指揮官の休日 No.100 100回記念号:カピバラさんがやってきた
2018/10/26 (Fri) 06:30
XXXX 様
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指揮官の休日
――コーヒーで始まり、ドライマティーニで締めくくる心豊かな一日――
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危機管理に挑む経営者の皆様に贈るメールマガジンです。
当社コラム「指揮官の決断」の更新のお知らせ、当社セミナー情報はもちろん、危機管理の参考となる図書、是非参加をお薦めする他社主催のセミナーなどの情報をお届けして参ります。
あわせて、常時厳しい緊張状態を強いられている経営者の皆様にちょっと一息ついて頂けるような話題を選んでお送りします。「コーヒーで始まり、ドライマティーニで締めくくる心豊かな一日」というサブタイトルも、日頃すさまじいストレスにさらされながらも頑張っている経営者の皆様に、たまにはそんな日がありますようにという想いを込めています。
途中からお読みの方は、お時間のあるときに是非バックナンバーをお読みください。
ワンクリックでバックナンバーを読んで頂けます。
https://q.bmv.jp/bm/p/bn/list.php?i=aegismm&no=all
専門コラム「指揮官の決断」は、No.108 即応態勢を整備するということはどういうことか
即応態勢を整備するということは何をすることなのかを語っています。
詳しくは、https://aegis-cms.co.jp/1319 をご覧ください。
No.100 100回記念号:カピバラさんがやってきた
皆様の「読んでるよ」という励ましのお言葉に支えられて、当メールマガジンも100号を迎えました。
当初、専門コラムを1週間に一度ウェブに掲載し、その更新をお知らせするだけのメールマガジンを考えていたのですが、日頃すさまじいストレスにさらされている経営者の皆様に長閑な休日があってもいいのではないかとの思いから、金曜日の午前中にどうでもいい内容をお届けしてじわじわと休日モードに入って頂きたいということで、「指揮官の休日」というタイトルを付して始めたメールマガジンでした。
コラムとまったく別内容のものを週1回配信するというのは自殺行為だからやめておけという忠告もありましたが、何とか100回を迎えることができました。
100回記念に何をとりあげようかと考えたのですが、珈琲だのドライマティニだのどうでもいい話はこれからも取り上げていきますので、今日はちょっと真面目な話題を取り上げます。
かなり前のことですが、人生をもう一度ゼロから始めるとするとどのような人生がいいですかと尋ねられたことがあります。
まだ海上自衛隊の制服を着ていた時で、ある部隊から転出する時にその部隊の隊員たちが開いてくれた送別会の席でした。
私はその部隊の指揮官でしたので、「そりゃ、もう一度海上自衛隊に入って君たちと一緒に仕事をしたいさ。君らは迷惑だろうけどね。」と即答しましたが、よく考えるとこの問いには微妙なニュアンスがあります。
自分の一生をやり直すとしたらどういう人生にしたいかと問われるのと、生まれ変わるとしたら今度はどんな生き方をしたいのかと問われるのでは答えが異なるように思います。
人生をやり直すとしたらと問われたら、私はためらわずもう一度同じ人生を歩むと答えます。
私は自分の歩んできた道を後悔していません。
全寮制の中学・高校は楽しい思い出が詰まっていますし、大学院での研究の場を与えてくれた大学には感謝しています。
学生時代に熱中していたヨットの外洋レースは、多分、私の一生を随分変えたかもしれません。海から離れられなくなったのです。
選んだ職業は、大変厳しい仕事でした。
候補生学校の訓練をもう一度受けたいかと聞かれれば真っ平御免とは思いますが、そこを通らなければ幹部自衛官になれないのであれば仕方ありません。
若い頃の艦隊勤務は、とにかく眠気と疲労と戦うだけのきつい勤務でした。
ちょうどバブル真っ最中で、高校や大学の同期と比べて何で我々はこんなに安月給なのだろうといつも思っていました。
バブルが弾けた後、私たちがいい思いをしたかというと、何故公務員だけが給料が安定しているのかというバッシングにあって、バブル最中にほとんど上がらなかった給料の減額が始まるという、経済的にはまったく恵まれない職業でした。
しかし、幹部候補生学校では終生の付き合いのできる仲間ができました。『同期の桜』で歌われたそのままです。何よりの宝物です。
学ぶところの多い上司に恵まれ、可愛い部下が大勢できました。
そして私たちは十分な使命感をもって彼らと一緒に勤務することができました。
私たちは入隊に際して「事に臨んでは危険を顧みず、身をもって責務の完遂に努め、もって国民の負託にこたえることを誓います。」という宣誓をしました。任務のために命を落とすことがあってもそれは覚悟の上だということです。
このような宣誓をしなければならない職業は自衛隊以外にありません。
この国に何か起きたら自分たちが最後の砦になるという覚悟と緊張感をもって過ごすことができたことは幸せなことだった思います。
諸外国の軍人とも同じ価値観を共有し、ひょっとすると戦場で戦うことになる相手かもしれないのに、お互いに敬意を持って接することができました。
そんな思いを持つことのできる職業はそうあるものではありません。
この使命感に支えられた充実感というのはビジネスでは味わうことができません。
海上自衛隊を退いた後、私は商社で営業部長を勤め、さらには米国で現地法人の経営責任者として勤務し、それなりのやり甲斐を持って仕事をしていましたが、質がまったく異なりました。
この充実感があったので、あの安月給に耐えたのだと思います。
強いて言うなら、東京での役人暮らしばかりさせられて船にあまり乗せてもらえなかったことは不満ですが、これさえなかったら文句を言うつもりはありません。
家族にも恵まれました。
したがって、この人生をリセットしてやり直すつもりはありません。
しかし、生まれ変わって別の生き方を歩むとしたらどうするかと言われると考えてしまいます。
そこに出てくるのが今日のタイトルのカピバラです。
カピバラという動物はネズミの一種ですが、南アメリカのアマゾン川流域を中心に生息しているのだそうです。
ネズミとしては最大の大きさで、成長すると130cm体重は60kgになるということですが、性格は極端に穏やかで、私にとっては見ていて癒される動物のトップです。
何年か前にNTTドコモが「なぜか、安心する。」というキャッチコピーと安倍勇磨さんのうまいのか下手なのか分からない味のある「オンリー・ユー」という歌でテレビCMが流され、その画面を占領していたのがカピバラです。
Youtubeにアップした奇特な人がいて、私はその動画をダウンロードしてよく観ています。
とても癒されます。
ダウンロードしたファイルを添付すると違法になる場合がありますので、URLを貼り付けておきますので、皆様も是非ご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=mqbaAZJKbjA
このカピバラが江ノ島水族館にやってきました。
私はここの通年パスを持っていて、ジョギングやウォーキングのコース上にありますので、いつでも会いに行くことができるようになりました。
私はこのカピバラという動物が適者生存の生物界にあって絶滅せずに生き残っているのが不思議で仕方ありません。
何があってもうろたえることなく、またほかの動物にいたずらされても目を細めるだけで怒りもせず、その器量の大きさ、胆力の大きさには敬服のいたりです。
できればこういう人物になりたいとすら思います。
そして、もしまったく別の生き方をしなければならないということになったらカピバラに生まれ変わりたいというのが今のところの本音かもしれません。
メールマガジン「指揮官の休日」は、こらからも気力・体力の続く限りお届けしてまいります。雑学的知識が増えるだけですが、先鋭で辛口な専門コラム「指揮官の決断」のお口直しとして気楽に読んで頂ければ幸いです。
このメールマガジンが追いかけ続けているのは、先に「カッコいい男たち」としてご紹介した卓越した経営者でエッセイストである蒼龍窟主人こと田邊英蔵氏がギネス記録級の長期に渡ってヨットの専門月刊誌「舵」に書き続けられた「キャビン夜話」というエッセイです。
いつか超えたいと願っていますが、幅の広さと奥行きの深さにおいて桁が二桁違いますので、超えるのは「見果てぬ夢」なのですが、追い続ける目標があるというのはいいことです。
実はこの『ラ・マンチャの男』で朗々と歌われた「見果てぬ夢」という曲も私の大好きな曲なので、この歌についてもそのうちに蘊蓄を語ることがあるかもしれません。
皆様から頂くコメントをとてもうれしく思っています。
このメールマガジンへの返信でもFacebookページへのコメントでも結構ですので、お寄せいただきたく存じます。
P.S. 100回にわたるどうでもいい話のすべてはバックナンバーからお読み頂けます。
https://q.bmv.jp/bm/p/bn/list.php?i=aegismm&no=all
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Twitterでも時々、折に触れて気が付いたことを呟いています。
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専門コラム「指揮官の決断」掲載のご案内
No.108 即応態勢を整備するということはどういうことか
私は地上波のテレビをあまり観ないのでよく知りませんが、最近は時代劇をあまり放映していないようです。
昔は「水戸黄門」や「遠山の金さん」などという番組が人気で、長寿を誇っていたようです。ほとんど関心がなかったのであまり観たことがありませんが、一つだけ感心することがありました。
水戸の黄門さまや旗本の三男坊に化けた徳川吉宗が悪代官や天下騒乱を目論む老中などの屋敷に乗り込んでいき、いよいよの場面となると決まって出てくるセリフがあります。
「出会え、出会え この者を切って捨て!」
そのセリフに合わせて立ちどころに30人程度の屋敷に詰めている侍が飛び出てきますが、皆さん羽織を着て、大小をしっかり差しています。
この即応態勢は見事です。
続きはこちらからお読みください。
https://aegis-cms.co.jp/1319
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お薦めのセミナー
『イキイキ働く社員が育ち団結して業績が伸びる「アクティブメンタル」組織風土づくりセミナー』
株式会社ココティアコンサルティング代表 高橋 雅美 氏
2018年11月16日(金) 13:30~17:00
会場:機械振興会館
〒105-0011 東京都港区芝公園3-5-8
ココティアコンサルティング代表の高橋雅美さんのセミナーについてのご紹介です。
高橋代表は臨床心理士の資格を持つメンタルヘルスの専門家ですが、ご自身も大企業での勤務経験があり、そこにある様々な問題を自ら経験しておられます。
つまり、勉強して資格だけ取ったカウンセラーではないということです。
セミナーが受講する価値があるかどうかとお考えの方は、高橋代表がウェブサイトに掲載されているコラムをまずお読みになることをお薦めします。https://cocotia.co.jp/category/column
真剣に従業員のメンタルヘルスをお考えの方であれば、高橋代表の考え方がいかに実践的であるかがお分かりになるはずです。
弊社開催のセミナーの同様ですが、こちらのセミナーも内容に納得がいかなければ100%返金保証だそうです。
御自分のセミナーの内容に自信をお持ちであることが窺えます。
少人数開催のようですので、早めのお申し込みをお薦めします。
お申し込みはこちらからどうぞ https://cocotia.co.jp/category/seminar
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弊社出版物
『事業大躍進に挑む経営者のための「クライシスマネジメント」』
林 祐 著
セルバ出版
お求めの方は、こちらからどうぞ。
https://aegis-cms.co.jp/book1
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メールマガジン及び専門コラムのバックナンバーをお読みいただけます。
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開催予定セミナーのご案内
スペシャルセミナー
――危機管理が人を育て、事業を伸ばす!――
「危機を機会に変えるクライシスマネジメントの5大戦略」
どうすれば危機に陥りにくい組織を作ることができるのか、危機的な状況に陥った場合に、毅然
として対応できるようになるためにはどのような組織を作っておけばいいのかを、イージスクライシス
マネジメントシステムを体系化した講師が語ります。
経営トップの皆様、役員、各部門の長の方々のご参加をお勧めします。
開催場所:ホテルグランドヒル市ヶ谷
東京都新宿区市ヶ谷本村町4-1
開催時期:決定次第お知らせします。
セミナー料金: ¥38,000 (返金保証)
内容にご不満の場合は、理由の如何を問わず全額を返金させていただきます。
エクゼクティブセミナー
――危機管理が人を育て、事業を伸ばす!――
「危機を機会に変える経営トップのための5大戦略」
どうすれば危機に陥りにくい組織を作ることができるのか、危機的な状況に陥った場合に、毅然と
して対応できるようになるためにはどのような組織を作っておけばいいのかを、イージスクライシス
マネジメントシステムを体系化した講師が語ります。
スペシャルセミナーの内容を踏襲しつつ、特に経営トップのために企画されたセミナーです。部隊
指揮官、企業の役員、経営者を経験している講師が、経営トップの皆様に特に伝えたい思いを語ります。
経営トップ、役員等の方々限定のセミナーです。
開催場所: 当社鎌倉極楽寺セミナーハウス
リゾート感覚溢れる湘南鎌倉の隠れ家的セミナーハウスです。
限定少人数で開催いたします。
(住所は公開しておりません。参加の方に個別にお知らせします。)
開催時期: 決定次第お知らせします。
セミナー料金: ¥38,000 (返金保証)
内容にご不満の場合は、理由の如何を問わず全額を返金させていただきます。
その他
特別開催: 経営トップの皆様が役員や担当者をお連れになり、チームで受講したいとお考えの場合は、
上記の当社鎌倉極楽寺セミナーハウスのエクゼクティブセミナーをご利用ください。当社開催日以外であ
っても、日程の調整を承ります。
セミナーについて、詳しくはこちらをご覧ください。
http://aegis-cms.co.jp/
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コンサルティングのご案内 当社では5種類のコンサルティングを行っています。
1 ACMS導入コンサルティング
イージスクライシスマネジメントシステムを導入するためのコンサルティングです。
全6回のコンサルティングで導入できるようパッケージ化されたシステムの導入支援を行います。
当社開催の戦略セミナーをあらかじめ受講し、コンサルティングの内容等にご理解を頂くことが前提
となっております。
2 スポットコンサルティング
何が問題で、どうコンサルティングを受ければいいのかわからない、自社にシステムを導入できるの
かどうかわからない、などのご相談はスポットコンサルティングをご利用ください。
3 プレコンサルティング
当社のコンサルティングの考え方をWeb等で理解されて導入を決めている方、一刻も早く導入をしたい
と考えている方には、このプレコンサルティングをお薦めします。
導入コンサルティングの第1回で行う内容を含んでおり、コンサルティングの概要及び必要な準備作業等
について、関係者全員が揃って受講できるため、理解を共有でき、導入が容易になります。
プレコンサルティングに引き続き導入コンサルティングを契約される際には、プレコンサルティング料金
は全額返金させていただきますので、費用が無駄になりません。
4 テーラード・コンサルティング
危機管理組織はすでに構築しているが指揮所演習について指導してもらいたい、中間管理層に活気がな
いので彼らに強力なリーダーとなってもらいたい、プロトコールに自信を持てるようになりたい、などのご
要望には、個別に対応させて頂きます。
5 指揮所演習コンサルティング
トップと主要スタッフだけで行うことのできるようにコンパクトに設計された図上演習です。
危機管理の先頭に立つスタッフを育てるために最適な手法として注目されています。
お気軽にご相談ください。
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図上演習コンサルティングのご案内
多数のご要望にお応えするため、図上演習に特化したコンサルティングを開始いたしました。
企業や公共放送機関での指導実績豊かなコンサルタントが各企業の実態に合わせた図上演習の運営
要領を確立します。
弊社では、図上演習を独自に企画・運営できるようになることを目標としたコンサルティングを行
っています。
毎回、図上演習の度にコンサルタントを呼ぶのではなく、自社のみで計画できる実力をつけて頂き
ます。
詳しくはこちらをご覧ください。
http://aegis-cms.co.jp/cpx
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こちらからご覧ください。https://q.bmv.jp/bm/p/bn/list.php?i=aegismm&no=all
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http://aetis-cms.co.jp/mailmag
メールマガジンがご不要の場合はこちらから解除をして頂くことができます。
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メールマガジン「指揮官の休日」
発行人:株式会社イージスクライシスマネジメント
代表取締役 林 祐
email: yhayashi@aegis-cms.co.jp
Web : http://aegis-cms.co.jp
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まだ海上自衛隊の制服を着ていた時で、ある部隊から転出する時にその部隊の隊員たちが開いてくれた送別会の席でした。
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自分の一生をやり直すとしたらどういう人生にしたいかと問われるのと、生まれ変わるとしたら今度はどんな生き方をしたいのかと問われるのでは答えが異なるように思います。
人生をやり直すとしたらと問われたら、私はためらわずもう一度同じ人生を歩むと答えます。
私は自分の歩んできた道を後悔していません。
全寮制の中学・高校は楽しい思い出が詰まっていますし、大学院での研究の場を与えてくれた大学には感謝しています。
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選んだ職業は、大変厳しい仕事でした。
候補生学校の訓練をもう一度受けたいかと聞かれれば真っ平御免とは思いますが、そこを通らなければ幹部自衛官になれないのであれば仕方ありません。
若い頃の艦隊勤務は、とにかく眠気と疲労と戦うだけのきつい勤務でした。
ちょうどバブル真っ最中で、高校や大学の同期と比べて何で我々はこんなに安月給なのだろうといつも思っていました。
バブルが弾けた後、私たちがいい思いをしたかというと、何故公務員だけが給料が安定しているのかというバッシングにあって、バブル最中にほとんど上がらなかった給料の減額が始まるという、経済的にはまったく恵まれない職業でした。
しかし、幹部候補生学校では終生の付き合いのできる仲間ができました。『同期の桜』で歌われたそのままです。何よりの宝物です。
学ぶところの多い上司に恵まれ、可愛い部下が大勢できました。
そして私たちは十分な使命感をもって彼らと一緒に勤務することができました。
私たちは入隊に際して「事に臨んでは危険を顧みず、身をもって責務の完遂に努め、もって国民の負託にこたえることを誓います。」という宣誓をしました。任務のために命を落とすことがあってもそれは覚悟の上だということです。
このような宣誓をしなければならない職業は自衛隊以外にありません。
この国に何か起きたら自分たちが最後の砦になるという覚悟と緊張感をもって過ごすことができたことは幸せなことだった思います。
諸外国の軍人とも同じ価値観を共有し、ひょっとすると戦場で戦うことになる相手かもしれないのに、お互いに敬意を持って接することができました。
そんな思いを持つことのできる職業はそうあるものではありません。
この使命感に支えられた充実感というのはビジネスでは味わうことができません。
海上自衛隊を退いた後、私は商社で営業部長を勤め、さらには米国で現地法人の経営責任者として勤務し、それなりのやり甲斐を持って仕事をしていましたが、質がまったく異なりました。
この充実感があったので、あの安月給に耐えたのだと思います。
強いて言うなら、東京での役人暮らしばかりさせられて船にあまり乗せてもらえなかったことは不満ですが、これさえなかったら文句を言うつもりはありません。
家族にも恵まれました。
したがって、この人生をリセットしてやり直すつもりはありません。
しかし、生まれ変わって別の生き方を歩むとしたらどうするかと言われると考えてしまいます。
そこに出てくるのが今日のタイトルのカピバラです。
カピバラという動物はネズミの一種ですが、南アメリカのアマゾン川流域を中心に生息しているのだそうです。
ネズミとしては最大の大きさで、成長すると130cm体重は60kgになるということですが、性格は極端に穏やかで、私にとっては見ていて癒される動物のトップです。
何年か前にNTTドコモが「なぜか、安心する。」というキャッチコピーと安倍勇磨さんのうまいのか下手なのか分からない味のある「オンリー・ユー」という歌でテレビCMが流され、その画面を占領していたのがカピバラです。
Youtubeにアップした奇特な人がいて、私はその動画をダウンロードしてよく観ています。
とても癒されます。
ダウンロードしたファイルを添付すると違法になる場合がありますので、URLを貼り付けておきますので、皆様も是非ご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=mqbaAZJKbjA
このカピバラが江ノ島水族館にやってきました。
私はここの通年パスを持っていて、ジョギングやウォーキングのコース上にありますので、いつでも会いに行くことができるようになりました。
私はこのカピバラという動物が適者生存の生物界にあって絶滅せずに生き残っているのが不思議で仕方ありません。
何があってもうろたえることなく、またほかの動物にいたずらされても目を細めるだけで怒りもせず、その器量の大きさ、胆力の大きさには敬服のいたりです。
できればこういう人物になりたいとすら思います。
そして、もしまったく別の生き方をしなければならないということになったらカピバラに生まれ変わりたいというのが今のところの本音かもしれません。
メールマガジン「指揮官の休日」は、こらからも気力・体力の続く限りお届けしてまいります。雑学的知識が増えるだけですが、先鋭で辛口な専門コラム「指揮官の決断」のお口直しとして気楽に読んで頂ければ幸いです。
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いつか超えたいと願っていますが、幅の広さと奥行きの深さにおいて桁が二桁違いますので、超えるのは「見果てぬ夢」なのですが、追い続ける目標があるというのはいいことです。
実はこの『ラ・マンチャの男』で朗々と歌われた「見果てぬ夢」という曲も私の大好きな曲なので、この歌についてもそのうちに蘊蓄を語ることがあるかもしれません。
皆様から頂くコメントをとてもうれしく思っています。
このメールマガジンへの返信でもFacebookページへのコメントでも結構ですので、お寄せいただきたく存じます。
P.S. 100回にわたるどうでもいい話のすべてはバックナンバーからお読み頂けます。
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私は地上波のテレビをあまり観ないのでよく知りませんが、最近は時代劇をあまり放映していないようです。
昔は「水戸黄門」や「遠山の金さん」などという番組が人気で、長寿を誇っていたようです。ほとんど関心がなかったのであまり観たことがありませんが、一つだけ感心することがありました。
水戸の黄門さまや旗本の三男坊に化けた徳川吉宗が悪代官や天下騒乱を目論む老中などの屋敷に乗り込んでいき、いよいよの場面となると決まって出てくるセリフがあります。
「出会え、出会え この者を切って捨て!」
そのセリフに合わせて立ちどころに30人程度の屋敷に詰めている侍が飛び出てきますが、皆さん羽織を着て、大小をしっかり差しています。
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株式会社ココティアコンサルティング代表 高橋 雅美 氏
2018年11月16日(金) 13:30~17:00
会場:機械振興会館
〒105-0011 東京都港区芝公園3-5-8
ココティアコンサルティング代表の高橋雅美さんのセミナーについてのご紹介です。
高橋代表は臨床心理士の資格を持つメンタルヘルスの専門家ですが、ご自身も大企業での勤務経験があり、そこにある様々な問題を自ら経験しておられます。
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マネジメントシステムを体系化した講師が語ります。
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指揮官、企業の役員、経営者を経験している講師が、経営トップの皆様に特に伝えたい思いを語ります。
経営トップ、役員等の方々限定のセミナーです。
開催場所: 当社鎌倉極楽寺セミナーハウス
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その他
特別開催: 経営トップの皆様が役員や担当者をお連れになり、チームで受講したいとお考えの場合は、
上記の当社鎌倉極楽寺セミナーハウスのエクゼクティブセミナーをご利用ください。当社開催日以外であ
っても、日程の調整を承ります。
セミナーについて、詳しくはこちらをご覧ください。
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1 ACMS導入コンサルティング
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となっております。
2 スポットコンサルティング
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かどうかわからない、などのご相談はスポットコンサルティングをご利用ください。
3 プレコンサルティング
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と考えている方には、このプレコンサルティングをお薦めします。
導入コンサルティングの第1回で行う内容を含んでおり、コンサルティングの概要及び必要な準備作業等
について、関係者全員が揃って受講できるため、理解を共有でき、導入が容易になります。
プレコンサルティングに引き続き導入コンサルティングを契約される際には、プレコンサルティング料金
は全額返金させていただきますので、費用が無駄になりません。
4 テーラード・コンサルティング
危機管理組織はすでに構築しているが指揮所演習について指導してもらいたい、中間管理層に活気がな
いので彼らに強力なリーダーとなってもらいたい、プロトコールに自信を持てるようになりたい、などのご
要望には、個別に対応させて頂きます。
5 指揮所演習コンサルティング
トップと主要スタッフだけで行うことのできるようにコンパクトに設計された図上演習です。
危機管理の先頭に立つスタッフを育てるために最適な手法として注目されています。
お気軽にご相談ください。
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図上演習コンサルティングのご案内
多数のご要望にお応えするため、図上演習に特化したコンサルティングを開始いたしました。
企業や公共放送機関での指導実績豊かなコンサルタントが各企業の実態に合わせた図上演習の運営
要領を確立します。
弊社では、図上演習を独自に企画・運営できるようになることを目標としたコンサルティングを行
っています。
毎回、図上演習の度にコンサルタントを呼ぶのではなく、自社のみで計画できる実力をつけて頂き
ます。
詳しくはこちらをご覧ください。
http://aegis-cms.co.jp/cpx
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メールマガジン「指揮官の休日」
発行人:株式会社イージスクライシスマネジメント
代表取締役 林 祐
email: yhayashi@aegis-cms.co.jp
Web : http://aegis-cms.co.jp
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