませんでした。
結局、いくら話をしても、何を狙っているのか分からず、そのまま通話は終わってしまいましたが、すぐに鎌倉警察署に電話をして、当該警部の在籍の有無を確認したところ、やはりそういう警部は在籍していませんでした。筆者が疑ったのは、鎌倉警察署程度の規模であれば、生活安全課の課長が警部であり、担当ではないはずだと考えたからです。
鎌倉警察署に通話の内容について説明をしようとしたところ、そんな話はたくさんあるらしく、詳しい話はいいと言われてしまいました。
それとは別の機会ですが、筆者が車を停めて、玄関から入ろうとしている時に、警察官に呼び止められたことがあります。
相手は制服を着ておらず、首からネームタグをぶら下げており、それを見せて鎌倉警察署の者だが、はす向かいの家について教えて欲しいということでした。
筆者の自宅の前の道路のはす向かいの家は、老朽化により内部を大きく改装しなければならなくなったということで、当面、どうしていいかを決めかねて、近くに家を借りて住んでおられ、ご家族が時々メンテナンスに現れています。
庭の手入れなどは気を使っていて、雑草は刈られ、春には枝垂れ桜が咲いています。
そのような事情をつたえるべきかと一瞬思いましたが、こいつが警察官ではなかったらプライバシーに関することなので、うっかり言えないと考え、その場で、彼に断って鎌倉警察に電話をして確認を取りました。
その結果、確かに鎌倉警察署の警察官で、人が住んでいない家が犯罪に使われるのを防ぐための調査をしているということでした。
詐欺被害が蔓延してくると、警察官も仕事がしにくくなるかと思います。
筆者のように、「警察官」というだけで疑う者もいるので(筆者が警察官という言葉に敏感なのは、筆者の青春時代に遡る長い話が必要です)
いずれにせよ、警察官を名乗る詐欺にあわないためには、そのくらいの用心が必要かと思います。
筆者は国家公務員として制服を着て30年間過ごしていましたので、制服を見ても、国の機関と言われてもうろたえることはないのですが、一般の市民として過ごしてこられた方々にとっては、警察とか裁判所とかの名前が出てくると、怖ろしさが先に立ち、ひょっとすると信じてしまうかもしれません。
ただ、国の機関であれば(警察は厳密にいうと国の機関ではありませんが)、電話や突然やってきた職員によって何らかの指示をすることはありません。これだけを覚えておいていただきたいと存じます。
国の機関は、それが行政であろうが司法であろうが、かならず文書で動きます。それが「官僚制」です。官僚制の研究で名高いマックス・ウェーバーは、官僚制の特徴として文書で仕事をすることをあげています。これが論理必然とは思っていませんが、少なくとも日本の官僚機構は必ず文書で仕事をしています。
つまり、国の機関は電話で調整をすることはあっても、指示や命令を出すことはありません。例外は戦場における自衛隊や海上保安活動中の海上保安庁などは電話や無線を使うことが多々ありますが、民間の方に対してはありません。
したがって、担当者がいきなり現れて、何かを出せ、と要求されても、根拠となる令状等の書類を見せることを要求するか、あるいは派遣元に電話して確認すればいいということになります。
そういう意味で、NHKのこの番組は、公務員の経験のない方には役に立つ事例が紹介されているかもしれません。
しかし、そのNHK自身が詐欺を働いていたことがあります。
筆者が現役の自衛官の頃ですが、ある地方都市に単身赴任したことがあります。
筆者は元々テレビをあまり観ませんし、その時は、オフィスの筆者の執務室にテレビが置かれ、観たい番組はそこで観ることができたこと、あることを体系的に時間をかけて勉強しようと思っていたことなどから、テレビを持っていませんでした。
冷蔵庫、洗濯機、空調など、単身赴任を終えて帰ったら邪魔になるようなものはレンタルしていたのですが、その任地でのレンタル品にテレビを入れていなかったのです。
ところが赴任してすぐにNHKの担当者が官舎に毎日のように現れ、受信契約をするように迫るのです。
筆者はテレビを持っていませんでしたし、車も指揮官用の車があり、ドライバーもいたので公務なら自分で運転することはありませんでした。なので、カーナビで テレビを観ることもありませんでしたし、スマートフォンはまだ発売になっていませんでした。また持っていたPCもテレビの受信機能などはありませんでした。
しかし、それをいくら説明してもNHKの担当者は毎日やってきて、「これは法律で決められた国民の義務なんです」と言い張りました。
この担当者は国家公務員に対して法律論争を挑んできたのです。
たしかに、放送法第64条第1項には、NHK放送を受信できる設備を設置した者は、NHKと契約を締結する義務があり、総務大臣の認可を受けた日本放送協会放送受信規約第5条に基づき、受信料を支払う義務が生じると規定され、最高裁もこの法律の合憲性を認めています。
しかし、当時の筆者は、NHK放送を受信できる設備はラジオしか持っていませんでした。ラジオ放送のみの場合は受信料の対象ではありません。
仕事ではよく車に乗っていましたが、指揮官用の車とドライバーがいて、自分で運転することはありませんでした。宿舎の前の道路の横断歩道を渡ったところが、 私の部隊の正門だったので、送迎の車を断って、徒歩で通勤していました。単身赴任だったので、自家用車は家族のためにおいておき、したがって、カーナビで地上波デジタル放送を観ることもありませんでした。
つまり、筆者に対し、法で定められた国民の義務であると言うのはNHKの詐欺行為です。
結局、その地で筆者は受信料の支払いをしませんでしたが、未だに夕方に「ストップ詐欺被害、私は騙されない」という番組を観るたびに「自分はNHKには騙されなかったぞ」と思ったりしています。
-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
専門コラム「指揮官の決断」更新のご案内
第467回 自衛隊差別発言について その1 を掲載いたしました。
本当は触れたくない話題ですが、自衛隊のある後輩から、「先輩、この件についての先輩の御見解をお聞かせください」というメールを二回に渡ってもらい、また、自衛隊と関係のない、ビジネス上のお付き合いの方からも、「OBとして、どう考えるの?」と訊かれ、逃げるわけにいかないということで、今回嫌々ながら筆を執っています。
後輩のメールの裏には、筆者の先輩の影もチラついています。
「あいつなら、何て言うかな?」ということでしょう。
以下は本文をお読みください。
https://aegis-cms.co.jp/3721
-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
メールマガジンのバックナンバーは弊社Facebookページからもお読みいただけます。
Facebookページ 「指揮官の決断/休日」 https://www.facebook.com/aegis.cm
Facebookページでは、当メールマガジンでは見ることのできない写真もご覧頂くこ
とが出来ます。
是非Facebookページをご訪問ください。
Twitterでも時々、折に触れて気が付いたことを呟いています。
https://twitter.com/CaptainHayashi です。
---------------------------------------------------------------------------------------
弊社出版物のご紹介
『事業大躍進に挑む経営者のための「クライシスマネジメント」』
林 祐 著
セルバ出版
お求めの方は、こちらからどうぞ。
https://aegis-cms.co.jp/book1
---------------------------------------------------------------------------------------
Facebookページを公開しています。
メールマガジン及び専門コラムのバックナンバーをお読みいただけます。
Facebookページ「指揮官の決断/休日」
https://www.facebook.com/aegis.cm
----------------------------------------------------------------------------------------
教育訓練の受託を開始いたしました。
ご要望の多い教育訓練について、専門のスタッフを揃え、新たに教育訓練部門を開設いたしました。
内容について順次ご紹介して参りますが、弊社Webをご覧頂ければ概要をご理解頂けます。
こちらをどうぞ
https://aegis-cms.co.jp
----------------------------------------------------------------------------------------
コンサルティングのご案内 当社では5種類のコンサルティングを行っています。
1 ACMS導入コンサルティング
イージスクライシスマネジメントシステムを導入するためのコンサルティングです。
全6回のコンサルティングで導入できるようパッケージ化されたシステムの導入支援を行います。
当社開催の戦略セミナーをあらかじめ受講し、コンサルティングの内容等にご理解を頂くことが前提
となっております。
2 スポットコンサルティング
何が問題で、どうコンサルティングを受ければいいのかわからない、自社にシステムを導入できるの
かどうかわからない、などのご相談はスポットコンサルティングをご利用ください。
3 プレコンサルティング
当社のコンサルティングの考え方をWeb等で理解されて導入を決めている方、一刻も早く導入をしたい
と考えている方には、このプレコンサルティングをお薦めします。
導入コンサルティングの第1回で行う内容を含んでおり、コンサルティングの概要及び必要な準備作業等
について、関係者全員が揃って受講できるため、理解を共有でき、導入が容易になります。
プレコンサルティングに引き続き導入コンサルティングを契約される際には、プレコンサルティング料金
は全額返金させていただきますので、費用が無駄になりません。
4 テーラード・コンサルティング
危機管理組織はすでに構築しているが指揮所演習について指導してもらいたい、中間管理層に活気がな
いので彼らに強力なリーダーとなってもらいたい、プロトコールに自信を持てるようになりたい、などのご
要望には、個別に対応させて頂きます。
5 指揮所演習コンサルティング
トップと主要スタッフだけで行うことのできるようにコンパクトに設計された図上演習です。
危機管理の先頭に立つスタッフを育てるために最適な手法として注目されています。
お気軽にご相談ください。
----------------------------------------------------------------------------------------
図上演習コンサルティングのご案内
多数のご要望にお応えするため、図上演習に特化したコンサルティングを開始いたしました。
企業や公共放送機関での指導実績豊かなコンサルタントが各企業の実態に合わせた図上演習の運営
要領を確立します。
弊社では、図上演習を独自に企画・運営できるようになることを目標としたコンサルティングを行
っています。
毎回、図上演習の度にコンサルタントを呼ぶのではなく、自社のみで計画できる実力をつけて頂き
ます。
詳しくはこちらをご覧ください。
http://aegis-cms.co.jp/cpx
----------------------------------------------------------------------------------------
バックナンバーを公開しています。
こちらからご覧ください。https://q.bmv.jp/bm/p/bn/list.php?i=aegismm&no=all
メールアドレスの変更はこちらからお手続きください。
http://aetis-cms.co.jp/mailmag
メールマガジンがご不要の場合はこちらから解除をして頂くことができます。
http://q.bmd.jp/bm/p/f/s.php?id=aegismm&mail=uhayashi%40jcom.zaq.ne.jp&no=2
----------------------------------------------------------------------------------------
メールマガジン「指揮官の休日」
発行人:株式会社イージスクライシスマネジメント
代表取締役 林 祐
email: yhayashi@aegis-cms.co.jp
Web : http://aegis-cms.co.jp
----------------------------------------------------------------------------